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ラッパー・PESが、とあるカップルYouTuberをイメージして作った楽曲とは?

ラッパー・PESが、とあるカップルYouTuberをイメージして作った楽曲とは?

ラッパー・PESが、2月7日(金)にリリースしたEP『PES PartⅡ』制作の背景やツアーへの思いを語った。

PESが登場したのは、2月10日(月)放送のJ-WAVE『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)のコーナー「RADIO ENSEMBLE」。アーティストがスタジオに生出演し、トークとともにおすすめの楽曲をセレクトするコーナーだ。

1年がかりのEPが完成、ワンマンツアーも敢行

PESは2月7日に2nd EP『PES PartⅡ』をリリース。収録ナンバーの『1000年』は、2024年6月にPESが同コーナーに出演した際、初オンエアした曲であった。

PES「1000年」Official Music Video

タカノ:めっちゃいい曲です。私たちもときどき口ずさんでるぐらい。

PES:本当ですか。ありがとうございます。

Celeina:キャッチーなのが、やっぱ魅力ですよね。

PES:あそこからEP作るまで1年かかりましたからね。

タカノ:そうですか。

PES:いろいろ忙しかったので。KOMOREBIっていう「ギリハッピー」のヤツらとかとつるんだり、曲作ったりしてたから。

Celeina:今話題のね!

PES:そうなんですよ。気づいたら「あれ? 曲作ったけど出してなくない?」みたいな(笑)。

タカノ:なるほど。

Celeina:ご自身のプロジェクトより、他のアーティストさんのお手伝いをずっと。

PES: 2024年はめちゃくちゃいろんなことをやりました。

タカノ:制作のお話もそうですが、2月7日から「PES ワンマンツアー“魔法”」がスタートしているんですよね。

PES:そうなんです。これも2024年7月に「ワンマンやってみない?」って言われて、それで『1000年』や『魔法』を出したりして。バンドでやっているので、「せっかくみんな覚えて練習して楽しい時間を過ごしてるのを一発で終わるのもったいないね」っていう話を前からしてたんです。それでツアーっていうかたちでやらせてもらえるかなって、事務所やマネジャーと話していて。でも、この年齢になってライブやると、MCが長くなっちゃうんですよ。それをなるべく我慢して、なるべく音楽をやるようにっていう。「ワンマン初心者」なんで(笑)。

Celeina:でも、集まってくれたお客さんはお話を伺えるのもすごくうれしいですよね。

PES:いろんなイベントに出させていただいたり、友だちのミュージシャンと話してても、やっぱり「1時間ライブ延びちゃった」とか、友だちのACIDMANのライブに行っても宇宙の話を20分くらいしてるんですよ。

タカノ:最高ですね(笑)。

PES:最高ではあるんですけど、「長っ!」って(笑)。僕自身もイベントで持ち時間決まってるのに、楽しくなっちゃって(しゃべりすぎて)3曲くらいやらなかったりするんで。

Celeina:えーっ!!

PES:今回も初日やってみて、途中で(長いMCが)始まっちゃいそうだったから、「危ない危ない」って自分で律して。

そんなツアーの開幕日である2月7日に、2nd EP『PES PartⅡ』をリリース。番組では『天才』をオンエアした。

天才

自作の歌詞がいつの間にかフリースタイルに

『天才』の曲終わりに、タカノが開口一番「天才です!」と思いの丈を口にし、歌詞について尋ねた。

タカノ:この曲の歌詞は、全員何かの才能を持ってるみたいなことなんですか?

PES:単純に、すごい好きなカップルYouTuberがいて、それをイメージした曲なんです。

タカノ:意外!

Celeina:どなたか気になりますけど、オフレコですか?

PES:内緒ですね。手が届かないところに行かれても困るので。

Celeina:PESさんが言及したってなると。

PES:私だけのカップルでいてほしいので(笑)。

Celeina:意外とSNSとかチェックされてるんですね。

PES:そうですね、流れてくるものはけっこう素直に享受したりしてます。でも何のアルゴリズムなのか、戦争ものが多くなる時期もあったりして。長く観てるとそうなるんですかね?

