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RIP SLYME、 久々に5人で活動して…ILMARIが「いつもどおり」と感じた瞬間は?

RIP SLYME、 久々に5人で活動して…ILMARIが「いつもどおり」と感じた瞬間は?

RIP SLYMEのILMARI、PES、DJ FUMIYAが新曲『Wacha Wacha』制作秘話や、海にまつわる思い出を語った。

3人が登場したのは、6月14日(土)放送のJ-WAVE『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のコーナー「SENSE OF ROOM」。音楽、アート、スポーツ、フードといったジャンルを通じて、アーティストの魅力や活動内容、イベント情報、そこから広がるカルチャーを、GREENROOMのセンスを交えて紹介するコーナーだ。

6/21(木)28時頃まで再生可能

多くの人が注目した「GREENROOM FESTIVAL」

2025年4月に、メジャーデビュー25周年の記念日である2026年3月22日(日)までの約1年間、5人体制での活動を再開することを発表したRIP SLYME。5月24日(土)には「GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」に5人で登場し、ファンをはじめ、多くの来場者を沸かせた。

甲斐:私も番組が終わったあとに会場に入って観せていただきましたが、いちばん盛り上がっていましたね。

PESFUMIYAILMARI:ありがとうございます!

ILMARI:50分やらせていただいたんですけど、体感としてはあっという間でしたね。

PES:ステージ上で僕はパニックの連続でしたね。

甲斐:どんなところが?

PES:フェスってリハーサルがないので(ステージに)出てみたら盛り上がっていて「わぁ! 来たぞコラ!」「RIP SLYME早く来い!」っていう感じで、「これは負けてはいけないな」と思ってやっていたので、頭の曲から最後まであっという間に終わってしまいました。

FUMIYA:本当にすごい人でした。ステージから見ても、反対側のステージの前までいらっしゃって。

甲斐:本当にすごかったです。後ろを見たら、赤レンガ倉庫のテラスからも「少しでも音を聴こう」と、みなさん観ていました。

FUMIYA:海側では、屋形船から聴いている人たちもいましたね。

PES:あれ、いちばん楽しいでしょうね。

『Wacha Wacha』は「これぞRIP SLYME!」という作品に

RIP SLYMEは4月に『どON』、5月28日(水)には『Wacha Wacha』をリリースした。『Wacha Wacha』は「GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」で初披露され、ナビゲーターの甲斐は「RIP SLYME流の“ヒップホップ音頭”が炸裂していた」と絶賛する。

RIP SLYME『Wacha Wacha』

FUMIYA:僕のなかのざっくりとしたコンセプトは「民族のお祭り」というか、ジャングルとかでやっていそうな感じ。なので、パーカッションをいっぱい入れることは意識しました。それを聴いたPESくんが、歌詞で日本のお祭り方面に……。

ILMARI:お祭り方面(笑)。たしかに!

PES:コードというか、上の部分はわりとジャズっぽいところがあって、でも「ビートは音頭っぽいところがあるな」と思って。僕、ちょっと時代劇にハマっているので、完全に時代劇の感じでいきたいなと思ったんですけど、やっぱり僕だけのグループじゃないのでやめておきました。残り香として、少し和風なテイストを入れました。

甲斐:その和風なビートがクセになると言いますか、すごくキャッチーですよね!

PES:民族っぽいというか、トライブ系のね。

ILMARI:たしかに、民族が入ってくる感じがするよね。

甲斐:『Wacha Wacha』というワードは、誰が見つけてきたのでしょうか?

PES:見つけるというか、僕が(歌詞を)書いていますけど、RIP SLYMEのいいところとして「ワチャワチャしている」とよく言われていたのでタイトルにしました。僕はKOMOREBIというグループのプロデュースもしているんですけど、しょっちゅうワチャワチャしていて話が進まないところが、RIP SLYMEそっくりで(笑)。「男の子が集まると、ワチャワチャするよね」っていうのがいいなと。あとは「ビートに何がハマるかな?」というところで、「ワッチャワッチャ」がしっくりきたのと、「Whatcha Say」「I Gotcha!」というやり取りを入れたいなっていうところで。いわゆる言葉遊びですね。

甲斐:でも、一緒に言いたくなりますよね!

PES:このあいだの「GREENROOM FESTIVAL」でも、初めて聴いたはずなのにお客さんたちが(一緒に)言っていて、「負けるか!」「俺が考えたんだ!」というところで、一生懸命頑張りました(笑)。

ひさしぶりの5人での楽曲制作やレコーディングを通して、過去を思い出すことや、反対に変化を感じる部分はあったのだろうか。

ILMARI:特に変化はなかったですね。すごくひさしぶりに5人でスタジオに入ったんですけど、「この感じだったな」っていう感じでした。

PES:しかも、『Wacha Wacha』が最初のレコーディングでしたよね。

ILMARI:そうそう。RYO-Zくんが早く帰っちゃうのも、その瞬間に「いつもどおり」って思いましたね。

PES:最初に『Wacha Wacha』のデモを何曲か入れてディレクターに送ったときに、LINEで「これ、RIP SLYMEですね!」って返ってきたんです。(イメージと違っていて)度肝を抜かれたとかじゃなくて「RIP SLYME、キタキタキタ!」みたいな感じで、「なんだかなぁ~」と……。

ILMARI:悔しい?

