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 沖縄で70年続く「幸せになるタコス」とは? ハンバーガー、サウナ、藍染、三線…人気グルメ&カルチャーを紹介!

沖縄で70年続く「幸せになるタコス」とは? ハンバーガー、サウナ、藍染、三線…人気グルメ&カルチャーを紹介!

J-WAVE『GRAND MARQUEE』ナビゲーターのタカノシンヤとセレイナ・アンが、沖縄の瀬底(せそこ)&北谷(ちゃたん)エリアを巡り、その魅力を語った。

この内容をお伝えしたのは、6月8日(月)・9日(火)放送のJ-WAVE『GRAND MARQUEE HAI-SAI EDITION supported by HILTON in OKINAWA』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann〈セレイナ・アン〉)。6月8日(月)から11日(木)の『GRAND MARQUEE』は、六本木のスタジオを飛び出し、毎日、沖縄から生放送でオンエア。沖縄の伝統とカルチャー、そして音楽に触れるスペシャルな1週間をお届けした。

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本記事では6月8日(月)・9日(火)の放送から、飲食、カルチャースポットを紹介したパートをテキストで紹介する。

本部町の人気ハンバーガーショップ

6月8日(月)の放送では、瀬底エリアを紹介。

まず、沖縄で活動する「名物うちなーゲスト」として、沖縄の飲食店の看板やロゴを数多く手がける「HAND SIGNPAINTERS」のヨシさん、ユミさん夫妻が登場。HAND SIGNPAINTERSが看板を手がけたハンバーガーショップ「キャプテンカンガルー」を紹介した。同店の店長・池原さん、通称“ガチャ”さんとセレイナは面識があるのだという。

タカノ:もともとお友だちだったんですか?

セレイナ:瀬底からも近いんですけど、沖縄の北部にある名護に1年住んでたことがあって。キャプテンカンガルーもそのころに行っていて、ガチャ(池原さん)にも「セイハロー」してたんです。そんなキャプテンカンガルーですが、瀬底島と沖縄本島をつなぐ瀬底大橋を渡ってすぐの、本部町にあるハンバーガーショップです。先ほどご紹介したとおりHAND SIGNPAINTERSのヨシさん、ユミさん夫婦がデザインしたアメリカンビンテージの看板が目印のお店です。お店の目の前には海が広がるすばらしいロケーションがあります。ヨシさん、ユミさんにとって、キャプテンカンガルーってどんな存在のお店ですか?

ユミ:フードトラックのペイントでは1週間ぐらい泊まり込みで、作業をさせてもらいました。作業の合間でもスタッフのみなさんが本当に元気で。私たちにもすごく気遣いしてくださって、チームワークがすごいなととても感心しました。おいしいハンバーガーだけではなくて、人の温かさだったりでパワーを分けてもらえるような特別な存在だなと思います。

セレイナ:たしかに、店長を務めるガチャもひさしぶりに会ったのに、めちゃくちゃ温かくて優しくてウェルカムでしたよね。そんなガチャも、もともとこのお店のファンだったそうなんです。

まず池原さんは、キャプテンカンガルーで働くようになった経緯について語った。

池原:初めて食べたのが高校生のときで、あのときの感動が忘れられず「1回働いてみたいな」ということを捨て切れなくて、大学を卒業してすぐに名護に帰ってきて働きました。最初はバイトからで、もう6年目ですね。ハンバーガーは自分のなかではマクドナルドのイメージしかなかったんです。100円マックとか、学生のときにはバリバリ食べていて。高校3年生のときに「1,000円するハンバーガー?」となって、初めて美ら海水族館でバイトして稼いだお金で1回、お母さんと行ってみたんです。お母さんも「行ってみたかった」みたいな感じで。

キャプテンカンガルーを訪れた池原さんは、店内の雰囲気も含め、とりこになってしまったという。

池原:入った瞬間“どローカル”な店内というか。知らない歌がかかっていて、スタッフがそれを口ずさみながら、歌いながらハンバーガーを焼いていて「めっちゃかっこいい」となりました。お客さんがいっぱいいるなかで、待ちに待って出てきたハンバーガーがデカくて、かじった瞬間のあの感動、ヤバイです。もう忘れられないです。全部の雰囲気がおいしくさせたんだなとなってから、そこからずっと「また来週も行こうかな」みたいな感じが続いて、働くようになりました。だいぶ、とりこになってますね(笑)。

セレイナ:美ら海水族館でバイトをして、お母さんと行ったのが初体験なんですね。

タカノ:お金を貯めてね。

セレイナ:そのときの感動が忘れられずに働き始め、現在は店長というのはすごいです。

タカノ:もちろん、我々もハンバーガーをいただきました。キャプテンカンガルーのハンバーガーへのこだわりも伺いました。

タカノ:ハンバーガーめっちゃおいしかったです。

セレイナ:おいしかった!

