
iriが、最新EP『Seek』に込めた想いや、楽曲制作のエピソードについて語った。
iriが登場したのは、6月7日(土)放送のJ-WAVE『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のコーナー「SENSE OF ROOM」。音楽、アート、スポーツ、フードといったジャンルを通じて、アーティストの魅力や活動内容、イベント情報、そこから広がるカルチャーを、GREENROOMのセンスを交えて紹介するコーナーだ。
iri:(当時のモードは)2曲目の『harunone』にめっちゃ出ているかもしれないです。もちろん、いままでもすばらしいトラックメーカーの方々と作ってきたけど、プレイヤーの人たちと一音一音、レコーディングをして「もっと生音の“グルーヴ感”みたいなものの上で歌いたいな」とすごく思って、ちょっとジャズっぽいニュアンスの曲や、遊びながらワクワクしながら作れるものをいままでより求めていろいろトライしました。
甲斐:『harunone』は、君島大空や藤井 風、あいみょんなど、多くのミュージシャンのレコーディングやライブに参加し、サポートギタリストを務める西田修大さんプロデュースの曲で、ドラマーの石若 駿さんも参加されていますね。
iri:そうなんですよ。西田さんが録ったサウンドを聴いたり、ライブで観たりしたことがあって「一緒にやりたいな」と思っていました。石若さんも「いつか一緒に演奏してみたい」と思っていたプレイヤーさんなので、「叶っちゃったな」みたいな。
甲斐:iriさんからオファーされたのですね。この曲、けっこう変拍子が特徴的で、歌うのがちょっと難しそうだなと思いました。
iri:私も思います(笑)。けっこうみんなで苦戦しつつ、でも形になっています。私が歌う歌は、けっこう自由度がある気がしているので、あんまりクリックとかも聴かないで自由に演奏しようかなと思っています。
甲斐:いいですね。そして、1曲目の『Butterfly』は、SIRUPやWILYWNKAさんの楽曲も手がけるプロデューサーのTaka Perryさんとの楽曲。今回、初コラボだったんですよね?
iri:そう。以前、Instagramでメッセージをくださって、「一緒に曲を作ろう」といくつかデモを送ってくれていました。そのなかから、「いまの自分のモードだな」と思う曲を選ばせてもらって歌詞を書き始めて、このEPはけっこう進んで行った感じです。
甲斐:何個かデモがあったなかで、なぜこのサウンドだったのですか?
iri:ほかにも、ドライブソングみたいな曲もあったりしたんですけど、自分で「これがiriっぽいな」とふと思って。コードの感じとかも、春らしいものができそうだと思いました。
甲斐:この曲、iriさんの歌い方や歌声からもEPのなかでは「陽」の感じがしますが、そういうところも意識されたのですか?
iri:そうですね。私の曲はけっこう夜のイメージのものが多いので、「早朝にコーヒーを飲みながら、ゆっくり聴けるような楽曲を作りたいな」と思ったのもあります。また、実際に東京の街を朝から歩きながら書いていたので、そういうのもあるかもしれないです。
甲斐:たしかに、この曲を聴きながら散歩をしたら、どんどん歩く距離が長くなりそう。前向きな感じが素敵ですね。
iri:リトル・ドラゴンというアーティストさんがいるんですけど、その方が教室みたいなところで子どものコーラス隊と一緒に歌っている動画を見て、「子どもの声って、すごいグッとくる」って感動しちゃって、「私もやりたい」ってなりました(笑)。そこからスタートしたんです。
甲斐:実際にキッズコーラスを入れて、どうでしたか?
iri:感動しました。子どもの声ってすごく純粋だし、でも内に秘めている思いが声に素直に乗る感じがあって、グッときましたね。それが自分の楽曲に混ざり合って、より押してくれました。
甲斐:たしかに。キッズたちのレコーディングには立ち会いましたか?