タカノ:そうかもしれないですね。僕もInstagramでワニの動画を「怖っ!」とか思いながら観ちゃったら、次の日ワニだらけみたいな(笑)。

PES:わかる! あるんですよね。

タカノ:先ほどオフトークのところで、この『天才』の歌詞の「ベイベー」っていうところをCeleinaさんが「PAYDAY」に聴こえるって。

PES:ペイデイね、給料日。

Celeina:申し訳ないです(笑)。音楽って、自分なりにワードが聴こえてきたりするじゃないですか。“ソラミミ”っていうのかな。『天才』を初めて聴かせていただいたときに、「ベイベー、ベイベー」ってリフレインするところが「PAYDAY」っていうワードに。一瞬ですよ。

PES:RIP SLYMEでも自分個人でも、リリース時にオフィシャルで発表するときに、歌詞カードをいちおう書くじゃないですか。でも、ライブやってるときに、全然違う歌詞を歌ってることがけっこうあるんですよ。

タカノ:そうなんですか?

PES:歌詞カードに正式に書いたものを忘れちゃってるから。

タカノ:それはもうフリースタイルで?

PES:フリースタイルになっていくんですかね。あとから「あれ? 違ってる?」っていうことがけっこうありますね(笑)。

タカノ:いつか 今日のことに引っ張られて、もしかしたら「PAYDAY」って歌ったり(笑)。

PES:……ってこともあるかもしれない(笑)。

PESのスタンスはそもそも「妄想トリビュート」説

この日の番組テーマは、同日に渋谷で開催された坂本龍一トリビュートフェス「RADIO SAKAMOTO Uday」を受けて「妄想トリビュート」だった。トリビュートしたい作品やアーティストをリスナーから募集したが、同じ質問をPESにも投げかけた。

PES:2023年にDragon Ashのトリビュートをやらせてもらって、人の名作をいじるっていうのは大変だって思ったんですよ。でも、Arrested Developmentっていう、僕が中学生ぐらいのときに大ヒットしたグループがいて、MCのSpeechさんっていう先輩が、もちろん英語なんですけど、その日本語版だったらやりたいかな。

Celeina:ピンポイントですね!

PES:ものすごく影響を受けた人なので、(いつも)日本語版をやってるみたいな気持ちではいるんです。

タカノ:実現できないですかね、なんとか。

PES:予算かかりますからね。トリビュートは大変なんで。

2月7日からスタートした「PES ワンマンツアー”魔法”」。関東での公演は、2月22日(土)に千葉LOOK、3月22日(土)にツアーファイナルとして東京ADRIFTで実施する。

タカノ:これからライブに参加される方に向けて、注目ポイントやメッセージをお願いします。

PES:ツアーをものすごく楽しみにして準備してきて、初日にやってみたらもう泣きたくなっちゃうぐらい楽しかったです。だから、ものすごく一瞬で終わった感じがして、「早ッ! 時間」みたいな(笑)。2月7日に僕が横浜ReNY betaでやらせていただいて、昨日9日にMummy-Dさんも同じところでワンマンをやっていて、観に行ったんですけどそれも楽しくて。「やっぱ、ライブ楽しいな」と思ってやってるので、その感じで来ていただければ。

タカノ:最高!

PES:何かを提供するとか、「今回はこれが目玉です」っていうことは特にないかもしれないですけど、とにかくバンドメンバーもスタッフも楽しんでやっているんで。その感じで来ていただければ、いいかなと思います。

最後に、PESは「夕方に聴きたい曲」として「10代の頃に映画で聴いた」というBranford Marsalis Quartetの『Mo’ Better Blues』を選曲した。

Mo' Better Blues

PESの最新情報は、公式サイトまで。

アーティストがスタジオに生出演し、トークと音楽をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」は、月曜〜木曜の17時10分頃からオンエア。

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16:00-18:50