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NIGO®、ロンドン回顧展で実家の部屋を再現。コレクションの原点を語る

NIGO®、ロンドン回顧展で実家の部屋を再現。コレクションの原点を語る

NIGO®が、ロンドンで開催中の自身初となる大回顧展にまつわるエピソードや、コレクションの原点について語った。

NIGO®が登場したのは、クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』。この番組は毎週ひと組、クリスが今、声を届けたい人を迎える30分のトークプログラム。月曜から木曜はラジオでオンエアし、翌金曜には放送した内容に加えて、限定トークも含むポッドキャストを配信している。

ここでは、5月25日(月)にオンエアしたトーク内容(ポッドキャストのエピソード1)をテキストでお届けする。

・ポッドキャストページ

ロンドンの大回顧展、700点以上を展示も「かなり絞った」

NIGO®は、学生時代からファッションスタイリスト、DJ、ライター、編集者として活躍。90年代、2000年代に起こったムーブメント“裏原系カルチャー”のキーパーソンとして、ひとつの時代を築き上げた。

現在、ロンドンのデザインミュージアムでは、NIGO®の大回顧展『NIGO: From Japan with Love』が開催中だ。

クリス:最近はこれでお忙しかったですよね?

NIGO®:そうですね。半月ぐらいロンドンのほうに行ってまして、セットアップも全部やってきました。

クリス:「30年にわたるキャリアの中のパーソナルアーカイブから700点以上展示」ってあるじゃないですか。これでも絞ったほうですか?

NIGO®:かなり絞っています。

NIGO®は、普段のコレクションを自身のアトリエ内にある倉庫で管理しているという。

NIGO®:どこにあるかわかるようにしていて。探すのがストレスなので、管理はしてるんですけど。

クリス:今回の回顧展は、どんなきっかけで?

NIGO®:4年ぐらい前に「どうでしょう?」っていうお話が先方からあって、本当は2025年、それこそ“NIGO®”の年にっていうお話だったんですけど、詰めていくとだいぶ点数が多くなったので1年ずらしました。僕の前にポール・スミスが同じような回顧展をやってるんですけど、ポールからも話を聞いていて。ポールの回顧展は10年くらい巡回して戻ってこなかったみたいで、「展示するものをちゃんと考えて出したほうがいいよ」とアドバイスいただきました。

クリス:10年間、自分のコレクションが戻ってこない可能性があるということ?

NIGO®:はい。そんなことも注意しつつ。

クリス:気が早いけど日本でもやってほしいですね。

NIGO®:最後に“日本おかえり”みたいなのはやりたいです。

タンスもロンドンに…実家の部屋を再現

今回の回顧展は「The Future is in the Past」「Evolution」「The NIGO® Effect」「New Traditions」の4章で構成。会場には、NIGO®の実家の部屋を再現した空間も展示されている。

NIGO®:ポール・スミスが展示するときに「最初のお店」を再現してたんです。それがすごく印象に残っていて、自分は何だろうと思ったときに、実家の部屋だよなと思って。

クリス:好きなものが所狭しと置いてある部屋ですよね。

NIGO®:和室が嫌だったんで、じゅうたんを敷いて。

クリス:あるあるですね。なんとか洋風にしたいとかね。

NIGO®:そうなんです。写真にも写っているようなおもちゃは全部取ってあったので。

クリス:実家にあるものたちって、折に触れて「あれ、ちょっと片付けてくれない?」みたいな話になるじゃないですか。NIGO®グッズはどうなってたんですか?

NIGO®:タンスとかは実際ありまして。今は、母親が使っていたのかな。その中身を出してもらって、それをロンドンに持って行ったりとかですね。完璧に再現するのは難しかったんですけど、かなり近い感じになりました。4日間ぐらいかけて部屋をセットアップしていったんですけど、4日目の朝にその前に立ったとき「わあ、うちの実家じゃん」と思って。それは感動しました。

クリス:じゃあ、実家が今ロンドンにあるんですね(笑)。

続いて話題は、NIGO®の初期のコレクションへ。よく“最初のコレクション”として語られるドナルド・ダックのプッシュパペットや、若いころに購入したリーバイスのGジャンの話も飛び出す。

クリス:そのGジャン、本当は3万8千円だったけど、お母さんに3,800円って言ったら、それでもお母さんに怒られたんですよね(笑)?

