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aiko「涙って落ちたらこんな音すんねんな」 表現力豊かな歌詞を生む“日々の気づき”を語る

aiko「涙って落ちたらこんな音すんねんな」 表現力豊かな歌詞を生む“日々の気づき”を語る

aikoが、最新アルバム『今の二人をお互いが見てる』の制作エピソードを語った。

aikoが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」。オンエアは4月7日(金)。

「絶対1曲目!」と決めたアルバム収録曲『荒れた唇は恋を失くす』

3月29日に、15枚目となるアルバム『今の二人をお互いが見てる』をリリースしたaiko。アルバム1曲目に収録されている『荒れた唇は恋を失くす』は、島田昌典アレンジにより完成した楽曲だ。この曲のイントロができるまでのストーリーは。

aiko-『荒れた唇は恋を失くす』music video

aiko:私はピアノとボーカルでデモを作っているので、ピアノだけのイントロが入っているんですけど、島田さんにアレンジをお願いしたらそこにブラスが入って、さらに華やかになって自分が思っていた以上の世界が広がっていたんですよね。もうワクワクして「絶対1曲目!」って。

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ファーストアルバム『小さな丸い好日』でも編曲を務めた島田。aikoはその頃を振り返り、次のように語る。

aiko:『小さな丸い好日』というアルバムに『ジェット』という曲が収録されているんですけど、その曲の島田さんアレンジが上がってきたときに、三軒茶屋の街を走ってみたことがあったんです。その当時、事務所が三軒茶屋にあって、「この曲を聴いてどんな気持ちになるだろう」と思って走ったら、すごく気持ちよくて。島田さんのアレンジのおかげで、そのときを思い出すくらいの感覚にまたなることができて、ヘッドホンで聴きながら家で1人で踊り狂って、「もう絶対1曲目!」みたいな。

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自分と大切な人だけの「音」を描いたナンバー

躍動感あふれるナンバーで幕を開けるニューアルバム。7曲目に収録されているのは『果てしない二人』。歌詞が生まれたときのストーリーを語った。

aiko-『果てしない二人』music video

aiko:私、夜中に1人遊びしてるときって、お月様も眠ってるって思ってるんです。いま東京に住んでいて、東京の街もすごく静かになった時間は、みんな寝ているかもしれない。だから、お月様は空にあがってるけど寝てるんじゃないかなって思っていて。みんなが寝ているときに、私と大切な人だけが起きていて、その音だけが空を駆けて聞こえてくるっていうイメージがあって、「それくらい見てるよ」「あなたの声は聞こえているよ」っていう気持ちでいつもいたいんですよね。お布団に入って泣いていたら、涙が布団に落ちたときに「ポスッ」っていったんですよ。「涙って、落ちたらこんな音すんねんな」と思って、その音を聞けるくらいの距離感っていうか、そういう気持ちでいたいっていつも思うんですよね。

21年前の自分とつながった『のぼせ』

続く8曲目『のぼせ』は、Tomi Yo(トウミヨウ)のアレンジによる1曲だ。

aiko:お風呂に浸かってのぼせているときって、自分があんまり考えたくないことは考えないなあと思って。そこではたぶん、自分が大切にしているものしか浮かばないようなイメージがあって。そのときに好きな人のこと考えてたらまたのぼせたと思って、そのままiPhoneのメモに入れて曲にしました。そのときにカルテットでやりたいと思ってTomiさんにお願いをして、ストリングスのみなさんが演奏してくださいました。

『のぼせ』は2002年リリースのアルバム『秋 そばにいるよ』に収録された『心に乙女』のアンサーソングなのでは、とaikoに質問すると……。

aiko:全然意識はしてなかったけど、いまそうやって考えると『のぼせ』は「僕」だし、『心に乙女』は「私」だし、時間が経ってこれを書けたってことは全部つながってるなって感じがすごいしました。あと、変わってないんやなって(笑)。それもうれしいですね。同じことを違う形で続けられていることと、自分の愛とか恋にまつわる気持ちが今も昔も変わってないんだなってことが、とてもうれしかったです。女なんて、男なんてって思ってなかった、いまも「ラブ」みたいな(笑)。

友人からの連絡が、過去の楽曲収録のきっかけに

「変わらずして、変わっていく」がテーマだと語るaiko。今回のアルバムには19歳のときに書いた曲『夏恋のライフ』も収録されている。

aiko- 『夏恋のライフ』(from「Love Like Rock Limited vol.2」2022.10.11 Zepp Haneda)

aiko:友だちから連絡が来て、「aiko、あの曲出さへんの?」っていわれて、「何の曲?」って訊いたら「年に何回か思い出して口ずさんでる曲なんやけど」って。「ちょっと歌ってみて」っていったらボイスメモが送られてきて、「これ、昔作った曲や」と思って。カセットテープを探したら出てきたので、ちょっと聴いたら「懐かしいな」っていうのと「やっぱり出したいな」っていう気持ちで、そのままカセットテープレコーダーを持って道端でレコード会社のスタッフの方に聴いていただきました。タクシーがすごい通るなかで、耳を一緒にくっつけて再生して聴いて。そしたらすぐ「CDにしよう」っていってくれて、レコーディングすることが決まったんです。

「人と人」「今を愛すること」を詰め込んだアルバム

最後に、アルバムタイトルにある「今」という言葉について、aikoはこう語る。

aiko:曲を作るって、自分と向き合う大事な時間でもあるということに最近気づいたっていうか。それくらいの気持ちで大切な人とも向き合いたいし、これを聴いてくれたみなさんとも1対1で向き合っていたいし、人と人やなって。あと、時間をどれくらい大事に過ごすかっていうことを、ここ何年かで改めて感じたので、「今」っていう言葉もすごく自分のなかでは大事。「今」を大好きで愛して、それで昔の自分を許して受け入れて、全部楽しく過ごしていけたらいいなって思いながら、悲しい曲もうれしい曲もアルバムに収録した感じですね。

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『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」では、トップセラーからモノづくりにかける夢を聞く。放送は毎週金曜の10時40分から。

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2023年4月14日28時59分まで

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毎週金曜
6:00-11:30