俳優の桜井日奈子とSHELLYがJ-WAVEで対談。桜井の地元・岡山県での取り組みや1本の映画を通してSDGsを考えた。
トークを繰り広げたのは、“私たちの生活、未来のために、明日からすぐ行動できる身近なアクションのきっかけを作る”というコンセプトでお届けする『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。オンエアは毎月第4日曜。ここでは、11月26日(日)の放送回をテキストで紹介する。
同番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場である、青山のITOCHU SDGs STUDIOから発信。オンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。エピソードは月曜日に3回にわけて更新。
SHELLY:これ何か知ってますか?
桜井:私も知らなかったんですけど、SDGsの認知率が全国1位だったんです。
SHELLY:すごい。
桜井:岡山県民として誇らしく思います。
SHELLY:いろいろあると思うんですけど、桜井さんが興味がある岡山県のSDGsの取り組みってありますか?
桜井:大量に廃棄されているカキの殻を、田んぼの土壌改良材などに有効活用する取り組みに興味があります。カキというと広島県のイメージがあるんですけど、岡山の日生で取れるカキがとてもおいしいんですよ。
SHELLY:へえ。
桜井:そのカキは身も大きいですし、味が濃厚で、お好み焼きの中にカキを入れたりもします。カキオコというんです。
SHELLY:たくさん消費される分、殻もたくさんでるから、それを土壌改良に使用されてるんですね。
桜井:私も知らなかったんですけど、調べて面白いなって思いました。そういう取り組みで岡山のことをもっと知ってもらえたり、特産品とか自然豊かな土地のこととか知ってもらいたいなって思います。
桜井:この作品は男性の同性愛カップル(ルディとポール)と育児放棄されたダウン症の子どもがさまざまな社会問題に阻まれながらも家族のようになっていく、「愛とは何か?」を描いた作品です。
SHELLY:この映画の俳優さんも私大好きで、アラン・カミングさんが主演なんですよね。アラン・カミングさん自身もバイセクシャルをカミングアウトされていて、市民権運動とか性教育とか積極的に活動されてますよね。マルコを演じたアイザック・レイヴァさんは自身もダウン症を持たれていて。観たときどう思いましたか。
桜井:心優しい少年・マルコはダウン症であるということだけで、すごく偏見の目にさらされています。同じように、ルディとポールも同性愛者だからということを理由に、偏見の目にさらされていて。ルディとポールがマルコに出会って、マルコに愛を注ぐようになり本当の家族のようになっていくっていうお話なんですけど、ただ一緒にいたいだけ、家族のようになりたいだけなのに、同性愛者だからとか、法や偏見によって引き離されてしまったりするんですよね。「じゃあ、愛って何だ?」という作品で。「愛を注いでくれる親がいないのに、このダウン症の男の子は1人でどうやって生きていくの」っていう。ルディとポールの愛情深さもしみつつ、最後はやるせなさでいっぱいになる作品というか。
桜井は、この作品はSDGsの17の目標に当てはまるものが多いと語る。
桜井:「ジェンダー平等を実現しよう」とか「貧困をなくそう」とか「すべての人に健康と福祉を」とかいろいろ当てはまるんですよね。
SHELLY:日本で生まれ育った桜井さんが、この作品を観て感じたことは?
