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星野 源や大橋トリオらのサポートでも活躍のドラマー・神谷洵平は、ドラムセットを15台持っている

星野 源や大橋トリオらのサポートでも活躍のドラマー・神谷洵平は、ドラムセットを15台持っている

J-WAVEで放送中の番組『START LINE』(ナビゲーター:長谷川ミラ)のワンコーナー「AWESOME COLORS」。10月9日(金)のオンエアでは、ドラマーの神谷洵平が登場。ドラムを始めた経緯、プロになろうと思ったきっかけについて語った。

神谷は9月、初のソロアルバム『Jumei Kamiya with…』をデジタルリリースした。

『Shine Again (feat.THE CHARM PARK)』

両親ともにドラマー。七五三のお祝いがドラム

神谷は1983年、静岡県生まれ。幅広い音楽性やアイデアを活かし、大橋トリオ、矢野顕子、コトリンゴ、あいみょん、星野 源など、さまざまなアーティストのサポートドラマーとして活躍している。また、ドラムのみならず、作曲、プロデュース、アレンジなども手掛け、東川亜希子とのユニット「赤い靴」としても活動中だ。

神谷:いろいろな方のライブサポートやレコ―ディングに呼んでいただいて、基本的にはドラマーとして活動していますが、ここ数年で音楽制作の仕事も少しずつ増えていった感じです。
長谷川:ドラムをはじめたきっかけは?
神谷:僕の両親が大学時代までドラムをやっていまして。
長谷川:え、2人ともですか?
神谷:2人ともなんです。なかなか珍しいんですよね。5歳のときに僕の七五三のお祝いでドラムセットを買ってもらいました。おそらく両親が叩きたかったんだろうな、みたいな(笑)。僕は音がデカい楽器が突然家にやってきたので怖くて「どうしたらいいんだろう」と思ってたんですけど、それがきっかけですね。
長谷川:ドラムの魅力はなんですか?
神谷:目の前にあったらすぐに音が出ることです。電気をつながなくてもいいし、それこそ太鼓は触ったら音が出るじゃないですか。だから気分ですぐに叩けるということかな。
長谷川:子どものころはなんでも楽器にして叩いていましたか?
神谷:そうですね。お箸で食器を叩いたりもしていました。怒られたけど(笑)。
長谷川:5歳でもらったドラムセットのサイズって、どのくらいでしたか?
神谷:子ども用だったので座って叩けました。ただ5歳って手足が短いので、背伸びするように叩くので叩きづらかったんですけどね。まあでも、そのときに感じた「触ったら音が出るんだ」という、そのままの気持で今もやっているのかなという気がします。

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神谷の人生を変えた顧問の一言

5歳からドラマーとしての道を歩み始めた神谷が、プロのミュージシャンになろうと考えたのは、高校時代の部活の顧問からの一言がきっかけだった。

神谷:中学時代は、みんなが楽器やギターを買い始め、僕も「ギターを弾きながら歌いたいな」みたいな気持ちがあったんですけど、ドラムを持っている人って少なくて、みんなが集まったらギターが3人とか4人になってしまって(笑)。僕はドラムを持っているからドラムをやろうかな、みたいなきっかけで、少しずつちゃんとドラムを始めました。高校時代に吹奏楽部に入ったんですけど、そのときに顧問の先生が「プロにならないの?」という質問を僕にしてきたんです。
長谷川:へえ!
神谷:それまでは「プロになる」という意識がなかったんですけど、その言葉によって「プロになれるのかな?」みたいな気持ちが芽生えちゃって。そこからなにかが変わったのかなという気がします。

ドラムセットが15台!? 楽器へのこだわり

神谷はドラムを数多く所持しており、イギリスの雑誌『レッドブル・ミュージック・アカデミー』から「日本の楽器オタク」として取材された経験も。しかし、その取り上げられ方に複雑な思いもあったのだとか。

神谷:すごくうれしかった一方で、僕は一応ミュージシャン、プレイヤーなので、「楽器オタク」と紹介されることに恥ずかしさを感じたというか(笑)。
長谷川:「オタクというかプロなんだけど」と(笑)。
神谷:「収集家というより叩いてますけどね」みたいなことを少し匂わせながら取材を受けました(笑)。
長谷川:現在、自宅にドラムセットが15台あるそうですね。スネアドラムだけでおよそ80台、シンバル50枚を所有されているとか。
神谷:そうですね。数えたのが2年前ぐらいなので、もっと増えている可能性はあるんですけど、数えるのが面倒くさくて(笑)。
長谷川:それは収集家と言われちゃうかもしれないですね。
神谷:そうですね。間違いなくオタクだと僕も認識してはいますね(笑)。
長谷川:ドラムの種類でそんなに音が違うものなんですか?
神谷:ドラムという楽器自体は100年ぐらい基本的な進化はしていないんです。作りや大きな進化はしていないんですが、時代によって使っている金属や木の種類が違います。僕の場合、これだけたくさん集めた理由は「知りたくてしょうがない」ということです。知ってから選びたいんです。
長谷川:お気に入りの1台はあるんですか?
神谷:ありますね。ただ、お気に入りとはちょっと違って「おりこうな1台」です。どんな現場に持っていっても即戦力としてすぐに使える、言うことを聞いてくれるドラムです。
長谷川:自宅とは違うパフォーマンスをしてしまうこともあるんですか?
神谷:それもあります。ドラムって置く場所や広さで響きが変わるんです。狭い部屋だと反響が少ないけど密な音が出たり、広い場所は音が散ったりしていくんです。だから環境によって突然楽器がよくなったり全然違ったり、ということはよくありますね。
長谷川:共演するアーティストによってスタイルやドラムを変えることはありますか?
神谷:ジャンルにあったドラムを持って行ったりはするんですけど、基本的には僕の音の好みでしかないというか。いろいろな人に「どのドラムを持ってきても同じ音がしない?」みたいに言われたりしますね(笑)。
長谷川:音の好みというのは?
神谷:音作りというのかな? チューニングや打面に布を敷くミュートなど、そういう方向で音を作ってしまうので「また神谷の音だ」って気づかれたりします。

この日はドラムソロを生披露。radikoで10月16日28時59分まで聴くことができる。

【radikoで聴く】神谷洵平の生演奏を聴く



今後、ライブの予定も立てているという神谷の最新情報はTwitterをチェック。

『START LINE』のワンコーナー「AWESOME COLORS」では、自分らしく輝くあの人のストーリーをお届け。放送は毎週金曜日の18時10分から。

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2020年10月16日28時59分まで

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