
RIP SLYMEのILMARI、PES、DJ FUMIYAが新曲『Wacha Wacha』制作秘話や、海にまつわる思い出を語った。
3人が登場したのは、6月14日(土)放送のJ-WAVE『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のコーナー「SENSE OF ROOM」。音楽、アート、スポーツ、フードといったジャンルを通じて、アーティストの魅力や活動内容、イベント情報、そこから広がるカルチャーを、GREENROOMのセンスを交えて紹介するコーナーだ。
甲斐:私も番組が終わったあとに会場に入って観せていただきましたが、いちばん盛り上がっていましたね。
PES・FUMIYA・ILMARI:ありがとうございます!
ILMARI:50分やらせていただいたんですけど、体感としてはあっという間でしたね。
PES:ステージ上で僕はパニックの連続でしたね。
甲斐:どんなところが?
PES:フェスってリハーサルがないので(ステージに)出てみたら盛り上がっていて「わぁ! 来たぞコラ!」「RIP SLYME早く来い!」っていう感じで、「これは負けてはいけないな」と思ってやっていたので、頭の曲から最後まであっという間に終わってしまいました。
FUMIYA:本当にすごい人でした。ステージから見ても、反対側のステージの前までいらっしゃって。
甲斐:本当にすごかったです。後ろを見たら、赤レンガ倉庫のテラスからも「少しでも音を聴こう」と、みなさん観ていました。
FUMIYA:海側では、屋形船から聴いている人たちもいましたね。
PES:あれ、いちばん楽しいでしょうね。
FUMIYA:僕のなかのざっくりとしたコンセプトは「民族のお祭り」というか、ジャングルとかでやっていそうな感じ。なので、パーカッションをいっぱい入れることは意識しました。それを聴いたPESくんが、歌詞で日本のお祭り方面に……。
ILMARI:お祭り方面(笑)。たしかに!
PES:コードというか、上の部分はわりとジャズっぽいところがあって、でも「ビートは音頭っぽいところがあるな」と思って。僕、ちょっと時代劇にハマっているので、完全に時代劇の感じでいきたいなと思ったんですけど、やっぱり僕だけのグループじゃないのでやめておきました。残り香として、少し和風なテイストを入れました。
甲斐:その和風なビートがクセになると言いますか、すごくキャッチーですよね!
PES:民族っぽいというか、トライブ系のね。
ILMARI:たしかに、民族が入ってくる感じがするよね。
甲斐:『Wacha Wacha』というワードは、誰が見つけてきたのでしょうか?
PES:見つけるというか、僕が(歌詞を)書いていますけど、RIP SLYMEのいいところとして「ワチャワチャしている」とよく言われていたのでタイトルにしました。僕はKOMOREBIというグループのプロデュースもしているんですけど、しょっちゅうワチャワチャしていて話が進まないところが、RIP SLYMEそっくりで(笑)。「男の子が集まると、ワチャワチャするよね」っていうのがいいなと。あとは「ビートに何がハマるかな?」というところで、「ワッチャワッチャ」がしっくりきたのと、「Whatcha Say」「I Gotcha!」というやり取りを入れたいなっていうところで。いわゆる言葉遊びですね。
甲斐:でも、一緒に言いたくなりますよね!
PES:このあいだの「GREENROOM FESTIVAL」でも、初めて聴いたはずなのにお客さんたちが(一緒に)言っていて、「負けるか!」「俺が考えたんだ!」というところで、一生懸命頑張りました(笑)。
ひさしぶりの5人での楽曲制作やレコーディングを通して、過去を思い出すことや、反対に変化を感じる部分はあったのだろうか。
ILMARI:特に変化はなかったですね。すごくひさしぶりに5人でスタジオに入ったんですけど、「この感じだったな」っていう感じでした。
PES:しかも、『Wacha Wacha』が最初のレコーディングでしたよね。
ILMARI:そうそう。RYO-Zくんが早く帰っちゃうのも、その瞬間に「いつもどおり」って思いましたね。
PES:最初に『Wacha Wacha』のデモを何曲か入れてディレクターに送ったときに、LINEで「これ、RIP SLYMEですね!」って返ってきたんです。(イメージと違っていて)度肝を抜かれたとかじゃなくて「RIP SLYME、キタキタキタ!」みたいな感じで、「なんだかなぁ~」と……。
ILMARI:悔しい?
PES:悔しいね。
ILMARI:(RIP SLYME)っぽくないアプローチがしたい?
