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俳優・北香那「色気を感じましたね」人生に影響を与えた寺山修司の魅力を語る

俳優・北香那「色気を感じましたね」人生に影響を与えた寺山修司の魅力を語る

俳優の北香那が、自宅の本棚のなかからお気に入りの本を紹介し、16年ぶりのミュージカル出演への意気込みを語った。

北が登場したのは、8月16日(日)放送のJ-WAVE『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:小川紗良)の「DAIWA HOUSE MY BOOKSHELF」。本棚からゲストのクリエイティヴを探るコーナーだ。

この日の放送は8月23日(日)28時ごろまで、radikoのタイムフリー機能で楽しめる。

デビュー以来となるミュージカル作品に挑戦

北は1997年生まれ、東京都出身。2010年に俳優活動をスタートし、2017年のドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズ(テレビ東京)で注目を集める。その後、大河ドラマ『どうする家康』(NHK)や、連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)など、数々の人気作で活躍を重ね、現在はドラマ『さよならノワール』(フジテレビ系)にも出演中。

『ばけばけ』では、英語を話すシーンも印象的だった北。ナビゲーターの小川は「どのように役作りをしたのか」を北に尋ねる。

北:私、実はまったく英語が話せないので、いただいた資料をもとに耳コピという感じでした(笑)。

小川:うわぁ、大変!

北:なかなかの難題でしたけど、すごくいい経験になって楽しかったですね。

小川:すごいです。しかも、かなり強いキャラクターでしたよね……?

北:そうですね、ちょっとインパクトのあるキャラクターでしたね。

小川:そして北さんは、10月から上演される「Bunkamura Production 2026 ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』」に出演されます。実は、ミュージカル出身なんですよね?

北:そうです、デビューがミュージカル『赤毛のアン ~アンからの手紙~』だったんですけど、今回16年ぶりですね。

小川:感覚は覚えているものですか?

北:覚えていないですね(笑)。たぶん、使っているギアやエンジンが違う感じがするので、そのエンジンを積み直すところから始めたいなと思っています。

小川:稽古をしていたら思い出してくるかもしれないですね。

北:そうですね、稽古に向けて気持ちを高めております。

「DAIWA HOUSE MY BOOKSHELF」では、ゲストの本棚の写真を見ながらトークを展開する。この日、北は本棚からお気に入りの5冊をピックアップしてくれた。

小川:村上春樹『羊をめぐる冒険』(講談社)、平山夢明『ダイナー』(ポプラ社)、岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)、山中 恒『なんでもぽい!』(偕成社)、そして松谷みよ子『わたしのいもうと』(偕成社)。最後の2冊は絵本ですね。まず、村上春樹さんの『羊をめぐる冒険』はいつごろ読まれたのでしょうか?

北:2年前くらいに読みました。

小川:村上春樹さんの初期作品だと思いますが、どんなふうに読みましたか?

北:素直に言うと、難しかったです。でも、その難しさにすごく夢中になってしまうし、追ってしまうというのが、たぶん村上春樹さんのよさでもあるんだろうなと思って。不思議な物語でしたね。ちゃんと混乱させられました(笑)。

小川:ですよね。私もだいぶ前に読みましたが、村上さんの作品はわからないんだけどわかりたいと思いますよね(笑)。

書籍化で本棚に残したいと切望する、ある芸人の小説作品

小川:『ダイナー』はハンバーガーがどーんと写った表紙ですが、どんな話なんですか?

北:ざっくり言うと、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウエイトレスをする女性視点の話です。すごい凶悪犯の接客をしていくのですが、そのなかで生まれる物語が面白いですね。

小川:すごい。説明のところに「次々と現れる殺し屋たち、命がけの恋」って、恋までするんですね(笑)。

北:そうなんですよ、ちゃんと恋の話だったりもして面白いんですよね。

小川:気になります。そして『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』は自己啓発本というか、哲学者と青年の対話?

北:そうです。対話形式で話が進んでいきますね。青年の疑問に対して哲学者が答えていくようなかたちで進んでいくから読みやすいですし、自分を振り返るきっかけにもなってすごく面白い本です。

小川:最後の絵本2冊は、小さいころに読んでいたんですか?

