
Dos Monosのトラックメイカー/MCの荘子itが、ニューEP『Dos Moons』に関するエピソードなどを語った。
荘子itが登場したのは、6月2日(月)放送のJ-WAVE『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann〈セレイナ・アン〉)のコーナー「RADIO ENSEMBLE」だ。
セレイナ:アーティスト目線で伺います。荘子さんはご自身のライブに来てくださったお客様が一緒にシンガロングしてくれるのはありですか?
荘子it:「ありでしかない」と思うんですけど(笑)。なしという可能性あるんですかね? 3日前ぐらいに大阪でツアーファイナルやったんですけど、いままででいちばんぐらい自分のラップがある箇所で会場がシンガロングというか、被せてくるところがあって。そこでやっていて、すごく気持ちよかったですね。
タカノ:Dos Monosは難しそうですよね。
荘子it:3人の生い立ちをラップにした曲みたいなのがあって。いまの自分たちの肩書を並べるパートがあって、僕は音楽家、トラックメイカーみたいな。TaiTanはポッドキャスター、企画屋みたいなことを言っていて、もうひとりの没 aka NGSというやつはなにをやっているからよくわからないから「煌々と輝くスターlikeかぐや」っていう謎の(笑)。そこでみんなが「煌々と輝くスターlikeかぐや!」ってめちゃきて、あれはよかったですね。
タカノ:最高ですね。
セレイナ:かっこいい。
タカノ:シンガロングあり、というのに説得力が増しました。
荘子it:もっとスタジアム級の人とかは音程を取りづらいとかがあるのかわからないですけど、ラップだったら特に気にならないです。
タカノ:パンチラインをみんなで一緒に、というのはいいかもしれない。
荘子it:ラップはそれがやりやすいですよね。自分的にも気持ちいいですけど、お客さんでなし派の人もいるんですか?
タカノ:いるんですよ。
セレイナ:おそらく、ずっと歌ってらっしゃる方がなかにはいるということなのかなと。
タカノ:そういうときに「やっぱりアーティストの声が聴きたいな」という意見があったりとかね。
2歳の子どもがいるという荘子itは「音のとらえ方も人によってさまざま」ということがわかるエピソードを披露した。
荘子it:保育園に今日もこのあと迎えに行くんです。いつも迎えに行ったあと、保育園の横の公園で遊ばせていて。みんなで遊んでいると、おまわりさんが来て「近所から通報があって、ちょっと子どもの声がうるさくて」「しょうがないと思うんですけど、言われちゃったんでいちおう言いに来ました」と。そのあと、また10分後ぐらいに来て「また言われちゃったんで」と、おまわりさんも申し訳なさそうにしているんだけど、近隣の方が気になっちゃうということなので、そういうのもしょうがないですよね。
タカノ:人によっていろいろね。
セレイナ:体調があったりとかもしますからね。適宜、気を使いながら、という感じですかね。
セレイナ:2015年結成で、10年経ちました。
荘子it:中学の同級生なので、出会ってから20年ぐらい経っていますね。
タカノ:これはすごい話ですよ。前回、登場していただいたときに「第2期スタート」という話がありました。あらためて第2期とは?
