俳優の高田夏帆とSHELLYがJ-WAVEで対談。高田がSDGsで興味関心がある目標、普段意識しているSDGsな行動について語った。
トークを繰り広げたのは、“私たちの生活、未来のために、明日からすぐ行動できる身近なアクションのきっかけを作る”というコンセプトでお届けする『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。オンエアは毎月第4日曜。ここでは、9月22日(日)の放送回をテキストで紹介する。
同番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場である、青山のITOCHU SDGs STUDIOから発信。オンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。エピソードは月曜日に3回にわけて更新。
SHELLY:この舞台は再演なんですよね。
高田:2年越しの再演になります。階段がすごく長くて息切れするような新居のアパートに住む新婚夫婦のお話で、隣人はすごく変な人がいるし……というドタバタ劇です。私は「ただ、愛があれば十分だよ」という心を持っているコリー役を演じます。総合的に見てみんなが成長する話かっていうと、もしかしたらしないかもしれないお話ですけど(笑)。
SHELLY:高田さんはこの舞台とは別のことで浮かれているんですよね?
高田:私、恋してます(笑)。韓国の制作陣による、韓国で放送される恋愛リアリティーショー(『婚前恋あい』)に出ていまして、韓国と日本を行き来してデートを重ねているんです。お肌ピチピチありがとうって感じです。
SHELLY:とても、おきれいですよ。
高田:そうなんです。今が一番かわいい(笑)。
SHELLY:お仕事ではあるけど、お肌がピチピチになるくらい気持ちがワクワクしちゃう感じなんですか?
高田:ピュアでうぶですね。お相手の方は韓国の俳優さんなんです。「俳優同士ってどうなんだろう?」と思っていたんですけど、せっかくならヤラセとかつまらないし、ガチで好きになりたくない? と思って、ちゃんと好きになりました(笑)。
SHELLY:素直でいい子ですね(笑)。
高田:今ってSNSでいろんな情報が見られるじゃないですか。海の生き物が網とかゴミに絡まっちゃっている姿をけっこう見ます。私も実家で犬を飼っていたり、お父さんが趣味でサーフィンをやっていたりもするので気になりました。
SHELLY:何年か前だけど、ウミガメの鼻からストローを抜いている映像がニュースでも流れましたね。クジラのおなかからプラスチックの袋が出てきたりとか、ああいうのを見ると私たちの生活が直接影響を及ぼしているんだなと感じますね。
ここで、国立研究開発法人海洋研究開発機構の主任研究員で、海洋プラスチック問題について研究している生物海洋学者の中嶋亮太さんを迎え、どうすれば目標14の「海の豊かさを守ろう」が達成できるのか。詳しい現状や実現のためにできる身近な取り組みを一緒に考えた。
中嶋:先ほどSHELLYさんが話した「ウミガメの鼻にストローが刺さっている」などはほんの一部で、僕たちの目に見えていないものがたくさんあるんですよ。例えばプラスチックはどんどん細かくなって、マイクロプラスチックになります。それは粉以下の目に見えないサイズになるので、小さなプランクトンとか微生物が取り込み始めているんです。
なぜマイクロプラスチックは小さくなってしまうのか。中嶋さんはその一例として、自分の家のベランダにある洗濯ばさみを思い出してほしいと話す。
中嶋:洗濯ばさみは日に当たって白っぽくなっていき、そのうち割れますよね。あれは実は紫外線に当たってもろくなるんです。太陽の紫外線が当たるとプラスチックの表面に亀裂が入って、その亀裂の中にまた亀裂が入って、網目状に亀裂が入ってもろくなったときに挟むとパキっと割れてしまう。それが世界中の至るところで起こっている。それがまた粉々になって、どんどん目に見えないサイズになってしまう。紫外線の他に、熱によってもそのようなことが起こります。
SHELLY:プラスチック自体が弱まってしまうんですね。
高田:粉々になると魚も吸収しちゃっていますよね。その魚を私たちが食べているじゃないですか。ということは、私たちもプラスチックを食べているんですか?
中嶋:普通に食べていますよ。人間はマイクロプラスチックを食べてもウンチとして出ちゃうんです。「だから問題ないじゃん」という話ではなく、問題はプラスチックに入っている化学物質なんです。有害な化学物質がいろいろ入っていて、しかもそれが脂肪に溶け込んできてずっと体に残る。(その有害な化学物質には)生殖毒性などいろいろな毒性が(あると)分かってきて、今の国連の条約でも、これまでのプラスチックに使われてきたような化学物質は廃絶になっているんです。
SHELLY:今から禁止しても、これから作るものに対して使わないだけで、ここまでに出回っているものは、すでにそういう化学物質が入っていますよね。それが海にも入っているし、プランクトンも魚も食べているし、それを私が食べているっていうことですよね。実際に私たちの体に影響が出ているということですか?
