世界の紫外線対策事情について、紫外線が強い2つの国の番組通信員の方に話を訊いた。
紫外線事情について解説したのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「TOKYO CROSSING」。オンエアは、4月14日(金)。
これから日差しが一層強くなる季節がやってくるなか、正しい紫外線対策やケアをしていきたいところだ。世界の紫外線対策事情はどうなっているのだろうか。年間を通して日本よりも紫外線が強い、アフリカのケニア共和国・ナイロビの番組通信員、早川千晶さんに話を聞いた。
ジョン:赤道直下で1年じゅう紫外線の強いケニアですが、現地の皆さんは紫外線対策をされているのか、意識はどうでしょうか。
早川:地元の方々は、ほとんどしていませんね。気にもしていないって感じですよ(笑)。
ジョン:ただ紫外線は、きっちり対策をしないと皮膚がんの可能性もあるということで、世界的には関心が高まっているのでしょうが。ケニアでは、メディアが呼びかけたり行政からのニュースがあったりといった、アプローチはないのでしょうか。
早川:日差しはすごく強いんですけど、紫外線に特化した対策っていうことは、あまり聞いたことがありません。この前まで熱波がきていたので、すごく暑かったんですよ。それはしきりとラジオなんかでは言っていました。
ジョン:何度くらいまでいくんですか?
早川:日本の夏の暑いときの気温のほうが高くて、ナイロビだとどんなに高くなっても30度ちょっと超えるくらいです。でも日差しがものすごく強くて、そこを歩いているとやけどしたみたいになってくるんですよ。耳のうしろとか首のうしろが1日でもすごく痛くなってきたりするので、スカーフなんかで首の周りをカバーして歩くようにしています。
ジョン:日焼け止めとかサングラスとかは、一般的にすぐ手に入るように売られていますか。
早川:ナイロビだと、大きな薬局とかスーパーマーケットでは日焼け止め売っていたりするけど、輸入品しかないような感じで、これがすごく高いんですね。だから地元の人たちは、海に遊びに行くときぐらいで、あんまり使っていないですね。でもサングラスは、すごく人気なんですよ。みんなサングラス大好きだから、ビーチなんかにいくといっぱいサングラスを手にもって売り歩いている人とかがいて、300円とかで買えるんですよね。
ジョン:そうなると、紫外線対策用のサングラスかどうかは、ちょっと怪しい感じがしますね。
早川:どっちかっていうと、ファッションって感じですかね(笑)。
ジョン:なるほど。早川さんは撮影コーディネーター、エコガイドとしてもご活躍ということで、ケニアへのインバウンドの皆さんもいらっしゃいます。こういう皆さんは、紫外線対策を意識されているんじゃないですか。
早川:そうなんですよ。やけどしたみたいになってしまうから、「とにかく注意してください」「必ず日焼け止めを持ってきてください」「厚塗りしてください」と、私はお伝えするようにしています。こっちでなかなか手に入らないので、日本から買って持ってくるのがいちばんですね。
ジョン:紫外線対策、熱波対策をしっかりすれば、ケニアのいいところが楽しめると思うのですが、この季節だと観光はどこがおすすめですか?
早川:これからのシーズンは「ヌーの川渡り」といって、ヌーの大群がケニアに押し寄せてきます。ちょうど日本の夏休みくらいのときが、ケニアのベストシーズンなんですよ。本当にたくさんの動物たちが見られる最高のシーズンになっていますので、ぜひ皆さんもアフリカ旅行を計画してください。元気いっぱいになれますよ。
小林:ジョンさんも、オーストラリアにいらっしゃった方も皆さんご存じの通り、日本と比べるとオーストラリアの光はすごくまぶしい、強く感じるんですね。2020年の統計だと、オーストラリアは皮膚がんの罹患率が世界一高い国という結果も出ているそうなので、やはり非常に強い紫外線を、みなさんかなり徹底して対策していますね。
ジョン:どんな対策があるんでしょうか。
小林:1990年代頃から、紫外線による健康被害の防止のため、国を挙げての「サン・スマートプログラム」という取り組みをしています。特に、幼稚園とか小学校といった教育現場で、子どもたちに「紫外線は皮膚がんのリスクになる」ということをじゅうぶんに説明して、早くから日焼けを防ぐという行動をわかりやすく、きめ細やかに指導していく。たとえば子どもたちが外に出るときには「スリップ・スロップ・スラップ」っていうスローガンがあるんですけど、スリップは「長袖の服を着る」、スロップは「日焼け止めを塗る」、スラップは「帽子をかぶる」という意味です。それが90年代から、教育現場で長く叫ばれているおかげで、日焼け対策への考え方がすごく劇的に変わったと聞いています。もう1つ、学校でもよく先生たちにいうのは「ノーハット・ノープレイ」、つまり「帽子がないと外に遊びに行ってはいけませんよ」という決まりですね。また、学校にはもちろん、いたるところに日焼け止めが置いてあるので、そういった形で対策しています。
ジョン:聞くところによると「スリップ・スロップ・スラップ」にまたSが加わっているんですって?
