ラッパー/アーティストのvalkneeが、音楽活動の原点や最新EP『Le Tombeau de valknee』の制作エピソードに加え、2018年から続けているポッドキャスト『ラジオ屋さんごっこ』について語った。
valkneeが登場したのは、7月17日(金)放送のJ-WAVE『START LINE』(ナビゲーター:haru. & miya〈代演〉)の「AWESOME COLORS」。自分らしく輝くゲストのストーリーを掘り下げるコーナーだ。
J-WAVE『START LINE』は7月から、お休み中の長谷川ミラに代わり、『HIGH(er)magazine』編集部のharu.とmiyaがナビゲートしている。
haru.:まずはvalkneeさんの音楽活動のスタートラインをお伺いしたいなと。
valknee:家にエレキベースがあったんです。母親が学生時代にちょっとだけやっていて、それが実家に眠ってた感じで。私が倉庫を掃除するタイミングで「あれ、これ何?」みたいな感じで見つけて。そのとき、私はバンドの音楽が好きだったんです。今はラップをやってるんだけれど、流行ってたのはBUMP OF CHICKENとかASIAN KUNG-FU GENERATIONとかで、そういうのが好きで「あ、うちに(ベースが)あるじゃん。やりたい」みたいになって。当時、中学生だったんですけど、高校になってやり始めたのが音楽活動の最初かもしれないです。
haru.:お母さんから弾き方とか教わったりしたんですか?
valknee:お母さんはちょっと触ってすぐやめたっぽくて。だから「やめてよー」みたいな感じではありましたね(笑)。
valknee:まさに、引っ越ししまくってて。でも、いちばん長く住んでるのが東京かな。
haru.:でも「東京をレペゼンしてます」っていう感じではないですよね。
valknee:はい。それはちょっとしっくりこないかも(笑)。東京出身とはちょっと言えないかな。生まれたのは東京らしいんですけど、出生地は神奈川で登録されていて、幼少期は埼玉に住んで。そのあと韓国のソウルに住んで、東京に戻ってきて、そこから東京に住んでるっていう感じで。高校から東京なので「地元の友だちは東京にいる」とか言えないですね。
haru.:私もけっこう引っ越しが多くて、地元みたいな概念が本当にないんですよ。だからレペゼンしてる方たちを見ると、どういう感覚なんだろうっていつも思います。
valknee:わかります。なさすぎて、レペゼンできてる人たちがうらやましいかも。
haru.:valkneeさんだからこそ、レペゼンしたいカルチャーとかバックグラウンドとかってあったりしますか?
valknee:それはよく意識するんですけど、曲を作りながら自分がどういう人たちの代表で発信をするのかな、みたいなことを考えるときがあって。そういうときに、私の中のマップには大きくは「室内系」「男女」「20代以上」みたいなのがざっくりとあって。
haru.:それはvalkneeさんご自身もそうだからっていうことですか?
valknee:そうですね。あとは「働いてる人」とか。これってちょっと広すぎるように思うかもしれないんですけど、ラップの音楽って若い男性リスナーが多いんですけど、ライブをするとそことはまったく違う人が聴いてるなっていうのを実感するというか。20代以上、大学卒業以上の歳の人が主なリスナーかな。だからそこらへんの人を代弁することを言いたいな、ってたまに意識します。
haru.:楽曲を聴いてると、生活のことがベースになってたりとかしますよね。
valknee:それもけっこう入れてますね。
haru.:このコンセプトEPは、「valkneeの死後、彼女の遺した作品から影響を受けて制作された」という設定ということで。
miya:コンセプトが面白すぎます!
valknee:ジャケットもお墓になってて(笑)。
valknee:これ、タトゥーアーティストの方に描いてもらったイラストなんですけど、「お墓をテーマにしよう」みたいな感じなんで。自分はもうちょっといっぱいの人に聴いてもらわなきゃいけないから、届きそうな曲とかを目指して作ってるんです。とはいえ、自分が好き勝手に作った作品も出したいなっていうのがあって、その欲を発散するために、何らかのかたちでメインのA面の活動とは違うかたちでB面をリリースしたいなと思って。
haru.:なるほど。
valknee:そこから始まって、どういうかたちにしたらB面感を出せるかなみたいな感じで作り進めてたんです。トラックを作ってくれてるプロデューサーのOrganista Giftshopが「生きてるのに、なんかトリビュートみたいですね。valkneeの曲から着想を得て好き勝手作ってるから、生きてるあいだにやってるトリビュートアルバムみたいじゃないですか?」という話から「フランスでそういうのあるんですよ」みたいなことを言ってきて。それは本当に亡くなった方かもしれないんですけど、ひとりの音楽家の音楽に着想を得て、いろんな人が曲を作っていく作品で「誰々に捧ぐ」みたいな。本とかでもあるかもしれないんですけど、そういうので音楽を作る人がいるんだよ、みたいな話をされて「じゃあ、それにしよう」って。それだったら好き勝手やっても設定があるからいいんじゃないの、みたいな感じでしたね。
haru.:じゃあ、先に楽曲がけっこう揃ってたって感じなんですか?
