河合優実「なんて文学的でポップでかっこいいんだ」 お気に入りの楽曲は？

俳優の河合優実が、初めて声優に挑んだ劇場アニメについて語り、リスナーにシェアしたい洋楽ナンバーを選んだ。

河合が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『～JK RADIO～TOKYO UNITED』（ナビゲーター：ジョン・カビラ）のワンコーナー「PLAY IT LOUD！」。ゲストが「いま、一番好きな曲」「繰り返し聴いている曲」をシェアするコーナーだ。ここでは7月5日（金）のオンエアをテキストで紹介する。

見る人の目線で楽しみ方が変わる、2人の少女の青春物語

河合は現在公開中の劇場アニメ『ルックバック』にて声優として主人公・藤野役を演じている。 河合：学年新聞で四コマ漫画を連載している小学4年生の藤野は、クラスメイトから絶賛され、自分の画力に絶対の自信を持っています。しかしある日、学年新聞に初めて掲載された、不登校の同級生・京本の四コマ漫画を目にし、その画力の高さに驚愕する。京本と一緒に漫画を描き始めた藤野ですが、ある日、すべてを打ち砕く事件が起きる──という内容です。漫画を題材にしていることもあり、クリエイターの人、ものづくりをする人がすごく共感できる話として見られます。しかしその前に青春物語で、2人の女の子が夢を追いかける話でもあるので、皆さんがどういうお仕事をして、どういう生活を送っているかという目線の違いで、楽しみ方もいろいろある、奥が深い作品だと思います。ぜひご覧ください。

原作漫画は2021年に『少年ジャンプ＋』にて公開され、著名なクリエイター陣をはじめとした数多くの漫画ファンのあいだで話題を呼び、「このマンガがすごい！2022」オトコ編第1位にも輝いた。原作者は、『チェンソーマン』も手がけた藤本タツキ。

歌詞の1行に魅せられて

河合がリスナーとシェアしたい曲は、Billie Eilish『LUNCH』。2024年5月リリースのアルバム『Hit Me Hard and Soft』収録の1曲だ。 河合：（Billie Eilishが）自身のインタビューの中で、自分のジェンダーやセクシュアリティをけっこうオープンに、初めて曲にしてみました、ということを語っていて、そういう目線でも読める歌詞で、曲自体もすごくキャッチーです。歌詞のひとつに衝撃を受けました。好きな人をヘッドライトに、自分をそこに飛び出してきて立ちすくんでしまう鹿にたとえるって「なんて文学的でポップでかっこいいんだ」と。すごい曲だと思います。私は料理中に音楽を流すことが多いです。自分の手元にしか集中できないときに耳から音楽が入ってくることが多いのですが、『LUNCH』もそういうときに聴く楽曲の1つですね。

『～JK RADIO～ TOKYO UNITED』のワンコーナー「PLAY IT LOUD！」では、さまざまな分野で活躍するゲストが「今、一番好きな曲」「繰り返し聴いている曲」を紹介する。放送は毎週金曜の7時45分頃から。