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再生回数100の世界から、急に大ヒットしたら…JP THE WAVYが『Cho Wavy De Gomenne』の裏側を語る

再生回数100の世界から、急に大ヒットしたら…JP THE WAVYが『Cho Wavy De Gomenne』の裏側を語る

ラッパーのJP THE WAVYが、自身のルーツやライフスタイルなどについて語った。

JP THE WAVYが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『START LINE』(ナビゲーター:長谷川ミラ)のワンコーナー「AWESOME COLORS」。オンエアは9月29日(金)。

JP THE WAVYになるまで

JP THE WAVYはダンサーとして活動後、2017年にミュージックビデオを公開した『Cho Wavy De Gomenne Remix feat.SALU』が記録的なバイラルヒットとなり、SALUをむかえたリミックスはYouTubeで2400万再生を超える。

Cho Wavy De Gomenne Remix feat.SALU

また、2021年には映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のサウンドトラックに、アジア人アーティストとして唯一抜擢された。ほかにも「GQ MEN OF THE YEAR 2021」ベスト・ラップ・アーティスト賞を受賞するなど、新ジャンルの音楽性で数々のヒットを世に送り出し、ファッションアイコンとしても国内外を問わず注目を集めるラッパーだ。

長谷川:音楽のスタートラインを訊きたいです。どういった経緯でダンサーからラッパーになっていったんでしょうか。

JP THE WAVY:ダンスは中学生のころからずっとやっていて、本当にダンスしかしてなかったんだけど、「もっと目立ちたいな」とかバックダンサーよりも自分がセンターに立ちたいなとか、ヒップホップがすごく好きだったから、自分でラップをしたらもっと踊りやすい曲を作れるのになとか、そういうところからたぶん「やってみよう」みたいな気持ちになっていったと思う。

長谷川: JP THE WAVYというネーミングはどこから来たんでしょうか?

JP THE WAVY:前はほかの名前でやってたんだけど変えたくて、「ナントカ THE ナントカ」がいいなと思って。WAVYは、その当時はやっていたスラングだったし、「かっこいい」や「波」という意味だったりして、地毛がWAVYとか、俺は天然パーマだったし。

長谷川:そうなんだ! 知らないことばかりです。

JP THE WAVY:湘南だしやっぱり「波」、じゃあWAVYだなと。それでJPは日本で、JP THE WAVYにして、語呂もメッチャいいな、みたいな。

『Cho Wavy De Gomenne』が突然の大ヒット

続いてJP THE WAVYは『Cho Wavy De Gomenne』がヒットするまでの道のりについて語った。

JP THE WAVY:JP THE WAVYになる前もずっとラップは3年ぐらい、18歳ぐらいからし始めていて。ずっと作ってライブしてとかYouTubeにのせてとかやって。変わらないことをずっとやってたんだけど、『Cho Wavy De Gomenne』がめちゃめちゃ急に……。

長谷川:ヒットになったと。

JP THE WAVY:それより前の曲とかは再生回数100とか。何百いったら超うれしいみたいな次元だったから、本当に急だったね。「なんでなんだろう?」って。それは俺もわからない。

長谷川:あのMVが出たあと、みんな歌っていたくらいでした。いまだにわからない?

JP THE WAVY:出した瞬間からTwitter(現X)とかも「なにか違うな」みたいな。「なんでみんな俺の曲をのっけてくれるんだろう」みたいな。インスタにもめっちゃのっけてくれて、というのが初日からあったね。

長谷川:『Cho Wavy De Gomenne』で一気に注目を集めて心境や環境の変化が大きくあったと思います。どういう変化がありましたか?

JP THE WAVY:いままで自分がいちファンとして聴いていたような人たちが声をかけてくれたりとか、街で声をかけられるのもそうだし、本当にいきなり全部変わって。当時普通にバイトもしてて、アパレルで働いてて、働いてる最中に曲がヒットしたから、日中は働いて夜ライブして、朝またそのまま出勤してみたいな。

長谷川:最初はバイトを続けながら?