valknee:そうですね。何曲かできたあとに、そのコンセプトなら出しても自然かなって話し合って決まった感じですね。
一方、2月にリリースした2ndフルアルバム『Gear』は「まさにA面」の作品だとvalkneeは言う。
valknee:これ(『Gear』)を出したあと、すぐにこのEPを出してサブな活動だということを伝えつつ。時間が空いて出しちゃうと、満を持してになっちゃうから。
haru.:たしかに。「あれ、valkneeこっちに行くんだ」みたいな。
valknee:そうそう。みんなが構えて待って、それが出ちゃうとびっくりされちゃうと思ったんで、サクッと出そうみたいな感じでタイミングも決めましたね。
haru.:アルバム『Gear』は、『ぷに』とかショート動画もすごいキャッチーですよね。すごいポップな感じで。
valknee:それを目指しました。うれしい。
haru.:このポッドキャストは2018年から配信されてますよね。
valknee:長すぎる!
haru.:びっくりしました。2018年ってまだポッドキャストそんなに流行ってない時期ですよね。
valknee:そうです。だからプロフィール文を書くときに「素人ポッドキャストの草分け的存在」って書いてます(笑)。
haru.:ご自身でね(笑)。たしかに、コロナ以降とかで番組が増えたイメージありますからね。本当に幅広い話題でお話しされてますけど、テーマってどういうふうに決めてるんですか?
valknee: 3人のうち、主につかさくんが、みんなのLINEにベッてメモを貼って。「#企画」みたいな。それで録るときにそれを見て「どれにしよう」って決めるラフな感じなんです。私もときどきテーマを出しますけど、あんまり『ラジオ屋さんごっこ』のことを考えながら生活してないのでテーマを出せてなくて、ちょっとひんしゅくを買っているという。
haru.:ポッドキャストはサブ活動って感じなんですか?
valknee:いや、思いつきたいですし、ちゃんといい回を配信したい気持ちはあるんですけど、なかなかテーマって難しいですよね。でも、人の悩みとか雑談で話してるやつとかを拝借したりします。メモしといて「〇〇っていう悩みを持ってる子がいるんだけど」みたいなのを言って、そこからちょっと広めのテーマに変えて話したりとかしてますね。
miya:『ラジオ屋さんごっこ』はディベートしてるみたいなイメージがあります。
valknee:まさにそうだと思います。ちょっと揉め事に近い(笑)。
miya:でも、ちゃんとそれで逃げずに全員で「それって何、どういうこと?」みたいな感じで話してるのがすごいと思って聴いてます。
valknee:うれしいです。ときどき、「元気じゃなきゃ聴けない」とか言われたりしますね。
miya:ポッドキャストはいつでも聴けるので、好きなペースで聴きたいときに聴いていただくのがいちばんいいかなと思います。
valknee:それがいいですよね。興味ないテーマは飛ばしていただきながら、聴いてもらいたいです。
valkneeは8月11日(火・祝)に東京・青山「月見ル君想フ」で、さとうもかとのツーマンライブ「Sugar Shock」を開催する。
valkneeの最新情報はX公式アカウント(@valknee)まで。
HIGH(er)magazine最新情報はInstagram公式アカウント(@higher_magazine)まで。
『START LINE』のコーナー「AWESOME COLORS」では、自分らしく輝くゲストをお迎えする。放送は毎週金曜の17時30分ごろから。
valkneeが登場したのは、7月17日(金)放送のJ-WAVE『START LINE』(ナビゲーター:haru. & miya〈代演〉)の「AWESOME COLORS」。自分らしく輝くゲストのストーリーを掘り下げるコーナーだ。
J-WAVE『START LINE』は7月から、お休み中の長谷川ミラに代わり、『HIGH(er)magazine』編集部のharu.とmiyaがナビゲートしている。
母が残したエレキベースが音楽活動の原点
valkneeは、2019年に音楽活動を開始。インディペンデント、自己プロデュースで活動を続け、今年5月にはコンセプトEP『Le Tombeau de valknee』をリリース。アートディレクター会社員・リー子、トリリンガル建築士・つかさと配信しているポッドキャスト『ラジオ屋さんごっこ』は2025年に書籍化され、注目を集めている。haru.:まずはvalkneeさんの音楽活動のスタートラインをお伺いしたいなと。
valknee:家にエレキベースがあったんです。母親が学生時代にちょっとだけやっていて、それが実家に眠ってた感じで。私が倉庫を掃除するタイミングで「あれ、これ何?」みたいな感じで見つけて。そのとき、私はバンドの音楽が好きだったんです。今はラップをやってるんだけれど、流行ってたのはBUMP OF CHICKENとかASIAN KUNG-FU GENERATIONとかで、そういうのが好きで「あ、うちに(ベースが)あるじゃん。やりたい」みたいになって。当時、中学生だったんですけど、高校になってやり始めたのが音楽活動の最初かもしれないです。
haru.:お母さんから弾き方とか教わったりしたんですか?
