第32回オリンピック競技大会(2020/東京)体操女子種目別ゆかで銅メダルを獲得した村上茉愛選手に、J-WAVEがインタビューした。銅メダル獲得の感想を聞くとともに、試合前に聞く音楽を教えてもらった。
村上選手が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)。ここでは8月3日(火)のオンエア内容と、そこではお届けしきれなかったコメントを紹介する。
まずは、村上選手に銅メダル獲得の感想を訊いた。
村上:本当にたくさんの方からお祝いのメッセージをいただいて、こんなにもいろんな人が見てくれているんだって実感できました。試合当日の夜は興奮状態で全然眠れなかったのですが、いろんな方とお話をして、メダルが獲れたんだと実感できてます。
今回、村上選手は体操女子団体からはじまり、個人総合、個人種目別に出場。最後に挑んだ個人種目で念願のメダルを手にした。団体予選からの気持ちの変化を村上選手はこう答える。
村上:予選はすごく朝早くて。一班で練習をして試合をしてという感じだったので、その時間帯や、女子の体操競技が始まる最初の班でもあったので、すごくいろんなことで緊張してたなって。今思うとすごく演技が強ばってたと思うんですけど、何回かやるにつれて試合の空気感や試合運びの持っていき方は慣れてきました。本当は1回目から全てにおいて完璧な演技を出したかったんですけど、最後の最後にいい結果が出せたので本当によかったなと思っています。ゆか決勝の演技はまだ正直、ちゃんとじっくり見られてないんですけど、自分が自分じゃないみたい、というか。「これ演技してるの本当に私?」って思うくらい別人に見えて、すごく楽しそうに体操をしているなって、テレビやいろんな人からのメッセージを見てすごく思いました。
新型コロナウイルスの影響で、今回のオリンピックは1年の延期を経て開催された。異例の事態があったなかでも村上選手は笑顔を絶やすことなく、最後まで演技をやり遂げた。
村上:本当であれば4年周期でオリンピックが開催されるというなかで、プラス1年という時間は、人生でたった1年だけど、あまり体験することができない1年だったなと思っています。ケガだったりコロナのことだったり、5年間と考えると長くてつらい思いしかないんですけど、諦めずにやってこられたからその1回の演技を楽しむことができたし、本当にやってきてよかったなって思います。この1分半の演技が終わってほしくない、もっともっとやりたいっていうふうに思ったのが笑顔につながるものだったのかなと思います。
村上:新型コロナでオリンピックが延期しなければ、1つ前の曲のプログラムでいこうとしていました。でも、1年延期してずっと同じプログラムをやっていると飽きたりもするので、先生に「新しいプログラムにするから」と言われました。先生の中で大体のイメージがあったので、それは先生に選んでもらって。自分は社会人になってから大人っぽいしなやかな曲をいろいろやっていたけど、ビートに合わせたヒップホップ系の曲で演技するのがいちばんしっくりきていたので、そうしてもらいました。3つか4つくらい曲を入れているので、最初に聴いたときはゲーム音みたいなごちゃごちゃしている感じの曲だったので、「すごく曲の変化があるな」と思っていたけど、聴けば聴くほど耳に残ったので、それがいろんな人の印象に残ってくれたらいいなと思います。3本目の技が終わってチャチャと音が変わるところがあるんですけど、そこが決まればいつもすごく気持ちいいので、そこもぜひみなさんに観てもらいたいなと思います。
見事、種目別で銅メダルを獲得した村上選手。体操女子団体で一緒に戦ったメンバーからは「感動した」とお祝いのメッセージが届いたという。
村上:「茉愛さんみたいに強くなりたいです」というふうにも言ってもらえたので、そうやって目指してもらえるような選手になれたことも幸せだし、みんなにもこれから頑張ってほしいなって思います。
今回、団体でキャプテンを務めた村上選手。チームをまとめる際に意識したことについて、こう語る。
村上:特別、声をかけるとか注意することはなくて、チームメイトのみんなは日本で勝ち抜いたトップの選手だったので、そこは言わなくてもわかると思っていました。みんなが練習でつらそうなときに、自分がこらえて引っ張っていけば、みんなも「茉愛さんが頑張っているから」というふうに思ってくれる。だから今回は言葉というより演技で引っ張っていけたらいいのかなって思っていました。個々で声をかけなくても、みんなすごく明るい性格の子たちなので、自然とチームワークも明るくなり、みんな素晴らしいと思いました。
村上:昔から聴いているのはNEWSの『フルスイング』。つらいときを乗り越えるために聴いている曲です。最近だとBTSも好きなので、BTSの曲を聴いたりして試合前に気持ちを高めています。BTSの『Butter』と、日本語の『Let Go』が好きですね。日本語の曲はバラードが多いので、心を癒やしたいときに聴いています。
最後に、村上が思う、体操の楽しさについて訊いた。
村上:体操は、人によって個性を変えることができる、いろいろ表すことができる競技だと思います。全員が同じものを求めていくわけではなくて、女子のゆかであれば、その人の性格や体操の個性を表せる華がある競技なので、そういうそれぞれの個性を伝えることがすごく楽しいなと思っています。
村上選手が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)。ここでは8月3日(火)のオンエア内容と、そこではお届けしきれなかったコメントを紹介する。
