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Ryu Matsuyama、ベース不在の2人体制で描いた“SF的な音楽”。宇宙探査機に「ロマン」を重ねて

Ryu Matsuyama、ベース不在の2人体制で描いた“SF的な音楽”。宇宙探査機に「ロマン」を重ねて

Ryu MatsuyamaのRyu(Vo/Pf)とJackson(Dr)がクリスマスの過ごし方や、ニューアルバム『Voyager 2』の制作エピソードなどを語った。

ふたりが登場したのは、12月22日(月)放送のJ-WAVE『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann〈セレイナ・アン〉)のゲストコーナー。東京をGROOVEさせる音楽とカルチャー、そして日夜それを創り出す刺激的で面白い人々が集い、語らうプログラムだ。

自身の名前をバンド名にした背景

イタリア生まれ、イタリア育ちのRyuが、2012年にRyu Matsuyamaとしてバンドをスタート。2014年にJacksonが加入。2018年のメジャーデビュー以降「FUJI ROCK FESTIVAL」をはじめ、タイや台湾などの音楽フェスにも出演。近年ではドラマの主題歌や劇伴音楽も務めるなど、コンポーザーとしても活動のフィールドを広げている。

タカノ:バンド名のRyu Matsuyamaは、Ryuさんからきているんですか?

Ryu:もともとシンガーソングライターをやっていて、それでバンドを始めようかなと思ったときにバンド名をつけるのが本当に下手な3人で。当時は3人組だったんですけど、バンド名を考えるのも、そもそもネーミングセンスがない3人が集まってしまって。「何かないかな」と思っていたら、たぶん僕にすべての責任を負わせたかったんでしょうね。「そのまま名前でいいじゃん。Bon Joviいるし、Van Halenもいるじゃん。ISSEY MIYAKEみたいでかっこいいじゃん」と。

タカノ:Marilyn Mansonとかのスタイルですね。

Ryu:なので僕はもう、全部責任を負ってRyu Matsuyamaとして活動しています。

タカノ:見えないところでのやり取りがあったんですね。

Ryu:まあ、当時“どインディーズ”ですから、かっこいいバンド名つけたいじゃないですか。でもRyu Matsuyamaのおかげで、こうしてプロフィールを読んでいただくときに「え、バンドなんですか?」から入っていただけるので、その入り口としてはありがたいかもしれないです。

それぞれの家庭があらわれるクリスマスの過ごし方

オンエアされたのはクリスマスまであとわずかのタイミングということで、番組ではふたりにクリスマスの過ごし方について尋ねた。

セレイナ:おふたりはどんなふうに毎年過ごされていますか?

Jackson:今年は母とイタリアンを食べに行こうかなと思っているところです。

タカノ:ファミリーで過ごされることは多いんですか?

Jackson:いや、僕の家は正月も集まらないんです。というのは、僕の母は着付け師で、この時期めちゃくちゃ忙しくて。

セレイナ:Jacksonさんから着付け師のお母さまは、ちょっと想像がつきませんでした。

Jackson:いろいろなコンテストで優勝したり、ミス日本の着付けを担当したりしています。

Ryu:この見た目をしていますけれども、すごく育ちはいいんです。学習院を出ていて、いまドレッドなのが信じられないぐらい、いい育ちをされています。

Jackson:ごきげんよう。

タカノセレイナRyu:(笑)

セレイナ:Ryuさんはイタリア育ちですが、クリスマスの過ごし方はいかがですか?

Ryu:やはりマンマがいちばんなので、マンマの料理を全員で食べます。その日は絶対に家族で。本当に絶対なので「嫌だ」はないです。マンマの料理を食べますね。

セレイナ:マンマ?

Ryu:ママなんですけど、イタリアではマンマと言います。マンマの料理を食べないと1年が終わらないし、1年が始まらない。これは絶対で家族は100パーセント集まります。

セレイナ:クリスマスはアメリカとかだと、25日がクリスマスをお祝いする日という印象が強いです。日本だとクリスマスイブの24日が本番イベントみたいな雰囲気がありますが、イタリアはどうですか?

Ryu:イタリアは24日、25日、26日、全部食べてます。

タカノ:26日も?

Ryu:「サント・ステファノの日」という祝日で。イタリアというのは、なにか祝日があれば、みんなお祝いします。集まってお祝いをしないと、家族が集まらないというのがあるので、絶対そういうタイミングでやっています。

タカノ:Ryuさんのマンマの料理は、毎年どういうものが出るんですか?

Ryu:実は、マンマはイタリア料理研究家をやっていまして。

タカノ:ちょっと待って、おふたりのマミーが強い(笑)!

Ryu:強いんです。いまはもうやめちゃいましたけど、もともと『ほぼ日刊イトイ新聞』(現在は『ほぼ日』)で「イタリアンマンマの直伝レシピ」といって、レシピを紹介していました。

Jackson:うまいよねえ。

Ryu:だからマンマの手打ちパスタがいちばんです。

セレイナ:手打ちパスタ!?

