KANA-BOONの谷口 鮪が、「2073年 50年後の日本」をテーマに亀田誠治と音楽談議を展開した。
谷口が登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストとともに音楽談議を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。ここでは7月2日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
谷口:僕はとんでもなく未来に行くことにしました。
亀田:なぜ2073年なんですか。
谷口:シンプルに車ってどうなるんだろうって。昔から(想像されている)空飛ぶ車とか、いろんなカッコいい車とかエコな車も出てるだろうなっていうところから始まって、50年後はどういう音楽が流れているのかなとか、今はサブスクがメインストリームになっているけど、どういう聴き方がこれから始まっていくんだろうとか。
亀田:想像できない先がきっとありますよね。
谷口:考え出すと切りがないくらいいろんなことが浮かんできたので、こういうテーマにしました。
亀田:50年後、(谷口)鮪さんはおいくつになるんですか。
谷口:83歳ですね。
亀田:僕は……109歳(笑)。
谷口:長寿(笑)。
まず谷口は空想ドライブミュージックの1曲目にPUNPEEの『タイムマシーンにのって』をセレクトした。
亀田:これを1曲目に選んだ理由は?
谷口:タイトル通り、タイムマシンに乗って。
亀田:今から行くぞと。僕もこの曲がめちゃくちゃ好きで、タイムマシンとかこういうキーワードってもうちょっとふわっとした夢の世界なんですけど、PUNPEEさんはめっちゃ核心ついてて。
谷口:現実的な未来っていうか。SFがたぶんお好きだと思うので。映画とかそれこそ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とかモチーフにしてるからすごく近い感じがします。
亀田:こういう切り取り方があるんだと思って。曲自体もすごくキャッチーだしPUNPEEさんのライムもすごく上手だし、大注目していた中でも好きな曲でした。これ、50年後の音楽の聴き方ってどうなるんですかね。
谷口:今はアナログってコレクティブなものになってるから、早くCDがもうちょっとレトロなものになったらありがたいんですけどねって。何かしら形に残ってるものに返っていくのは想像ができるというか。それがCDなのかまたはアナログなのかもしかしたらMDなのかとか、テープとか。
亀田:MD!?
谷口:僕、MD世代なんですよ。中学、高校のときMDプレイヤーで自分のプレイリスト作って。あの頃の愛着があるから、そういう時代がまた来てくれたらより音楽に密着していくというか。
亀田:50年後の日本の景色を想像しながらこの曲を聴くとキュンとするんですよね。
谷口:ギャップがきっとあるんですよね。東京もすごくハイパーな街並みになってると思うんですよ。その中で流れるこの曲って全てを思い出すというか。
亀田:なるほど。
谷口:何もかもの原風景な気がしてこの曲を選びました。
亀田:ちょっと前までコロナって疫病が流行ってたり、世界では戦争をしている国があったりする中で、『この素晴らしき世界』っていうメッセージってすごいききますよね。
谷口:自分も心がすさんだときにこの曲を聴くようにしているし、未来でこの曲が流れてたらすごく素敵だなって。
亀田:流れるんじゃないですかね。
谷口:だっておおよそ50年前に出たんですよね。
亀田:1967年ですね。ということは50年前の楽曲がこうやって今も愛されるというか、自然に聴けることが。
谷口:必ず残り続ける曲がありますよね。
谷口:この曲はよくメンバーとドライブするときに聴いたりとか。
亀田:えっ、KANA-BOONってみんなでZeddとか聴いてるの?
谷口:みんなじゃないです(笑)。ベースのマーシー(遠藤昌巳)とレンタカーしてちょっと離れたところに行ってみたりたまにするんですけど、そういうときによく聴いたりとか。あと自分の制作の部屋で楽曲を作る前にちょっと気分をあげるときに聴いたりするんですけど、すごく未来的だなと思って。
亀田:確かに。
谷口:リリースは2015年なんですけど、いまだにすごい未来的だなって。それこそネオ東京で流れているような感じというか。
亀田:Zeddのスタイルっていわゆるパソコンの中だけで完結できる音楽なんですよ。
谷口:楽器がいらない。
亀田:そういう音楽は普段どんなものを聴いてる?
