2019年にJ-WAVEのアジア専門音楽番組として誕生した『MUSIX ASIA』が、2023年春から、アジアの国々への「イメージトリップ」に誘う新プログラム『RINREI ASIAN SOUNDSCAPE』(毎週金曜 24:00~24:30)へとリニューアル。毎回アジアの様々な国をフィーチャーし、その土地の人々や文化などとの触れ合いをストーリーに仕立て、音楽とともにお届けする。旅の水先案内人となるナビゲーターは、『MUSIX ASIA』に引き続き、シンガポールに縁を持つ俳優・金沢雅美が務める。
4月7日に放送された記念すべき初回の旅先は、マレー半島の南端に位置する、中華系、マレー系、インド系などの多民族からなる多民族国家・シンガポール共和国。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲をテキストで紹介する。
金沢のそんな語りから始まる、シンガポールへのイメージトリップ。
同国の玄関口であるチャンギ空港には、2019年4月にオープンした巨大複合施設「JEWEL(ジュエル)」が併設されている。なんといっても見どころは、ガラスの天井から流れ落ちる、世界最長の高さ約40mを誇る人工の滝だ。心地よく響く滝の轟音を聞き、眼前に広がる壮麗な景観を眺めれば、金沢の声は自然と弾む。
「熱帯雨林に囲まれたジュエルの滝を眺めていると、人口の滝だということを忘れてしまいそうだ。流れる水の音と観光客で賑わう音が混ざり合って、不思議なハーモニーを奏でていた」
空港から車で30分。やってきたのは、シンガポールの人たちの食生活に欠かせない屋台が連なる屋外施設「ホーカーセンター」。様々な料理をリーズナブルな値段で味わうことができる同施設では、空いているテーブルを見つけたら自分の荷物を置いて座席を確保してから、お店巡りをするのが暗黙のルール。さて、金沢が選んだメニューとは?
「今日の気分は……海南チキンライス。蒸したチキンをそのスープで炊き上げたご飯と一緒にいただく。チリソースやしょうがのソースを合わせ、自分好みに味付けできるのも魅力だ。少し硬めに炊いたご飯の上にプリプリのチキン。うーん、鶏肉はふっくらしていてとっても柔らかい」
ここで、シンガポールの料理「菜飯」を取り上げたバラードナンバー、シンガポール人歌手によるデュオAnnette Lee & Benjamin Khengの「菜飯SONG」が鳴り響き、異国気分を盛り上げる。
「ココナッツの味を表現するのは難しい。私にとって小さい頃から果物、ジュース、料理の材料としていつも身近にあった安心する味。たっぷり塗られたジャムとバターはカロリーが高そうだけど、病みつきになるおいしさだ」
シンガポールの人たちの食文化に触れ、この国、この街の文化をぐっと身近に感じたところで流れるのは、マレーシア人歌手・SITI NURGALIZAの楽曲「Bukan Cinta Biasa」。優しくしっとりとした歌声が、胸に響く。
オーチャードロードのシンボルでもある近未来的なデザインのショッピングモール「アイオン・オーチャード」の階段前には名物のアイスクリーム店があり、大人も子どもも階段に座って、無邪気にアイスクリームを頬張っている。近代的な街並みで見つけた少し懐かしい光景。金沢が「少しだけほっこりした」と伝えれば、シンガポールのシンガーソングライターNATHAN HARTONOが歌う「ELECTRICITY」が流れ、同曲のポップなサウンドが、賑わう街並みを表現しているかのようだ。
スーパーツリーグローブでは、日が落ちると荘厳な光と音のショーが始まる。一番高いツリーは高さ50 m。「わあ……。ライトアップされたツリーたちは何度見ても素敵。幻想的な世界へ連れて行ってくれる」と、金沢は感嘆の声を上げる。そして、「地球に舞い降りたアバターのような世界の雰囲気に、胸が高鳴った」との一言でシンガポールへのイメージトリップを締めくくり、直後に流れるシンガポール人歌手J.J.LINの「交換余生」が、旅の余韻に浸らせてくれる。
『RINREI ASIAN SOUNDSCAPE』は、J-WAVEで毎週金曜 24:00~24:30オンエア。
(構成=小島浩平)
