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広瀬すず「飾らずにいれた自分を、全部知ってくれている」 後輩に伝えたい“大切な存在”

広瀬すず「飾らずにいれた自分を、全部知ってくれている」 後輩に伝えたい“大切な存在”

この夏一番のトキメキと感動の物語『水は海に向かって流れる』が大ヒット公開中だ。公開初日の翌日となる6月10日には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、主演の広瀬すず、共演の大西利空、戸塚純貴、當真あみ、そして前田哲監督が出席した。

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本作のカラーであるブルーを意識したファションで登壇した面々。過去のある出来事から「一生、恋愛はしない」と宣言するOL・榊千紗役の広瀬は「どうしても言いたい!」とニコニコしながら前田監督のブルーのハットを指して「前田監督は昨日、白い帽子をブルーのマジックで塗られたそうです」と楽しそうに暴露。これに前田監督は「一生懸命、広瀬すず広瀬すず……と言いながら塗りました」と冗談で応えると、広瀬は「怖いよ、呪われているよそれ……」と大笑いだった。

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映画は無事に公開。広瀬は「初日を迎えられるのはありがたく幸せなこと。こうしてみんなで舞台に立てたことで公開を実感できました」と嬉しそう。シェハウスに引っ越してきた、恋に鈍感な高校生・熊沢直達役の大西も「僕と同じ男子高校生にも、そしていろいろな層にも楽しんでもらえる作品になった」と手応え。

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シェハウスの住人で女装の占い師・泉谷颯役の戸塚は、劇中で見せた女装姿に拍手が沸くと「その反応が何よりも嬉しい。女装はとても悪い気はしていなくて、気持ちよくやらせていただきました」と満更ではない様子だった。颯の妹で直達の同級生・泉谷楓役の當真は長編実写映画初出演。映画館の座席が埋まる様子をネットで逐一チェックしていたそうで「公開初日におばあちゃんが観に行ってくれた。朝早くから『観たよ!』というLINEが届いて嬉しかった」と喜んだ。

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また、おすすめシーンについて大西が「榊さんがお母さんに対して自分の感情を吐き出すシーンが好き。実際に広瀬さんの隣にいて飲み込まれそうになった」と挙げると、広瀬は「怒った瞬間、自分が思っている以上の声が出て現場もシーンとなった。間違ったかな?と思ったけれど、何も気にせずにやってみようと思った」と熱演を報告。前田監督も「怖かったです」と迫真の演技を讃えていた。

そんな広瀬は「直達と楓がお弁当を食べるシーン」を見どころに挙げ、「そのシーンはウエ~イとなった。憧れの詰まった甘酸っぱいシーンで可愛かった」とキュンキュン。当の當真は「自然体でいい意味でリラックスしてできた」といい、大西は「直達は鈍感で楓ちゃんを怒らせる。観ていて申し訳なく感じました」と役に代わって反省していた。また広瀬は海の中でドロップキックするシーンを挙げて「飛べないかもと思いながらも、何度か練習。本番は濡れてしまうので一発勝負。ここぞとばかりに筋肉を使ってちょうどいいところにキックができました」と成功を報告した。

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シェアハウスという舞台にちなんで「一緒に生活するなら絶対譲れないルール」をそれぞれ発表。広瀬、大西、戸塚が「一番風呂譲れない問題」で盛り上がる中、當真は「私は最後でいいです。私の後にお風呂に入らせるのは申し訳ないから」と譲るスタンスで、戸塚は「僕らは情けない。お風呂のことで文句を言ってさ。當真さんが一番大人じゃん」と反省。一方、広瀬は「匂いは大事。私は甘い匂いがダメなので、何もしないか、香りを焚いたりするならば統一してほしい。違う香りだとリラックスできない」と部屋の匂い大事説を唱えていた。

そんな中、フォトセッションの直前には、6月19日に25歳のバースデーを迎える広瀬にブルーのカラーで彩られたバースデーケーキをサプライズで用意。赤い傘を差したミニ榊さんとシェアハウスがデコレーションされた特注ケーキでの一足早い祝福に、広瀬は「私!? ありがとうございます! で、でか!」と嬉しそうで「この作品での思い出がまた一つ増えて幸せです」とニッコリ。

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大人になったと思うことを聞かれると「今まではお腹いっぱいが苦しかったけれど、腹八分目という言葉がある意味がわかるようになった。また今までは『寝たい』と思っていたけれど、朝走ってみようと思ったりして、朝活をして健康志向になっています」と報告した。

25歳の抱負については「今までは働く女性を演じる機会も少なかったので、この年齢になったからこそ演じられる役をやってみたい。それは今までにない経験なのですごく楽しみにしています」と期待。さらに10代の大西や當真には「私は10代の頃に共演した同世代の人たちと今も仲がいいので、飾らずにいれた自分を全部知ってくれている、お仕事も理解してくれて何でも話せる同世代の存在は貴重。年齢を重ねてからまた共演したときに、自分をわかってくれる人が現場に一人でもいることが救いになったりする瞬間はたくさんある」と同年代の同志の大切さを熱弁し、「仲良くしてください」とアドバイスを送っていた。

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(取材=石井隼人)

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