PES:したい。
ILMARI:じゃあ、裏切る感じで考えてみる?
FUMIYA:ホラーな感じとかね。RIP SLYMEは「“パーティー感”のある曲を」ってお願いされることがよくあるんですけど、次はお化け的な怖さを。どう表現していいかわかんないですけどね(笑)。
ILMARI:不協和音みたいなね。
PES:まだ、ハロウィンもありますから。
ILMARI:じゃあハロウィンめがけてやりましょうか。
甲斐:そのときは、ぜひまたお話を聞かせてください(笑)。
甲斐:歴史が詰まっている感じですが、今回、あらためて楽曲を聴き返されたりしましたか?
ILMARI:まだそこまでいけていないんですけど、普通、ベスト盤というと時系列だったりするじゃないですか。今回はわりと時系列になっていますが、FUMIYAくんに曲順を考えてもらって、DJっぽい感じの並びになっています。
FUMIYA:そうですね。新曲も、新曲だけで固まっていなくて、けっこうバラバラに入れました。
ILMARI:なので、そういった意味では流れで聴いてみても、面白いベスト盤になっているかもしれないですね。
最後に甲斐は、海やビーチにまつわる思い出や好きな場所を3人に訊いた。
ILMARI:FUMIYAくんは、地元が湘南ですからね。
FUMIYA:辻堂生まれで、いまもわりと海の近くに住んでいるんですけど、「思い出がある」というとやっぱり辻堂海岸ですかね。いまでもけっこう煮詰まったりするとチャリで行ってボーっとしたりしますけど、すぐ飽きて帰ってきちゃいます(笑)。
甲斐:日常に海があるんですね。PESさんはどうですか?
PES:コロナ禍に入ってから海外に行けなかったので、ここ5、6年は年に2回、種子島に行っています。このあいだも行ってきました。
甲斐:どうでしたか?
PES:いいですよ。本当に人が誰もいなくて、海も不安になるくらい誰もいないんです。
FUMIYA:ロケットも飛ぶしね。
ILMARI:サーフィンしながら、ロケットが飛んでいくのが見えるよね。僕は、千葉県の御宿のほうに父親の家があって、よくみんなでそこの家に泊まって、合宿みたいなことをしていたなというのを思い出しました。だから、千葉の海は思い出があるな。それとは別で、館山のビーチの近くでも合宿したよね?
FUMIYA:やりましたね。
ILMARI:レコーディングをしたくて行ったんですけど、SUさんとPESくんがサーフィンに行っちゃったから「帰ってくるまで始められない」みたいな。そういう思い出があるかな。
PES:当時は失礼いたしました。「こいつら、サーフィンしに来てんじゃないか」と。
ILMARI:なかなか帰ってこないから「じゃあ、とりあえず飲むか!」となって、帰ってきたころにはみんなベロベロみたいな(笑)。で、最後にはUNOをやりだすっていう。楽しいけど、なかなか進まないんだよね。
甲斐:この1年間は、盛りだくさんな感じになりそうですか?
ILMARI:そうですね。いまのところ毎週のようにフェスに出させていただいていて、このあともどんどん出ていこうと思っています。
PES:ありがたいですよね。こんなにたくさん聴いてくれて、感謝です。
ILMARI:全国のいろんな町にも行けますし、楽しみですね。
10月から11月にかけて全国7都市、12公演のライブツアー「RIP SLYME TOUR 2025 DANCE FLOOR MASSIVE FINAL」を開催する。関東近郊は10月3日(金)、4日(土)にKT Zepp Yokohama、11月14日(金)、15日(土)にZepp DiverCityで行われる。詳細は、RIP SLYMEオフィシャルサイトまで。
J-WAVE『BLUE IN GREEN』のコーナー「SENSE OF ROOM」では、MUSIC・ART・SPORTS・FOODを通して、アーティストやその活動、イベント、そしてそれらが生み出すカルチャーなどGREENROOMのセンスと重ね合わせたトピックスを紹介する。オンエアは毎週土曜12時55分ごろから。
3人が登場したのは、6月14日(土)放送のJ-WAVE『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のコーナー「SENSE OF ROOM」。音楽、アート、スポーツ、フードといったジャンルを通じて、アーティストの魅力や活動内容、イベント情報、そこから広がるカルチャーを、GREENROOMのセンスを交えて紹介するコーナーだ。
6/21(木)28時頃まで再生可能
多くの人が注目した「GREENROOM FESTIVAL」
2025年4月に、メジャーデビュー25周年の記念日である2026年3月22日(日)までの約1年間、5人体制での活動を再開することを発表したRIP SLYME。5月24日(土)には「GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」に5人で登場し、ファンをはじめ、多くの来場者を沸かせた。甲斐:私も番組が終わったあとに会場に入って観せていただきましたが、いちばん盛り上がっていましたね。
PES・FUMIYA・ILMARI:ありがとうございます!