試合当日の夜は、興奮状態で全然眠れなかった
体操女子種目別は、体操競技の中で数ある種目のひとつに取り組み、採点を行う競技で、90秒以内に自由に演技をして、技や演技力が採点される。女子のゆかは体操競技の中で唯一、音楽に合わせて演技が行われることも特徴のひとつだ。まずは、村上選手に銅メダル獲得の感想を訊いた。
村上:本当にたくさんの方からお祝いのメッセージをいただいて、こんなにもいろんな人が見てくれているんだって実感できました。試合当日の夜は興奮状態で全然眠れなかったのですが、いろんな方とお話をして、メダルが獲れたんだと実感できてます。
今回、村上選手は体操女子団体からはじまり、個人総合、個人種目別に出場。最後に挑んだ個人種目で念願のメダルを手にした。団体予選からの気持ちの変化を村上選手はこう答える。
村上:予選はすごく朝早くて。一班で練習をして試合をしてという感じだったので、その時間帯や、女子の体操競技が始まる最初の班でもあったので、すごくいろんなことで緊張してたなって。今思うとすごく演技が強ばってたと思うんですけど、何回かやるにつれて試合の空気感や試合運びの持っていき方は慣れてきました。本当は1回目から全てにおいて完璧な演技を出したかったんですけど、最後の最後にいい結果が出せたので本当によかったなと思っています。ゆか決勝の演技はまだ正直、ちゃんとじっくり見られてないんですけど、自分が自分じゃないみたい、というか。「これ演技してるの本当に私?」って思うくらい別人に見えて、すごく楽しそうに体操をしているなって、テレビやいろんな人からのメッセージを見てすごく思いました。
新型コロナウイルスの影響で、今回のオリンピックは1年の延期を経て開催された。異例の事態があったなかでも村上選手は笑顔を絶やすことなく、最後まで演技をやり遂げた。
村上:本当であれば4年周期でオリンピックが開催されるというなかで、プラス1年という時間は、人生でたった1年だけど、あまり体験することができない1年だったなと思っています。ケガだったりコロナのことだったり、5年間と考えると長くてつらい思いしかないんですけど、諦めずにやってこられたからその1回の演技を楽しむことができたし、本当にやってきてよかったなって思います。この1分半の演技が終わってほしくない、もっともっとやりたいっていうふうに思ったのが笑顔につながるものだったのかなと思います。
オリジナル曲は、聴けば聴くほど耳に残る
体操競技の中で、女子のゆかは音楽に合わせて演技が行われる。今回、村上選手は複数の曲を組み合わせて作ったオリジナル曲で演技を披露した。村上:新型コロナでオリンピックが延期しなければ、1つ前の曲のプログラムでいこうとしていました。でも、1年延期してずっと同じプログラムをやっていると飽きたりもするので、先生に「新しいプログラムにするから」と言われました。先生の中で大体のイメージがあったので、それは先生に選んでもらって。自分は社会人になってから大人っぽいしなやかな曲をいろいろやっていたけど、ビートに合わせたヒップホップ系の曲で演技するのがいちばんしっくりきていたので、そうしてもらいました。3つか4つくらい曲を入れているので、最初に聴いたときはゲーム音みたいなごちゃごちゃしている感じの曲だったので、「すごく曲の変化があるな」と思っていたけど、聴けば聴くほど耳に残ったので、それがいろんな人の印象に残ってくれたらいいなと思います。3本目の技が終わってチャチャと音が変わるところがあるんですけど、そこが決まればいつもすごく気持ちいいので、そこもぜひみなさんに観てもらいたいなと思います。
見事、種目別で銅メダルを獲得した村上選手。体操女子団体で一緒に戦ったメンバーからは「感動した」とお祝いのメッセージが届いたという。
村上:「茉愛さんみたいに強くなりたいです」というふうにも言ってもらえたので、そうやって目指してもらえるような選手になれたことも幸せだし、みんなにもこれから頑張ってほしいなって思います。
今回、団体でキャプテンを務めた村上選手。チームをまとめる際に意識したことについて、こう語る。
村上:特別、声をかけるとか注意することはなくて、チームメイトのみんなは日本で勝ち抜いたトップの選手だったので、そこは言わなくてもわかると思っていました。みんなが練習でつらそうなときに、自分がこらえて引っ張っていけば、みんなも「茉愛さんが頑張っているから」というふうに思ってくれる。だから今回は言葉というより演技で引っ張っていけたらいいのかなって思っていました。個々で声をかけなくても、みんなすごく明るい性格の子たちなので、自然とチームワークも明るくなり、みんな素晴らしいと思いました。
体操は個性を表せる華がある競技
村上選手が、演技前に聴く曲や、最近のお気に入りの曲を明かした。村上:昔から聴いているのはNEWSの『フルスイング』。つらいときを乗り越えるために聴いている曲です。最近だとBTSも好きなので、BTSの曲を聴いたりして試合前に気持ちを高めています。BTSの『Butter』と、日本語の『Let Go』が好きですね。日本語の曲はバラードが多いので、心を癒やしたいときに聴いています。
最後に、村上が思う、体操の楽しさについて訊いた。
村上:体操は、人によって個性を変えることができる、いろいろ表すことができる競技だと思います。全員が同じものを求めていくわけではなくて、女子のゆかであれば、その人の性格や体操の個性を表せる華がある競技なので、そういうそれぞれの個性を伝えることがすごく楽しいなと思っています。
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