小林:そうなんですよ、「スリップ・スロップ・スラップ・シーク and スライド」、シークは「日陰を探してください」、スライドは「サングラスをかけて」という意味で、5つのSなんですけど……。
ジョン:日陰を探して入りなさい。そしてサングラスもかけてくださいってことなんですね。
小林:サングラスをかけないと、目がすごくまぶしい。我々みたいに黒い色の目でもまぶしいと感じるんですけど、特にこちらの人は目の色が薄いので、すごく光がまぶしく感じるそうです。お子さんもサングラスがないと、まぶしくて外がよく見えないという感じなので、子どもたちも大勢サングラスをかけています。
ジョン:やっぱり紫外線対策を徹底しているという、オーストラリア・メルボルン事情が伝わりました。ありがとうございます。
『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「TOKYO CROSSING」では、世界各地の番組通信とマルチにコネクト。時事問題から生活の実情まで世界中の視点を並列して探っていく。放送は毎週金曜6時40分ごろから。
紫外線事情について解説したのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「TOKYO CROSSING」。オンエアは、4月14日(金)。
ケニアは日焼け止め製品が「すごく高い」
4月12日は「子どもを紫外線から守る日」だった。これは「よ(4)いひふ(12)」という語呂から、子ども用紫外線カット用品を製造する会社などが制定した。これから日差しが一層強くなる季節がやってくるなか、正しい紫外線対策やケアをしていきたいところだ。世界の紫外線対策事情はどうなっているのだろうか。年間を通して日本よりも紫外線が強い、アフリカのケニア共和国・ナイロビの番組通信員、早川千晶さんに話を聞いた。
ジョン:赤道直下で1年じゅう紫外線の強いケニアですが、現地の皆さんは紫外線対策をされているのか、意識はどうでしょうか。
早川:地元の方々は、ほとんどしていませんね。気にもしていないって感じですよ(笑)。
ジョン:ただ紫外線は、きっちり対策をしないと皮膚がんの可能性もあるということで、世界的には関心が高まっているのでしょうが。ケニアでは、メディアが呼びかけたり行政からのニュースがあったりといった、アプローチはないのでしょうか。
早川:日差しはすごく強いんですけど、紫外線に特化した対策っていうことは、あまり聞いたことがありません。この前まで熱波がきていたので、すごく暑かったんですよ。それはしきりとラジオなんかでは言っていました。
ジョン:何度くらいまでいくんですか?
早川:日本の夏の暑いときの気温のほうが高くて、ナイロビだとどんなに高くなっても30度ちょっと超えるくらいです。でも日差しがものすごく強くて、そこを歩いているとやけどしたみたいになってくるんですよ。耳のうしろとか首のうしろが1日でもすごく痛くなってきたりするので、スカーフなんかで首の周りをカバーして歩くようにしています。
ジョン:日焼け止めとかサングラスとかは、一般的にすぐ手に入るように売られていますか。
早川:ナイロビだと、大きな薬局とかスーパーマーケットでは日焼け止め売っていたりするけど、輸入品しかないような感じで、これがすごく高いんですね。だから地元の人たちは、海に遊びに行くときぐらいで、あんまり使っていないですね。でもサングラスは、すごく人気なんですよ。みんなサングラス大好きだから、ビーチなんかにいくといっぱいサングラスを手にもって売り歩いている人とかがいて、300円とかで買えるんですよね。
ジョン:そうなると、紫外線対策用のサングラスかどうかは、ちょっと怪しい感じがしますね。
早川:どっちかっていうと、ファッションって感じですかね(笑)。
ジョン:なるほど。早川さんは撮影コーディネーター、エコガイドとしてもご活躍ということで、ケニアへのインバウンドの皆さんもいらっしゃいます。こういう皆さんは、紫外線対策を意識されているんじゃないですか。
早川:そうなんですよ。やけどしたみたいになってしまうから、「とにかく注意してください」「必ず日焼け止めを持ってきてください」「厚塗りしてください」と、私はお伝えするようにしています。こっちでなかなか手に入らないので、日本から買って持ってくるのがいちばんですね。
ジョン:紫外線対策、熱波対策をしっかりすれば、ケニアのいいところが楽しめると思うのですが、この季節だと観光はどこがおすすめですか?