タカノ:僕はスペシャルバーガーをいただきましたが、肉汁がジュワーで。バンズもカリカリしてました。

池原:ありがとうございます。(バンズは)ハードで仕上げていて。柔らかいとソースが染みたらビチャッとなっちゃうんですけど、しっかり焼くことでソースが染み渡るのも防げるんです。

タカノ:食感がキープされている感じがありました。

セレイナ:食べ応えもありましたよね。

池原:沖縄のこの地域のことをやんばる(山原)って言うんですけど、最初に食べてもらったスペシャルバーガーは、そこで作られた野菜がピクルスになっています。「やんばるピクルス」と言うんですけど、それが使われています。みずみずしいキュウリと、沖縄らしさのあるゴーヤーが入っていて。その旨みと苦み、そこにニンジンのピクルスも入っているのでちょっと甘い感じもあります。それがミックスされた、タルタルソースみたいだけど沖縄を感じるみたいな。

タカノ:あの白いのはタルタルソースだったんですね。

池原:そうです。レタスとトマトも入っているんですけど、レタスもフリルレタスというみずみずしいレタスを使ってます。トマトは時期によって屋我地(やがじ)という北部にあるところで採れた、めっちゃおいしいトマトがあって。それが出ている時期はまたひと味違うハンバーガーになります。

セレイナ:また食べたくなってきた!

タカノ:本当においしかった、すごかったよ。

セレイナ:私がいただいたのはテリヤキチキンバーガーなんですけど、意外とガールズには人気のメニューということです。ちょっとさっぱりしたいなという日は、チキンを選ぶのがおすすめだとおっしゃっていました。ヨシさん、ユミさん、名護・瀬底エリアのカルチャーの魅力はどんなところですか?

ユミ:自然が美しいのはもちろんですが、昔ながらの沖縄らしい風景だったり、あとは温かい人ですね。昔ながらのカルチャーが今も残っているのは、やはりやんばるだったり北部のほうになるのかなと思います。

タカノ:空気が穏やかな気がします。

セレイナ:ちょっと時間の流れがゆっくりになるような感じがあります。

近年、沖縄ではサウナがブーム!?

続いて、瀬底島から車で30分ほど行った古宇利島(こうりじま)にあるサウナ「古宇利島サウナ ティーダ」を紹介。店舗を訪れたタカノが感想を語った。

タカノ:こちらが最高でした。沖縄本島から全長およそ2キロメートルある古宇利大橋というのを渡っていきます。こちらは「星と太陽が降るサウナ」とも称されている、屋外のサウナ施設です。樽型のバレルサウナがふたつ、あとカミアリサウナというキューブ型のサウナもひとつあります。水風呂は3種類あります。サウナ上級者にもうれしいシングル(水温がひと桁)の水風呂もありました。さらに、バレルサウナのように樽型の“ととのいスペース”も3つ用意されています。中にはマットレスが敷いてあり、ひとりで横になれちゃうんです。

セレイナ:横になれちゃうととのいスペースは珍しい。

タカノ:オーナーさんいわく「ととのい特化型のサウナ施設を作ったよ」とのことです。沖縄は自然も豊かだから、(自然との)一体感がありました。海、空、大地の緑すべてと、宇宙と私はつながっているんだと。そんな気持ちになりました。

セレイナ:壮大ですね。

ここで番組では、タカノが古宇利島サウナ ティーダのオーナー・藤田秀一さんにお話を伺った模様をオンエアした。

タカノ:もともと、サウナ好きだったんですか?

藤田:コロナのときに飲食店をやっていたので、みなさんから冷たい目を浴びたりして、金銭的にも厳しくなってしまったりして。そのときにサウナに僕は救われたんです。それから絶対「サウナを広めたい」と思い、やらせてもらってます。

タカノ:沖縄のサウナシーンってどんな感じなんですか?