谷口:あんまり触れないんですよ。バンドものが普段は多くて。でもこの曲を聴いたときはすごく衝撃的で、音使いとか。もともと小、中学のときに『ダンスダンスレボリューション』って踊るゲームがあって、そこで流れてたテクノに結構影響を受けていたんじゃないかなって考えるようになって。僕ら四つ打ちの曲が多いんですよね。
亀田:バンドサウンドの中でも多いですよね。
谷口:それは意識して聴いてないんですけど、ゲームから流れていたあの音楽から来ているのかなとか思って、この曲もすごく居心地がいいというか。後半の多幸感がドライブして聴くととんでもないなって。
谷口は最後の空想ドライブミュージックにTHE BLUE HEARTSの『リンダリンダ』を紹介した。
谷口:日本でいちばんの普遍って何かなって。それこそ2073までずっと聴き続けられる、語り継がれる、歌い継がれる曲って何かなって思ったらここにたどり着きました。
亀田:ここにたどり着くまでにはどんな曲があった?
谷口:いろいろありましたよね。Mr.Childrenしかり、スピッツもしかり、サザンオールスターズもそうですし、でもこの1曲のパワーはすごいなって。いろんな人に数え切れないくらいの影響を与えたんだろうなって思うし。
亀田:鮪さんが話していたスピッツやミスチルとかもそうですけど、サザンはその前からいたけど、このTHE BLUE HEARTSのうねりから出てきたから、1つのしおりみたいな。J-POPというかJ-ROCK、日本の音楽の中で。あと少なくとも2023年の今、この曲を聴いてもどこも古くない。
谷口:そうです。いまだに聴いたことのない音楽という感覚。
亀田:新しいアーティスト出てきた、みたいな感じがしますね。
谷口:こんなバンドが出てきたらたまげますよね。
【関連記事】KANA-BOON・谷口 鮪の、日々を生き延びた記録。『Honey & Darling』制作秘話を明かす
亀田:素晴らしい。さっきTHE BLUE HEARTSを聴いて、今KANA-BOONを聴いて、めちゃくちゃ人間の進化というか、時間が経って時代の進化があって、今僕らは2073年まで来てるけど、すごくいいものだなと思って。
谷口:バンド成長中でございます。
亀田:ギターアレンジとか以前にも増してめちゃくちゃ凝ってますね。これはギターの古賀(隼斗)さんと2人で作ったの?
谷口:ここ最近は僕1人で、家に閉じこもっていろんなパートも弾くんですけど、でもやっぱり古賀がレコーディングで演奏するとまるっきり違うパッションがあるから、そこは変わったところでもありますね。
亀田:設計は鮪さんが作ってってことだ。これが本当にバンドサウンドの醍醐味で。大抵は鮪さんだったり曲を作った人が考えてるんだけど、それがメンバーに手渡される瞬間にちょっと不器用な瞬間もあったりするんだけど、そこからさらに先にバンドサウンドになるんだよね。
谷口:不思議なもので。あれはうれしいですよね。本当はこうしたかったけど、こっち意外といいやんっていうのはバンドならではというか、1人でやってることじゃないっていう。4人違う人間が集まって、でも1つの何かがこうやってまとまるというか。みんな暴れ回ってるけど、この曲とかは特にちょっとパンクス精神を持った曲なので、みんな好き放題やってるけどちゃんとKANA-BOONだなって。
亀田:僕がバンドサウンドになる瞬間って大好きで。KANA-BOONとも一緒にレコーディングをしたこともあるけど、本当にこの瞬間がたまらない。その音源が発売になってライブを観るともう号泣しちゃう(笑)。そういうバンドサウンドのよさがあるな。気が付いたぞ。今日のテーマはバンドサウンドのよさだ。
谷口:これは見えましたね。
KANA-BOONは現在、対バンツアー「KANA-BOON Jack in tour 2023」を開催中。11月から47都道府県ツアー「47 SKIP STREET」がスタートする。
KANA-BOONの最新情報は、公式サイトまで。
谷口が登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストとともに音楽談議を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。ここでは7月2日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
50年後はどういう音楽の聴き方なんだろう
今回、谷口は空想ドライブのテーマに「2073年 50年後の日本」を選んだ。谷口:僕はとんでもなく未来に行くことにしました。
亀田:なぜ2073年なんですか。
谷口:シンプルに車ってどうなるんだろうって。昔から(想像されている)空飛ぶ車とか、いろんなカッコいい車とかエコな車も出てるだろうなっていうところから始まって、50年後はどういう音楽が流れているのかなとか、今はサブスクがメインストリームになっているけど、どういう聴き方がこれから始まっていくんだろうとか。
亀田:想像できない先がきっとありますよね。
谷口:考え出すと切りがないくらいいろんなことが浮かんできたので、こういうテーマにしました。
亀田:50年後、(谷口)鮪さんはおいくつになるんですか。
谷口:83歳ですね。
亀田:僕は……109歳(笑)。
谷口:長寿(笑)。
まず谷口は空想ドライブミュージックの1曲目にPUNPEEの『タイムマシーンにのって』をセレクトした。
亀田:これを1曲目に選んだ理由は?