ILMARI:50分やらせていただいたんですけど、体感としてはあっという間でしたね。
PES:ステージ上で僕はパニックの連続でしたね。
甲斐:どんなところが?
PES:フェスってリハーサルがないので(ステージに)出てみたら盛り上がっていて「わぁ! 来たぞコラ!」「RIP SLYME早く来い!」っていう感じで、「これは負けてはいけないな」と思ってやっていたので、頭の曲から最後まであっという間に終わってしまいました。
FUMIYA:本当にすごい人でした。ステージから見ても、反対側のステージの前までいらっしゃって。
甲斐:本当にすごかったです。後ろを見たら、赤レンガ倉庫のテラスからも「少しでも音を聴こう」と、みなさん観ていました。
FUMIYA:海側では、屋形船から聴いている人たちもいましたね。
PES:あれ、いちばん楽しいでしょうね。
『Wacha Wacha』は「これぞRIP SLYME!」という作品に
RIP SLYMEは4月に『どON』、5月28日(水)には『Wacha Wacha』をリリースした。『Wacha Wacha』は「GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」で初披露され、ナビゲーターの甲斐は「RIP SLYME流の“ヒップホップ音頭”が炸裂していた」と絶賛する。RIP SLYME『Wacha Wacha』
ILMARI:お祭り方面(笑)。たしかに!
PES:コードというか、上の部分はわりとジャズっぽいところがあって、でも「ビートは音頭っぽいところがあるな」と思って。僕、ちょっと時代劇にハマっているので、完全に時代劇の感じでいきたいなと思ったんですけど、やっぱり僕だけのグループじゃないのでやめておきました。残り香として、少し和風なテイストを入れました。
甲斐:その和風なビートがクセになると言いますか、すごくキャッチーですよね!
PES:民族っぽいというか、トライブ系のね。
ILMARI:たしかに、民族が入ってくる感じがするよね。
甲斐:『Wacha Wacha』というワードは、誰が見つけてきたのでしょうか?
PES:見つけるというか、僕が(歌詞を)書いていますけど、RIP SLYMEのいいところとして「ワチャワチャしている」とよく言われていたのでタイトルにしました。僕はKOMOREBIというグループのプロデュースもしているんですけど、しょっちゅうワチャワチャしていて話が進まないところが、RIP SLYMEそっくりで(笑)。「男の子が集まると、ワチャワチャするよね」っていうのがいいなと。あとは「ビートに何がハマるかな?」というところで、「ワッチャワッチャ」がしっくりきたのと、「Whatcha Say」「I Gotcha!」というやり取りを入れたいなっていうところで。いわゆる言葉遊びですね。
甲斐:でも、一緒に言いたくなりますよね!
PES:このあいだの「GREENROOM FESTIVAL」でも、初めて聴いたはずなのにお客さんたちが(一緒に)言っていて、「負けるか!」「俺が考えたんだ!」というところで、一生懸命頑張りました(笑)。
ひさしぶりの5人での楽曲制作やレコーディングを通して、過去を思い出すことや、反対に変化を感じる部分はあったのだろうか。
ILMARI:特に変化はなかったですね。すごくひさしぶりに5人でスタジオに入ったんですけど、「この感じだったな」っていう感じでした。
PES:しかも、『Wacha Wacha』が最初のレコーディングでしたよね。
ILMARI:そうそう。RYO-Zくんが早く帰っちゃうのも、その瞬間に「いつもどおり」って思いましたね。
PES:最初に『Wacha Wacha』のデモを何曲か入れてディレクターに送ったときに、LINEで「これ、RIP SLYMEですね!」って返ってきたんです。(イメージと違っていて)度肝を抜かれたとかじゃなくて「RIP SLYME、キタキタキタ!」みたいな感じで、「なんだかなぁ~」と……。
ILMARI:悔しい?
PES:悔しいね。
ILMARI:(RIP SLYME)っぽくないアプローチがしたい?
PES:したい。
ILMARI:じゃあ、裏切る感じで考えてみる?
