音楽プロデューサー/ベーシストの亀田誠治と、YOUがJ-WAVEで対談。ほぼ同世代の2人が、80年代の思い出や初めて買ったレコードの話、どハマりしているというK-POPなどについて語り合った。
二人が対談したのは、亀田がナビゲートする番組『SPRING VALLEY MY CRAFT TIME』(月曜~木曜 21:50-22:00)。毎週ゲストが1枚のアルバムを携えて登場し、キリンのクラフトビール「スプリングバレー 豊潤<496>」を亀田と飲みながら、音楽やライフスタイルなどを語る。
【オンエア日:2022年2月7日から2月10日】
■radikoで聴く
2月10日(木)OA:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220210215000
(※オンエア一週間後まで再生可能)
YOU:悩んで悩んで、由実ちゃんの『RINCARNATION』を持ってきました。懐かしくないですか?
亀田:これね、僕ジャストリアルタイム。
YOU:だから私も最初に由実ちゃんを聴き始めたのは……。
亀田:え、由実ちゃんって呼ぶんですか?
YOU:後輩ですが、すごく可愛がっていただいているんです。由実ちゃんがまだ荒井由実として活動していた頃の曲にも好きな曲が山ほどあるんですけど……今回はアルバムから選曲するということで、この『RINCARNATION』を持ってきました。私たちがちょうど20歳ぐらいのときの“デート曲”がすごく入っていることに気がつきまして。
亀田:デートのお供、ドライブのお供。そんな感じ?
YOU:ですね。メンズのことばかり考えていた時期ですね。
亀田:ユーミンの切り取る景色がまたいいですよね。YOUさんと僕はほぼ同じ世代なんですけど、80年代のこの空気をみんな吸ってごらんという感じですよね(笑)。
YOU:そうなの! だってまだ携帯電話もない、ロマンチックな時代だったんだよ。
亀田:会いにいきたいと思ったら、会いに行くしかない時代。
YOU:そうなんです。バイバイした後に余韻があってね。今だと連絡とりやすくて「15分遅れるわ」みたいなの言えるけど、うちらのときはガチで15分外で待ってた(笑)。そういう時代のノスタルジックを感じる、好きなアルバムです。
亀田:僕は当時アナログレコードで買っていたんですけど、演奏をしているセッションミュージシャンの写真や機材が写っていて、それにときめくわけですよ。僕もまだアマチュアだったので、いつかはプロになりたいと思いながら……。YOUさんが持ち込んだアルバムなのに、僕の話をしてしまった(笑)。
YOU:世代の共有、あるよね〜!
亀田:僕は「川景色」という曲が好きで。これが二子玉川の多摩川の景色を歌っているんですけど、実は僕、今、二子玉川に住んでいるんです。
YOU:近所だ。ほぼ二子玉川で暮らしているようなもんですよ、私。
亀田:本当? とにかくこのユーミンの世界から、二子玉川が好きになってしまって……。ああ、YOUさんがゲストなのに、また僕の青春ストーリーを語っている(笑)。でもきっと一緒なんだよね。
YOU:一緒。音楽を好きで聴いていた子たちはきっとみんな一緒だと思います。
亀田:YOUさんが初めて買ったレコードは?
YOU:私、そういうトークの内容でずっと嘘をついてきたんですよ……。
亀田:間違っちゃったということ?
YOU:いえ、故意に嘘をついていたんです(笑)。今日初めて本当のことを言いますね。ちなみに亀田さんは? どうせかっこよく、洋楽とかなんでしょう?
亀田:僕が一番初めに買ったのはオリビア・ニュートン=ジョンです。
YOU:私もオリビア、好きでした。私がお小遣いで買ったシングルレコードは、小柳ルミ子さんです!
亀田:おお。小柳ルミ子さんの何のレコードですか?
