俳優の松たか子が、朝ドラ初出演となる『ブラッサム』や、12月に上演される作・坂元裕二×演出・岩松 了の舞台『ずらかるやつら』への思い、セリフを絵として覚える方法について語った。
松が登場したのは、クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』。この番組は毎週ひと組、クリスが今、声を届けたい人を迎える30分のトークプログラム。月曜から木曜はラジオでオンエアし、翌金曜には放送した内容に加えて、限定トークも含むポッドキャストを配信している。
ここでは、10月1日(木)にオンエアしたトーク内容(ポッドキャストのエピソード4)をテキストで紹介する。
・ポッドキャストページ
【関連記事】NHKの連続テレビ小説『ブラッサム』主演の石橋静河、役に“コネクト”した瞬間を語る「書くことは身体的な作業」
また、石橋とは、9月25日に公開された松が主演を務める映画『ナギダイアリー』でも共演している。
松:『ブラッサム』は、私は本当にちょこっとですけど、それこそ静河ちゃんがヒロインを頑張ってます。
クリス:『ナギダイアリー』でカンヌ映画祭のレッドカーペットが初めてというお話にも驚きましたけど、朝ドラへのご出演も初めてなんですか?
松:そうです。主題歌を担当させていただいたことは前に一度あったんですけれども、出演は初めてです。
クリス:意外ですね。松さんはこれまで朝ドラに出演されていても、まったく違和感がないというか。
松:今、適当に言いませんでした(笑)?
クリス:いえいえ(笑)。松さんには主役感がありますから。
松:いや、私のなかでは「当然、初めてでしょ」って感じですよ。
クリス:脚本が坂元さん、演出が岩松さん。もう、それだけでも面白そうですね。
松:怖いですよ〜(笑)。頑張ります。
クリス:これは松さんじゃないと、って思いますけどね。坂元さんとは、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』や映画『ファーストキス 1ST KISS』でもご一緒されていますよね。もともとのお付き合いも長いですよね。
松:そうですね。最初にお会いしたのは10代ですね。デビューシングル『明日、春が来たら』の作詞が坂元さんで。梅雨生まれの私に春の歌詞を書いて(笑)。ジメジメの季節に生まれたのに、すっかり春のイメージをつけたのは坂元さんだと思います。
松:そこからなんですけど、舞台をやるとは思っていなかったので。別に坂元さんと全ジャンルをやるつもりは私には全然ないんですけど(笑)。
クリス:舞台では初めてで?
松:はい。
クリス:そうですか。坂元さんのセリフには独特のユーモアがありますし、それこそカラカラ回るくらいに言わないといけないですよね。
松:岩松さんが演出で、脚本もきっといろいろ話しながら進めていらっしゃると思うんですけど、もうやるしかないなというところまでその場を用意していただいた感じがあります。最初に坂元さんのお芝居だとマネージャーから聞いたとき、「(坂元さんのお芝居のセリフを)毎日言うんだよ、わかってる?」っていう(笑)。
クリス:ドラマですと、1回そのときに言って次に進めますもんね。
松:それがどういうことなのか、私も未知の世界ですけど。でも、この流れに乗ってみようみたいな。瑛太くんがいて、彼もとても信頼のおける舞台俳優さんなので、やっぱり頑張らなきゃいけない時期なんだなっていうか。その大変そうなことをやらないと、そろそろいけないですよね。そりゃそうですよね、って感じです(笑)。
クリス:そう言い聞かせながら腹をくくるという。坂元さんも全幅の信頼じゃないですかね。
松:わからないですけど、面白そうなんですよ。だから、頑張るしかないって思っています。
松:何ページかは、ちょっと読みました。でも正直に言うと、それはコメントを出すために何ページか読ませてもらったという(笑)。
クリス:それを読んで、いかがでした?
