2019年にJ-WAVEのアジア専門音楽番組として誕生した『MUSIX ASIA』が、2023年春から、アジアの国々への「イメージトリップ」に誘う新プログラム『RINREI ASIAN SOUNDSCAPE』(毎週金曜 24:00~24:30)へとリニューアル。毎回アジアの様々な国をフィーチャーし、その土地の人々や文化などとの触れ合いをストーリーに仕立て、音楽とともにお届けする。
旅の水先案内人となるナビゲーターは、『MUSIX ASIA』に引き続き、シンガポールに縁を持つ俳優・金沢雅美が務める。7月28日の放送で訪れた旅先は、アジアを代表するリゾート地であるフィリピン「セブ島」。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲と併せてテキスト形式にて紹介する。
【これまでのイメージトリップはコチラ】
セブ島に来るのは、学生時代以来。あの時は三泊四日の旅だった。今回はたまっていた有給休暇を使ってたっぷり楽しむ予定だ。
ヴィサヤ諸島中部のセブ島と、その東隣のマクタン・セブ国際空港があるマクタン島。2つの島からなる「セブ」は、2本の橋で繋がっている。
タクシーに乗ってまずはセブの中心地へ。「観光ですか?」と、英語で声をかけてくれた運転手さんに「そうです」と答えると、「ゆっくりできるといいですね」と、後部座席に向けて横顔で笑いかけてくれた。その朗らかな表情に、思わずつられて頬が緩む。
そんなホッコリするような南国旅の序章に寄り添うように、CALEINによる楽曲「UMAASA」が爽やかでどこか懐かしさを感じさせるメロディを響かせる。
それぞれでどんな時間が味わえるだろう。また、どんな人と出会えるだろう……。ホテルごとに人の雰囲気が変わるのが楽しみだ。
そんなわけで、最初の宿であるゲストハウスに荷物を置きレストランへ。最初の夕食はフィリピン料理をいただくことにした。シンプルな調理法のものから、スペインや中国の食文化を取り入れたものまで、フィリピン料理は多種多様な味の醍醐味を楽しめる。
その中心は新鮮な魚介類を使ったシーフードなのだが、炭焼きしたイカとエビ、バターで焼いたシンプルな料理は絶品。心と体を満たしてくれる。
現地の味に舌鼓を打つ至福のひととき。夢見心地な気分に華やぎを添えるように、女性シンガー・LILETによるスローなナンバー「KAIBIGAN LANG PALA」の煌びやかなメロディが鳴り響く。
学生の時に短期留学した友人から「語学学校はスパルタだったけど、英語を習得するにはおすすめの場所」と聞いた。スパルタ式カリキュラムのおかげで語学力がグンとUPした友人は、帰国してから外国人客が多いレストランでアルバイトをしたり、ボランティアで観光案内をしていた。
語学学校の中には、プールにジム、バスケットコートなどのアクティビティや、ゴルフレッスンを受けられるところもあるという。体験をするだけなのに、英語力をブラッシュアップした自分を想像してワクワクする。
本日は、頑張る自分へのご褒美としてスパ体験をすることに。セブ島はスパアイランドとも呼ばれるくらい数多くのスパ施設が点在している。しかも、どこもリーズナブルだ。
予約していたスパに入ると、そこには別世界が広がっていた。街の喧騒をよそに、木々のはぜる音、鳥のさえずり、花とココナッツの香り……。極上のリラックスタイムに浸る。
ここで流れるのは、ボーイズグループALAMATのポップな楽曲「MAHARANI」。オリエンタルな音色と幻想的なサウンドが、めくるめく至福の世界へと誘う。
日本でも大阪や沖縄の水族館で見ることができるジンベエザメだが、セブ島では野生の個体に会える。船の上からではなく、海の中で一緒に泳ぐことができるのだ。
準備をして海の中へダイブ。少し緊張しながら待っていると、目の前にそれは現れた。全長約12m。ゆっくりのんびり大きな口を開けて泳いでいる。神秘的で不思議がいっぱいな海の中、悠々と横切るジンベエザメを前に、ふとセブ島の風景が走馬灯のように駆け巡った。
「来てよかった」
そんな感慨とともに、ロックバンド・DILAWのバラード「UHAW」が旅のエンディングテーマとして優しく流れる。
(構成=小島浩平)
