2019年にJ-WAVEのアジア専門音楽番組として誕生した『MUSIX ASIA』が、2023年春から、アジアの国々への「イメージトリップ」に誘う新プログラム『RINREI ASIAN SOUNDSCAPE』(毎週金曜 24:00~24:30)へとリニューアル。毎回アジアの様々な国をフィーチャーし、その土地の人々や文化などとの触れ合いをストーリーに仕立て、音楽とともにお届けする。
旅の水先案内人となるナビゲーターは、『MUSIX ASIA』に引き続き、シンガポールに縁を持つ俳優・金沢雅美が務める。7月21日の放送で訪れた旅先は、インドネシアの首都「ジャカルタ」。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲と併せてテキスト形式にて紹介する。
【これまでのイメージトリップはコチラ】
市内中心地までの移動はジャカルタ空港鉄道を利用する。所要時間は50分で、片道の運賃は7万ルピア(日本円で約670円)。静かな走行音と、シンプルで整然とした車内空間は、どことなく日本の電車と似ている。また、たまたま腰かけた二人掛けのシートには、USB対応の充電口があった。これで充電もバッチリだ。さっそく、スマホで「インドネシア 旅 おすすめ」と検索してみる。
ジャカルタの中心地に着き、ホテルの部屋に荷物を置いた後は、夕食へ。宿泊先にほど近い飲食店で注文したのは、インドネシア発祥の料理・ナシゴレン。一口食べれば、独特のスパイスと香辛料の香りが鼻腔から爽やかに抜けていく。日本で食べた時とは味わい・風味がほんの少し違う気がした。
「この違いは、現地にいるからだろうか? それとも気分の問題? ……いずれにしても、心が躍っているのは間違いない」
そんな弾むような気持ちを表現するかのような、男女混合3人組ボーカルグループ・GAMALIEL,AUDREY,CANTIKAのポップナンバー「BAHAGIA」がリズミカルに鳴り響く。
乗ろうとすると、バスのスタッフが「前のほうへ」とジェスチャーしてくれた。どうやら、車両の前方は女性専用エリアになっているらしい。移動中はしばらく、車窓からの眺めを楽しむことにしよう。
その後、国立博物館へ到着。ここはインドネシア最大級の博物館で、歴史や民族の多様性を感じられる場所だ。陶磁器、織物、彫像……。ゆっくり、じっくり展示品を鑑賞し、インドネシアの歴史を自分自身の感覚で紐解いていくことにしよう。
そんな過去から現在をめぐる時間旅行に寄り添うBGMとして、男性シンガー・ANDMESHのナンバー「TIBA TIBA」が軽やかに流れる。
扉を開けた瞬間、その美しさに魅了された。レトロなムード漂う店内には、アンティーク風のテーブルとイスが並べられており、まるで映画の中に迷い込んだかのような感覚になる。
注文したのは、パスタと、インドネシア・スラウェシ島で栽培されているコーヒー豆から作られたトラジャコーヒー。異国情緒あふれる雰囲気を楽しみながら、ゆっくりとカフェ・バタビアの味を満喫する。
ここで流れるのは、 LYODRA,ANDI RIANTOの楽曲「SANG DEWI」。オリエンタルなその音色は、トラジャコーヒーの渋みと酸味の効いた味わいを、より一層引き立ててくれるかのようだ。
「シャコはどう?」
「新鮮だよ!」
「安くするよ!」
到着すると、さっそく威勢のいい声が四方八方から飛んでくる。働く人たちのエネルギーを全身に浴びながら、市場に売られたインドネシアの豊かな海産物を見れば、それだけで何だかワクワクした気持ちになる。
「せっかくなので、何か食べてみよう」
食材を購入し、フードコートへ持っていくのがこの市場の楽しみ方。ここでは、焼いたり、炒めたり、揚げたり、茹でたりとさまざまに調理してくれるらしい。
選んだ食材はイカ。調理してくれるスタッフに聞くと、炒めるのがおすすめだというので、お任せすることにした。そして、出来上がった料理を一口。
「この懐かしい味は? ……そうか。子どもの頃、屋台で食べたイカ焼の味だ」
異国の地で不思議とフラッシュバックする日本での在りし日の思い出。「来てよかった」。その一言とともに流れる、男性シンガーソングライター・RIZKY FEBIANの「PENANTIAN BERHARGA」の陽気なサウンドが、旅のエンディングを明るい色合いに染める。
(構成=小島浩平)
旅の水先案内人となるナビゲーターは、『MUSIX ASIA』に引き続き、シンガポールに縁を持つ俳優・金沢雅美が務める。7月21日の放送で訪れた旅先は、インドネシアの首都「ジャカルタ」。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲と併せてテキスト形式にて紹介する。
【これまでのイメージトリップはコチラ】
<ナビゲーターの金沢雅美>
音声トークは2023年7月28日28時59分まで再生可能
本場のナシゴレンは一味違う?