荘子it:ラップグループなのは変わらないですけど、大きく言うとヒップホップグループというところから、ロックバンド。少なくともバンド化するというのを明確に宣言したのが、ちょうど2024年に出させていただいたころぐらいに宣言した「第2期宣言」だったんですね。それまで自分のトラックを流して、トラックというのはカラオケ音源みたいなものですが、それを流して3人でラップをするという普通の、オーソドックスなラップのスタイルだったんです。だけど、いまは自分がギターを弾いたり、サポートメンバーでサックスとベースとドラムがいたりというセットでやって、音源にもその元が入っているというふうになりました。
タカノ:ますますカテゴライズが難しくなってきたというか「ジャンルがDos Monos」みたいな。
荘子it:ヒップホップ、ロックと言っちゃいましたけど、ロックでもあまりなくて。本当にDos Monosの音楽になってきたという感じがするんです。逆にジャンルが明確なほど、入りづらい感じありません? たとえば「ラップわからないんですよ」というおじいちゃん、おばあちゃん多いじゃないですか。あと、「ヒップホップわかりません」とか「ロックはあまり」「ジャズはちょっと難しそうで」とか。1個1個掘っていけば面白さがわかっていくし、それはジャンルの面白さだと思うんですけど、僕らはジャンルがないからこそ意外と誰でも入れるというか。普段、音楽を聴かないけど漫画好き、映画好き、小説好きみたいな人でも引っかかって面白がれる。ある意味、広がったというか、とらえどころがない方向というよりは、むしろシンプルに「みんな楽しめるもの」を目指している感じですね。
タカノ:俺思うんですけど、Dos Monosって肉食獣みたいだなと思って。肉食獣の強さと美しさみたいなイメージが勝手にあるんです。
荘子it:最近、没が「ティラノサウルスになりたい」というのが口ぐせで(笑)。
タカノ:「ティラノサウルスになりたい」って、その発信の仕方がいいですね。そこは初期のころからずっとブレてないような気がしていて。
荘子it:そうですね、そこは。いまの曲とかもあらためて聴きましたけど、公園で騒いでいる子ども感あります(笑)。たしかに、これは体調によっては耳障りかもしれないなと。中に入って一緒になって踊ると気持ちいいけどみたいな。音楽ってケースバイケースでいろいろありますが、僕も年がら年中ノイジーでうるさい音楽を聴いているわけではないので。静かな音楽を聴きたいときもあるし、という意味では自分の音楽を聴きたいタイミングとそうじゃないタイミングって、必ず誰しもあるだろうなという感じもします。
荘子itは『Lee Merlin』はライブで非常に盛り上がる曲だと説明。音源にないところまで、オーディエンスが掛け声をしてくれるのだとか。
荘子it:さっきの曲は3拍子のベースラインで、ちょっと変わったファンキーな曲なんです。よくわからないままみんな踊るみたいな感じで、盛り上がります。
タカノ:『Dos Moons』は4曲入りです。テーマやコンセプトはどんな感じなんですか?
荘子it:2024年に出させてもらったときに『Dos Atomos』という作品で「太陽」というのを1個テーマにした作品を出したので、次は月の作品を出したいなと、おのずと思うじゃないですか。
セレイナ:思っていたんですね。
荘子it:しかも、Dos Monosの「Monos」を並び替えると「Moons」になるので、これをどこかで使いたいなということで。まず『Dos Moons』という月のテーマがあって、なおかつ太陽に対して月って夜のものだし単純に明るいだけではなくて、ほの暗いちょっとした怖さとか、妖艶な美しさみたいなイメージがあるじゃないですか。そういうのを表現するのに誰にジャケットを頼むといいだろうというので、ホラー漫画家の伊藤潤二さんがもし描いてくれたらめちゃめちゃいいなと思って。『富江』という作品で美しい女性に魅了されるホラーみたいな作品を描いている人なんですが、ピッタリだなと思いつつ、大先生なので「無理だろう」と思いつつ依頼したら二つ返事でOKでした。
タカノ・セレイナ:すごい!
荘子it:描く前にライブとかも来てくれて、すごく盛り上がってくれて「Dos Monosの音楽、素晴らしいので描かせていただきます」みたいな感じで言ってくれたんです。僕が思っていたイメージをいろいろお伝えしたら、それをうまく昇華して、こういう絵にしてくださいました。完成原稿がアナログの手描きの絵なんですが、いただいたときに本当に感動しましたね。「こんなに美しい絵を観たことないな」と思いました。
タカノ:青い女性と言いますか、クラゲが舞っているような感じの。
セレイナ:髪の毛がなびいていますね。
荘子it:クラゲも言葉遊びで。「海月」と書いてクラゲなので、月がコンセプトなのでクラゲいいなという。
タカノ:ジャケットがあって、そこから作っていったみたいな?
荘子it:そんな感じですね。「月とクラゲと半透明の女性」みたいなイメージがありました。
Dos Monosの最新情報は公式X(@dosmonostres)まで。また、荘子itが初めて映画音楽を担当した映画『海辺へ行く道』が8月29日(金)に公開予定。
アーティストがスタジオに生出演し、トークと音楽をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」は、月曜〜木曜の17時10分ごろからオンエア。
荘子itが登場したのは、6月2日(月)放送のJ-WAVE『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann〈セレイナ・アン〉)のコーナー「RADIO ENSEMBLE」だ。
アーティストにとって「シンガロング」はあり?