松:瑛太くんとふたりでしゃべったら、数分にしかならないんだなっていう、とっかかりの部分だったので。でも、関わる人みんなが大変そうで、でも同じくらい面白そうと思っている熱量はすごく感じていて。それをかたちにするのは私たちにかかってくることなので、楽しいお芝居、面白いお芝居にしなきゃなとは思います。
クリス:楽しいとか面白いとか、ちょっと先のハードルを自分に与えることによって、何か違うものが出てくるんじゃないかという期待もありますよね。
松:そう。大げさかもしれないけど、やっぱり面白そうだから、そこに向けて生きるじゃないけど、そういうことだなとは思います。それをやるために元気でいるとか、とりあえず1日頑張るとか。
クリスは松に対し、坂元の脚本のセリフを覚えるのは他の作品と違いがあるのかを尋ねた。
松:「どういうふうにしよう」とか「ここで絶対にこう動こう」とか組み立てる余裕はなく、「まず覚えて」っていう感じです。その先に行きたいというか、「大変だ」っていう感覚をお客さんに持ってもらうものじゃないとダメだと思うんですよね。「いっぱいしゃべってすごい」っていうのは、逆に誰でもできることで。
クリス:そこに気がいかないのがすごいことなんですけど。
松:そこを目指したいとは思います。でも、そうなるには、やっぱり自分が楽しめないと。これは『ナギダイアリー』でもそうでしたけど、「なんでそういうことを言うんだろう」というのを楽しめる演じ方を探したいというか。坂元さんの脚本でもときどきあるけど、普段あまり使わない言葉遣いでも、自分の言いやすいものに変える前に「なんでこんな言葉遣いなんだろう」って考えて、それを言えるテンションに持っていく。そういうことが楽しいので、映画でも舞台でも場に関係なく、探す作業は大変だけど毎回面白いです。
クリス:この先は舞台に集中していく感じでしょうか?
松:そうですね。『ナギダイアリー』が公開されて、撮影したものをちゃんとお届けできたというところまで、9月末にその日を迎えられたので。あとは映画がじわじわと伝わってくれることを祈りつつ、舞台のほうにという感じです。今年はでも、ちょっとゆっくりだったんです。
クリス:本当ですか?
松:撮影自体は2025年の春にしていたものだったりしたので、ちょっと体力をつけるというか、『ずらかるやつら』以降に向けた体力づくりのような1年を過ごしていました。
クリス:松さん、どういうふうに体力をつけていますか?
松:運動をしたり、日々とにかく生活のことをやりつつっていう。ここ数年はわりと忙しかったんですけど、今年はそういう時間を使う意識ができる1年だったので、ここからです。2027年に向けて体力勝負が続くので、という感じです。
続けてクリスは、松がどのようにセリフを覚えているのか尋ねた。
松:ちょこちょこ時間が空いたときに台本を読んで中断、読んで中断って感じで覚えてますね。朝もそうだし、昼間も夜も、みんなが寝たあととか、「あ、読もう」と思ったら読んで。でも、読んでいるうちに寝落ちしちゃうことは台本に関してはあまりないかもしれないですね。その代わり、短くパタパタパタッと覚える感じですね。
クリス:覚えが早いほうですか?
松:早くはないと思うんですけど、とにかく字としてとか、絵として覚えるみたいな。
クリス:その並びというか?
松:とにかく読むんですよね。あまり声には出さなくて、たまにはしますけど、お芝居をしながら読むというよりは、ただブツブツ読むか、目で読んで。たとえば、左端に「か」がある、みたいに、絵でだんだん見えてくるんです。あとはひたすら読んで。だから、普通の本を「読んで覚えなさい」と言われても、そんなに得意じゃないんですよね。
クリス:何か、台本を覚えるための脳があるんでしょうね。
松:でも、まだタブレットではあまり覚えにくいかもと思ったり、紙なのかなと思ったり。今は台本を紙で刷らない場合もあるんですよ。あと、製本しない場合もたまにあったりして、コピーだとすごく読み込んだ人みたいにボロボロになるんです。ただ、扱いが雑なだけなんですけど(笑)。本になっているのがいちばんいいんですけどね。
クリス:タブレットより紙のほうが、自分が費やした時間が見えるからいいんでしょうか?