中嶋:出ているんじゃないかと言われています。証明が難しいんですけど、それはこれから分かってくると思います。
中嶋:朝、通勤するときにカラスがゴミ袋をつついているのを見たことはありますか? それを破ってゴミが出ますよね。そのときに雨が降っていたり風が吹いていたりすると飛んでいきますよね。そういうのを「管理できていないゴミ」と言うんですよ。そういうものが世の中にいっぱいあって、世界中に何千万トンとあります。その管理できていないものが散らばっていくんです。
SHELLY:そのちょっとした生活の隙が海洋プラスチックになってしまうんですね。
高田:海って繋がっているから大変なことになる。そもそもプラスチックごみは海にどれくらい流れ出ているんですか?
中嶋:いろんな説があるんですけど、よく言われていたのが年間1千万トンくらい。それが蓄積していくと少なくとも海に2千万トン以上、多く見積もると1億トン以上はあると言われています。ものすごい量です。地球では毎年4億トンくらいのプラスチックを作っているそうで、それは地球上に住む人類全ての体重の合計より多いくらいです。それを1年で作っては大量に捨てているんです。半分以上は使い捨てとして捨てているんじゃないですかね。
SHELLY:衛生的にも便利だったり、金額的にも安く作れたりしますからね。私たちも安く買えるからついついたくさん使っちゃうけど、それをやり続けた結果が今、こういう風に出ているということですね。
「普段プラスチックをどのくらい使っているのかあまり考えなかった」と言うSHELLYに高田が同調する。
高田:例えばお店のプラスチックレジ袋が有料化されたので、意識しだしてエコバッグを持つというのは徐々にやってきましたけれど、もっとやらなきゃダメですね。
中嶋:できることからやるしかないですけど、例えば僕の家には食品のプラスチックのラップはないんですよ。全部蜜蝋とかシリコンのラップを使って、あとはガラスの保存容器に入れ直したりしています。とにかく日常生活を見渡して、できる限りのことを減らしていこうと思っています。液体を固形に変える発想ですね。例えば液体洗剤も粉洗剤にすればゴミが一気に減りますし、洗濯ばさみもプラスチックからステンレスに変えれば割れない。ずっと使えるものに置き換えていく。
「プラスチックでなくてもよい」と思って代替品を探していくと、プラスチック使用量が減っていくと話す中嶋さん。金属たわし、木綿のふきんなど、かつて日常的に使われていたものにも、プラスチック製品の代わりになるものがたくさんあると指摘する。
SHELLY:世の中にはまだまだ大量にプラスチックがありますが、頑張ろうというモチベーションを保つための考え方はありますか?
中嶋:とにかく無理しないで、自分でできることをやって楽しむことも大事です。「地球環境のために」と考えるとつらくなりますが、自分のキッチンからプラスチックがなくなったことを想像すると、めっちゃオシャレになるんですよ。インテリア雑誌とかを見ても、ナチュラルなものばかりでプラスチックは載っていないじゃないですか。プラスチックを減らすとオシャレになるんです。そうやって楽しみながら減らしていければいいかなと思っています。
高田:めちゃくちゃ頑張っても無理をしたら続かないから、そうしたら意味ないですよね。
中嶋:1人が80パーセント減らすよりも、全員が20パーセント減らすほうが、意味があると思います。
中嶋さんは、飲食店で出るおしぼりが紙製に見えてプラスチック製のものもあると話しつつ、プラスチックゴミを減らすための3R (リデュース、リユース、リサイクル)に加えて、リフューズ(断る)も加えた4Rを提案する。
SHELLY:サービスで出されることも多いですもんね。お店側もやらないといけないし。でもそのときに、お箸やスプーン、袋を「いらないです」って言うのは大事ですね。
高田:いろいろ手厚くやってくれるお店が丁寧でいいなと思いがちだけど、深く考えたら、もしかしたら地球のためになってないかもしれないですよね。
高田:頑張っているとかそういうものじゃないんですけど、スーパーとかでお買い物をしているときに、「てまえどりにご協力をお願いします」みたいなステッカーが貼られていますよね。
SHELLY:最近ありますよね。
高田:以前は賞味期限の長いものが欲しくて後ろから取っていたんですけど、前のものを取るようになりました。本当に小さなことですけど。