『GRAND MARQUEE』には2024年6月以来、およそ1年ぶりの出演となった荘子it。まずは、この日の番組で話題となった「ライブで観客が歌うのはありか、なしか」について話を訊いた。セレイナ:アーティスト目線で伺います。荘子さんはご自身のライブに来てくださったお客様が一緒にシンガロングしてくれるのはありですか?
荘子it:「ありでしかない」と思うんですけど(笑)。なしという可能性あるんですかね? 3日前ぐらいに大阪でツアーファイナルやったんですけど、いままででいちばんぐらい自分のラップがある箇所で会場がシンガロングというか、被せてくるところがあって。そこでやっていて、すごく気持ちよかったですね。
タカノ:Dos Monosは難しそうですよね。
荘子it:3人の生い立ちをラップにした曲みたいなのがあって。いまの自分たちの肩書を並べるパートがあって、僕は音楽家、トラックメイカーみたいな。TaiTanはポッドキャスター、企画屋みたいなことを言っていて、もうひとりの没 aka NGSというやつはなにをやっているからよくわからないから「煌々と輝くスターlikeかぐや」っていう謎の(笑)。そこでみんなが「煌々と輝くスターlikeかぐや!」ってめちゃきて、あれはよかったですね。
タカノ:最高ですね。
セレイナ:かっこいい。
タカノ:シンガロングあり、というのに説得力が増しました。
荘子it:もっとスタジアム級の人とかは音程を取りづらいとかがあるのかわからないですけど、ラップだったら特に気にならないです。
タカノ:パンチラインをみんなで一緒に、というのはいいかもしれない。
荘子it:ラップはそれがやりやすいですよね。自分的にも気持ちいいですけど、お客さんでなし派の人もいるんですか?
タカノ:いるんですよ。
セレイナ:おそらく、ずっと歌ってらっしゃる方がなかにはいるということなのかなと。
タカノ:そういうときに「やっぱりアーティストの声が聴きたいな」という意見があったりとかね。
2歳の子どもがいるという荘子itは「音のとらえ方も人によってさまざま」ということがわかるエピソードを披露した。
荘子it:保育園に今日もこのあと迎えに行くんです。いつも迎えに行ったあと、保育園の横の公園で遊ばせていて。みんなで遊んでいると、おまわりさんが来て「近所から通報があって、ちょっと子どもの声がうるさくて」「しょうがないと思うんですけど、言われちゃったんでいちおう言いに来ました」と。そのあと、また10分後ぐらいに来て「また言われちゃったんで」と、おまわりさんも申し訳なさそうにしているんだけど、近隣の方が気になっちゃうということなので、そういうのもしょうがないですよね。
タカノ:人によっていろいろね。
セレイナ:体調があったりとかもしますからね。適宜、気を使いながら、という感じですかね。
Dos Monosが目指すのは「みんな楽しめるもの」
Dos Monosは2023年4月に、2023年夏をもって第1期としての活動終了を発表し、1stアルバム発売から5周年となる2024年3月にDos Monos第2期を始動すると宣言。現在の活動への想いを語った。セレイナ:2015年結成で、10年経ちました。
荘子it:中学の同級生なので、出会ってから20年ぐらい経っていますね。
タカノ:これはすごい話ですよ。前回、登場していただいたときに「第2期スタート」という話がありました。あらためて第2期とは?
