「泣くこと」のよさを、吉田伶香が語る。ザ・ビートルズの名曲への思いは？

俳優の吉田伶香が、主演を務める映画について語り、リスナーにシェアしたい洋楽ナンバーを選んだ。

吉田が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『～JK RADIO～TOKYO UNITED』（ナビゲーター：ジョン・カビラ）のワンコーナー「PLAY IT LOUD!」。ここでは5月19日（金）のオンエアをテキストで紹介する。

生き方、そして終わり方を考えさせられる物語

吉田は5月26日公開の映画『こわれること いきること』に出演。主演の遥を演じる。 吉田：この映画は東日本大震災を題材にしたお話で、1人の女の子の人生に焦点を当てています。家族を亡くしてしまったり不運が重なったりして、深い傷を負うというか、喪失感に苛まれた女の子が人と関わって最後は幸せになる、成長していくお話になっています。私たちが過ごしている日常って「当たり前」だと思うんですけど、その「当たり前」って本当に幸せなことなんだなと感じられる映画だと思います。ぜひご覧ください。

地元で行われる従姉妹の結婚式に出席しなかった遥。その式当日の2011年3月11日に東日本大震災が発生し、海岸通りに面した式場に車で向かっていた遥の家族4人は亡くなってしまう。1人だけ生き残った遥は、深い喪失感と「私だけなぜ生き残った」という意識を抱えながら生きていく。舞台は遥が働く介護施設。高齢化社会に光を当て、人間の尊厳に迫るヒューマンドラマを、劇場で見届けては。

英語の授業で知った、不朽の名作

吉田がリスナーとシェアしたい曲は、ザ・ビートルズ『Let It Be』。1970年、ザ・ビートルズ最後のオリジナルアルバムのタイトルトラックとしてリリース。ポール・マッカートニー作詞・作曲の名曲中の名曲だ。 吉田：中学生の頃、英語の授業で知りました。そのときに「すごくいい曲」って思って、感傷に浸りたいときとか、泣きたいときとかにかけて聴いています。これは感動しつつも前向きになれる曲だなと私は思っていて、特に悲しいことがあったわけでもないのに、流して聴いているだけで泣けてきちゃうというか、感情がわき上がってきちゃいます。でも泣くことっていいことだと思っていて。1回泣くとスッキリするじゃないですか。だから「泣きたい」と思って聴いて、泣いちゃうっていうのはありましたね。

吉田と同じようなきっかけで、この曲を知った方も多いのではないだろうか。

『～JK RADIO～ TOKYO UNITED』のワンコーナー「PLAY IT LOUD！」では、さまざまな分野で活躍するゲストが「今、一番好きな曲」「繰り返し聴いている曲」を紹介する。放送は毎週金曜の7時45分頃から。