桜井:私も通ってた小学校にダウン症の男の子がいて、そういう子たちが特別教室みたいなところで学んでるとき、自分もみんなも「ダウン症だから」という特別な目で見ていたなと思い出したりして。でも、そのときに、この作品に出てくるルディとかポールみたいに、みんながちゃんと愛を持って接したら偏見の目ってなくなるんじゃないかと思いつつ、世界中の人がみんなそういう愛にあふれた人であったらいいなって。
SHELLY:私も同じで、小学生のときに特別教室の子がいたなと思い出しました。その子がダウン症だったのか、別の何かしらの障害を持っていたのかはわからないけれど、日本ってすごくそれが分けられてるよね。海外に行くと普通に、「このウエイターさん、ウエイトレスさんは、たぶんそうなのかな」という人がいたりとか、接客業を普通にしてたりとか、社会にすごく溶け込んでいるなって印象を受けて。日本では見ないから、それって何でだろう、って。同じようにいるはずなのに。たぶん、みんなが偏見を持っているわけではなくて、ただきっかけがなくてコミュニケーションを取る場所がなかったりして、どう思ってるのか、感じているのか、どう接していいのかを知る機会があまりないですよね。
桜井:確かにそうですよね。日本の舞台で上演された『チョコレートドーナツ』は、実際にダウン症の男の子がマルコを演じたみたいなので、この作品が特別にそういうことにあったんじゃなくて、この作品をきっかけに変わっていったらいいですよね。
桜井:仕事柄、体調に気を使ったりとかするし、最近は婦人科検診に行きました。すごくドキドキしましたけど。今26歳ですが、20代だからって病気にかからないわけではないので。
SHELLY:子宮頸がんは20代、30代がすごく多いんですよね。
桜井:だから検診に頑張って行ったりとか。あと私の父が数年前に大きい病気をしたんですよね。入院するくらいの大きい病気で。定期的に検診は受けていたので何でだろうって思ったけど、突発性でかかっちゃったって。だから、気をつけて検診に行っていてもかかってしまう避けられない病気があるんだってそのときに思って。今はすっかり元気なんですけど。
SHELLY:よかった。
桜井:それは、そのときにちゃんとした医療を受けられたからなので。
SHELLY:本当に。
桜井:世界中には、(対策をすれば)避けられる病気でも、貧困などが原因で病気になってしまう人がたくさんいる中で、父の病気を通して「避けられる病気は1人でも多くの人が予防できたりする世の中になったらいいな」って思いましたね。
SHELLY:そういう大きなことが起きると視野も広がるし、今まで気にしてなかった情報も入ってきたりとかしますよね。私も父が少し前に病気になって。今は元気なんですけど。そのときに本当に医療に携わるみなさんにすごく感謝しましたね。お医者さんももちろん、看護師さんたちの知識と優しさとパワーとサポートと。
桜井:私も感謝しましたね。
最後にSHELLYは「10年後はどんな自分になっていたいか。また10年後はどんな社会になってほしいか」と桜井に質問した。
桜井:10年後は俳優業もしながら家庭も築いていたいですね。今は俳優業をやるので手一杯になっちゃってるから、子育てもってなると全然想像もできないくらい大変なんでしょうけど。SHELLYさんも子育てをされながら活躍されているから、私にとってSHELLYさんは目標であり希望でありって感じです。
SHELLY:ありがとうございます! それこそSDGsにもかかってくるけど、ジェンダー平等っていうところで、もっと子どもを持つことのハードルが下がるっていうことがすごく大事ですよね。今20代の子たちがこんなにできるかな、不安ってなってるかっていうと、上の世代がヒーヒー言いながら家事もやって子育てもやって仕事もして、お母さんの負担にのしかかっちゃうことがあるから、そこをパートナーシップのもとで振り分けたりとか、もっと言うと社会もみんなに平等に振り分けるようになれば、一人ひとりの負担も減って「子どもを育てるのが楽しみ!」ってなると思うんですけどね。
桜井:そうですよね。そういう風になれたらいいなって思います。SDGsは2030年までに達成したい目標なので、10年後だったらけっこう達成されていて、また進んだ新しい目標が設定されている世の中になっていたらいいのかなって思います。
桜井日奈子の最新情報は、インセントの公式サイトまで。
SHELLYがナビゲートするプログラム『ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』の放送は毎月第4日曜日の22時から。
トークを繰り広げたのは、“私たちの生活、未来のために、明日からすぐ行動できる身近なアクションのきっかけを作る”というコンセプトでお届けする『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。オンエアは毎月第4日曜。ここでは、11月26日(日)の放送回をテキストで紹介する。
同番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場である、青山のITOCHU SDGs STUDIOから発信。オンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。エピソードは月曜日に3回にわけて更新。
岡山はSDGsの認知率が全国1位!