藤田:古宇利島サウナ ティーダはオープンしてから1年半なんですけど、その期間にたくさんサウナができて。たぶん、以前の3倍ぐらいになったんじゃないかなと思っています。

タカノ:沖縄にはサウナがあまりない印象でした。

藤田:暑いところなのでサウナに入る文化というのはあまりなかったんですが、一気に広がって。今はもう、選び放題になっています。

タカノ:ちょうどブームがきてる感じがします。

藤田:熱波師もいっぱい誕生してます。

タカノ:古宇利島を選んだ理由はなんですか?

藤田:古宇利大橋からの絶景に惚れ込んでしまいまして。あそこがうちのエントランスだと思って、やらせてもらってます。

タカノ:車であの橋を渡ってくるときから、もう始まってますよね。自然と風景と空気、全部がティーダの環境を作っているというか。今後、ティーダでやりたいことや展望があれば教えてください。

藤田:働いているみなさん、つらいことがたくさんあると思います。僕も19年間、公務員をやっていましたので。そのつらい気持ちとかを全部、サウナに入って忘れて、ハッピーな世界になったらいいなと思っています。

取材パートをオンエアしたのち、タカノはあらためて古宇利島サウナ ティーダの魅力を語る。

タカノ:すばらしかったです。琉球熱波青年会の“こなさん”こと藤田こなおさんに、アウフグース(編集部註:サウナストーンに水をかけて発生させた蒸気をタオル等で仰ぐこと)もやっていただいて。泡盛やハブ酒を使ったアウフグースも体験させてもらいました。

セレイナ:そんなのがあるんですね。

タカノ:やっぱり沖縄ならではなんですよ。全身ペチペチするウィスキングは月桃(げっとう)の草を使いました。沖縄ならではのいろいろな素材とかをうまくサウナに使ってるんだなと。

セレイナ:橋がエントランスとおっしゃってました。きれいなんだろうなあ。

タカノ:上級者の方もそうですけど、サウナ初心者にも優しいです。貸し切りもできますので、ご家族やグループで行くのもよさそうです。

琉球藍を使った藍染工房

さらに、瀬底島から車で30分ほど、沖縄県本島北部のやんばるエリアに位置する今帰仁村(なきじんそん)にある「琉球藍藍染工房 亞人」を紹介した。

セレイナ:作り手の早瀬 泉さんが農薬や化学肥料を使わずに、琉球藍を自家栽培していらして、旦那さんの道生さんとおふたりで、畑で藍作り、染料作りから染色までを一貫して手作業で行っているんです。

タカノ:素敵。

セレイナ:店内に入ると、まずお土産処と言いますかショップがありまして。ワンピース、お財布、ポーチ、そしてビートルズの古着Tシャツまで、店内には藍色に染まったアイテムがあふれていました。

タカノ:いいですねえ。

セレイナ:端切れを使った紐も売っていて、その紐をチョーカーとして使ったり、髪の毛に結んでリボン調にしたり、そういうアレンジもできるそうです。本当に素敵な藍色のアイテムがいっぱいありました。こちらは40年間、有機農業を生業としていたご両親から、今帰仁の畑を譲り受けて2016年より10株の苗から藍畑をスタートされました。古典的な柄をサンプリングした布製品や「空間にあったほうがいい」と思うものを製作されています。

番組では亞人で藍染を製作する様子をお届けした。

セレイナ:今、これはなんの工程になるのでしょうか。

道生:布を濡らしておかないと、染まりが悪いので。

セレイナ:まずは濡らすという工程なんですね。

泉:濡らさないとムラにもなりやすいんです。

セレイナ:その濡らして絞った布を壺のなかに入れています。これが琉球藍ですね。ブルーの深い色の液が入っていて、その中に布を沈めました。今、3分のタイマーを押しましたが、3分間しか漬けないんですか?

泉:1回3分ですね。その回数を重ねて濃くなっていきます。

セレイナ:へええ。何回ぐらい重ねるんですか?

泉:10回とか染めますね。

セレイナ:この藍の液というのは、育てていくものなんですね。

泉:そうですね。なんか、ペットみたいな(笑)。「ちょっと今日かわいそうだよね」みたいな。

セレイナ:「昨日いっぱい働いてくれたから」みたいな?

道生:おやつをあげるときもね。

セレイナ:ええ~! おやつってなんですか?

