Omoinotakeの藤井怜央(Vo/Key)が、ギターレスバンドとしてのこだわりや、ストリートライブが自身に与えた影響について語った。
藤井が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『START LINE』(ナビゲーター:長谷川ミラ)のワンコーナー「AWESOME COLORS」。オンエアは5月13日(金)。
長谷川:島根ではなく東京に出てきてから結成されたんですね。
藤井:そうですね。もともと僕が島根にいたときはドラムをやっていたので、この3人で組むチャンスがなかったんです。東京に出てきたタイミングで、ボーカル・キーボードとして2人から誘われて結成しました。
長谷川:中学時代は別のバンドを組まれていたんですか?
藤井:中学時代は、いまベースを担当しているエモアキ (福島智朗)がベースボーカルで、僕がドラムをやっていました。
ギターレス編成について、藤井はこう語る。
藤井:始めたころはアレンジしているなかで「ギターの音があったらよかったな」とかけっこうあったんですけど、だんだん積み重ねていくうちにギター以外の管楽器やシンセサイザー、そういう音で遊べるようになってきたので、最近は「どんなやつを入れてやろうか」とすごく楽しくやっています。ギターがいないからこそ、どんな音でグルーヴ感を出せるかなと。
長谷川:そもそも藤井さんが島根にいた中学生のときにバンドをやりたい、始めようと思ったきっかけはなんだったんですか?
藤井:ピアノは習い事で小学校のときからやっていて、中学校でドラムを始めたんです。ピアノもドラムもやってるX JAPANのYOSHIKIさんがすごくかっこいいなと思ったのをすごく覚えていて。そんなタイミングでいまベースをやっているエモアキから中学校のときにバンドに誘われた形だったかな? そういう感じでバンドをやりました。
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藤井:2017年にインディーズで初めて全国流通盤のCDを出したんです。そのときにまだ全然知名度がないという実感がありました。「全国流通する前に何かやらなきゃな」という想いからストリートライブを始めました。
長谷川:自分たちでどうPRしていくかを考えてストリートライブを選んだんですね。
藤井:SNSやYouTubeで戦うこともできたと思うんですけど、そういうのよりも現場で生身でみんなとグルーヴを作るのがすごく楽しかったので、ストリートライブを選びました。
長谷川:渋谷でのストリートライブがメディアでも取り上げられていましたが、渋谷という場所へのこだわりはありましたか?
藤井:新宿や原宿、下北沢でもストリートライブをやったんですけど、やっぱりスクランブル交差点のところが一番盛り上がりもあったし、人も集まりやすかったので。それからは渋谷にこだわってやっていました。
長谷川:よくライブをされている方がいて立ち止まってしまうというか、家に帰る前に「なに、このバンド?」みたいな経験が、私自身何度もあります。
藤井:ちょうど信号待ちのところなので人が止まりやすいですよね。
長谷川:そこでのストリートライブはどうでしたか?
藤井:いかに「街ゆく人の足を止めるか」という。「俺はここで歌っているんだぞ」というパッションがどんどんついたなという印象があって。マインドがすごく鍛えられました。
長谷川:キツかったこともありましたか?
藤井:最初はやっぱり人も立ち止まらなくて、緊張もするし、すごく怯えながらやっていました。だけど「俺たちの音楽を聴いてくれ」という想いが強くなればなるほど、どんどん自信をもってやれるようになって。すごくいい経験でした。
長谷川:メンタルが鍛えられますね。
藤井:だいぶ鍛えられました。普段のライブハウスのライブの立ち振る舞いも、ストリートライブの影響でけっこう変わっていきました。
長谷川:たとえばどういうところですか?
藤井:ライブハウスは音楽を聴きに来ている方がいるという前提だから「そんなにアピールしなくても聴いてくれる」という安心感みたいなのがあったんです。だけどそれじゃいけないなと感じ始めたというか。ライブハウスに来てもらっている人にも「俺たちの音楽を聴いてくれ」という想いをすごく強く持てるようになりました。対バンのライブやサーキットイベント、僕たち目当てで来ていない方たちにも魅力を伝えるという意味では、ストリートライブに近いところがあるのかなと思うので、そういうところを大事にしています。
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2021年11月に『EVERBLUE』でメジャーデビュー。そこから半年が経ち、何か変化はあったのだろうか?
藤井:関わってくれる方が増えました。少しずつ僕たちのことを知ってもらっている実感があるので、これからも突っ走っていきたいです。
長谷川:9年間のインディーズ活動ですもんね。長かったですか?
藤井:振り返れば長いですけれども、あっという間でもあり、両方のイメージがあります。
Omoinotakeの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『START LINE』のワンコーナー「AWESOME COLORS」では、自分らしく輝くあの人のストーリーをお届け。放送は毎週金曜日の18時10分から。
藤井が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『START LINE』(ナビゲーター:長谷川ミラ)のワンコーナー「AWESOME COLORS」。オンエアは5月13日(金)。
ギターレスバンドとしてのこだわり
Omoinotakeは島根県出身ピアノトリオバンド。中学の同級生同士で2012年に結成された。9年間のインディーズ活動やストリートライブを経て、2021年11月にメジャーデビュー。新曲『心音』は、J-WAVEが選ぶ、いま聴くべきネクストカマーの最新楽曲「J-WAVE SONAR TRAX」にも選出されている。Omoinotake / 心音 [Official Music Video]
藤井:そうですね。もともと僕が島根にいたときはドラムをやっていたので、この3人で組むチャンスがなかったんです。東京に出てきたタイミングで、ボーカル・キーボードとして2人から誘われて結成しました。
長谷川:中学時代は別のバンドを組まれていたんですか?
