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「BTSが“知の扉”を開いてくれた」前田エマがお気に入りの音楽を語る

「BTSが“知の扉”を開いてくれた」前田エマがお気に入りの音楽を語る

モデル・前田エマが、6月10日に発売した書籍を紹介し、お気に入りの音楽を語った。

前田が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のワンコーナー「MON CAFÉ FAV STYLE」。ここでは、6月11日(土)のオンエアをテキストで紹介する。

初めての小説集を出版

前田は東京造形大学を卒業後、オーストリアのウィーン芸術アカデミーに留学。モデル、エッセイスト、ラジオパーソナリティと、豊かな感性でジャンルレスに活躍しており、6月10日には初めての書き下ろし小説集である『動物になる日』(ミシマ社)を出版した。

前田:小説集には2つのお話が入っています。表題作である「動物になる日」は、一人の少女の小学生から中学生になるまでを書きました。もう一つは「うどん」という小説で、うどん屋で働く一人の女性の物語です。

「うどん」は、前田が学生時代に体験した出来事に基づいて執筆された作品だという。

前田:学生時代、私は飲食店でアルバイトをしていました。お客さんを通して見える風景とか、ご飯の前では職業とか肩書とかが関係なくなり、人間としてのその人が見えてくるっていう体験が、私にとってはすごく面白かったんですね。「こういうことをテーマに書きたいな」と、ずっと思っておりました。エッセイではなく小説で書いたのは、そっちのほうが“本当のこと”に手が届くような感じがしたからです。

甲斐:『動物になる日』を読ませてもらったんですけども、全体的に温かい表現に包まれたストーリーになっていました。「うどん」ではさまざまなお客さんが登場してきて、そのエピソードを通して店長さんの真面目さや温かさが見えてくる構成がすごく面白かったです。初めての書き下ろし小説とは思えないほど読みやすくって、どんどんと読み進めてしまいました。みなさんにもおすすめです。

中学生時代からずっと好きなモノ

前田の「お気に入りのモノ」は、CONVERSEのハイカットシューズだという。

前田:中学生のとき、お年玉を溜めて買いました。それまではマジックテープのスニーカーを履いていたので、初めて紐靴という手間のかかるアイテムを買いましたね。「自分はおしゃれをしているんだ」という気持ちに最初になったのがこの靴でした。スニーカーは消耗品なので、履いているとどんどんボロボロになっていくんですよ。この歳になるまで買い足して買い足して、ずっと自分の靴箱のなかに入っている大切なアイテムです。

前田は黒色のスニーカーに白い紐という組み合わせが好きだそう。

甲斐:この日の前田さんのお洋服の写真を見たんですけども、CONVERSEのハイカットにロングワンピースを合わせているんですね。クラシカルな感じがとても素敵でした。黒のCONVERSEのハイカットはずっと愛用されているそうです。子どもの頃から好きな洋服や好きなテイストを変えない、自分のことを信じるところがすごく魅力的だなと思います。

BTSに影響を受けて社会問題と向き合うようになった

最後に前田は「お気に入りの音楽」を紹介。BTSの『Converse High』をオンエア。
前田:私はBTSの楽曲や活動を通して、差別や歴史などの社会問題を「自分とすごく繋がっているんだ」と考えるようになりました。そんななかで韓国文学を読むようになったり、専門家の方をお招きし、文学や音楽を通して社会問題を考える勉強会を開くようになりました。今日は、私の“知の扉”を開いてくれたBTSの楽曲を紹介します。

甲斐:BTSといえば、先日ホワイトハウスを訪問した際、差別やヘイトクライムについても発信していたのが印象的でしたね。今回出版された『動物になる日』では、差別、格差、性など身近な問題について、前田さんならではの表現で描かれています。この話を書くときにも、BTSの楽曲に背中を押してもらったそうです。

『BLUE IN GREEN』のワンコーナー「MON CAFÉ FAV STYLE」では、旬なアーティストの声とともに、週末に聴きたい楽曲を紹介する。放送は毎週土曜の12時半頃から。

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毎週土曜
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