松:それはあるのかな。ページを触ったことで、そこから言葉が出てくるというか。もう、必死です(笑)。
松たか子の最新情報は公式サイトまで。
クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』は、J-WAVEで月曜~木曜の13時よりオンエア。ポッドキャストでも配信中。
松が登場したのは、クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』。この番組は毎週ひと組、クリスが今、声を届けたい人を迎える30分のトークプログラム。月曜から木曜はラジオでオンエアし、翌金曜には放送した内容に加えて、限定トークも含むポッドキャストを配信している。
ここでは、10月1日(木)にオンエアしたトーク内容(ポッドキャストのエピソード4)をテキストで紹介する。
・ポッドキャストページ
NHK連続テレビ小説『ブラッサム』で朝ドラ初出演
9月28日から放送が始まったNHK連続テレビ小説『ブラッサム』は、作家・宇野千代をモデルにした物語。石橋静河が主人公・葉野 珠を演じ、松は珠を長年支える秘書・藤川優子役で出演している。【関連記事】NHKの連続テレビ小説『ブラッサム』主演の石橋静河、役に“コネクト”した瞬間を語る「書くことは身体的な作業」
また、石橋とは、9月25日に公開された松が主演を務める映画『ナギダイアリー』でも共演している。
映画『ナギダイアリー』予告編
クリス:『ナギダイアリー』でカンヌ映画祭のレッドカーペットが初めてというお話にも驚きましたけど、朝ドラへのご出演も初めてなんですか?
松:そうです。主題歌を担当させていただいたことは前に一度あったんですけれども、出演は初めてです。
明日はどこから
松:今、適当に言いませんでした(笑)?
クリス:いえいえ(笑)。松さんには主役感がありますから。
松:いや、私のなかでは「当然、初めてでしょ」って感じですよ。
坂元裕二とは10代からの付き合い
続いて話題は、12月に東京・PARCO劇場で開幕するPARCO PRODUCE 2026『ずらかるやつら』へ。坂元裕二の書き下ろしによる新作で、岩松 了が演出、松と永山瑛太がダブル主演を務める。クリス:脚本が坂元さん、演出が岩松さん。もう、それだけでも面白そうですね。
松:怖いですよ〜(笑)。頑張ります。
クリス:これは松さんじゃないと、って思いますけどね。坂元さんとは、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』や映画『ファーストキス 1ST KISS』でもご一緒されていますよね。もともとのお付き合いも長いですよね。
松:そうですね。最初にお会いしたのは10代ですね。デビューシングル『明日、春が来たら』の作詞が坂元さんで。梅雨生まれの私に春の歌詞を書いて(笑)。ジメジメの季節に生まれたのに、すっかり春のイメージをつけたのは坂元さんだと思います。
明日、春が来たら
クリス:舞台では初めてで?
松:はい。
クリス:そうですか。坂元さんのセリフには独特のユーモアがありますし、それこそカラカラ回るくらいに言わないといけないですよね。
松:岩松さんが演出で、脚本もきっといろいろ話しながら進めていらっしゃると思うんですけど、もうやるしかないなというところまでその場を用意していただいた感じがあります。最初に坂元さんのお芝居だとマネージャーから聞いたとき、「(坂元さんのお芝居のセリフを)毎日言うんだよ、わかってる?」っていう(笑)。
クリス:ドラマですと、1回そのときに言って次に進めますもんね。
松:それがどういうことなのか、私も未知の世界ですけど。でも、この流れに乗ってみようみたいな。瑛太くんがいて、彼もとても信頼のおける舞台俳優さんなので、やっぱり頑張らなきゃいけない時期なんだなっていうか。その大変そうなことをやらないと、そろそろいけないですよね。そりゃそうですよね、って感じです(笑)。
クリス:そう言い聞かせながら腹をくくるという。坂元さんも全幅の信頼じゃないですかね。
松:わからないですけど、面白そうなんですよ。だから、頑張るしかないって思っています。
楽しいお芝居、面白いお芝居にしなきゃ
番組の収録時点では、松のもとにはまだ舞台の台本の全編は届いていないという。松:何ページかは、ちょっと読みました。でも正直に言うと、それはコメントを出すために何ページか読ませてもらったという(笑)。
クリス:それを読んで、いかがでした?