YOU:デビューの「わたしの城下町」だった気がします。小柳ルミ子さんはすごく素敵でね、大好きなんです。なんかFM局だと海外の曲の方がいいんじゃないかなと勝手に思っていたですけど……(笑)。
亀田:僕もよく覚えていますよ。彼女が出てきたとき……。
YOU:とんでもなかったですよね。
亀田:とんでもなかったです。歌唱力も素晴らしかった。
YOU:まだ八重歯があって、可愛らしかった。
亀田:昭和の作家さんたちの腕の振るわれ方もね。YOUさん、僕も1つ嘘をついていました。
YOU:そうでしょ? みんなそうやって嘘をついて、かっこつけて生きているのよ。
亀田:オリビア・ニュートン=ジョンの「そよ風の誘惑」は初めて買った“アルバム”です。シングルは、南沙織さんのレコードでした。
YOU:当時は本当に南沙織さんだったり小柳ルミ子さんだったり、すごく可愛かったですよね。いや、話が止まらないですね(笑)。
YOU:この曲ね、19歳、20歳ぐらいのときの曲なんです。よくボーイフレンドの車でドライブをしまくっていた頃なので、そのときのトンネルの景色や心情を思い出したいなと思って。
亀田:曲を聴いて、蘇ってきました?
YOU:蘇りますね。オレンジのライトが過ぎゆくみたいに、いろいろなメンズの顔が出てきます(笑)。みんな後ろに走馬灯のように流れていきますね。順番もう分からないですけど、懐かしいです。
亀田:ユーミンのアルバムを聴きつつ、ちょっと今日はYOUさんご自身のこともお伺いしたくて。さまざまな活動をされていますけど、女優さんとしてもご活躍をされています。
YOU:はい、たまにお芝居やらせていただくこともあります。
亀田:今は朝ドラの『カムカムエヴリバディ』にも出演されています。
YOU:今まで結構私のままの役をよくいただいたんですが、初めて面と向かって意地悪をいう役だったので、すごく楽しかったです(笑)。
亀田:思い切り言えますもんね(笑)。僕がEテレで音楽監督をやった『ココロの大冒険』という、みんなの歌を集めてリメイクして歌う番組があったんですが、YOUさんが極寒女王でしたっけ?
YOU:そうなんです。寒いところの女王様役をやって。あれも楽しかった。
YOU:私は張っていないこともないですけど、服や映画、音楽は好きなので、割と早いのかな。後輩とか24歳の息子によく教えてもらったりしています。
亀田:最近気になっているバンドやアーティストとは?
YOU:今回は本当に私の中にある由実ちゃんのアルバムを持って、お邪魔しているんですが、3年前ぐらいからKのPOPの方が激しく私の中になだれ込んでまいりまして……。端的にいうと、BTSが大好きですね。
亀田:僕もBTS推しです。僕が好きなのは「Dynamite」など、いわゆるチャートに入っているポップな曲なんですけど、やっぱり歌と曲とサウンドがいいんです。本当に音楽的にずば抜けている。
YOU:私、思うんですけど、録音の仕方がちょっと違いますか?
亀田:これね、諸説あるんですよ。まず電圧が高いので、パワーがあるんじゃないかとかね。
YOU:最近、日本の若い子たちが、最近のK-POPのような曲やダンスを出すじゃないですか。でも音の厚みが……。
亀田:ちょっと薄味でしょ?
YOU:そう、薄くて! BTSに関しては重ね方がすごいですよね。
亀田:BTSのやっていることは模倣じゃないと思うんですよ。1からの純粋仕込みでどこまで行けるか。「これからはこんな感じがかっこよくなるんじゃないの?」という風に、僕には聴こえます。
YOU:歌詞でも結構強いことを言っているし、同じ声の人が1人もいない。7人全員違っていて。本当にすべての奇跡が重なり合った。でないと、こんなに全世界同時に共鳴することはないと思うんです。
亀田:仕込みや仕掛けだけではいかないです。本当にトップレベルの子たちが集まったからこそ。
YOU:私が生きている間でよかったなと思います。
2月14日(月)OA:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220214215000
2月15日(火)OA:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220215215000
2月16日(水)OA:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220216215000
2月17日(木)OA:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220217215000
■『SPRING VALLEY MY CRAFT TIME』公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/mycrafttime/
<編集:ピース株式会社/構成:五月女菜穂>
二人が対談したのは、亀田がナビゲートする番組『SPRING VALLEY MY CRAFT TIME』(月曜~木曜 21:50-22:00)。毎週ゲストが1枚のアルバムを携えて登場し、キリンのクラフトビール「スプリングバレー 豊潤<496>」を亀田と飲みながら、音楽やライフスタイルなどを語る。
【オンエア日:2022年2月7日から2月10日】
■radikoで聴く
2月10日(木)OA:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220210215000
(※オンエア一週間後まで再生可能)
青春の思い出がつまった『RINCARNATION』
まずは乾杯してから、YOUのお気に入りのアルバムである『RINCARNATION』(松任谷由実)の思い出ソングの話に。YOU:悩んで悩んで、由実ちゃんの『RINCARNATION』を持ってきました。懐かしくないですか?