泉:はちみつと、お酒です。

セレイナ:その中に入れるんですか? それが藍の液のごはんになって、しっかりと染め上がるんですね。

道生:最初は緑なんです。

セレイナ:めっちゃ緑! 素人の私でもわかるぐらい色が違います。1回染めだと全然、青や藍色というよりはグリーンです。

亞人の「ものづくりの哲学」についても話を訊いた。

セレイナ:作品作りにあたって、どういった想いを込められていますか?

泉:亞人の行っている行為自体が「素材に色を付ける」という。平たく言ったらそんな感じなんですが、もっと背景のほうに目を向けてほしくて。私がクリエイティブしているのは環境のほうで、土地の周りをクリエイティブしているという考えのもと、最後の最後に藍の色素を素材にくっつけるという行為があるだけだと思っていて。なので、この土地と、たとえばものを買った方がそれをおうちに飾って、藍のものがあるという状態の「どこでもドア」みたいなツールになるといいなと。ちょっと壮大なことなんですけど。

泉さんは藍染の今後の展望についても語った。

泉:今、亞人にはインターンの子がひとりと、独立希望の男の子がひとりいるんです。藍のことをやる人口が増えたらいいなと思っていて。理由がちょっとユートピアチックなんですが、藍は山間部によく生えていて、影が必要なので森が必要で湿度も必要ということは、あまり伐採とかないほうがいいじゃないですか。土が表に出ちゃうので。ということは、藍をやる人がいっぱい増えたら、森が守られるんじゃないかという、ちょっとふわふわとした夢があって。それでどんどんみんな、藍をやったらいいなというふうに思っています。

セレイナ:亞人は東京台東区にあるインテリアショップ「ラウンドロビン」にて、7月11日(土)から土日のみの3週間、アクセサリーと焼き物の作家さんとの共同展を開催します。ぜひ関東近辺にお住まいのみなさんは足を運んでいただいて亞人の作品も見ていただきたいと思います。

映画好きな店主のカルチャーにあふれたカフェ

2日目の6月9日(火)の放送では、北谷エリアを紹介。

最初にピックアップしたのは、北谷から南へ車で15分ほどの宜野湾市にある一軒家のコーヒーのお店「REEF KNOT COFFEE」。ナビゲーターのふたりは「アフターサン」と「テイク・ディス・ワルツ」という、映画のタイトルにちなんだブレンドコーヒーを注文。店内は大の映画好きだという店主の石塚絢三さんによって、賑やかに飾り付けられていた。

セレイナ:店内が素敵。カルチャーの宝箱みたいな。

タカノ:そうねえ。

石塚:人によってはゴミ屋敷のようにも見えるかもしれないけど(笑)。

セレイナ:そんなことないです。映画のパンフレットとかがたくさんあります。

タカノ:すごい数がありますよね。

石塚:たぶん、普通に家で集めていたら場所を取っちゃうんですけど、お店なのでみんなが読めるから。

タカノ:これは石塚さんが全部?

石塚:観た作品で、必ず買うようにしています。

セレイナ:すごい。そんなパンフレットのあいだに挟まれて『ウィキッド』のアクリルスタンドがあるんですよね。

石塚:『ウィキッド』もブロードウェイの時代から好きで、念願の映画化です。

セレイナ:最近のおすすめはありますか?

石塚:『SIRAT シラート』は最近観たばかりなので。

セレイナ:話題の!

タカノ:気になってるんですよ。番組で紹介しましたが、ネタバレ禁止ということで。

石塚:まだホットなので、あまり触れられはしないんですけれども。今日もそうなんですが「『シラート』観てきたよ」というお客さんと、ネタバレ解禁トークをしてました。

タカノ:『シラート』観てこのお店に来るコース、めちゃくちゃいいですね。本当に素敵な店内でした。

セレイナ:映画、アニメ、VHS、本、キャンプグッズとかもあって、バービー人形とかもたくさんありました。

タカノ:フィギュアとかいろいろなものが置いてあって、秘密基地みたいな空間でした。そして冒頭でも紹介した、映画のタイトルがついたコーヒーについても伺いました。

セレイナ:このコーヒーはどういうこだわりが詰まっているのでしょうか。まず、ブレンド名が映画のタイトルになっているのにはすぐ気づきました。

石塚:自分が好きな映画が、基本的にハッピーエンドじゃなくて後味の悪いのが好きなんです。「ビターエンド」と呼んでいるんですが、コーヒーの苦さとその映画の結末がマッチするようにブレンドをいろいろなところにお願いして、提供してもらってます。

セレイナ:ブレンド名になっている映画は、ほかにはどんなタイトルがありますか?