松:瑛太くんとふたりでしゃべったら、数分にしかならないんだなっていう、とっかかりの部分だったので。でも、関わる人みんなが大変そうで、でも同じくらい面白そうと思っている熱量はすごく感じていて。それをかたちにするのは私たちにかかってくることなので、楽しいお芝居、面白いお芝居にしなきゃなとは思います。
クリス:楽しいとか面白いとか、ちょっと先のハードルを自分に与えることによって、何か違うものが出てくるんじゃないかという期待もありますよね。
松:そう。大げさかもしれないけど、やっぱり面白そうだから、そこに向けて生きるじゃないけど、そういうことだなとは思います。それをやるために元気でいるとか、とりあえず1日頑張るとか。
クリスは松に対し、坂元の脚本のセリフを覚えるのは他の作品と違いがあるのかを尋ねた。
松:「どういうふうにしよう」とか「ここで絶対にこう動こう」とか組み立てる余裕はなく、「まず覚えて」っていう感じです。その先に行きたいというか、「大変だ」っていう感覚をお客さんに持ってもらうものじゃないとダメだと思うんですよね。「いっぱいしゃべってすごい」っていうのは、逆に誰でもできることで。
クリス:そこに気がいかないのがすごいことなんですけど。
松:そこを目指したいとは思います。でも、そうなるには、やっぱり自分が楽しめないと。これは『ナギダイアリー』でもそうでしたけど、「なんでそういうことを言うんだろう」というのを楽しめる演じ方を探したいというか。坂元さんの脚本でもときどきあるけど、普段あまり使わない言葉遣いでも、自分の言いやすいものに変える前に「なんでこんな言葉遣いなんだろう」って考えて、それを言えるテンションに持っていく。そういうことが楽しいので、映画でも舞台でも場に関係なく、探す作業は大変だけど毎回面白いです。
セリフを、字として、絵として覚える
映画『ナギダイアリー』が9月に公開を迎えたことでひと区切りつき、松の意識は次の舞台へと移りつつあるという。クリス:この先は舞台に集中していく感じでしょうか?
松:そうですね。『ナギダイアリー』が公開されて、撮影したものをちゃんとお届けできたというところまで、9月末にその日を迎えられたので。あとは映画がじわじわと伝わってくれることを祈りつつ、舞台のほうにという感じです。今年はでも、ちょっとゆっくりだったんです。
クリス:本当ですか?
松:撮影自体は2025年の春にしていたものだったりしたので、ちょっと体力をつけるというか、『ずらかるやつら』以降に向けた体力づくりのような1年を過ごしていました。
クリス:松さん、どういうふうに体力をつけていますか?
松:運動をしたり、日々とにかく生活のことをやりつつっていう。ここ数年はわりと忙しかったんですけど、今年はそういう時間を使う意識ができる1年だったので、ここからです。2027年に向けて体力勝負が続くので、という感じです。
続けてクリスは、松がどのようにセリフを覚えているのか尋ねた。
松:ちょこちょこ時間が空いたときに台本を読んで中断、読んで中断って感じで覚えてますね。朝もそうだし、昼間も夜も、みんなが寝たあととか、「あ、読もう」と思ったら読んで。でも、読んでいるうちに寝落ちしちゃうことは台本に関してはあまりないかもしれないですね。その代わり、短くパタパタパタッと覚える感じですね。
クリス:覚えが早いほうですか?
松:早くはないと思うんですけど、とにかく字としてとか、絵として覚えるみたいな。
クリス:その並びというか?
松:とにかく読むんですよね。あまり声には出さなくて、たまにはしますけど、お芝居をしながら読むというよりは、ただブツブツ読むか、目で読んで。たとえば、左端に「か」がある、みたいに、絵でだんだん見えてくるんです。あとはひたすら読んで。だから、普通の本を「読んで覚えなさい」と言われても、そんなに得意じゃないんですよね。
クリス:何か、台本を覚えるための脳があるんでしょうね。
松:でも、まだタブレットではあまり覚えにくいかもと思ったり、紙なのかなと思ったり。今は台本を紙で刷らない場合もあるんですよ。あと、製本しない場合もたまにあったりして、コピーだとすごく読み込んだ人みたいにボロボロになるんです。ただ、扱いが雑なだけなんですけど(笑)。本になっているのがいちばんいいんですけどね。
クリス:タブレットより紙のほうが、自分が費やした時間が見えるからいいんでしょうか?
松:それはあるのかな。ページを触ったことで、そこから言葉が出てくるというか。もう、必死です(笑)。
松たか子の最新情報は公式サイトまで。
クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』は、J-WAVEで月曜~木曜の13時よりオンエア。ポッドキャストでも配信中。
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