谷口:タイトル通り、タイムマシンに乗って。
亀田:今から行くぞと。僕もこの曲がめちゃくちゃ好きで、タイムマシンとかこういうキーワードってもうちょっとふわっとした夢の世界なんですけど、PUNPEEさんはめっちゃ核心ついてて。
谷口:現実的な未来っていうか。SFがたぶんお好きだと思うので。映画とかそれこそ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とかモチーフにしてるからすごく近い感じがします。
亀田:こういう切り取り方があるんだと思って。曲自体もすごくキャッチーだしPUNPEEさんのライムもすごく上手だし、大注目していた中でも好きな曲でした。これ、50年後の音楽の聴き方ってどうなるんですかね。
谷口:今はアナログってコレクティブなものになってるから、早くCDがもうちょっとレトロなものになったらありがたいんですけどねって。何かしら形に残ってるものに返っていくのは想像ができるというか。それがCDなのかまたはアナログなのかもしかしたらMDなのかとか、テープとか。
亀田:MD!?
谷口:僕、MD世代なんですよ。中学、高校のときMDプレイヤーで自分のプレイリスト作って。あの頃の愛着があるから、そういう時代がまた来てくれたらより音楽に密着していくというか。
何もかもの原風景な気がする
続いて谷口は2曲目としてルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』(What A Wonderful World)を紹介した。亀田:50年後の日本の景色を想像しながらこの曲を聴くとキュンとするんですよね。
谷口:ギャップがきっとあるんですよね。東京もすごくハイパーな街並みになってると思うんですよ。その中で流れるこの曲って全てを思い出すというか。
亀田:なるほど。
谷口:何もかもの原風景な気がしてこの曲を選びました。
亀田:ちょっと前までコロナって疫病が流行ってたり、世界では戦争をしている国があったりする中で、『この素晴らしき世界』っていうメッセージってすごいききますよね。
谷口:自分も心がすさんだときにこの曲を聴くようにしているし、未来でこの曲が流れてたらすごく素敵だなって。
亀田:流れるんじゃないですかね。
谷口:だっておおよそ50年前に出たんですよね。
亀田:1967年ですね。ということは50年前の楽曲がこうやって今も愛されるというか、自然に聴けることが。
谷口:必ず残り続ける曲がありますよね。
いまだに聴いたことのない音楽という感覚
谷口は3曲目にZedd Feat. Bahariの『Addicted To A Memory』をセレクトした。谷口:この曲はよくメンバーとドライブするときに聴いたりとか。
亀田:えっ、KANA-BOONってみんなでZeddとか聴いてるの?
谷口:みんなじゃないです(笑)。ベースのマーシー(遠藤昌巳)とレンタカーしてちょっと離れたところに行ってみたりたまにするんですけど、そういうときによく聴いたりとか。あと自分の制作の部屋で楽曲を作る前にちょっと気分をあげるときに聴いたりするんですけど、すごく未来的だなと思って。
亀田:確かに。
谷口:リリースは2015年なんですけど、いまだにすごい未来的だなって。それこそネオ東京で流れているような感じというか。
亀田:Zeddのスタイルっていわゆるパソコンの中だけで完結できる音楽なんですよ。
谷口:楽器がいらない。
亀田:そういう音楽は普段どんなものを聴いてる?
