BTS『Butter』MVの振り付け手がけたGANMI、注目してほしいパートを明かす

日本のダンスエンターテインメントグループ・GANMIのメンバーであるSota Kawashimaが、BTS最新曲『Butter』のMV振り付けを担当したときのエピソードを語った。

Sotaが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『～JK RADIO～TOKYO UNITED』（ナビゲーター：ジョン・カビラ）のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」。オンエアは9月10日（金）。

BTSのMV振り付けに携わったGANMI

BTSの『Butter』のMVの振り付けに参加したGANMIは、11人で編成されるダンスエンターテインメントグループ。Sotaが結成のきっかけを振り返った。

Sota：GANMIが結成したのは2015年です。ダンスの世界大会「VIBE DANCE COMPETITION XXI」に向けて集まったのがきっかけでした。自分と何人かのメンバーが、「この人がいたら楽しそうだな」と思った以前から交流があるメンバーを集めたのがGANMIです。

アメリカ・ロサンゼルスで開催されるダンスの世界大会「VIBE DANCE COMPETITION」で、なんとGANMIはいきなり優勝。目標を早くも達成したGANMIは、約1年は「のほほんと活動していた」という。しかし、その後に「ダンサーをもっとメインストリームに」と新たな目標を掲げて動き出した。そしてBTSの弟分であるTOMORROW X TOGETHERのMVの振り付けを担当した流れから、BTS『Butter』の振り付けも任されることになる。

Sota：オファーってオフィシャルでちゃんとメールでやりとりするときと、カジュアルにDMでやりとりをするときの2つの方法があるんですね。BTSのオファーの連絡はDMできて。「来週忙しい？」「大丈夫、そんなに忙しくないよ」「またお願いしたい」みたいなやりとりがあって、気付いたらBTSだったって感じですね。

『Butter』振り付けの注目ポイントは？

K-POPアーティストの振り付けは、何組かで担当することが多いそうだ。『Butter』の振り付けもGANMIがすべて担当したわけではない。GANMIが担当したのは、どのパートなのだろうか。

Sota：K-POPの振り付けはちょっと特殊で。自分たちは「GANMIバージョン」としてフルの振り付けを送って、それをあちらのパフォーマンスディレクターがピックする形になるので、どこが使われたかはパフォーマンスを見ないとわからないです。あとは「ここが自分たちの担当ですよ」ってあんまり詳しく言わないほうがいいのかなと思って。

一方で、注目してほしい振り付けがあるという。

Sota：ただ今回は、サビに注目してほしいですね。サビの頭で前に行く振りを絶対に作りたくて。BTSのサビのインパクトが強い理由は「ここがサビです」っていう前に出る踊りがすごく上手だということ。『Dynamite』もそうなんですよね。「たぶんあれがいいんだろうな」と思って今回作りました。

仲間とともにダンスの素晴らしさを伝えていきたい

ダンス講師も務めるGANMIは、『Butter』の振り付けが採用されたことを生徒に報告すると、非常に喜んでくれたという。BTSとの仕事の経験を踏まえてSotaがこれからの展望を語った。

Sota：踊っている側だけではなく、踊っていない側、つまりダンスを見る人たちも「ダンスっていいよね」とか「ダンスは素晴らしい」って言ってもらえる世の中を作りたいなと思っています。ダンスをしたことがない人って、ダンスをすごく遠く感じてしまっていたり、ただの見せものと感じているところがあって。でも歌のようにもっと身近な存在になれたらなって思います。アーティストとしても、自分たちがどこまでいけるか頑張りたい気持ちがあります。あとは、オーディションとかで結成されたわけじゃなくても、「友だちや仲間で頑張ればここまでいけるんだ」ということを、GANMIを通じて伝えられたらいいなと思います。

『～JK RADIO～TOKYO UNITED』のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」では、トップセラーからモノづくりにかける夢を聞く。放送は毎週金曜の10時40分から。