SHELLY:いやいや、なぜかって理解した上でやることはすごく大事なことですよね。
高田:あとスーパー関連で言うと、大量に買ったものの腐らせてしまうのがもったいないと思って、1回で使うだけの野菜を買うとか、適量を……っていうのを意識していますね。
SHELLY:私もすごく頑張るんですけど、本当に難しいですよね。適量って。
高田:何か面倒くさいし作り置きをしておけばいいしと思って大量に買い込んでしまうけど、気付いたら食べられなくなって捨ててしまうのがけっこうあったんです。
SHELLY:ありますよね。葉物とか足が早いし。
高田:だからちょっと心掛けていますね。
最後にSHELLYは「10年後はどんな自分になっていたいか。また10年後はどんな社会になっていてほしいか」と、高田に質問した。
高田:10年後、私は38歳ですね。自分がやりたいことをやれていたらいいなという風に思います。すごくぼんやりしちゃっているんですけど。なおかつ目の前のことにがむしゃらに、誰の目も関係なく取り組んでいてくれる人であればそれで十分かなっていう風に思います。この10年間できっとやりたいことも変わるかもしれないから、そのときに自分が思う楽しいことを追求できていたらいいなと思いますね。社会については、全部の物事に優しく考えられていたらいいですね。自分にもだし自分の好きな人にもそうだし、地球にも社会にも。優しさは繋がっていくと思うので。そう願っています。
SHELLY:優しさのある社会になっていてほしい。
高田:そうしたら全員が生きやすくなるのかなって思います。
高田夏帆の最新情報は、プロダクション尾木の公式サイトまで。
SHELLYがナビゲートするプログラム『ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』の放送は毎月第4日曜日の22時から。
トークを繰り広げたのは、“私たちの生活、未来のために、明日からすぐ行動できる身近なアクションのきっかけを作る”というコンセプトでお届けする『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。オンエアは毎月第4日曜。ここでは、9月22日(日)の放送回をテキストで紹介する。
同番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場である、青山のITOCHU SDGs STUDIOから発信。オンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。エピソードは月曜日に3回にわけて更新。
恋愛リアリティーショーに出演してみて
高田は1996年生まれ東京都出身。ダンス部だった高校2年生のときに受けた街頭インタビューがきっかけで芸能界入り。ドラマ、映画、バラエティだけではなく、2014年に全日本忍者選手権大会で優勝、横浜マラソンや東京マラソンを完走するなど運動神経も抜群。9月27日(金)から始まった舞台『裸足で散歩』に出演。高田:2年越しの再演になります。階段がすごく長くて息切れするような新居のアパートに住む新婚夫婦のお話で、隣人はすごく変な人がいるし……というドタバタ劇です。私は「ただ、愛があれば十分だよ」という心を持っているコリー役を演じます。総合的に見てみんなが成長する話かっていうと、もしかしたらしないかもしれないお話ですけど(笑)。
SHELLY:高田さんはこの舞台とは別のことで浮かれているんですよね?
高田:私、恋してます(笑)。韓国の制作陣による、韓国で放送される恋愛リアリティーショー(『婚前恋あい』)に出ていまして、韓国と日本を行き来してデートを重ねているんです。お肌ピチピチありがとうって感じです。
SHELLY:とても、おきれいですよ。
高田:そうなんです。今が一番かわいい(笑)。
SHELLY:お仕事ではあるけど、お肌がピチピチになるくらい気持ちがワクワクしちゃう感じなんですか?
高田:ピュアでうぶですね。お相手の方は韓国の俳優さんなんです。「俳優同士ってどうなんだろう?」と思っていたんですけど、せっかくならヤラセとかつまらないし、ガチで好きになりたくない? と思って、ちゃんと好きになりました(笑)。
SHELLY:素直でいい子ですね(笑)。
知らない間にマイクロプラスチックが体内に?