iri:立ち合いました。
甲斐:純粋に歌っているのを目の前で見ると感動しますよね。MVもすごくアーティスティックというか、ストーリー性もあって、最後はiriさんの幼少期の写真が……。
iri:「チビiri」がだんだん「大人iri」になる。あの映像はAIで作ってくださったのですが、不思議な絵ですね。
4曲目に収録されているのは『otozure』。甲斐が「疾走感があって、iriさんのクールな面が詰まっている」と話す楽曲は、過去にも共同制作経験のあるTAARがプロデュースしている。
甲斐:トラックに関して、iriさんからリクエストしたのですか?
iri:リクエストはあったと思います。ちょうど2月にニューヨークへ行っていたときに、TAARくんに「朝のニューヨークの公園みたいなイメージで作ろう」みたいな(笑)。どちらかというと、ジャンル感というよりは、場所とか時間帯とかを共有し合ってでき上がった感じです。タイトルが『otozure』なので、このEPを聴いて、最後に「これからいいことが訪れる予感」みたいな楽曲になったらいいなと思って作りましたね。
甲斐:その感情は、ニューヨークに行って感じたことだったんですか?
iri:『Seek』には、ここ半年ぐらいの自分の変化みたいなものが詰まっているんですけど、最後は「これから、何か新しく面白いことやいい出会い、自分のなかでいい変化みたいなのが訪れる」という締め方をしております。
甲斐:このトラックもですが、イントロの引き込まれ方もすごく耳に残ります。全4曲聴き入っております。
iri:ありがとうございます!
iri:地元が逗子なので、やっぱり逗子海岸は好きですね。こぢんまりしていて広すぎないし、人もそんなに多すぎず、あとは年々、水がきれいになっていっています。葉山のほうもきれいだけど、やっぱり逗子海岸は落ち着きますね。
甲斐:海に入ったりもしますか?
iri:最近、できていないんですよね。でもSUP(サップ)が好きなので、2024年に福岡の糸島でライブ前にしました。
甲斐:アクティブですね! 地元に海があるということで、すごく身近な場所だと思いますが、「こういうときに行きたくなる」というシチュエーションはありますか?
iri:元気をもらいたいときや、ツアーが始まる前・終わったあとなどです。自分の中で何か気持ちが溜まっているときなどに海に行くと、すごくスッキリします。気持ちが楽になるというか……。
甲斐:そのときは、どうやって過ごされるんですか?
iri:コーヒーを買ってフラフラ歩いたり、散歩をすることが多いですね。あとはワンちゃんを飼っているので、連れて行ったり。
甲斐:ワンちゃんと海を散歩、理想的な過ごし方ですね。やっぱり波の音とか海の香りとかを嗅ぐだけで、落ち着きますよね。
iri:本当にそうなんですよ! (楽曲を)制作しているときはけっこう東京にいるんですけど、ひさしぶりに逗子に帰ると、駅に降りたときに海のにおいがして、「これだ!」ってすごくホッとします。今年は夏に海のイベントなどにも行きたいですね。
iriは6月13日(金)より、全国ツアー「iri Hall Tour 2025 "Seek"」をスタートする。東京近郊では、6月16日(月)に東京国際フォーラム ホールA、7月1日(火)に大宮ソニックシティ 大ホール、さらに、追加公演として7月21日(月・祝)にLINE CUBE SHIBUYAで公演予定。そのほか、iriの最新情報は公式サイトまで。
J-WAVE『BLUE IN GREEN』のコーナー「SENSE OF ROOM」では、MUSIC・ART・SPORTS・FOODを通して、アーティストやその活動、イベント、そしてそれらが生み出すカルチャーなどGREENROOMのセンスと重ね合わせたトピックスを紹介する。オンエアは毎週土曜12時55分ごろから。
iriが登場したのは、6月7日(土)放送のJ-WAVE『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のコーナー「SENSE OF ROOM」。音楽、アート、スポーツ、フードといったジャンルを通じて、アーティストの魅力や活動内容、イベント情報、そこから広がるカルチャーを、GREENROOMのセンスを交えて紹介するコーナーだ。