谷口:あんまり触れないんですよ。バンドものが普段は多くて。でもこの曲を聴いたときはすごく衝撃的で、音使いとか。もともと小、中学のときに『ダンスダンスレボリューション』って踊るゲームがあって、そこで流れてたテクノに結構影響を受けていたんじゃないかなって考えるようになって。僕ら四つ打ちの曲が多いんですよね。
亀田:バンドサウンドの中でも多いですよね。
谷口:それは意識して聴いてないんですけど、ゲームから流れていたあの音楽から来ているのかなとか思って、この曲もすごく居心地がいいというか。後半の多幸感がドライブして聴くととんでもないなって。
谷口は最後の空想ドライブミュージックにTHE BLUE HEARTSの『リンダリンダ』を紹介した。
谷口:日本でいちばんの普遍って何かなって。それこそ2073までずっと聴き続けられる、語り継がれる、歌い継がれる曲って何かなって思ったらここにたどり着きました。
亀田:ここにたどり着くまでにはどんな曲があった?
谷口:いろいろありましたよね。Mr.Childrenしかり、スピッツもしかり、サザンオールスターズもそうですし、でもこの1曲のパワーはすごいなって。いろんな人に数え切れないくらいの影響を与えたんだろうなって思うし。
亀田:鮪さんが話していたスピッツやミスチルとかもそうですけど、サザンはその前からいたけど、このTHE BLUE HEARTSのうねりから出てきたから、1つのしおりみたいな。J-POPというかJ-ROCK、日本の音楽の中で。あと少なくとも2023年の今、この曲を聴いてもどこも古くない。
谷口:そうです。いまだに聴いたことのない音楽という感覚。
亀田:新しいアーティスト出てきた、みたいな感じがしますね。
谷口:こんなバンドが出てきたらたまげますよね。
【関連記事】KANA-BOON・谷口 鮪の、日々を生き延びた記録。『Honey & Darling』制作秘話を明かす
本当はこうしたかったけど、こっち意外といいやんって
番組では、KANA-BOONは6月14日にコンセプトアルバム『恋愛至上主義』をリリース。番組では収録曲の『ただそれだけ』をオンエアした。亀田:素晴らしい。さっきTHE BLUE HEARTSを聴いて、今KANA-BOONを聴いて、めちゃくちゃ人間の進化というか、時間が経って時代の進化があって、今僕らは2073年まで来てるけど、すごくいいものだなと思って。
谷口:バンド成長中でございます。
亀田:ギターアレンジとか以前にも増してめちゃくちゃ凝ってますね。これはギターの古賀(隼斗)さんと2人で作ったの?
谷口:ここ最近は僕1人で、家に閉じこもっていろんなパートも弾くんですけど、でもやっぱり古賀がレコーディングで演奏するとまるっきり違うパッションがあるから、そこは変わったところでもありますね。
亀田:設計は鮪さんが作ってってことだ。これが本当にバンドサウンドの醍醐味で。大抵は鮪さんだったり曲を作った人が考えてるんだけど、それがメンバーに手渡される瞬間にちょっと不器用な瞬間もあったりするんだけど、そこからさらに先にバンドサウンドになるんだよね。
谷口:不思議なもので。あれはうれしいですよね。本当はこうしたかったけど、こっち意外といいやんっていうのはバンドならではというか、1人でやってることじゃないっていう。4人違う人間が集まって、でも1つの何かがこうやってまとまるというか。みんな暴れ回ってるけど、この曲とかは特にちょっとパンクス精神を持った曲なので、みんな好き放題やってるけどちゃんとKANA-BOONだなって。
亀田:僕がバンドサウンドになる瞬間って大好きで。KANA-BOONとも一緒にレコーディングをしたこともあるけど、本当にこの瞬間がたまらない。その音源が発売になってライブを観るともう号泣しちゃう(笑)。そういうバンドサウンドのよさがあるな。気が付いたぞ。今日のテーマはバンドサウンドのよさだ。
谷口:これは見えましたね。
KANA-BOONは現在、対バンツアー「KANA-BOON Jack in tour 2023」を開催中。11月から47都道府県ツアー「47 SKIP STREET」がスタートする。
KANA-BOONの最新情報は、公式サイトまで。
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番組情報
- Mercedes-Benz THE EXPERIENCE
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毎週日曜21:00-21:54
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亀田誠治