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aiko、中学時代「ラジオで電話越しに歌唱」をきっかけに…音楽ルーツや制作秘話をYOASOBIに明かす

aiko、中学時代「ラジオで電話越しに歌唱」をきっかけに…音楽ルーツや制作秘話をYOASOBIに明かす

J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。“すごい"音楽をつくるクリエイターが“WOW"と思ういい音楽とは? 毎月1人のクリエイターがマンスリープレゼンターとして登場し、ゲストとトークを繰り広げる。

12月のマンスリープレゼンターはYOASOBIのAyase。12月18日(金)のオンエアでは、YOASOBI のボーカル・ikuraも参加し、aikoをゲストに迎えた。ここでは、aikoが10代の頃に聴いていた音楽や、はじめて人前で歌った思い出、名曲『花火』や『カブトムシ』の制作秘話を紹介しよう。

【YouTube】aiko×YOASOBI、トークは動画でも配信中

aikoから見たYOASOBIの印象は「隕石のよう」

YOASOBIは、日々aikoのよさを語り合うほど大好きだという。実際にaikoを目の前にしたAyaseは「ちゃんと顔を見られない」と話すほど緊張しながら番組はスタートした。

Ayase:ちなみにaikoさんはYOASOBIのことを知っていましたか?
aiko:もちろん。私はいろんな人の曲をたどって聴くのが好きで、そのときにYOASOBIが出てきて。パッて見たら再生回数がすごくて、そこからどんな人たちなんだろうと思って、聴いていました。
Ayase:ちなみにYOASOBIのどんな印象がありますか?
aiko:メロディーがとても切なくて、若い子たちがみんな聴いているんだけど、ひとりのときも聴けるような、(アーティストと自分が)一対一で聴ける、とても儚くて切なくて、最後に気持ちがグッとエモーショナルになる感じの曲が多いなと思って。それに対してikuraさんがめちゃきれいに歌うというか。Ayaseさんの求めていることをikuraさんがちゃんと応えてすごい化学反応が起こって、隕石のように落ちてきたような感じがしました。
ikura:素敵な表現をしていただけて(うれしいです)。
Ayase:うれしすぎますね。

Ayaseがaikoを聴き始めたのは、音楽に触れ始めた小学6年生くらいの頃。原点にある音楽と言える。メロディーワークにおいて特に影響を受けているアーティストとして、いつもaikoの名前を挙げているという。

Ayase:だから言ってしまえば、aikoさんは勝手に師匠だと思っている人だと。
aiko:全然ちゃうで(笑)!
ikura:私もめちゃめちゃ昔からaikoさんを聴いていて、いつも自分の恋愛にはaikoさんの歌がありました。
aiko:ありがとうございます。

aikoの学校生活は? 家ではラジオで音楽を探る日々

話題はaikoの音楽ルーツに。子どもの頃から音楽が好きだったaikoは、10代の頃は、J-POPのアイドルやバンドを中心に聴いていたという。

aiko:最初に好きになったバンドはユニコーンですね。突然『ザ・ベストテン』(TBS系)の「今週のスポットライト」みたいなのにバーンって出てきて、それで知って、そこからバンドの音楽を聴くようになり、それからインディーズのCDを買いに行くようになりました。でも、今みたいにインディーズのCDって全然流通してなかったんです。タワーレコードとか行っても端っこの一区画のコーナーに少しだけ売っているような状態だったし、ダウンロードとかYouTubeとかもなかったから、そこで買いに行って。買えないときはラジオでリクエストして聴くような感じでした。少年ナイフとかザ・コレクターズとかは、当時コピーバンドでカバーをしてました。そういうJ-POPを聴いてました。
ikura:ちなみに学生時代はどんな生活を送っていましたか?
aiko:学校ではしゃいで、家に帰ったら引きこもるっていう生活だったんです。どうやってコミュニケーションを取っていいのか分からなくて、学校に行ったときはすごくしゃべって、家に帰ったらずっとラジオを聴いて、そこでいろんな音楽を知った感じです。

aikoはYOASOBIの2人に「どんな学生時代だった?」と訊き返す。

ikura:私も物心ついたときからずっと歌手になりたいと思っていたので、学生時代もその夢に向かってオーディションをたくさん受けたり、ライブをしたり、そういった生活でした。
aiko:その頃からそんなに歌がうまかったんですか?
ikura:昔は自分の声が好きではなくて。自分が聴いている音と録音で聴いた音とギャップがありすぎて、自分の歌が嫌いになっちゃうようなときもあったんですけど、17歳くらいから今の歌声になった感じがあります。
aiko:それは何かをきっかけに?
ikura:女性もちょっと声変わりってあると思うんですけど、その段階から少し声が低くなって、それまで鼻にかかっていた声がちょっと薄くなって今の声になりました。
aiko:小さい頃はもうちょっと声が高かったんですか?
ikura:そうですね。今よりもう少しキンキンするような声で、17歳のときにわりと今の声に落ち着きました。

一方のAyaseは「中学生くらいのときに歌手になりたいと思って、高校でボーカルとしてずっとバンドをやっていた」と答える。

Ayase:僕もすごくおしゃべりが好きなので、学校ではとにかくしゃべって友だちとコミュニケーションを取って、家に帰ったらaikoさんと近いかもしれないけど、僕はラジオではなくて、YouTubeで好きなアーティストのミュージックビデオを見たりしていました。それでディグるみたいな感じていろんなアーティストを探して曲を聴いて、鼻歌で曲を作って次のスタジオでみんなで合わせて曲を作るって感じでした。
aiko:じゃあ、10代の頃から作曲をされてたんですね。
Ayase:やってましたね。今みたいにDTMをやってはいなかったんですけど、アナログな作り方で。
aiko:一番最初はどんな方法で作ったんですか?
Ayase:最初はアコギで作りましたね。当時はやっと覚えた3コードに無理やりメロディーをつけて曲を作ったのが初めてですね。