PES:悔しいね。

ILMARI:(RIP SLYME)っぽくないアプローチがしたい?

PES:したい。

ILMARI:じゃあ、裏切る感じで考えてみる?

FUMIYA:ホラーな感じとかね。RIP SLYMEは「“パーティー感”のある曲を」ってお願いされることがよくあるんですけど、次はお化け的な怖さを。どう表現していいかわかんないですけどね(笑)。

ILMARI:不協和音みたいなね。

PES:まだ、ハロウィンもありますから。

ILMARI:じゃあハロウィンめがけてやりましょうか。

甲斐:そのときは、ぜひまたお話を聞かせてください(笑)。

ベストアルバムの曲順はDJ FUMIYAならではの並びに

RIP SLYMEは7月16日(水)にベストアルバム『GREATEST FIVE』をリリースする。『楽園ベイベー』『黄昏サラウンド』『ONE』などの人気楽曲に加え、『どON』『Wacha Wacha』『結果論』『Chill Town』といった5人体制での新曲4曲を含む、全48曲が収録された3枚組だ。

甲斐:歴史が詰まっている感じですが、今回、あらためて楽曲を聴き返されたりしましたか?

ILMARI:まだそこまでいけていないんですけど、普通、ベスト盤というと時系列だったりするじゃないですか。今回はわりと時系列になっていますが、FUMIYAくんに曲順を考えてもらって、DJっぽい感じの並びになっています。

FUMIYA:そうですね。新曲も、新曲だけで固まっていなくて、けっこうバラバラに入れました。

ILMARI:なので、そういった意味では流れで聴いてみても、面白いベスト盤になっているかもしれないですね。

最後に甲斐は、海やビーチにまつわる思い出や好きな場所を3人に訊いた。

ILMARI:FUMIYAくんは、地元が湘南ですからね。

FUMIYA:辻堂生まれで、いまもわりと海の近くに住んでいるんですけど、「思い出がある」というとやっぱり辻堂海岸ですかね。いまでもけっこう煮詰まったりするとチャリで行ってボーっとしたりしますけど、すぐ飽きて帰ってきちゃいます(笑)。

甲斐:日常に海があるんですね。PESさんはどうですか?

PES:コロナ禍に入ってから海外に行けなかったので、ここ5、6年は年に2回、種子島に行っています。このあいだも行ってきました。

甲斐:どうでしたか?

PES:いいですよ。本当に人が誰もいなくて、海も不安になるくらい誰もいないんです。

FUMIYA:ロケットも飛ぶしね。

ILMARI:サーフィンしながら、ロケットが飛んでいくのが見えるよね。僕は、千葉県の御宿のほうに父親の家があって、よくみんなでそこの家に泊まって、合宿みたいなことをしていたなというのを思い出しました。だから、千葉の海は思い出があるな。それとは別で、館山のビーチの近くでも合宿したよね?

FUMIYA:やりましたね。

ILMARI:レコーディングをしたくて行ったんですけど、SUさんとPESくんがサーフィンに行っちゃったから「帰ってくるまで始められない」みたいな。そういう思い出があるかな。

PES:当時は失礼いたしました。「こいつら、サーフィンしに来てんじゃないか」と。

ILMARI:なかなか帰ってこないから「じゃあ、とりあえず飲むか!」となって、帰ってきたころにはみんなベロベロみたいな(笑)。で、最後にはUNOをやりだすっていう。楽しいけど、なかなか進まないんだよね。

甲斐:この1年間は、盛りだくさんな感じになりそうですか?

ILMARI:そうですね。いまのところ毎週のようにフェスに出させていただいていて、このあともどんどん出ていこうと思っています。

PES:ありがたいですよね。こんなにたくさん聴いてくれて、感謝です。

ILMARI:全国のいろんな町にも行けますし、楽しみですね。

10月から11月にかけて全国7都市、12公演のライブツアー「RIP SLYME TOUR 2025 DANCE FLOOR MASSIVE FINAL」を開催する。関東近郊は10月3日(金)、4日(土)にKT Zepp Yokohama、11月14日(金)、15日(土)にZepp DiverCityで行われる。詳細は、RIP SLYMEオフィシャルサイトまで。

J-WAVE『BLUE IN GREEN』のコーナー「SENSE OF ROOM」では、MUSIC・ART・SPORTS・FOODを通して、アーティストやその活動、イベント、そしてそれらが生み出すカルチャーなどGREENROOMのセンスと重ね合わせたトピックスを紹介する。オンエアは毎週土曜12時55分ごろから。

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