藤井:中学時代は、いまベースを担当しているエモアキ (福島智朗)がベースボーカルで、僕がドラムをやっていました。
ギターレス編成について、藤井はこう語る。
藤井:始めたころはアレンジしているなかで「ギターの音があったらよかったな」とかけっこうあったんですけど、だんだん積み重ねていくうちにギター以外の管楽器やシンセサイザー、そういう音で遊べるようになってきたので、最近は「どんなやつを入れてやろうか」とすごく楽しくやっています。ギターがいないからこそ、どんな音でグルーヴ感を出せるかなと。
長谷川:そもそも藤井さんが島根にいた中学生のときにバンドをやりたい、始めようと思ったきっかけはなんだったんですか?
藤井:ピアノは習い事で小学校のときからやっていて、中学校でドラムを始めたんです。ピアノもドラムもやってるX JAPANのYOSHIKIさんがすごくかっこいいなと思ったのをすごく覚えていて。そんなタイミングでいまベースをやっているエモアキから中学校のときにバンドに誘われた形だったかな? そういう感じでバンドをやりました。
【関連記事】Omoinotakeが「ブラックミュージックの要素を、日本のポップスに昇華させた金字塔」と語る楽曲は
ストリートライブを選んだ理由
Omoinotakeはインディーズ時代から、渋谷でのストリートライブの様子がメディアで取り上げられていた。藤井がストリートライブをするようになったきっかけを明かした。藤井:2017年にインディーズで初めて全国流通盤のCDを出したんです。そのときにまだ全然知名度がないという実感がありました。「全国流通する前に何かやらなきゃな」という想いからストリートライブを始めました。
長谷川:自分たちでどうPRしていくかを考えてストリートライブを選んだんですね。
藤井:SNSやYouTubeで戦うこともできたと思うんですけど、そういうのよりも現場で生身でみんなとグルーヴを作るのがすごく楽しかったので、ストリートライブを選びました。
長谷川:渋谷でのストリートライブがメディアでも取り上げられていましたが、渋谷という場所へのこだわりはありましたか?
藤井:新宿や原宿、下北沢でもストリートライブをやったんですけど、やっぱりスクランブル交差点のところが一番盛り上がりもあったし、人も集まりやすかったので。それからは渋谷にこだわってやっていました。
長谷川:よくライブをされている方がいて立ち止まってしまうというか、家に帰る前に「なに、このバンド?」みたいな経験が、私自身何度もあります。
藤井:ちょうど信号待ちのところなので人が止まりやすいですよね。
長谷川:そこでのストリートライブはどうでしたか?
藤井:いかに「街ゆく人の足を止めるか」という。「俺はここで歌っているんだぞ」というパッションがどんどんついたなという印象があって。マインドがすごく鍛えられました。
長谷川:キツかったこともありましたか?
藤井:最初はやっぱり人も立ち止まらなくて、緊張もするし、すごく怯えながらやっていました。だけど「俺たちの音楽を聴いてくれ」という想いが強くなればなるほど、どんどん自信をもってやれるようになって。すごくいい経験でした。
ライブハウスでの演奏に変化も
藤井はストリートライブを始めたものの、聴衆が集まるまでにはおよそ半年から1年はかかったと振り返る。長谷川:メンタルが鍛えられますね。
藤井:だいぶ鍛えられました。普段のライブハウスのライブの立ち振る舞いも、ストリートライブの影響でけっこう変わっていきました。
長谷川:たとえばどういうところですか?
藤井:ライブハウスは音楽を聴きに来ている方がいるという前提だから「そんなにアピールしなくても聴いてくれる」という安心感みたいなのがあったんです。だけどそれじゃいけないなと感じ始めたというか。ライブハウスに来てもらっている人にも「俺たちの音楽を聴いてくれ」という想いをすごく強く持てるようになりました。対バンのライブやサーキットイベント、僕たち目当てで来ていない方たちにも魅力を伝えるという意味では、ストリートライブに近いところがあるのかなと思うので、そういうところを大事にしています。
【2019年の記事】音楽ジャーナリストの柴 那典が「良質なポップソング」と紹介
2021年11月に『EVERBLUE』でメジャーデビュー。そこから半年が経ち、何か変化はあったのだろうか?
藤井:関わってくれる方が増えました。少しずつ僕たちのことを知ってもらっている実感があるので、これからも突っ走っていきたいです。
長谷川:9年間のインディーズ活動ですもんね。長かったですか?
藤井:振り返れば長いですけれども、あっという間でもあり、両方のイメージがあります。
Omoinotakeの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『START LINE』のワンコーナー「AWESOME COLORS」では、自分らしく輝くあの人のストーリーをお届け。放送は毎週金曜日の18時10分から。
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2022年5月20日28時59分まで
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