さまざまな人とのコラボで完成したEP『Seek』
『BLUE IN GREEN』には2023年4月以来、約2年ぶりの登場となるiri。5月21日(水)にリリースされたEP『Seek』は、「新たな旅立ち」をテーマに、3月に配信リリースされた『Butterfly』をはじめ、国内外で活躍するプロデューサーたちと制作した全4曲が収録されている。甲斐はまず、「EP制作に入る前、どのようなモードだったのか」をiriに訊いた。iri:(当時のモードは)2曲目の『harunone』にめっちゃ出ているかもしれないです。もちろん、いままでもすばらしいトラックメーカーの方々と作ってきたけど、プレイヤーの人たちと一音一音、レコーディングをして「もっと生音の“グルーヴ感”みたいなものの上で歌いたいな」とすごく思って、ちょっとジャズっぽいニュアンスの曲や、遊びながらワクワクしながら作れるものをいままでより求めていろいろトライしました。
甲斐:『harunone』は、君島大空や藤井 風、あいみょんなど、多くのミュージシャンのレコーディングやライブに参加し、サポートギタリストを務める西田修大さんプロデュースの曲で、ドラマーの石若 駿さんも参加されていますね。
iri:そうなんですよ。西田さんが録ったサウンドを聴いたり、ライブで観たりしたことがあって「一緒にやりたいな」と思っていました。石若さんも「いつか一緒に演奏してみたい」と思っていたプレイヤーさんなので、「叶っちゃったな」みたいな。
甲斐:iriさんからオファーされたのですね。この曲、けっこう変拍子が特徴的で、歌うのがちょっと難しそうだなと思いました。
iri:私も思います(笑)。けっこうみんなで苦戦しつつ、でも形になっています。私が歌う歌は、けっこう自由度がある気がしているので、あんまりクリックとかも聴かないで自由に演奏しようかなと思っています。
甲斐:いいですね。そして、1曲目の『Butterfly』は、SIRUPやWILYWNKAさんの楽曲も手がけるプロデューサーのTaka Perryさんとの楽曲。今回、初コラボだったんですよね?
iri:そう。以前、Instagramでメッセージをくださって、「一緒に曲を作ろう」といくつかデモを送ってくれていました。そのなかから、「いまの自分のモードだな」と思う曲を選ばせてもらって歌詞を書き始めて、このEPはけっこう進んで行った感じです。
甲斐:何個かデモがあったなかで、なぜこのサウンドだったのですか?
iri:ほかにも、ドライブソングみたいな曲もあったりしたんですけど、自分で「これがiriっぽいな」とふと思って。コードの感じとかも、春らしいものができそうだと思いました。
甲斐:この曲、iriさんの歌い方や歌声からもEPのなかでは「陽」の感じがしますが、そういうところも意識されたのですか?
iri:そうですね。私の曲はけっこう夜のイメージのものが多いので、「早朝にコーヒーを飲みながら、ゆっくり聴けるような楽曲を作りたいな」と思ったのもあります。また、実際に東京の街を朝から歩きながら書いていたので、そういうのもあるかもしれないです。
甲斐:たしかに、この曲を聴きながら散歩をしたら、どんどん歩く距離が長くなりそう。前向きな感じが素敵ですね。
ラストの楽曲は「ニューヨークの朝」をイメージして
甲斐:3曲目の『river』は、ここ数年、シーンで注目を集めるクリエイティブコレクティブ/レーベルである〈w.a.u〉のKota Matsukawaを迎えています。この曲はキッズコーラスも入っていて、本当に美しい曲だなと思います。iri:リトル・ドラゴンというアーティストさんがいるんですけど、その方が教室みたいなところで子どものコーラス隊と一緒に歌っている動画を見て、「子どもの声って、すごいグッとくる」って感動しちゃって、「私もやりたい」ってなりました(笑)。そこからスタートしたんです。
甲斐:実際にキッズコーラスを入れて、どうでしたか?