初めて人前で歌った記憶

aikoが初めて人前で歌ったのは中学2年の頃。リスナーが電話越しに歌うというラジオ番組のコーナーに参加したことがきっかけだった。

aiko:そのラジオ番組のパーソナリティの方がバンドだったんですけど、そのコーナーで歌って、3回勝ち抜いたら、そのバンドのライブの前座で歌えるという内容でした。それで勝ち抜いて。それで前座で竹内まりやさんの『恋の嵐』を歌いました。そのとき、親に頼んでお金をもらって、緑の半袖と短パンのセットアップを買って(笑)。
Ayase:斬新ですね(笑)。
aiko:黒歴史なんですけど、でも自分にとっては夢のような時間でした。緊張したけどすごく気持ちよかったですね。
ikura:そのときのaikoさんを観た人って(貴重ですね)。

『花火』は、カーテンの隙間から見えた星を見て生まれた楽曲

1998年にメジャーデビューしたaiko。自身のターニングポイントは3枚目のシングル『花火』だったと明かす。

aiko:デビューした最初は大阪で生活して東京に通っていたんですけど、3枚目になるときに、忘れもしないんですけどレインボーブリッジをわたりながら当時のレコード会社のアーティスト担当の人から「3枚目が勝負なんだよ」「3枚目が売れなかったらこの業界はキツいって言われてるんだよ」って言われて。「私に言ってるんだな」って思って、どうしようと思って出した『花火』で『ミュージックステーション』に出れたんですよね。
ikura:すごい!
aiko:たとえば九州全部のラジオ局のパワープレイに決まったり、この曲でいろんなことが変わっていったので、すごかったですね。YOASOBIの2人のように、記憶がちょっとおぼろげな時期でした。
Ayase:怒濤の日々だったと。
aiko:1日で東京、大阪、岡山、山口とか行ってましたね(笑)。

『花火』はaikoがデビューして忙しくなり、友だちと遊べる時間が少なくなったタイミングで生まれたという。

aiko:(みんなと)毎年行っていた恒例の花火大会に行けなくて「行きたかったな」と思って作った曲なんです。行きたかったなと思って寝て、カーテンの隙間から星が見えて、それで夏の星座にぶらさがってみたいなのが出てきたんです。
ikura:aikoさんファンからするとたまらない話ですね。
Ayase:感無量です。僕は星を見ても、ぶらさがることなんて想像できないですからね(笑)。すごい! 時代がいくら移り変わっていっても『花火』は大名曲だと思います。

【関連記事】aiko、忙しさに心と体がついていかず…名曲『花火』が生まれた瞬間

『カブトムシ』はコタツで考えごとをしているときに誕生

aikoは、YOASOBIの2人も大きな影響を受けているという『カブトムシ』の制作秘話を語った。

aiko:この曲を作ったときはコタツに入ってて、「自分って何なんやろう」と考えたときに、カブトムシって甲羅はすごく硬いけど、裏を向けたら起き上がれなくて、蛇腹のところは意外と弱いのかなって思って。それで、自分が好きな人に対して接しているときの態度とか、その人に向かって言っていることはけっこう上っ面で、本当に好きってことは伝えられない。甲羅をまとっていて、家ではボロ雑巾みたいに落ち込んだり、ひとりでメソメソしたりする自分はカブトムシみたいだなって(笑)。
Ayase:これ、当たり前のように話されているけど(すごいことですよね)。
aiko:なんでカブトムシだったんだろうって、いまだに思うんですけど、そのときに浮かんだのはカブトムシでした。子どもの頃から動物がいっぱいいる家で、お父さんがすごい動物が好きで、カブトムシも1年中いたから、私は夏の虫だと知らずに冬にリリースしたんですけど、今となってはお父さんありがとうなのかな。
ikura:普段も身近にあるものから、インスピレーションを受けられるんですか?
aiko:そうですね。全部、身近にあるものしか曲にできないんですよね。本当にあったことしか作れないというか。だから漫画家の方とかドラマとか映画を作る方とかをすごく尊敬します。一から登場人物を考えて「この人にはこういう生い立ちがあって、こういう人に出会って」と作ることができないんですよ。

今でこそ、語り継がれるラブソングとなった『カブトムシ』だが、当時は虫の名前で恋愛を歌うことに周囲から違和感があったという。

aiko:「虫!?」「カブトムシ!?」ってすごく言われました。でも、私は今もなんですけど、頑なに曲名も歌詞も変えないんですよ。たとえば『ボーイフレンド』の、サビの最初のアーってコードとメロディーが不協和音のところにいるんですけど、それも最初スタッフから「なんか気持ち悪いんだよね」と言われて、「そうですか?」って。気持ち悪くなくなるためには、ずっと歌い続けることだと思って、何かあるたびに『ボーイフレンド』を歌ってると「なんか大丈夫になってきた」って(笑)。
Ayase:自分で勝ち取っているわけですね。
aiko:そういうことをずっとやって、大丈夫になりました。『カブトムシ』もそうでしたね。

aikoの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信。今回のトークも動画で楽しめる。



・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ
https://www.youtube.com/c/musicfun_jp

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