石塚:ホラー映画の『ヘレディタリー』や、あとはブロマンス映画の『コール・ミー・ユア・ネーム』、あとは不倫映画の『テイク・ディス・ワルツ』という。

タカノ:今いただいています。

石塚:不倫の味です。

タカノ:ほろ苦いです。

セレイナ:今の沖縄のカルチャーシーンはどう捉えていますか?

石塚:ヒップホップがけん引しているとは思いますが、それ以外のジャンルでもHOMEというバンドがいて。ジャンル分けしづらいんですけど、オルタナ寄りというか、そういうバンドもちゃんと沖縄から発信されているので、みんなに聴いてもらいたいなと思います。『Maybe I should die with you』という曲なんですが、その曲が80'sぽくて。でも現代的アプローチもあって、なかなか痺れます。

HOME - Maybe I should die with you (Official Music Video)

セレイナ:沖縄発の3人組バンド・HOMEは、2024年に「FUJI ROCK FESTIVAL」のROOKIE A GO-GOに出演した際に番組でも紹介しました。

タカノ:REEF KNOT COFFEEですが、本当に素敵な場所で。石塚さんのカルチャー指数の高さと言いますか、話していてすごく楽しかったよね。

セレイナ:わかる。映画好きの同級生の家に、放課後に遊びに行ったみたいな感覚でした。

タカノ:インタビューだとだいぶギュッとしてますが、我々2時間近くいたんじゃないですか? だいぶ長居させてもらいました。

三線の手ほどきを受けて『カエルの歌』の輪唱にチャレンジ

北谷から車で10分ほどのコザ・ミュージックタウンにある「エイサー会館」では、三線体験をすることができる。ヒガさんの指導のもと、タカノとセレイナはほぼ初めてだという三線に触れ、演奏にも挑戦した。

ヒガ:一緒にやってみましょう。「合(アイ)」から「工(コウ)」までゆっくり、せーの。

セレイナ:「合(アイ)」「乙(オツ)」「老(ロー)」「四(シ)」「上(ジョウ)」「中(チュウ)」「尺(シャク)」「工(コウ)」。

ヒガ:できましたので、続いて曲に入っていきたいと思います。

タカノ:もう曲に!? 早いですね。

三線の体験を終え、タカノは三線特有の音階の読み方について語った。

タカノ:面白かったですね。これ、実際には45分のプログラムだったじゃないですか。それを編集してもらっているんですが、この「合」や「上」というのは、三線にとってのドレミ的なものです。

セレイナ:ちなみに、三線の楽譜のことを「工工四(クンクンシー)」と言うんですよね。

タカノ:漢字表記なんだよね。これとドレミがなかなか連動しなくて苦労しました(笑)。でもすごく楽しかった。そして段々と掴んできた我々は、最後に先生と3人でこちらの曲をセッションしました。

1番目がセレイナ、2番目がタカノ、3番目がヒガさんで『カエルの歌』の輪唱にチャレンジした。

タカノ:いちおう成功じゃないですか? 途中、私は消えかけました(笑)。

セレイナ:真ん中がいちばん難しいですよ。

幸せになれるタコス

次にピックアップしたのは、エイサー会館から車で2分ほどで到着する、沖縄市のタコス屋「チャーリー多幸寿(たこす)」。ふたりは「チャーリーセット」を注文し、舌鼓を打った。

タカノ:素敵なお店でした。

セレイナ:昭和ダイナーの雰囲気というか、昭和プラスアメリカン?

タカノ:そんな感じがしたよね。

セレイナ:だって、1956年創業で今年で70年という歴史の長いお店なんです。沖縄で最初のタコス専門店だったというチャーリー多幸寿について、スタッフのヒガさんに、まずはお店の歴史について伺いました。

ヒガ:創業者のチャーリーこと勝田直志は、奄美大島の隣にある喜界島(きかいじま)の出身なんですけど、第二次世界大戦の終戦後、地元の村役場で働いていたときにアメリカ帰りの地元の先輩に誘われて、沖縄でアメリカ人を対象としたレストランを一緒に始めようと。それでコザで1950年くらいに、まずアメリカンダイナーを始めたんです。最初のお店は今はもうなくなってしまったんですが、豚肉やヤギのお肉の文化の沖縄で、初めて牛のステーキを提供したレストランをやっていました。そのお店で創業者の勝田は、少し英語が話せたので接客なども行っていて、常連の米兵の方から日本人の名前は発音しにくいのと、親しみを込めてニックネームとして「チャーリー」と呼ばれるようになって。