valknee:お母さんはちょっと触ってすぐやめたっぽくて。だから「やめてよー」みたいな感じではありましたね(笑)。
valkneeの“レペゼン”とは?
この日の番組テーマ「私の東京物語 2026」に合わせて、haru.は以前valkneeがインタビューで、特定の土地や街をレペゼン(代表)するような意識はあまりないと話していたことに触れた。valknee:まさに、引っ越ししまくってて。でも、いちばん長く住んでるのが東京かな。
haru.:でも「東京をレペゼンしてます」っていう感じではないですよね。
valknee:はい。それはちょっとしっくりこないかも(笑)。東京出身とはちょっと言えないかな。生まれたのは東京らしいんですけど、出生地は神奈川で登録されていて、幼少期は埼玉に住んで。そのあと韓国のソウルに住んで、東京に戻ってきて、そこから東京に住んでるっていう感じで。高校から東京なので「地元の友だちは東京にいる」とか言えないですね。
haru.:私もけっこう引っ越しが多くて、地元みたいな概念が本当にないんですよ。だからレペゼンしてる方たちを見ると、どういう感覚なんだろうっていつも思います。
valknee:わかります。なさすぎて、レペゼンできてる人たちがうらやましいかも。
haru.:valkneeさんだからこそ、レペゼンしたいカルチャーとかバックグラウンドとかってあったりしますか?
valknee:それはよく意識するんですけど、曲を作りながら自分がどういう人たちの代表で発信をするのかな、みたいなことを考えるときがあって。そういうときに、私の中のマップには大きくは「室内系」「男女」「20代以上」みたいなのがざっくりとあって。
haru.:それはvalkneeさんご自身もそうだからっていうことですか?
valknee:そうですね。あとは「働いてる人」とか。これってちょっと広すぎるように思うかもしれないんですけど、ラップの音楽って若い男性リスナーが多いんですけど、ライブをするとそことはまったく違う人が聴いてるなっていうのを実感するというか。20代以上、大学卒業以上の歳の人が主なリスナーかな。だからそこらへんの人を代弁することを言いたいな、ってたまに意識します。
haru.:楽曲を聴いてると、生活のことがベースになってたりとかしますよね。
valknee:それもけっこう入れてますね。
“生前トリビュート”の発想から生まれたコンセプトEP
valkneeは5月に新作コンセプトEP『Le Tombeau de valknee』をリリース。番組では収録曲『Mollyfantasy』をオンエアした。Mollyfantasy
miya:コンセプトが面白すぎます!
valknee:ジャケットもお墓になってて(笑)。
valknee:これ、タトゥーアーティストの方に描いてもらったイラストなんですけど、「お墓をテーマにしよう」みたいな感じなんで。自分はもうちょっといっぱいの人に聴いてもらわなきゃいけないから、届きそうな曲とかを目指して作ってるんです。とはいえ、自分が好き勝手に作った作品も出したいなっていうのがあって、その欲を発散するために、何らかのかたちでメインのA面の活動とは違うかたちでB面をリリースしたいなと思って。
haru.:なるほど。
valknee:そこから始まって、どういうかたちにしたらB面感を出せるかなみたいな感じで作り進めてたんです。トラックを作ってくれてるプロデューサーのOrganista Giftshopが「生きてるのに、なんかトリビュートみたいですね。valkneeの曲から着想を得て好き勝手作ってるから、生きてるあいだにやってるトリビュートアルバムみたいじゃないですか?」という話から「フランスでそういうのあるんですよ」みたいなことを言ってきて。それは本当に亡くなった方かもしれないんですけど、ひとりの音楽家の音楽に着想を得て、いろんな人が曲を作っていく作品で「誰々に捧ぐ」みたいな。本とかでもあるかもしれないんですけど、そういうので音楽を作る人がいるんだよ、みたいな話をされて「じゃあ、それにしよう」って。それだったら好き勝手やっても設定があるからいいんじゃないの、みたいな感じでしたね。
haru.:じゃあ、先に楽曲がけっこう揃ってたって感じなんですか?