NIGO®:すごい怒られました。

クリス:「高いわよ」って(笑)。

NIGO®:「なんでそんな3,800円も出してボロボロのものを買ったのか」って(笑)。

クリス:それもお母さんが捨てずにいたんですか?

NIGO®:はい。ちゃんと取ってありました。あと、フィリックスのグッズとかは当時、80年代に買ったんですけど、そこから30~40年経つのでビンテージになってしまいました。

クリス:そういうものって、最初からコレクションとして買っていたわけではなかった?

NIGO®:さっきの和室の話もそうなんですけど、アメリカのものがかっこいいというか。とにかく日本のものが嫌だっていう意識が強かったですね。それでなんとなく集めていって、捨てずにだんだん溜まっていってって感じです。

音楽の入り口はチェッカーズだった

少年時代のNIGO®にとって、カルチャーへの最初の入り口は何だったのか。クリスは、音楽だったのか、ファッションだったのかを尋ねる。

NIGO®:音楽ですね。僕はチェッカーズだったんですけど、そこでオールディーズとかそういうものを知って。初めてジャケ買いしたのがバディ・ホリーのレコードでした。バディ・ホリーは知らずに、アメリカの50年代だと思って買って飾ってたんです。

Rock Around With Ollie Vee

クリス:そのころから始まっていたんですね。コレクションを意識し始めたのは、いつくらいなんですか?

NIGO®:『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』くらいのときですね。フィギュアを買いまくって。その前も買ってはいたんですけど、全部揃えようとか、そういうのはあまりなくて。『スター・ウォーズ』は本当に打ちのめされて、とにかく全種類ほしかったんです。

クリス:全種類ってなかなかゲットできないわけですよね。それはコンプリートしたんですか?

NIGO®:かなり頑張ってはいました(笑)。裏原の黎明期は、みんな『スター・ウォーズ』のフィギュアを買ってましたね。いつ仕事してるのかもわからない感じでおもちゃ屋に行き、どこに何があったとか教え合って。

クリス:今みたいにパッとネットで買えるっていう感じでもないですよね。

NIGO®:携帯も全員持ってなかったころなので。

コレクションはほしい人が持っておくべき

一方で、NIGO®は集めたものを手放すこともある。『スター・ウォーズ』のフィギュアもオークションで売却したという。

NIGO®:ただ、残しておけばよかったなっていうものはあります。

クリス:でも、自分では「もういいな」と思ったから手放そうっていうことですよね。

NIGO®:オークションのカタログとして残ったら、物はいいかなって。置く場所もありますし。物って、しまっておいても劣化していくので、ほしい人が持ったほうがいいかなっていう。

クリス:オークションといっても、きっとすごいオークションなんですよね?

NIGO®:僕は3回、サザビーズっていうところで大きなオークションをやりましたね。

クリス:ご自身がコレクターといっても、NIGO®さんの場合は“自分もコレクションされる側”だったりするというか。A BATHING APE®もそうですけど、自分が作るファッションが他の人にとってものすごくコレクションしたいものになるので、そういうコレクションしたい気持ちがよくわかっているんですかね?

NIGO®:それはちょっとあるかもしれないですね。コレクター心をくすぐるというか、買いたくなるような気持ちはわかるというか。仕掛けまではしないんですけど、バリエーションを作ってみたりとか、そういうのはやってます。でも今だと、APEとかは僕がやっていた“NIGO®期”のものとかが、すごくいい値段になっていて。

クリス:“NIGO®期”のものは、まだ全部持っているんですか?

NIGO®:そうですね。

クリス:自分で買い戻そうと思ったらすごい値がついてるってことになりますからね。

NIGO®の大回顧展『NIGO® : From Japan with Love』は、ロンドンのデザインミュージアムで10月4日(日)まで開催中。そのほか、NIGO®の最新情報はInstagram公式アカウント(@nigo)まで。

クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』は、J-WAVEで月曜~木曜の13時よりオンエア。ポッドキャストでも配信中。

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月・火・水・木曜
13:00-13:30

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