成田空港から7時間半。イマジネーションの旅は、スカルノ・ハッタ国際空港に降り立つところから始まる。ロビーの電子掲示板には10~15分間隔で着陸の表示。インドネシアの空の玄関口は、ビジネスマンと観光客であふれかえっている。市内中心地までの移動はジャカルタ空港鉄道を利用する。所要時間は50分で、片道の運賃は7万ルピア(日本円で約670円)。静かな走行音と、シンプルで整然とした車内空間は、どことなく日本の電車と似ている。また、たまたま腰かけた二人掛けのシートには、USB対応の充電口があった。これで充電もバッチリだ。さっそく、スマホで「インドネシア 旅 おすすめ」と検索してみる。
「この違いは、現地にいるからだろうか? それとも気分の問題? ……いずれにしても、心が躍っているのは間違いない」
国立博物館で紐解くインドネシアの歴史
2日目は快晴。予報では曇りマークが付いていたが、お天気も旅の味方をしてくれた。移動はトランスジャカルタで。ジャカルタ特別州が直接運行するこの路線バスは、道路中央部の専用レーンを走行するのが特徴だ。渋滞の多いジャカルタにおいて最適な交通機関と言える。乗ろうとすると、バスのスタッフが「前のほうへ」とジェスチャーしてくれた。どうやら、車両の前方は女性専用エリアになっているらしい。移動中はしばらく、車窓からの眺めを楽しむことにしよう。
その後、国立博物館へ到着。ここはインドネシア最大級の博物館で、歴史や民族の多様性を感じられる場所だ。陶磁器、織物、彫像……。ゆっくり、じっくり展示品を鑑賞し、インドネシアの歴史を自分自身の感覚で紐解いていくことにしよう。
そんな過去から現在をめぐる時間旅行に寄り添うBGMとして、男性シンガー・ANDMESHのナンバー「TIBA TIBA」が軽やかに流れる。
画像素材:PIXTA
「カフェ・バタビア」で異国情緒を満喫
インドネシアの歴史を感じた後は、観光客向けのカラフルなレンタルサイクルが目印のファタヒラ広場へ。自転車に乗ってみたい衝動を抑えつつ、以前から行ってみたかった「カフェ・バタビア」へ立ち寄ることにした。このカフェは19世紀に建てられたコロニアル様式の外観と、オランダ統治時代の名残を残す内装が見どころだという。画像素材:PIXTA
注文したのは、パスタと、インドネシア・スラウェシ島で栽培されているコーヒー豆から作られたトラジャコーヒー。異国情緒あふれる雰囲気を楽しみながら、ゆっくりとカフェ・バタビアの味を満喫する。
ここで流れるのは、 LYODRA,ANDI RIANTOの楽曲「SANG DEWI」。オリエンタルなその音色は、トラジャコーヒーの渋みと酸味の効いた味わいを、より一層引き立ててくれるかのようだ。
魚市場・パサールイカンの楽しみ方
今回の旅でもう一か所行ってみたかったスポットが、ジャカルタの魚市場・パサールイカンだ。「シャコはどう?」
「新鮮だよ!」
「安くするよ!」
到着すると、さっそく威勢のいい声が四方八方から飛んでくる。働く人たちのエネルギーを全身に浴びながら、市場に売られたインドネシアの豊かな海産物を見れば、それだけで何だかワクワクした気持ちになる。
「せっかくなので、何か食べてみよう」
食材を購入し、フードコートへ持っていくのがこの市場の楽しみ方。ここでは、焼いたり、炒めたり、揚げたり、茹でたりとさまざまに調理してくれるらしい。
選んだ食材はイカ。調理してくれるスタッフに聞くと、炒めるのがおすすめだというので、お任せすることにした。そして、出来上がった料理を一口。
「この懐かしい味は? ……そうか。子どもの頃、屋台で食べたイカ焼の味だ」
異国の地で不思議とフラッシュバックする日本での在りし日の思い出。「来てよかった」。その一言とともに流れる、男性シンガーソングライター・RIZKY FEBIANの「PENANTIAN BERHARGA」の陽気なサウンドが、旅のエンディングを明るい色合いに染める。
(構成=小島浩平)
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2023年7月28日28時59分まで
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番組情報
- RINREI ASIAN SOUNDSCAPE
-
金曜24:00-24:30
-
金沢雅美