北:はい。『なんでもぽい!』は、お母さんに毎日寝る前に読み聞かせしてもらっていた本です。

小川:なんでも“ポイ”しちゃうんですか?

北:しちゃうんです。「片づけるのがいやだから」って全部ポイして、最後は何もなくなってしまって。いじわるなお兄ちゃんとか「片づけなさい」と言ってくるお母さんまで庭にポイしちゃうという、絵本ですがちょっと切ない話ではありますね。

小川:『わたしのいもうと』も、ちょっと切なそうな……。

北:これはすごく切ない本ですね。小学校の図書室にあった本で、私は何となしに読みました。ちょっと暗いお話ではありますが、すごく印象に残っています。

北が最近読んだなかで本棚に残したい1冊として挙げたのは、お笑いコンビ・軍艦のボケ担当である仁が自身のnoteで公開している『小説』という作品だ。

北:(軍艦は)ラジオ番組で共演させてもらって以来、ずっと応援しています。以前、「芸人原作オーディション ゼロイチ」という企画が開催されたのですが、所属タレント約6,000人のなかから最終選考の18人まで残った作品で、すごく面白かったです。仁さんのnoteで読めますが、実際に書籍化されているわけではないので、だからこそ「本棚に残したい」という思いを強く持っています。

小川:小説のタイトルが『小説』というのも、なかなかユーモアがきいていますよね。

さまざまな解釈ができる寺山修司作品の魅力

北は、ライフスタイル、人生に影響を与えた1冊として寺山修司が1981年に刊行した『寺山修司少女詩集』(角川文庫)を挙げた。

小川:詩集がお好きなんですか?

北:好きですね。自分も小学5年生くらいから、ずっと詩を書いています。

小川:寺山修司には、いつたどり着いたんですか?

北:高校生くらいのときでした。

小川:読んだ印象はいかがでしたか?

北:すべての詩が、すごくわかりやすい言葉で表現されているわけじゃないんですよね。でも、逆に言えば解釈のしようがたくさんあるとも読めたので、色気を感じましたね。

北が出演する「Bunkamura Production 2026 ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』」も寺山修司の作品だ。東京公演は10月4日(日)〜20日(火)にTHEATER MILANO-Zaにて、大阪公演は11月7日(土)・8日(日)にSkyシアターMBSで開催される。

小川:どのような内容なのでしょうか?

北:寺山修司さんの幻の戯曲を61年ぶりに上演します。ごく普通の青年・米沢貞夫が謎の男との契約で言葉を失う代わりに、憧れていたボクサーとしての能力を得るという話です。

小川:言葉を失う代わりにボクサーになれる。すごい状況ですが、北さんはどんな役柄ですか?

北:私は主人公の彼女の弓子という役です。実はボクシングが嫌いなのですが、それだけではありません……答え合わせは劇場でお願いします(笑)。

小川:なかなかドラマがありそうですね。稽古はこれからということですが、台本を読んだ印象はいかがでしたか?

北:寺山修司さんは難しいんじゃないかなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、すごくわかりやすいです。そして、m-floの☆Taku Takahashiさんが手がけてくださった音楽がとっても魅力的です。

小川:ミュージカルを観に行かれる方にメッセージをお願いします。

北:登場人物一人ひとりのキャラクターがとても魅力的な作品です。稽古はまだ始まっていませんが、演劇を徹底的に作り上げていく座組になっていくと思うので、ぜひみなさん観に来てください。よろしくお願いします。

小川:北さんはドラマも映画もたくさん出演されていますが、あらためて北さんにとって舞台はどんな場所ですか?

北:舞台は「同じ環境では二度と上演されない」という意味で、すごく刹那的なイメージがあります。お客さんも二度と同じお客さんで集まることがないですが、私はお客さんも一緒に作品を作っていく仲間だと思っているので、そういった緊張感や貴重さがあるなと思っています。

北香那の最新情報はアルファエージェンシーの公式サイトまで。

『ACROSS THE SKY』のコーナー「DAIWA HOUSE MY BOOKSHELF」では、本棚からゲストのクリエイティブを探る。オンエアは10時5分ごろから。

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