亀田:これね、僕ジャストリアルタイム。
YOU:だから私も最初に由実ちゃんを聴き始めたのは……。
亀田:え、由実ちゃんって呼ぶんですか?
YOU:後輩ですが、すごく可愛がっていただいているんです。由実ちゃんがまだ荒井由実として活動していた頃の曲にも好きな曲が山ほどあるんですけど……今回はアルバムから選曲するということで、この『RINCARNATION』を持ってきました。私たちがちょうど20歳ぐらいのときの“デート曲”がすごく入っていることに気がつきまして。
亀田:デートのお供、ドライブのお供。そんな感じ?
YOU:ですね。メンズのことばかり考えていた時期ですね。
亀田:ユーミンの切り取る景色がまたいいですよね。YOUさんと僕はほぼ同じ世代なんですけど、80年代のこの空気をみんな吸ってごらんという感じですよね(笑)。
YOU:そうなの! だってまだ携帯電話もない、ロマンチックな時代だったんだよ。
亀田:会いにいきたいと思ったら、会いに行くしかない時代。
YOU:そうなんです。バイバイした後に余韻があってね。今だと連絡とりやすくて「15分遅れるわ」みたいなの言えるけど、うちらのときはガチで15分外で待ってた(笑)。そういう時代のノスタルジックを感じる、好きなアルバムです。
亀田:僕は当時アナログレコードで買っていたんですけど、演奏をしているセッションミュージシャンの写真や機材が写っていて、それにときめくわけですよ。僕もまだアマチュアだったので、いつかはプロになりたいと思いながら……。YOUさんが持ち込んだアルバムなのに、僕の話をしてしまった(笑)。
YOU:世代の共有、あるよね〜!
亀田:僕は「川景色」という曲が好きで。これが二子玉川の多摩川の景色を歌っているんですけど、実は僕、今、二子玉川に住んでいるんです。
YOU:近所だ。ほぼ二子玉川で暮らしているようなもんですよ、私。
亀田:本当? とにかくこのユーミンの世界から、二子玉川が好きになってしまって……。ああ、YOUさんがゲストなのに、また僕の青春ストーリーを語っている(笑)。でもきっと一緒なんだよね。
YOU:一緒。音楽を好きで聴いていた子たちはきっとみんな一緒だと思います。
初めて買ったレコードは、小柳ルミ子の「わたしの城下町」
話題は、初めて買ったレコードへ。YOUはこの手の質問に今まで嘘をついていて、この日、初めて真実を話したという。亀田:YOUさんが初めて買ったレコードは?
YOU:私、そういうトークの内容でずっと嘘をついてきたんですよ……。
亀田:間違っちゃったということ?
YOU:いえ、故意に嘘をついていたんです(笑)。今日初めて本当のことを言いますね。ちなみに亀田さんは? どうせかっこよく、洋楽とかなんでしょう?
亀田:僕が一番初めに買ったのはオリビア・ニュートン=ジョンです。
YOU:私もオリビア、好きでした。私がお小遣いで買ったシングルレコードは、小柳ルミ子さんです!
亀田:おお。小柳ルミ子さんの何のレコードですか?
YOU:デビューの「わたしの城下町」だった気がします。小柳ルミ子さんはすごく素敵でね、大好きなんです。なんかFM局だと海外の曲の方がいいんじゃないかなと勝手に思っていたですけど……(笑)。
亀田:僕もよく覚えていますよ。彼女が出てきたとき……。
YOU:とんでもなかったですよね。
亀田:とんでもなかったです。歌唱力も素晴らしかった。
YOU:まだ八重歯があって、可愛らしかった。
亀田:昭和の作家さんたちの腕の振るわれ方もね。YOUさん、僕も1つ嘘をついていました。
YOU:そうでしょ? みんなそうやって嘘をついて、かっこつけて生きているのよ。
亀田:オリビア・ニュートン=ジョンの「そよ風の誘惑」は初めて買った“アルバム”です。シングルは、南沙織さんのレコードでした。
YOU:当時は本当に南沙織さんだったり小柳ルミ子さんだったり、すごく可愛かったですよね。いや、話が止まらないですね(笑)。
ボーイフレンドの車でよく聴いた曲
YOUは『RINCARNATION』の中で「星空の誘惑」という曲を、青春の思い出とともに紹介した。YOU:この曲ね、19歳、20歳ぐらいのときの曲なんです。よくボーイフレンドの車でドライブをしまくっていた頃なので、そのときのトンネルの景色や心情を思い出したいなと思って。
亀田:曲を聴いて、蘇ってきました?