高田はSDGsの17の目標の中で、興味関心のあるものとして目標14の「海の豊かさを守ろう」を挙げた。高田:今ってSNSでいろんな情報が見られるじゃないですか。海の生き物が網とかゴミに絡まっちゃっている姿をけっこう見ます。私も実家で犬を飼っていたり、お父さんが趣味でサーフィンをやっていたりもするので気になりました。
SHELLY:何年か前だけど、ウミガメの鼻からストローを抜いている映像がニュースでも流れましたね。クジラのおなかからプラスチックの袋が出てきたりとか、ああいうのを見ると私たちの生活が直接影響を及ぼしているんだなと感じますね。
ここで、国立研究開発法人海洋研究開発機構の主任研究員で、海洋プラスチック問題について研究している生物海洋学者の中嶋亮太さんを迎え、どうすれば目標14の「海の豊かさを守ろう」が達成できるのか。詳しい現状や実現のためにできる身近な取り組みを一緒に考えた。
中嶋:先ほどSHELLYさんが話した「ウミガメの鼻にストローが刺さっている」などはほんの一部で、僕たちの目に見えていないものがたくさんあるんですよ。例えばプラスチックはどんどん細かくなって、マイクロプラスチックになります。それは粉以下の目に見えないサイズになるので、小さなプランクトンとか微生物が取り込み始めているんです。
なぜマイクロプラスチックは小さくなってしまうのか。中嶋さんはその一例として、自分の家のベランダにある洗濯ばさみを思い出してほしいと話す。
中嶋:洗濯ばさみは日に当たって白っぽくなっていき、そのうち割れますよね。あれは実は紫外線に当たってもろくなるんです。太陽の紫外線が当たるとプラスチックの表面に亀裂が入って、その亀裂の中にまた亀裂が入って、網目状に亀裂が入ってもろくなったときに挟むとパキっと割れてしまう。それが世界中の至るところで起こっている。それがまた粉々になって、どんどん目に見えないサイズになってしまう。紫外線の他に、熱によってもそのようなことが起こります。
SHELLY:プラスチック自体が弱まってしまうんですね。
高田:粉々になると魚も吸収しちゃっていますよね。その魚を私たちが食べているじゃないですか。ということは、私たちもプラスチックを食べているんですか?
中嶋:普通に食べていますよ。人間はマイクロプラスチックを食べてもウンチとして出ちゃうんです。「だから問題ないじゃん」という話ではなく、問題はプラスチックに入っている化学物質なんです。有害な化学物質がいろいろ入っていて、しかもそれが脂肪に溶け込んできてずっと体に残る。(その有害な化学物質には)生殖毒性などいろいろな毒性が(あると)分かってきて、今の国連の条約でも、これまでのプラスチックに使われてきたような化学物質は廃絶になっているんです。
SHELLY:今から禁止しても、これから作るものに対して使わないだけで、ここまでに出回っているものは、すでにそういう化学物質が入っていますよね。それが海にも入っているし、プランクトンも魚も食べているし、それを私が食べているっていうことですよね。実際に私たちの体に影響が出ているということですか?
中嶋:出ているんじゃないかと言われています。証明が難しいんですけど、それはこれから分かってくると思います。
液体を固形に変える発想
では、そもそもプラスチックがなぜ海に流れ込んでしまうのだろうか。中嶋:朝、通勤するときにカラスがゴミ袋をつついているのを見たことはありますか? それを破ってゴミが出ますよね。そのときに雨が降っていたり風が吹いていたりすると飛んでいきますよね。そういうのを「管理できていないゴミ」と言うんですよ。そういうものが世の中にいっぱいあって、世界中に何千万トンとあります。その管理できていないものが散らばっていくんです。
SHELLY:そのちょっとした生活の隙が海洋プラスチックになってしまうんですね。
高田:海って繋がっているから大変なことになる。そもそもプラスチックごみは海にどれくらい流れ出ているんですか?