桜井の地元、岡山県は2019年の調査で、ある名称の認知率が全国1位となったという。SHELLY:これ何か知ってますか?
桜井:私も知らなかったんですけど、SDGsの認知率が全国1位だったんです。
SHELLY:すごい。
桜井:岡山県民として誇らしく思います。
SHELLY:いろいろあると思うんですけど、桜井さんが興味がある岡山県のSDGsの取り組みってありますか?
桜井:大量に廃棄されているカキの殻を、田んぼの土壌改良材などに有効活用する取り組みに興味があります。カキというと広島県のイメージがあるんですけど、岡山の日生で取れるカキがとてもおいしいんですよ。
SHELLY:へえ。
桜井:そのカキは身も大きいですし、味が濃厚で、お好み焼きの中にカキを入れたりもします。カキオコというんです。
SHELLY:たくさん消費される分、殻もたくさんでるから、それを土壌改良に使用されてるんですね。
桜井:私も知らなかったんですけど、調べて面白いなって思いました。そういう取り組みで岡山のことをもっと知ってもらえたり、特産品とか自然豊かな土地のこととか知ってもらいたいなって思います。
SDGsの17の目標に当てはまるものが多い作品
桜井は作品を通してSDGsを知るきっかけをもらった作品として、映画『チョコレートドーナツ』を紹介した。桜井:この作品は男性の同性愛カップル(ルディとポール)と育児放棄されたダウン症の子どもがさまざまな社会問題に阻まれながらも家族のようになっていく、「愛とは何か?」を描いた作品です。
SHELLY:この映画の俳優さんも私大好きで、アラン・カミングさんが主演なんですよね。アラン・カミングさん自身もバイセクシャルをカミングアウトされていて、市民権運動とか性教育とか積極的に活動されてますよね。マルコを演じたアイザック・レイヴァさんは自身もダウン症を持たれていて。観たときどう思いましたか。
桜井:心優しい少年・マルコはダウン症であるということだけで、すごく偏見の目にさらされています。同じように、ルディとポールも同性愛者だからということを理由に、偏見の目にさらされていて。ルディとポールがマルコに出会って、マルコに愛を注ぐようになり本当の家族のようになっていくっていうお話なんですけど、ただ一緒にいたいだけ、家族のようになりたいだけなのに、同性愛者だからとか、法や偏見によって引き離されてしまったりするんですよね。「じゃあ、愛って何だ?」という作品で。「愛を注いでくれる親がいないのに、このダウン症の男の子は1人でどうやって生きていくの」っていう。ルディとポールの愛情深さもしみつつ、最後はやるせなさでいっぱいになる作品というか。
桜井は、この作品はSDGsの17の目標に当てはまるものが多いと語る。
桜井:「ジェンダー平等を実現しよう」とか「貧困をなくそう」とか「すべての人に健康と福祉を」とかいろいろ当てはまるんですよね。
SHELLY:日本で生まれ育った桜井さんが、この作品を観て感じたことは?
