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yama、「仮面をつけるなら出るなよ」と言われても…“人前での自己表現”で浄化された気持ちを語る

yama、「仮面をつけるなら出るなよ」と言われても…“人前での自己表現”で浄化された気持ちを語る

シンガーのyamaが、これまでのキャリアを振り返り、新EP『C.U.T』の制作エピソードを語った。

yamaが登場したのは、3月13日(金)放送のJ-WAVE『START LINE』(ナビゲーター:長谷川ミラ)の「AWESOME COLORS」。自分らしく輝くゲストのストーリーを掘り下げるコーナーだ。

この日の放送は3月20日(金)28時ごろまで、radikoのタイムフリー機能で楽しめる。

身につけている仮面は「自分を守ってくれる鎧」

yamaは2020年にリリースしたオリジナル楽曲『春を告げる』が大きな話題に。その後、テレビアニメ『SPY×FAMILY』第2クールエンディング主題歌の『色彩』など、多くのヒット曲をリリース。ライブではアジアを中心に海外ツアーを成功させるなど、国内外で注目を集めている新世代シンガーだ。

長谷川:青い髪で仮面をかぶっているお姿ですけども、なぜこういう印象的なビジュアルになったのか教えてください。

yama:そもそも活動を始めたときは、人前に出ずにインターネットを通じて活動していたんですね。幼少期から、人前に出るとパニックになってしまうことがあって。頭が真っ白になって、気分が悪くなって立っていられないみたいな、そういう経験がトラウマとして残っているんです。だけど、チャンスをつかみたいと思ったときに、鎧じゃないですけど、何かあれば「目をつぶればいい」と思えるような、自分を守ってくれるものがほしかったんです。

長谷川:なるほど。

yama:自分を守るものとして顔を隠したいというのはスタッフと話して決めました。その結果、歌うので口元を開けたデザインの仮面になりました。

長谷川:アーティストのなかでも、「なぜサングラスをしているんですか?」と質問されて、「恥ずかしくないように」と答える方もいらっしゃいますね。ある意味、仮面をかぶった状態というのは、アーティストからよく聞く言葉だと感じています。

yama:そうですね。お客さんの視線がたまに痛い瞬間があったんです。今はなくなってきていますけど、当時は人前に出ることをすごく恐れていたと思います。

長谷川:パニックになるほどのことって、何かきっかけがあったのでしょうか。

yama:プレッシャーというか、完璧にこなしたいという自分への期待がすごく強くて。

長谷川:自分への期待が高いんですね。

yama:その期待に応えられないと落胆して、「なんで自分は」とずっと自分を責め続けてしまうんです。自己嫌悪というか。

長谷川:今はどうですか?

yama:今はもう、ミスしたり不器用だったりするところも含めて自分だなと思えるようになりました。

「自分を変えたい」思いから人前に立つ選択を取った

仮面をつけて音楽活動を続けるということは、「隠したい」という思いを抱えながらも、人前に出る仕事を選んだということでもある。それでもなお、yamaが表に立ち続けるのはなぜなのだろうか。

長谷川:仮面をつけてパフォーマンスをする、yamaさんのバランスの取り方がすごく気になります。

yama:自分のなかでも矛盾でありつつ、実際に「仮面をつけるなら出るなよ」と言われたこともあるんですよ。自分でも「それはそうだな」と思う部分はあって。でも、それでも出たのは、自分をどうにか変えたかったんだろうなって思うんですね。ずっと自分を責め続けている自分が嫌で、どこかで自分を認めてあげたい気持ちもありました。自分のなかにいくつかの人格みたいなものがある感覚があって、それをまとめたいというか、自己表現をすることで少し浄化されていった感じがありました。それに、人前に出ることで、「こういう複雑な葛藤を抱えて生きている人は自分だけじゃないんじゃないか」と思えるようになったんですね。