YOU:蘇りますね。オレンジのライトが過ぎゆくみたいに、いろいろなメンズの顔が出てきます(笑)。みんな後ろに走馬灯のように流れていきますね。順番もう分からないですけど、懐かしいです。
亀田:ユーミンのアルバムを聴きつつ、ちょっと今日はYOUさんご自身のこともお伺いしたくて。さまざまな活動をされていますけど、女優さんとしてもご活躍をされています。
YOU:はい、たまにお芝居やらせていただくこともあります。
亀田:今は朝ドラの『カムカムエヴリバディ』にも出演されています。
YOU:今まで結構私のままの役をよくいただいたんですが、初めて面と向かって意地悪をいう役だったので、すごく楽しかったです(笑)。
亀田:思い切り言えますもんね(笑)。僕がEテレで音楽監督をやった『ココロの大冒険』という、みんなの歌を集めてリメイクして歌う番組があったんですが、YOUさんが極寒女王でしたっけ?
YOU:そうなんです。寒いところの女王様役をやって。あれも楽しかった。
YOUはK-POPにどハマり中
亀田:YOUさんは流行りのものに対してのアンテナはどう張られているのでしょうか?YOU:私は張っていないこともないですけど、服や映画、音楽は好きなので、割と早いのかな。後輩とか24歳の息子によく教えてもらったりしています。
亀田:最近気になっているバンドやアーティストとは?
YOU:今回は本当に私の中にある由実ちゃんのアルバムを持って、お邪魔しているんですが、3年前ぐらいからKのPOPの方が激しく私の中になだれ込んでまいりまして……。端的にいうと、BTSが大好きですね。
亀田:僕もBTS推しです。僕が好きなのは「Dynamite」など、いわゆるチャートに入っているポップな曲なんですけど、やっぱり歌と曲とサウンドがいいんです。本当に音楽的にずば抜けている。
YOU:私、思うんですけど、録音の仕方がちょっと違いますか?
亀田:これね、諸説あるんですよ。まず電圧が高いので、パワーがあるんじゃないかとかね。
YOU:最近、日本の若い子たちが、最近のK-POPのような曲やダンスを出すじゃないですか。でも音の厚みが……。
亀田:ちょっと薄味でしょ?
YOU:そう、薄くて! BTSに関しては重ね方がすごいですよね。
亀田:BTSのやっていることは模倣じゃないと思うんですよ。1からの純粋仕込みでどこまで行けるか。「これからはこんな感じがかっこよくなるんじゃないの?」という風に、僕には聴こえます。
YOU:歌詞でも結構強いことを言っているし、同じ声の人が1人もいない。7人全員違っていて。本当にすべての奇跡が重なり合った。でないと、こんなに全世界同時に共鳴することはないと思うんです。
亀田:仕込みや仕掛けだけではいかないです。本当にトップレベルの子たちが集まったからこそ。
YOU:私が生きている間でよかったなと思います。
番組ゲストに平原綾香が出演中
J-WAVE『SPRING VALLEY MY CRAFT TIME』は、月曜から木曜の21:50-22:00オンエア。2月14日(月)~2月17日(木)のゲストは平原綾香。放送から一週間後までradikoで聴くことができる。2月14日(月)OA:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220214215000
2月15日(火)OA:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220215215000
2月16日(水)OA:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220216215000
2月17日(木)OA:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220217215000
■『SPRING VALLEY MY CRAFT TIME』公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/mycrafttime/
<編集:ピース株式会社/構成:五月女菜穂>
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番組情報
- SPRING VALLEY MY CRAFT TIME
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月曜日から木曜日21:50-22:00
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亀田誠治