桜井:私も通ってた小学校にダウン症の男の子がいて、そういう子たちが特別教室みたいなところで学んでるとき、自分もみんなも「ダウン症だから」という特別な目で見ていたなと思い出したりして。でも、そのときに、この作品に出てくるルディとかポールみたいに、みんながちゃんと愛を持って接したら偏見の目ってなくなるんじゃないかと思いつつ、世界中の人がみんなそういう愛にあふれた人であったらいいなって。
SHELLY:私も同じで、小学生のときに特別教室の子がいたなと思い出しました。その子がダウン症だったのか、別の何かしらの障害を持っていたのかはわからないけれど、日本ってすごくそれが分けられてるよね。海外に行くと普通に、「このウエイターさん、ウエイトレスさんは、たぶんそうなのかな」という人がいたりとか、接客業を普通にしてたりとか、社会にすごく溶け込んでいるなって印象を受けて。日本では見ないから、それって何でだろう、って。同じようにいるはずなのに。たぶん、みんなが偏見を持っているわけではなくて、ただきっかけがなくてコミュニケーションを取る場所がなかったりして、どう思ってるのか、感じているのか、どう接していいのかを知る機会があまりないですよね。
桜井:確かにそうですよね。日本の舞台で上演された『チョコレートドーナツ』は、実際にダウン症の男の子がマルコを演じたみたいなので、この作品が特別にそういうことにあったんじゃなくて、この作品をきっかけに変わっていったらいいですよね。
「避けられる病気」を防げる世の中に
「SDGsの17の目標で関心のあるものは?」と質問された桜井は、目標3の「すべての人に健康と福祉を」に興味があると答えた。桜井:仕事柄、体調に気を使ったりとかするし、最近は婦人科検診に行きました。すごくドキドキしましたけど。今26歳ですが、20代だからって病気にかからないわけではないので。
SHELLY:子宮頸がんは20代、30代がすごく多いんですよね。
桜井:だから検診に頑張って行ったりとか。あと私の父が数年前に大きい病気をしたんですよね。入院するくらいの大きい病気で。定期的に検診は受けていたので何でだろうって思ったけど、突発性でかかっちゃったって。だから、気をつけて検診に行っていてもかかってしまう避けられない病気があるんだってそのときに思って。今はすっかり元気なんですけど。
SHELLY:よかった。
桜井:それは、そのときにちゃんとした医療を受けられたからなので。
SHELLY:本当に。
桜井:世界中には、(対策をすれば)避けられる病気でも、貧困などが原因で病気になってしまう人がたくさんいる中で、父の病気を通して「避けられる病気は1人でも多くの人が予防できたりする世の中になったらいいな」って思いましたね。
SHELLY:そういう大きなことが起きると視野も広がるし、今まで気にしてなかった情報も入ってきたりとかしますよね。私も父が少し前に病気になって。今は元気なんですけど。そのときに本当に医療に携わるみなさんにすごく感謝しましたね。お医者さんももちろん、看護師さんたちの知識と優しさとパワーとサポートと。
桜井:私も感謝しましたね。
最後にSHELLYは「10年後はどんな自分になっていたいか。また10年後はどんな社会になってほしいか」と桜井に質問した。
桜井:10年後は俳優業もしながら家庭も築いていたいですね。今は俳優業をやるので手一杯になっちゃってるから、子育てもってなると全然想像もできないくらい大変なんでしょうけど。SHELLYさんも子育てをされながら活躍されているから、私にとってSHELLYさんは目標であり希望でありって感じです。
SHELLY:ありがとうございます! それこそSDGsにもかかってくるけど、ジェンダー平等っていうところで、もっと子どもを持つことのハードルが下がるっていうことがすごく大事ですよね。今20代の子たちがこんなにできるかな、不安ってなってるかっていうと、上の世代がヒーヒー言いながら家事もやって子育てもやって仕事もして、お母さんの負担にのしかかっちゃうことがあるから、そこをパートナーシップのもとで振り分けたりとか、もっと言うと社会もみんなに平等に振り分けるようになれば、一人ひとりの負担も減って「子どもを育てるのが楽しみ!」ってなると思うんですけどね。
桜井:そうですよね。そういう風になれたらいいなって思います。SDGsは2030年までに達成したい目標なので、10年後だったらけっこう達成されていて、また進んだ新しい目標が設定されている世の中になっていたらいいのかなって思います。
桜井日奈子の最新情報は、インセントの公式サイトまで。
オンエアをお届けした、青山のITOCHU SDGs STUDIO。
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