valknee:そうですね。何曲かできたあとに、そのコンセプトなら出しても自然かなって話し合って決まった感じですね。
一方、2月にリリースした2ndフルアルバム『Gear』は「まさにA面」の作品だとvalkneeは言う。
valknee:これ(『Gear』)を出したあと、すぐにこのEPを出してサブな活動だということを伝えつつ。時間が空いて出しちゃうと、満を持してになっちゃうから。
haru.:たしかに。「あれ、valkneeこっちに行くんだ」みたいな。
valknee:そうそう。みんなが構えて待って、それが出ちゃうとびっくりされちゃうと思ったんで、サクッと出そうみたいな感じでタイミングも決めましたね。
haru.:アルバム『Gear』は、『ぷに』とかショート動画もすごいキャッチーですよね。すごいポップな感じで。
valknee:それを目指しました。うれしい。
valknee - ぷに(PUNI)【Music Video】
ポッドキャストは「揉め事に近い(笑)」
続いて、ポッドキャスト『ラジオ屋さんごっこ』の話題に。haru.:このポッドキャストは2018年から配信されてますよね。
valknee:長すぎる!
haru.:びっくりしました。2018年ってまだポッドキャストそんなに流行ってない時期ですよね。
valknee:そうです。だからプロフィール文を書くときに「素人ポッドキャストの草分け的存在」って書いてます(笑)。
haru.:ご自身でね(笑)。たしかに、コロナ以降とかで番組が増えたイメージありますからね。本当に幅広い話題でお話しされてますけど、テーマってどういうふうに決めてるんですか?
valknee: 3人のうち、主につかさくんが、みんなのLINEにベッてメモを貼って。「#企画」みたいな。それで録るときにそれを見て「どれにしよう」って決めるラフな感じなんです。私もときどきテーマを出しますけど、あんまり『ラジオ屋さんごっこ』のことを考えながら生活してないのでテーマを出せてなくて、ちょっとひんしゅくを買っているという。
haru.:ポッドキャストはサブ活動って感じなんですか?
valknee:いや、思いつきたいですし、ちゃんといい回を配信したい気持ちはあるんですけど、なかなかテーマって難しいですよね。でも、人の悩みとか雑談で話してるやつとかを拝借したりします。メモしといて「〇〇っていう悩みを持ってる子がいるんだけど」みたいなのを言って、そこからちょっと広めのテーマに変えて話したりとかしてますね。
miya:『ラジオ屋さんごっこ』はディベートしてるみたいなイメージがあります。
valknee:まさにそうだと思います。ちょっと揉め事に近い(笑)。
miya:でも、ちゃんとそれで逃げずに全員で「それって何、どういうこと?」みたいな感じで話してるのがすごいと思って聴いてます。
valknee:うれしいです。ときどき、「元気じゃなきゃ聴けない」とか言われたりしますね。
miya:ポッドキャストはいつでも聴けるので、好きなペースで聴きたいときに聴いていただくのがいちばんいいかなと思います。
valknee:それがいいですよね。興味ないテーマは飛ばしていただきながら、聴いてもらいたいです。
valkneeは8月11日(火・祝)に東京・青山「月見ル君想フ」で、さとうもかとのツーマンライブ「Sugar Shock」を開催する。
チケット発売中
— 青山 月見ル君想フ (@moonromantic) July 16, 2026
8/11(火・祝)
月見ルpre. Sugar Shock
さとうもか/valknee
18:00/18:30
前売り 4000/U-22 3000+drink
独特の切り口で描かれる歌詞と音楽性が支持を得ている2組の初共演が実現!
https://t.co/0olCmmMyXG pic.twitter.com/mR6fjypxPX
HIGH(er)magazine最新情報はInstagram公式アカウント(@higher_magazine)まで。
『START LINE』のコーナー「AWESOME COLORS」では、自分らしく輝くゲストをお迎えする。放送は毎週金曜の17時30分ごろから。
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毎週金曜16:30-20:00
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haru.、miya