荘子it:ラップグループなのは変わらないですけど、大きく言うとヒップホップグループというところから、ロックバンド。少なくともバンド化するというのを明確に宣言したのが、ちょうど2024年に出させていただいたころぐらいに宣言した「第2期宣言」だったんですね。それまで自分のトラックを流して、トラックというのはカラオケ音源みたいなものですが、それを流して3人でラップをするという普通の、オーソドックスなラップのスタイルだったんです。だけど、いまは自分がギターを弾いたり、サポートメンバーでサックスとベースとドラムがいたりというセットでやって、音源にもその元が入っているというふうになりました。
タカノ:ますますカテゴライズが難しくなってきたというか「ジャンルがDos Monos」みたいな。
荘子it:ヒップホップ、ロックと言っちゃいましたけど、ロックでもあまりなくて。本当にDos Monosの音楽になってきたという感じがするんです。逆にジャンルが明確なほど、入りづらい感じありません? たとえば「ラップわからないんですよ」というおじいちゃん、おばあちゃん多いじゃないですか。あと、「ヒップホップわかりません」とか「ロックはあまり」「ジャズはちょっと難しそうで」とか。1個1個掘っていけば面白さがわかっていくし、それはジャンルの面白さだと思うんですけど、僕らはジャンルがないからこそ意外と誰でも入れるというか。普段、音楽を聴かないけど漫画好き、映画好き、小説好きみたいな人でも引っかかって面白がれる。ある意味、広がったというか、とらえどころがない方向というよりは、むしろシンプルに「みんな楽しめるもの」を目指している感じですね。
ホラー漫画家・伊藤潤二がジャケット画を担当
番組ではDos Monosが5月7日(水)にリリースしたニューEP『Dos Moons』から『Lee Merlin』をオンエア。荘子itはジャケットに関するエピソードを明かした。Lee Merlin
荘子it:最近、没が「ティラノサウルスになりたい」というのが口ぐせで(笑)。
タカノ:「ティラノサウルスになりたい」って、その発信の仕方がいいですね。そこは初期のころからずっとブレてないような気がしていて。
荘子it:そうですね、そこは。いまの曲とかもあらためて聴きましたけど、公園で騒いでいる子ども感あります(笑)。たしかに、これは体調によっては耳障りかもしれないなと。中に入って一緒になって踊ると気持ちいいけどみたいな。音楽ってケースバイケースでいろいろありますが、僕も年がら年中ノイジーでうるさい音楽を聴いているわけではないので。静かな音楽を聴きたいときもあるし、という意味では自分の音楽を聴きたいタイミングとそうじゃないタイミングって、必ず誰しもあるだろうなという感じもします。
荘子itは『Lee Merlin』はライブで非常に盛り上がる曲だと説明。音源にないところまで、オーディエンスが掛け声をしてくれるのだとか。
荘子it:さっきの曲は3拍子のベースラインで、ちょっと変わったファンキーな曲なんです。よくわからないままみんな踊るみたいな感じで、盛り上がります。
タカノ:『Dos Moons』は4曲入りです。テーマやコンセプトはどんな感じなんですか?
荘子it:2024年に出させてもらったときに『Dos Atomos』という作品で「太陽」というのを1個テーマにした作品を出したので、次は月の作品を出したいなと、おのずと思うじゃないですか。
セレイナ:思っていたんですね。
荘子it:しかも、Dos Monosの「Monos」を並び替えると「Moons」になるので、これをどこかで使いたいなということで。まず『Dos Moons』という月のテーマがあって、なおかつ太陽に対して月って夜のものだし単純に明るいだけではなくて、ほの暗いちょっとした怖さとか、妖艶な美しさみたいなイメージがあるじゃないですか。そういうのを表現するのに誰にジャケットを頼むといいだろうというので、ホラー漫画家の伊藤潤二さんがもし描いてくれたらめちゃめちゃいいなと思って。『富江』という作品で美しい女性に魅了されるホラーみたいな作品を描いている人なんですが、ピッタリだなと思いつつ、大先生なので「無理だろう」と思いつつ依頼したら二つ返事でOKでした。
タカノ・セレイナ:すごい!
荘子it:描く前にライブとかも来てくれて、すごく盛り上がってくれて「Dos Monosの音楽、素晴らしいので描かせていただきます」みたいな感じで言ってくれたんです。僕が思っていたイメージをいろいろお伝えしたら、それをうまく昇華して、こういう絵にしてくださいました。完成原稿がアナログの手描きの絵なんですが、いただいたときに本当に感動しましたね。「こんなに美しい絵を観たことないな」と思いました。
タカノ:青い女性と言いますか、クラゲが舞っているような感じの。
セレイナ:髪の毛がなびいていますね。
荘子it:クラゲも言葉遊びで。「海月」と書いてクラゲなので、月がコンセプトなのでクラゲいいなという。
タカノ:ジャケットがあって、そこから作っていったみたいな?
荘子it:そんな感じですね。「月とクラゲと半透明の女性」みたいなイメージがありました。
Dos Monosの最新情報は公式X(@dosmonostres)まで。また、荘子itが初めて映画音楽を担当した映画『海辺へ行く道』が8月29日(金)に公開予定。
映画『海辺へ行く道』特報
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