旅の水先案内人となるナビゲーターは、『MUSIX ASIA』に引き続き、シンガポールに縁を持つ俳優・金沢雅美が務める。7月28日の放送で訪れた旅先は、アジアを代表するリゾート地であるフィリピン「セブ島」。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲と併せてテキスト形式にて紹介する。
【これまでのイメージトリップはコチラ】
<ナビゲーターの金沢雅美>
タクシー運転手とのやり取りにホッコリ
日本から直行便で約4時間半。イマジネーションの旅はマクタン・セブ国際空港に降り立つところから始まる。タラップに出ると、すぐに南国の熱気が身体を包んだ。セブ島に来るのは、学生時代以来。あの時は三泊四日の旅だった。今回はたまっていた有給休暇を使ってたっぷり楽しむ予定だ。
ヴィサヤ諸島中部のセブ島と、その東隣のマクタン・セブ国際空港があるマクタン島。2つの島からなる「セブ」は、2本の橋で繋がっている。
画像素材:PIXTA
そんなホッコリするような南国旅の序章に寄り添うように、CALEINによる楽曲「UMAASA」が爽やかでどこか懐かしさを感じさせるメロディを響かせる。
多彩な味を楽しめるフィリピン料理の魅力
今回宿泊先を二度移動することにしている。比較的リーズナブルに利用できるゲストハウス、海やショッピング両方が程よく楽しめるエリアにあるシティホテル、極上の楽園と言われているラグジュアリーホテルと、ランクアップを計画した。それぞれでどんな時間が味わえるだろう。また、どんな人と出会えるだろう……。ホテルごとに人の雰囲気が変わるのが楽しみだ。
その中心は新鮮な魚介類を使ったシーフードなのだが、炭焼きしたイカとエビ、バターで焼いたシンプルな料理は絶品。心と体を満たしてくれる。
現地の味に舌鼓を打つ至福のひととき。夢見心地な気分に華やぎを添えるように、女性シンガー・LILETによるスローなナンバー「KAIBIGAN LANG PALA」の煌びやかなメロディが鳴り響く。
極上のスパで自分へのご褒美を
今回の旅では自分磨きも計画している。一つは今日のリゾートスパ体験。旅の後半には、語学学校の体験レッスンの予定も組んだ。学生の時に短期留学した友人から「語学学校はスパルタだったけど、英語を習得するにはおすすめの場所」と聞いた。スパルタ式カリキュラムのおかげで語学力がグンとUPした友人は、帰国してから外国人客が多いレストランでアルバイトをしたり、ボランティアで観光案内をしていた。
語学学校の中には、プールにジム、バスケットコートなどのアクティビティや、ゴルフレッスンを受けられるところもあるという。体験をするだけなのに、英語力をブラッシュアップした自分を想像してワクワクする。
本日は、頑張る自分へのご褒美としてスパ体験をすることに。セブ島はスパアイランドとも呼ばれるくらい数多くのスパ施設が点在している。しかも、どこもリーズナブルだ。
予約していたスパに入ると、そこには別世界が広がっていた。街の喧騒をよそに、木々のはぜる音、鳥のさえずり、花とココナッツの香り……。極上のリラックスタイムに浸る。
ここで流れるのは、ボーイズグループALAMATのポップな楽曲「MAHARANI」。オリエンタルな音色と幻想的なサウンドが、めくるめく至福の世界へと誘う。
野生のジンベエザメを海の中で観賞
シティホテルでの朝は不思議な高揚感で目覚めた。今日の旅のアクティビティは、シュノーケリングで海の生き物に会うこと。選んだのはジンベエザメのツアーだ。早朝4時に出発し、3時間ほどかけてビーチへ。浜からダイビングスポットまではおよそ15分で到着した。日本でも大阪や沖縄の水族館で見ることができるジンベエザメだが、セブ島では野生の個体に会える。船の上からではなく、海の中で一緒に泳ぐことができるのだ。
準備をして海の中へダイブ。少し緊張しながら待っていると、目の前にそれは現れた。全長約12m。ゆっくりのんびり大きな口を開けて泳いでいる。神秘的で不思議がいっぱいな海の中、悠々と横切るジンベエザメを前に、ふとセブ島の風景が走馬灯のように駆け巡った。
「来てよかった」
そんな感慨とともに、ロックバンド・DILAWのバラード「UHAW」が旅のエンディングテーマとして優しく流れる。
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番組情報
- RINREI ASIAN SOUNDSCAPE
-
金曜24:00-24:30
-
金沢雅美