4月7日に放送された記念すべき初回の旅先は、マレー半島の南端に位置する、中華系、マレー系、インド系などの多民族からなる多民族国家・シンガポール共和国。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲をテキストで紹介する。
ナビゲーターの金沢雅美
「不思議なハーモニーを奏でる」人工滝
「羽田空港を出発して7時間あまり、シンガポールのチャンギ空港に到着。空港に降り立った瞬間、どこからか蘭の香りがした」。金沢のそんな語りから始まる、シンガポールへのイメージトリップ。
同国の玄関口であるチャンギ空港には、2019年4月にオープンした巨大複合施設「JEWEL(ジュエル)」が併設されている。なんといっても見どころは、ガラスの天井から流れ落ちる、世界最長の高さ約40mを誇る人工の滝だ。心地よく響く滝の轟音を聞き、眼前に広がる壮麗な景観を眺めれば、金沢の声は自然と弾む。
チャンギ空港に隣接している施設「ジュエル」
空港から車で30分。やってきたのは、シンガポールの人たちの食生活に欠かせない屋台が連なる屋外施設「ホーカーセンター」。様々な料理をリーズナブルな値段で味わうことができる同施設では、空いているテーブルを見つけたら自分の荷物を置いて座席を確保してから、お店巡りをするのが暗黙のルール。さて、金沢が選んだメニューとは?
「今日の気分は……海南チキンライス。蒸したチキンをそのスープで炊き上げたご飯と一緒にいただく。チリソースやしょうがのソースを合わせ、自分好みに味付けできるのも魅力だ。少し硬めに炊いたご飯の上にプリプリのチキン。うーん、鶏肉はふっくらしていてとっても柔らかい」
シンガポールで愛される昔ながらのコーヒーの名店
次に訪れたのは、シンガポールで愛される昔ながらのコーヒーショップ「喜園珈琲店」。このお店の朝の定番といえば、焼いたパンにカヤジャムとバターが塗られたカヤトースト。ココナッツミルクと砂糖をベースに、パンダンリーフという葉で着色したカヤジャムはシンガポール土産としても人気を集める。日本人の父とシンガポール人の母の間に生まれ、5歳までシンガポールで暮らしていた金沢にとっても、なじみ深い味のようだ。「ココナッツの味を表現するのは難しい。私にとって小さい頃から果物、ジュース、料理の材料としていつも身近にあった安心する味。たっぷり塗られたジャムとバターはカロリーが高そうだけど、病みつきになるおいしさだ」
シンガポールの人たちの食文化に触れ、この国、この街の文化をぐっと身近に感じたところで流れるのは、マレーシア人歌手・SITI NURGALIZAの楽曲「Bukan Cinta Biasa」。優しくしっとりとした歌声が、胸に響く。
ショッピング街「オーチャードロード」では散財に要注意?
続いて、シンガポールを代表するショッピング街「オーチャードロード」へと足を運ぶ。走り去る車の走行音、道行く買い物客の声……。街の喧騒に耳を傾けながら金沢は「ここはいつ来ても行き交う人たちの活気に溢れていて、時間の流れが早く感じる」と言い、「オーチャードのパワーに魅了されてつい油断して散財してしまうことも……。危ない、危ない」とつぶやく。(画像素材:PIXTA)
最大50mの人口の巨木「スーパーツリーグローブ」
最後に訪れたのは、シンガポールの中心部「マリーナ・ベイ・ウォーターフロント」にある、広さ100ヘクタールを超える憩いの場「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」。2012年したこの施設には、多彩な植物を鑑賞できる花の楽園「フラワードーム」、美しい花が天井から降り注ぐように飾られた屋内温室「フローラル ファンタジー」、高く聳える人口の巨木「スーパーツリーグローブ」などが連なる。(画像素材:PIXTA)
『RINREI ASIAN SOUNDSCAPE』は、J-WAVEで毎週金曜 24:00~24:30オンエア。
(構成=小島浩平)
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番組情報
- RINREI ASIAN SOUNDSCAPE
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金曜24:00-24:30
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金沢雅美