FUMIYA:ホラーな感じとかね。RIP SLYMEは「“パーティー感”のある曲を」ってお願いされることがよくあるんですけど、次はお化け的な怖さを。どう表現していいかわかんないですけどね(笑)。
ILMARI:不協和音みたいなね。
PES:まだ、ハロウィンもありますから。
ILMARI:じゃあハロウィンめがけてやりましょうか。
甲斐:そのときは、ぜひまたお話を聞かせてください(笑)。
ベストアルバムの曲順はDJ FUMIYAならではの並びに
RIP SLYMEは7月16日(水)にベストアルバム『GREATEST FIVE』をリリースする。『楽園ベイベー』『黄昏サラウンド』『ONE』などの人気楽曲に加え、『どON』『Wacha Wacha』『結果論』『Chill Town』といった5人体制での新曲4曲を含む、全48曲が収録された3枚組だ。甲斐:歴史が詰まっている感じですが、今回、あらためて楽曲を聴き返されたりしましたか?
ILMARI:まだそこまでいけていないんですけど、普通、ベスト盤というと時系列だったりするじゃないですか。今回はわりと時系列になっていますが、FUMIYAくんに曲順を考えてもらって、DJっぽい感じの並びになっています。
FUMIYA:そうですね。新曲も、新曲だけで固まっていなくて、けっこうバラバラに入れました。
ILMARI:なので、そういった意味では流れで聴いてみても、面白いベスト盤になっているかもしれないですね。
最後に甲斐は、海やビーチにまつわる思い出や好きな場所を3人に訊いた。
ILMARI:FUMIYAくんは、地元が湘南ですからね。
FUMIYA:辻堂生まれで、いまもわりと海の近くに住んでいるんですけど、「思い出がある」というとやっぱり辻堂海岸ですかね。いまでもけっこう煮詰まったりするとチャリで行ってボーっとしたりしますけど、すぐ飽きて帰ってきちゃいます(笑)。
甲斐:日常に海があるんですね。PESさんはどうですか?
PES:コロナ禍に入ってから海外に行けなかったので、ここ5、6年は年に2回、種子島に行っています。このあいだも行ってきました。
甲斐:どうでしたか?
PES:いいですよ。本当に人が誰もいなくて、海も不安になるくらい誰もいないんです。
FUMIYA:ロケットも飛ぶしね。
ILMARI:サーフィンしながら、ロケットが飛んでいくのが見えるよね。僕は、千葉県の御宿のほうに父親の家があって、よくみんなでそこの家に泊まって、合宿みたいなことをしていたなというのを思い出しました。だから、千葉の海は思い出があるな。それとは別で、館山のビーチの近くでも合宿したよね?
FUMIYA:やりましたね。
ILMARI:レコーディングをしたくて行ったんですけど、SUさんとPESくんがサーフィンに行っちゃったから「帰ってくるまで始められない」みたいな。そういう思い出があるかな。
PES:当時は失礼いたしました。「こいつら、サーフィンしに来てんじゃないか」と。
ILMARI:なかなか帰ってこないから「じゃあ、とりあえず飲むか!」となって、帰ってきたころにはみんなベロベロみたいな(笑)。で、最後にはUNOをやりだすっていう。楽しいけど、なかなか進まないんだよね。
甲斐:この1年間は、盛りだくさんな感じになりそうですか?
ILMARI:そうですね。いまのところ毎週のようにフェスに出させていただいていて、このあともどんどん出ていこうと思っています。
PES:ありがたいですよね。こんなにたくさん聴いてくれて、感謝です。
ILMARI:全国のいろんな町にも行けますし、楽しみですね。
10月から11月にかけて全国7都市、12公演のライブツアー「RIP SLYME TOUR 2025 DANCE FLOOR MASSIVE FINAL」を開催する。関東近郊は10月3日(金)、4日(土)にKT Zepp Yokohama、11月14日(金)、15日(土)にZepp DiverCityで行われる。詳細は、RIP SLYMEオフィシャルサイトまで。
J-WAVE『BLUE IN GREEN』のコーナー「SENSE OF ROOM」では、MUSIC・ART・SPORTS・FOODを通して、アーティストやその活動、イベント、そしてそれらが生み出すカルチャーなどGREENROOMのセンスと重ね合わせたトピックスを紹介する。オンエアは毎週土曜12時55分ごろから。
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- BLUE IN GREEN
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毎週土曜12:00-15:00
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