中嶋:いろんな説があるんですけど、よく言われていたのが年間1千万トンくらい。それが蓄積していくと少なくとも海に2千万トン以上、多く見積もると1億トン以上はあると言われています。ものすごい量です。地球では毎年4億トンくらいのプラスチックを作っているそうで、それは地球上に住む人類全ての体重の合計より多いくらいです。それを1年で作っては大量に捨てているんです。半分以上は使い捨てとして捨てているんじゃないですかね。
SHELLY:衛生的にも便利だったり、金額的にも安く作れたりしますからね。私たちも安く買えるからついついたくさん使っちゃうけど、それをやり続けた結果が今、こういう風に出ているということですね。
「普段プラスチックをどのくらい使っているのかあまり考えなかった」と言うSHELLYに高田が同調する。
高田:例えばお店のプラスチックレジ袋が有料化されたので、意識しだしてエコバッグを持つというのは徐々にやってきましたけれど、もっとやらなきゃダメですね。
中嶋:できることからやるしかないですけど、例えば僕の家には食品のプラスチックのラップはないんですよ。全部蜜蝋とかシリコンのラップを使って、あとはガラスの保存容器に入れ直したりしています。とにかく日常生活を見渡して、できる限りのことを減らしていこうと思っています。液体を固形に変える発想ですね。例えば液体洗剤も粉洗剤にすればゴミが一気に減りますし、洗濯ばさみもプラスチックからステンレスに変えれば割れない。ずっと使えるものに置き換えていく。
「プラスチックでなくてもよい」と思って代替品を探していくと、プラスチック使用量が減っていくと話す中嶋さん。金属たわし、木綿のふきんなど、かつて日常的に使われていたものにも、プラスチック製品の代わりになるものがたくさんあると指摘する。
SHELLY:世の中にはまだまだ大量にプラスチックがありますが、頑張ろうというモチベーションを保つための考え方はありますか?
中嶋:とにかく無理しないで、自分でできることをやって楽しむことも大事です。「地球環境のために」と考えるとつらくなりますが、自分のキッチンからプラスチックがなくなったことを想像すると、めっちゃオシャレになるんですよ。インテリア雑誌とかを見ても、ナチュラルなものばかりでプラスチックは載っていないじゃないですか。プラスチックを減らすとオシャレになるんです。そうやって楽しみながら減らしていければいいかなと思っています。
高田:めちゃくちゃ頑張っても無理をしたら続かないから、そうしたら意味ないですよね。
中嶋:1人が80パーセント減らすよりも、全員が20パーセント減らすほうが、意味があると思います。
中嶋さんは、飲食店で出るおしぼりが紙製に見えてプラスチック製のものもあると話しつつ、プラスチックゴミを減らすための3R (リデュース、リユース、リサイクル)に加えて、リフューズ(断る)も加えた4Rを提案する。
SHELLY:サービスで出されることも多いですもんね。お店側もやらないといけないし。でもそのときに、お箸やスプーン、袋を「いらないです」って言うのは大事ですね。
高田:いろいろ手厚くやってくれるお店が丁寧でいいなと思いがちだけど、深く考えたら、もしかしたら地球のためになってないかもしれないですよね。
10年後、全ての物事に優しく考えられていたら
番組後半では、高田が豊かな未来や環境のために普段から取り組んでいることを教えてくれた。高田:頑張っているとかそういうものじゃないんですけど、スーパーとかでお買い物をしているときに、「てまえどりにご協力をお願いします」みたいなステッカーが貼られていますよね。
SHELLY:最近ありますよね。
高田:以前は賞味期限の長いものが欲しくて後ろから取っていたんですけど、前のものを取るようになりました。本当に小さなことですけど。
SHELLY:いやいや、なぜかって理解した上でやることはすごく大事なことですよね。
高田:あとスーパー関連で言うと、大量に買ったものの腐らせてしまうのがもったいないと思って、1回で使うだけの野菜を買うとか、適量を……っていうのを意識していますね。
SHELLY:私もすごく頑張るんですけど、本当に難しいですよね。適量って。
高田:何か面倒くさいし作り置きをしておけばいいしと思って大量に買い込んでしまうけど、気付いたら食べられなくなって捨ててしまうのがけっこうあったんです。
SHELLY:ありますよね。葉物とか足が早いし。
高田:だからちょっと心掛けていますね。
最後にSHELLYは「10年後はどんな自分になっていたいか。また10年後はどんな社会になっていてほしいか」と、高田に質問した。
高田:10年後、私は38歳ですね。自分がやりたいことをやれていたらいいなという風に思います。すごくぼんやりしちゃっているんですけど。なおかつ目の前のことにがむしゃらに、誰の目も関係なく取り組んでいてくれる人であればそれで十分かなっていう風に思います。この10年間できっとやりたいことも変わるかもしれないから、そのときに自分が思う楽しいことを追求できていたらいいなと思いますね。社会については、全部の物事に優しく考えられていたらいいですね。自分にもだし自分の好きな人にもそうだし、地球にも社会にも。優しさは繋がっていくと思うので。そう願っています。
SHELLY:優しさのある社会になっていてほしい。
高田:そうしたら全員が生きやすくなるのかなって思います。
高田夏帆の最新情報は、プロダクション尾木の公式サイトまで。
オンエアをお届けした、青山のITOCHU SDGs STUDIO。
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