iri:感動しました。子どもの声ってすごく純粋だし、でも内に秘めている思いが声に素直に乗る感じがあって、グッときましたね。それが自分の楽曲に混ざり合って、より押してくれました。
甲斐:たしかに。キッズたちのレコーディングには立ち会いましたか?
iri:立ち合いました。
甲斐:純粋に歌っているのを目の前で見ると感動しますよね。MVもすごくアーティスティックというか、ストーリー性もあって、最後はiriさんの幼少期の写真が……。
iri:「チビiri」がだんだん「大人iri」になる。あの映像はAIで作ってくださったのですが、不思議な絵ですね。
iri『river』(Music Video)
甲斐:トラックに関して、iriさんからリクエストしたのですか?
iri:リクエストはあったと思います。ちょうど2月にニューヨークへ行っていたときに、TAARくんに「朝のニューヨークの公園みたいなイメージで作ろう」みたいな(笑)。どちらかというと、ジャンル感というよりは、場所とか時間帯とかを共有し合ってでき上がった感じです。タイトルが『otozure』なので、このEPを聴いて、最後に「これからいいことが訪れる予感」みたいな楽曲になったらいいなと思って作りましたね。
甲斐:その感情は、ニューヨークに行って感じたことだったんですか?
iri:『Seek』には、ここ半年ぐらいの自分の変化みたいなものが詰まっているんですけど、最後は「これから、何か新しく面白いことやいい出会い、自分のなかでいい変化みたいなのが訪れる」という締め方をしております。
甲斐:このトラックもですが、イントロの引き込まれ方もすごく耳に残ります。全4曲聴き入っております。
iri:ありがとうございます!
地元・逗子の海への特別な思い
「SENSE OF ROOM」では、海やビーチのライフスタイルやカルチャーに関するトピックも取り上げる。甲斐は「お好きな海やビーチは?」と、iriに訊いた。iri:地元が逗子なので、やっぱり逗子海岸は好きですね。こぢんまりしていて広すぎないし、人もそんなに多すぎず、あとは年々、水がきれいになっていっています。葉山のほうもきれいだけど、やっぱり逗子海岸は落ち着きますね。
甲斐:海に入ったりもしますか?
iri:最近、できていないんですよね。でもSUP(サップ)が好きなので、2024年に福岡の糸島でライブ前にしました。
甲斐:アクティブですね! 地元に海があるということで、すごく身近な場所だと思いますが、「こういうときに行きたくなる」というシチュエーションはありますか?
iri:元気をもらいたいときや、ツアーが始まる前・終わったあとなどです。自分の中で何か気持ちが溜まっているときなどに海に行くと、すごくスッキリします。気持ちが楽になるというか……。
甲斐:そのときは、どうやって過ごされるんですか?
iri:コーヒーを買ってフラフラ歩いたり、散歩をすることが多いですね。あとはワンちゃんを飼っているので、連れて行ったり。
甲斐:ワンちゃんと海を散歩、理想的な過ごし方ですね。やっぱり波の音とか海の香りとかを嗅ぐだけで、落ち着きますよね。
iri:本当にそうなんですよ! (楽曲を)制作しているときはけっこう東京にいるんですけど、ひさしぶりに逗子に帰ると、駅に降りたときに海のにおいがして、「これだ!」ってすごくホッとします。今年は夏に海のイベントなどにも行きたいですね。
iriは6月13日(金)より、全国ツアー「iri Hall Tour 2025 "Seek"」をスタートする。東京近郊では、6月16日(月)に東京国際フォーラム ホールA、7月1日(火)に大宮ソニックシティ 大ホール、さらに、追加公演として7月21日(月・祝)にLINE CUBE SHIBUYAで公演予定。そのほか、iriの最新情報は公式サイトまで。
J-WAVE『BLUE IN GREEN』のコーナー「SENSE OF ROOM」では、MUSIC・ART・SPORTS・FOODを通して、アーティストやその活動、イベント、そしてそれらが生み出すカルチャーなどGREENROOMのセンスと重ね合わせたトピックスを紹介する。オンエアは毎週土曜12時55分ごろから。
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