早川:これからのシーズンは「ヌーの川渡り」といって、ヌーの大群がケニアに押し寄せてきます。ちょうど日本の夏休みくらいのときが、ケニアのベストシーズンなんですよ。本当にたくさんの動物たちが見られる最高のシーズンになっていますので、ぜひ皆さんもアフリカ旅行を計画してください。元気いっぱいになれますよ。
オーストラリアは紫外線対策を徹底
続いて話を聞いたのは、オーストラリア・メルボルンの番組通信員、小林純子さんだ。オゾン層の薄さが紫外線の強さに大きく影響しているオーストラリア。ジョンも2006~8年頃にメルボルンに多く足を運ぶ機会があり、「紫外線対策は、あの時代からけっこうやっていた」と、当時を振り返る。小林:ジョンさんも、オーストラリアにいらっしゃった方も皆さんご存じの通り、日本と比べるとオーストラリアの光はすごくまぶしい、強く感じるんですね。2020年の統計だと、オーストラリアは皮膚がんの罹患率が世界一高い国という結果も出ているそうなので、やはり非常に強い紫外線を、みなさんかなり徹底して対策していますね。
ジョン:どんな対策があるんでしょうか。
小林:1990年代頃から、紫外線による健康被害の防止のため、国を挙げての「サン・スマートプログラム」という取り組みをしています。特に、幼稚園とか小学校といった教育現場で、子どもたちに「紫外線は皮膚がんのリスクになる」ということをじゅうぶんに説明して、早くから日焼けを防ぐという行動をわかりやすく、きめ細やかに指導していく。たとえば子どもたちが外に出るときには「スリップ・スロップ・スラップ」っていうスローガンがあるんですけど、スリップは「長袖の服を着る」、スロップは「日焼け止めを塗る」、スラップは「帽子をかぶる」という意味です。それが90年代から、教育現場で長く叫ばれているおかげで、日焼け対策への考え方がすごく劇的に変わったと聞いています。もう1つ、学校でもよく先生たちにいうのは「ノーハット・ノープレイ」、つまり「帽子がないと外に遊びに行ってはいけませんよ」という決まりですね。また、学校にはもちろん、いたるところに日焼け止めが置いてあるので、そういった形で対策しています。
ジョン:聞くところによると「スリップ・スロップ・スラップ」にまたSが加わっているんですって?
小林:そうなんですよ、「スリップ・スロップ・スラップ・シーク and スライド」、シークは「日陰を探してください」、スライドは「サングラスをかけて」という意味で、5つのSなんですけど……。
ジョン:日陰を探して入りなさい。そしてサングラスもかけてくださいってことなんですね。
小林:サングラスをかけないと、目がすごくまぶしい。我々みたいに黒い色の目でもまぶしいと感じるんですけど、特にこちらの人は目の色が薄いので、すごく光がまぶしく感じるそうです。お子さんもサングラスがないと、まぶしくて外がよく見えないという感じなので、子どもたちも大勢サングラスをかけています。
ジョン:やっぱり紫外線対策を徹底しているという、オーストラリア・メルボルン事情が伝わりました。ありがとうございます。
『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「TOKYO CROSSING」では、世界各地の番組通信とマルチにコネクト。時事問題から生活の実情まで世界中の視点を並列して探っていく。放送は毎週金曜6時40分ごろから。
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番組情報
- ~JK RADIO~TOKYO UNITED
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毎週金曜6:00-11:30
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ジョン・カビラ