長谷川:たとえば、学校に行くときにマスクを外したくない子に近い感覚でしょうか。

yama:自分の場合は、この仮面でオンとオフがはっきり分かれている感じがあります。今はだいぶ統合されてきて、どっちも自分だと思えるようになってきました。自分みたいな人間を見て、誰かが少し安心してくれたらいいなと思っています。自分自身も少しずつ変化してきて、だんだん自分を認められるようになってきました。そういう姿を見て、「ちょっと安心したかも」と思ったり、面白がってくれる人がいたらいいなと思って、こうして表に出ています。

長谷川:自分自身の葛藤から生まれたものですね。

新作『C.U.T』のタイトルの由来は?

yamaは3月18日(水)にコンセプトEP『C.U.T』を配信リリースする。番組では、収録曲の『UPSIDE DOWN』を初オンエアした。

yama『C.U.T』全曲Trailer

長谷川:今回のコンセプトEPは、どんなイメージで作られたんですか?

yama:最初はカバーから活動を始めて、曲を書き始めたのもわりと最近なんです。最初のころは楽曲提供を受けることも多くて、いろんな振り幅の作品がありました。でも、いろんな景色を見てきたからこそ、あらためて自分のルーツに立ち返ってみたいと思ったんですね。自分の好きな音楽を見つめ直して、「C」「U」「T」の3つの軸を立てました。

長谷川:「Chill out」「Urban」「Tender」の頭文字から『C.U.T』となったんですね。

yama:Chill outは、ゆったりできるビートやメロディー。Urbanは都会的なサウンド。そしてTenderは温かみですね。自分が得意としている「人に伝える」という意味で、バラードも大事にしています。その3つの軸をもとに楽曲制作をしたのが、このEPという感じです。

長谷川:頭文字なのはわかるんですけど、「CUT」という言葉自体にもいろんな意味がありますよね。今日のお話を聞いていると、変化のなかで何かを切り離したり、新しく出発したりする意味にも感じたのですが、いかがですか?

yama:まさにそうです! このEPのなかにも、さなぎから羽化するようなイメージの曲があったりして。自分のなかでも「新しい自分に向かっていきたい」という気持ちがあるんだと思います。このEP自体もけっこうわがままで、「自分の思うように楽曲を作らせてください」とお願いしたものなんですよ。

長谷川:ご自身の変化、さなぎから羽化するようなイメージが詰まったEPということですね。新曲をここでオンエアしてくださってうれしいです。

yamaのプライベートに迫る!?

yamaは5月6日(水)より、EP『C.U.T』の世界観をライブで表現する特別なツアー「yama C.U.Tリリースツアー “羽化”」を開催する。

長谷川:ライブ活動も続くなかで、今はまだ変化の途中という感じだと思うのですが、ゴールを計画するタイプですか? それとも今を楽しむタイプ?

yama:その都度、目の前のものを拾い上げながら進んでいる感じですね。とにかく、最終地点は「自己統合」だなと思っています。

長谷川:自己統合。

yama:自分を認めるということですね。これまで自分で自分を否定し続けてきた部分があったんですけど、だんだん許せるようになってきて。最終的には、飾らない自分をみんなに見せられたらいいなと思いながら、日々頑張っているところです。

長谷川:ちなみに、プライベートでは何してるんですか? こういうこと訊いても大丈夫ですか?

yama:全然、大丈夫です!

長谷川:外に出る派ですか? それとも家派?

yama:ひとりが好きですね。家にいるのも好きです。でも散歩したり、本を読んだりするのは好きですね。

長谷川:曲を書くときは、どこで思いつくことが多いんですか?

yama:種になるアイデアは、歩いてるときとか散歩してるときが多いですね。あとは人と話してるときに、「あ、これ曲にできそう」と思うこともあります。

長谷川:それも変化かもしれませんね。ひとりが好きとおっしゃっていましたけど、人と話すことで気づくこともある。

yama:たしかに! 最近は友人と話してるときに、新しい自分に気づく瞬間がある気がします。コミュニケーションって鏡だと思うし、人との会話を通じて自分を知ることって、めっちゃあるなと思いますね。

yamaの最新情報は公式サイトまで。

J-WAVE『START LINE』のコーナー「AWESOME COLORS」では、自分らしく輝くゲストをお迎えする。放送は毎週金曜の17時30分ごろから。

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