JP THE WAVY:3、4カ月ぐらいはそうだったかな。

長谷川:思ってたより長い。「バイラルヒットしたから辞めるぜ」という感じじゃない?

JP THE WAVY:いきなりそれで全部生活していけるのかなとか、そこはなにもわからないから。でも3、4カ月やっていくなかでマジで忙しすぎて仕事できないなと。仕事をしに行っているのか裏で寝に行っているのか、よくわからくなっちゃって。これはもう1回辞めて音楽だけでいってみるか、みたいなのをその年の夏とかに決めたのかな。

長谷川:『Cho Wavy De Gomenne』以降の曲を出すのってどうだったんですか? 素人目線ですけど、あんなにヒットしたものを超えるというか、心的にもいろいろ難しかったんじゃないかなと思って。

JP THE WAVY:そうだね。めちゃめちゃ「どうしよう」ってなって。だから曲は作ってたけど1年ぐらい出さなかったんじゃないかな。人のフィーチャリングとかでは入ってたけど、自分のシングルは1年ぐらいどうしたらいいのかわからなくて出せなくて。それにその1曲で1年ライブできちゃったし。

長谷川:そうですよね。

JP THE WAVY:それだけで日本中でライブをやっていたから。でもこれ、いつか絶対終わりがくるなと思って「マジどうしよう」と思ってて。それで、ジュース・ワールドという亡くなっちゃったアメリカのラッパーと対談する機会があって。

長谷川:すごい。

JP THE WAVY:そのときにその悩みを相談したら「曲なんてできたらできた分だけ出さないと。すぐに出せ」みたいに言われて「確かに」と思って。どうしようか迷ってたけど「出したほうがいいな」と思って出していったね。それで『Neo Gal Wop』を出したりとか。

長谷川:じゃあジュース・ワールドの一言で。そのあとは曲ができたら出してる?

JP THE WAVY:そこから定期的に出すようになったね。

ハリウッドセレブのようなカップル

長谷川はJP THE WAVYのファッションやライフスタイルについての話題をふる。

長谷川:めちゃめちゃオシャレじゃないですか。

JP THE WAVY:いやいや。

長谷川:スニーカーもコレクションされていたりとか、昨年はメタバースでも着用できるバーチャルスニーカーを発表したことでも話題になりました。インスタグラムでは彼女のNiinaさんも登場して。私もNiinaちゃんとは11年ぐらい友人なんです。彼女の存在をオープンにしているのもWAVYくんにとって自然というか。2人を見ていてハリウッドセレブみたいだなと思うんです。

JP THE WAVY:それはよく言いすぎじゃない?

長谷川:これはけっこうみんなも言っていると思います。そういうパブリックに出るカップルってあまり日本にいないから。いい意味でプライベートを出しているWAVYくんには、どういう想いがあったりするんですか?

JP THE WAVY:別に隠すことでもないかなみたいな。ただのラッパーだし、そのままでいいかなって。

長谷川:かっこいい。やってる人ってあまりいなくないですか?

JP THE WAVY:いるっちゃいると思うけどね。そんなにいないのかな。

長谷川:2人がアイコニックでナイスコンビだし、ヒップホップシーンを引っ張っていっている、代表する2人だなと思っています。

JP THE WAVY:うれしい。

長谷川: WAVYくんからしたら自然なことなんですね。思っていたよりもナチュラルですよね、見た目によらず。……ごめんなさい(笑)。

JP THE WAVY:それはメッチャ言われる(笑)。

長谷川:会うたびに思うんですけど、中身はいい意味で自然ですよね。

JP THE WAVY:そうだね。だからそれこそ地方とかライブに呼ばれて行くと、クラブの人とかと会って最初に言われるのが「思った感じと全然違いますね」「もっとイケイケ・チャラチャラしてる感じかと思ってました」ってどこに行っても言われる。

長谷川:曲がグイグイですからね。

『START LINE』では、好奇心のおもむくまま「すべき」より「したい」気持ちを大切にリスナーと一緒に自分を探す旅をお届け。放送は毎週金曜の16時30分から。

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2023年10月6日28時59分まで

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