タカノ:そういうことだったんだ。

ヒガ:それがのちに店名になっていきます。そんなときに常連の方から「タコスを作ってくれないか」と言われたみたいで。その人から、いわゆるアメリカンタイプのハードシェルのタコスの大まかな作り方を訊いて、お店で出すようになったんです。そのあと1956年に独立して、自分がオーナーのアメリカンレストランを開業するときに、ステーキ料理などに加えて手軽にバランスのよい食事がとれる、オリジナルのタコスを提供したところ、それが月に2回ある「ペイデイ」と言われる、米兵のお給料日とかに行列になって。それを見た地元の方々にも認知されて、(日本本土に)復帰後は観光客の方にも来ていただけるお店になっていきました。

タカノ:本当に歴史がありますよ。ちなみに、チャーリー多幸寿の「タコス」は漢字なんですよね。

セレイナ:タコスを食べた人が、多くの幸せをずっと感じられるように、との願いを込めてチャーリーさんが作った当て字なんですね。

タカノ:素敵。食べたときに本当に幸せだったよ。おいしかったよね! タコスの皮が不思議で、パリっとしているのにモチっとしていて。

セレイナ:そうそう。メキシコの皮は柔らかめで、アメリカの皮はパリパリ。沖縄の皮はその中間で、外はパリッ、中はもっちりです。タコスはメキシコ生まれ、沖縄育ちという言葉がお店にもありました。独自の発展を遂げたんだなという感じがします。

タカノ:ちなみに、タコスの具材をご飯の上にのせた「チャーリーライス」というのもありました。タコスとチャーリーライスをセットにした「チャーリーセット」が人気メニューなんです。

セレイナ:ガッツリしていて、お腹いっぱいになりました。

タカノ:そんないろいろなメニューがありますが、ヒガさんのおすすめは?

ヒガ:やはり定番ですが、ビーフタコスがいちばん。あとは隠れメニュー的な感じですが、この「エンチラーダ」も人気です。

タカノ:チーズがかかってます。

ヒガ:(エンチラーダの)トルティーヤがタコスよりはモチモチした感じで、春巻きみたいになっています。

タカノ:ドロッとしたチーズがかかってますね。

セレイナ:温かいチーズですね。

ヒガ:皮もモチモチしていて、中にタコスの上にのっているビーフが入っていて、これも人気です。

セレイナ:うわぁ、食べたいものがいっぱいある。

タカノ:胃袋が足りません(笑)。

セレイナ:タコスはビーフ、チキン、ツナの3種類があります。私はツナがいちばん好きだったなあ。どちらかというとマヨネーズっぽい感じのソースがかかっていて、すごくジューシーでおいしかったです。

タカノ:私はビーフかな。どれもおいしくて、チャーリー多幸寿でしか食べられない味。ほかでああいうタイプのタコスを食べたことがない。

セレイナ:リスナーのみなさんも、アメリカンのパリパリのタコス、味の濃いお肉が入ってるタコスをイメージする人もいれば、メキシカンの贅沢なパクチーとかがのってるタコスをイメージされる方もいると思います。ですが、これは新しいジャンルですね。第三のタコスが現れるという。

タカノ:本当に独自進化している感じがあります。

セレイナ:あとソースが、島唐辛子がアクセントの手作りのサルサソースという。島唐辛子、沖縄ですよ。

タカノ:おいしかったよねえ。今すぐ行きたい。

セレイナ:店内には著名人の方のサインもたくさんありつつ、訪れた一般の方の寄せ書きもありました。地元の方にも愛されているお店なんだなと思いました。

最後に、チャーリー多幸寿はコザにとってどのような存在かを伺った。

ヒガ:コザという町にチャーリー多幸寿は昔からあって、温かい実家のような存在だと思います。

タカノ:たしかに、リピーターの方も多そうだし、来ると安心しそうです。

ヒガ:県外に引っ越された方とかでも、また沖縄に来たら、つい寄りたくなるお店ということで、とてもうれしいです。

J-WAVE『GRAND MARQUEE』は月~木曜の16時30分~18時50分にオンエア。

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2026年6月15日28時59分まで

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番組情報
GRAND MARQUEE
月・火・水・木曜
16:30-18:50