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【グラミー賞】主催団体に聞く、今回の見どころ。J-POPやK-POPはどのくらいインパクトを残せるか?

【グラミー賞】主催団体に聞く、今回の見どころ。J-POPやK-POPはどのくらいインパクトを残せるか?

グラミー賞を主催する全米レコード芸術科学アカデミー・COO(最高執行責任者)のブランデン・チャップマンさんが、今年のグラミー賞授賞式の見どころや制作・演出のテーマについて語った。

この内容をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「CLOSE UP THIS WEEK」。ここでは2月3日(金)のオンエアをテキストで紹介する。

今年のグラミーのサプライズは…

2023年2月6日(現地時間2月5日)開催の、第65回グラミー賞授賞式。今年は3年ぶりに観客数を制限しない「観客フル動員」で開催。WOWWOWでは、本日の午前9時から同時通訳版の生中継が、午後10時から字幕版での配信が行われる。

・第65回グラミー賞授賞式®視聴ページ
https://www.wowow.co.jp/music/grammy/

この日の『~JK RADIO~TOKYO UNITED』はグラミー賞直前スペシャルとして、グラミーが主催するさまざまなアワードやトリビュートショーの運営、海外への番組販売へ携わってきた全米レコード芸術科学アカデミー・COOのブランデンさんに、今年のアワードの見どころなどについて電話インタビューを実施した。

ジョン:3年ぶりに観客フル動員でのアワードが行なわれますね。何を期待されていますか?

ブランデン:ライブなどの開催にいろいろな工夫をしなければならなかったコロナ禍ですが、何はともあれ3年ぶりに大きな規模のプロダクションが帰ってきました。観客は12,000人ですよ。今年は50人のパフォーマーを予定しています。いくつかのパフォーマンスは複数人のボーカリストやダンサーがステージを彩ってくれますから、スケールの大きなものを期待していただきたいです。

ジョン:サプライズはあるのでしょうか? ヒントがあれば教えていただきたいです。

ブランデン:先ほどパフォーマーは50人と申し上げましたが、実はまだ公開されていない出演者のリストがあります(笑)。1つだけ言えるのは、複数のアーティストによる音楽界のレジェンドたちを称えるメドレーがあります。そしてぜひ、オープニングに注目してください。オープニングアクトには私たちが称える世界的に有名なあのグループがパフォーマンスを披露します。

ジョン:トレバー・ノアさんが司会を担当するのは今年で3回目ですね。彼に何を期待されていますか?

ブランデン:彼と一緒に仕事をするのが楽しみです。最高のプロフェッショナリズムとユーモアを持っており、何より一緒にいてうれしいのが、彼が音楽に対する情熱、アーティストに対するリスペクトを持っていること。新人からレジェンドまで、多岐にわたる人々の魅力を彼が引き出して伝えてくれるので、期待していただきたいです。

ソーシャルメディアとの連携で高め合う

グラミー賞は2019年に主要4部門を8部門に増やし、さらに2021年からは10部門にまで拡大した。この拡大の意図と意義について、ブランデンさんに訊いた。

ブランデン:部門について、どれほどのアーティストが候補に挙がるのがふさわしいかどうか、私たちはずっと議論を続けてきました。この部門は音楽ジャンルを問わないため、多岐にわたるジャンルのアーティストをリスペクトしているということです。実際の存在感やファンベースというものを表わさなければならないということだと思います。

ジョン:BTSをはじめ、今やK-POPがアメリカや世界のミュージックシーンでも話題になっていますね。J-POPやシティポップなど、日本の音楽はアメリカで“音楽マニア”の人たちの評価を超えてインパクトを残せそうでしょうか?

ブランデン:音楽はすべての壁を越えます。この数年のJ-POP、K-POPの隆盛ぶりを見ていますが、ポップカルチャーは国境を知りません。その壁はすでに壊されています。これからアメリカ以外の音楽がどれくらいグラミーにインパクトを与えるのか、私は本当に期待しています。他の文化の音楽を私たちは楽しみにしています。

ジョン:アメリカではアワードのテレビ視聴率が下がっていますよね。一方でソーシャルメディアではアワードの最中に盛り上がりを見せています。全米レコード芸術科学アカデミーとしては、どのように捉えていますか?

ブランデン:何を成功とするかの尺度が変わってきていると感じますし、私たち音楽界、メディアも変わってきています。人々がアワードをどこで、どのように観ているのか。アーカイブを観ている可能性もあります。テレビでどう観られているかをはるかに超える社会的なインパクトを、ソーシャルメディアを使うことで醸成できるのです。一晩の視聴率だけで成功したかどうかを判断する時代ではないと思っていますし、ソーシャルメディアと相互に補完することで高め合えると思っています。みなさんには、とにかく好きなアーティストのパフォーマンスをリアルで観てもいいですし、アーカイブで観るのでもいいので、楽しんでいただければと思います。

『~JK RADIO~ TOKYO UNITED』のワンコーナー「CLOSE UP THIS WEEK」では、1週間に起きたさまざまなニュースをフラッシュで紹介する。放送は毎週金曜の6時12分頃から。

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番組情報
~JK RADIO~TOKYO UNITED
毎週金曜
6:00-11:30