Ryu:ミラノ育ちなんですが、僕が生まれたところはリエーティというど田舎なんです。1週間に1回、おばあちゃんたちが集まって「今週のパンを焼きましょう」みたいな。そのぐらいのレベルの田舎に住んでいたので、パスタは生で打つもの。乾燥させるよりそっちのほうが早いしみたいな。

【関連記事】「生パスタ」は自宅でも意外と簡単。イタリア育ちのRyu Matsuyamaがレシピを紹介

セレイナ:日本でいったら「餅はつくもの」みたいな感じのレベルじゃない? それ以上なのかな。餅よりもパスタは食べますよね。

Ryu:レベルとしてはたぶん「米は玄米から精米するもの」みたいな感じです。

タカノ:RyuさんとJacksonさんのマンマも次回連れてきてほしいですね。

Jackson:それは強いよねえ。

Ryu:僕らがいらないかもしれないです。

Jackson:僕らより濃いと思います。

SFをテーマにした最新アルバム

番組では12月10日にリリースされたRyu Matsuyamaのニューアルバム『Voyager 2』から『Reflections』をオンエアした。

Reflections

タカノ:サウンドスケープがすごく壮大です。

セレイナ:声のハーモニーもすごくたくさん重なっていて、多幸感もあります。ニューアルバム『Voyager 2』はどんなイメージで作り上げていったのでしょうか。

Ryu:今回、編曲/アレンジャーとしてodolというバンドの森山公稀くんと一緒にやらせていただきました。森山くんと僕の趣味というか、同じ好きなものが映画や小説、漫画もそうですが、SFなんです。だから、始めた時点から「SFをテーマにしてみない?」という感じで、それができていくうちにSF的なサウンドに。僕らは3人からふたりになって、ベースがいなくなったこともあって、さらに自由度が高まったというか。ベースのことを考えず、バンドという概念を1回考えずにいろいろなサウンドで楽しんでみて「いろいろなものをやってみよう」というのが、今回の始まりでした。『Voyager 2』というのは宇宙探査機で、いいタイトルになったなと思います。

セレイナ:ボイジャー2号は1977年にNASAが打ち上げた、無人宇宙探査機です。唯一、木星、土星、天王星、海王星の4つすべてを間近で通過したと。

Ryu:ボイジャー1、ボイジャー2本来の目的は宇宙外生命体、宇宙人に対してです。いるかいないかは置いといて、「我々がここにいるよ、そしてこういう人たちだよ。こういう音楽を聴いているよ、こういう言語があるよ」ということで、(探査機に)「ゴールデンレコード」を載せていました。なので、ロマンしか入っていない。いわば「いるかいないか」の前提ではなくて、もう送っちゃえと。それで、いつか見つけてくれたら彼らも同じようにメッセージを打ち返してくれるんじゃない? というロマン。このアルバムにとって、そして僕らが音楽を続けていることもロマンでしかないので、それがばっちり合ったなと思います。

セレイナ:サウンドとしてすごく多幸感があります。重厚感もあって、楽器がたくさん入っています。これはどのようにアレンジをしていったのでしょうか。

Ryu:僕は職業作曲家もやっているので、がっちり曲を作っちゃうタイプなんです。だからアレンジも含めて、いろいろな楽器が入っています。そこからひも解いてくれて、森山くんがいろいろなサウンドを引き算とか足し算してくれたりして「これだったらRyu Matsuyamaのサウンドを大切にしながら、新しいサウンドが作れる」と。あと、今回、Jacksonはすごく活躍しましたね。このアルバムは楽器がいっぱい入っているものの、ドラムがすごいパワーなんです。いろいろな楽器でデジタルなサウンドを駆使しましたが結局、僕らがやっている人間が叩いている音。そして、僕が出している声がいちばん効いているアルバムになったなと思います。

タカノ:Jacksonさんはレコーディングなど、思い出に残っていることはありますか?

Jackson:ドラムは曲によって、3点しかないみたいなシンプルなドラムセットから、シンバルをいっぱい並べているものまで、曲に合わせてスタジオの大きさも変えたりしました。そこはちゃんと反映されていますね。あと、今回、ベースを2曲ぐらい弾いたんです。自分のドラムに合わせてベースを弾いたんですが、すごく難しくて。「ここにいてほしい」というタイミングでドラムがいなくて「誰だ、このドラマーは」と(笑)。

Ryu:ずっと自分のドラムに文句を言っていました。

タカノ:己との戦いですね。

Jackson:なので新しい発見がありました。

Ryu Matsuyamaは1月4日(日)放送の『DEFENDER BLAZE A TRAIL』 (ナビゲーター:亀田誠治)に出演。音楽人生の中で出会ってきた曲を聞きながら、RyuとJacksonの人生のストーリーを掘り下げている。オンエアの内容は、radikoのタイムフリー機能で1月11日(日)まで聴取できる。



Ryu Matsuyamaの最新情報は公式サイトまで。

J-WAVE『GRAND MARQUEE』は月~木曜の16時30分~18時50分にオンエア。

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