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超売れっ子プロデューサー・mabanuaの「耳が興奮するグルーヴ」はどう生む? 本人が解説

超売れっ子プロデューサー・mabanuaの「耳が興奮するグルーヴ」はどう生む? 本人が解説

近年、さまざまなアーティストをプロデュースして話題となるプロデューサー・mabanuaに注目。彼がかける音楽的魔法や技術を、mabanua本人と、雨のパレードのボーカル・福永浩平を迎え徹底解剖。また、mabanuaとの縁も深い藤原さくらのコメントも紹介した。

2人が登場したのはJ-WAVEで放送された番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。オンエアは2月27日(月)。

mabanuaは2月15日に新曲『So Real feat. Nicholas Ryan Gant & Suede Jury』をリリースした。

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楽曲制作を始めた意外なきっかけ

mabanuaは1984年生まれ。埼玉県出身。ドラマー、音楽プロデューサー、マルチプレイイヤー、マルチクリエイター。2006年にOvallに加入。2008年からソロプロジェクトを始動。2009年からプロデュースワークやサポートなどもスタートさせている。

あっこゴリラ:mabanuaさんが音楽を始めたきっかけって何だったんですか?

mabanua:単純によくある、友だちとバンドをやろうぜっていうことで中学生の頃に始めたっていうのが初めですね。

福永:中学って早いですよね。

mabanua:習いごとでピアノをやってたので、それが小学1、2、3年生くらい。楽器はピアノが最初でしたね。

あっこゴリラ:Ovallってどんな経緯で加入したんですか?

mabanua:池袋にマイルス・カフェっていう、今は名前が変わっちゃったんですけど(現SOMETHIN' Jazz Club)、セッションをする場所があったんですね。ジャズだけじゃなくてR&Bとかファンクとかいろいろやるイベントがあって、そこでOvallのメンバーや今活躍しているいろんなミュージシャンがいっぱい出入りしてて。そこで結成しました。

福永:当時おいくつくらいだったんですか?

mabanua:21、22歳くらいから行き始めましたね。

福永:早い。

mabanua:最初はお客さんとして行って、2、3時間くらいある枠の中でドラマーが5、6人来てるとその日1回か2回できるかみたいな。みんなプライドの塊みたいな人たちなので「最近、何やってるんですか?」「メジャーの仕事とかやってるんですか?」みたいな(笑)。そういうプライドのぶつかり合いみたいなものがありましたね。

mabanuaはOvallに加入後、あるきっかけから音楽を作るようになる。

mabanua:当時はドラマーとしてやっていくつもりだったので、自分のウェブサイトを作らないとと思って。そのとき、みんなトップページを開くと音楽が流れるようにするのが主流だったんですよ。そこの音楽を作らなきゃっていうことでビートを作ったんですよね。それが音楽を作る本格的な最初でしたね。

あっこゴリラ:面白い!

mabanua:今自分がいるレーベルの社長がそれを聴いて「アルバム出してみない?」って。

福永:すごっ!

そんなmabanuaが最初にプロデュースした楽曲はCharaの『ナイーブとイノセンス』だった。番組では楽曲をオンエアした。

転機になったCharaとの出会い

mabanuaはこれまでプロデュースを手掛けた楽曲数は覚えてないそうで、「自分のやった仕事ってあまり振り返ることがなくて、次に来たものをその都度楽しむというか、振り返らないのが自分のスタンス」と話す。

あっこゴリラ:プロデュースワーク以外も並行していろんな音楽活動をされているじゃないですか。そのときってどうやって制作モードに入るんですか。今プロデュースしている曲があったらそれに集中するのか、いくつか同時並行で進めて行くのか。

mabanua:今は完全に一曲集中型で、集中したらその曲だけ3、4日かけてずっとやって、その期間が終わったら初めて次の曲に移るっていう。スケジュールの作り方をそういう風にスタッフと相談して、ダブルブッキングとか締め切りが遅れたりしないようにチームでやってるって感じですね。

あっこゴリラ:3、4日で「これだ!」ってならなかったことってあるんですか。

mabanua:めちゃめちゃあって。それはスタッフに「できない」って言って、先方と交渉してもらいます。音楽的なものってできないって言っちゃったらそれ以降はどうしようもないので、先方も締め切りを伸ばさざるを得ないし。音楽のためだったら何が何でもやってくれって言われたら面倒くさくてもやらないといけないから。そういうところが音楽の酷なところですけどね。

あっこゴリラ:確かに。よくなきゃダメですからね。

mabanua:そう。デモを渡すときに「こういう風にして、こういう風にやってみました」って言っても向こうがそう感じなかったら全然意味がない。

福永:なるほど。

mabanua:デモ渡すときにスピーチはしなくて、MP3を貼り付けてできました、でどう感じるかって。

「これまで手掛けた楽曲の中で、プロデューサーとして転機になった作品は?」との質問にmabanuaはこう答えた。

mabanua:ビートメークを始めたときに拾ってくれたのがCharaさんで、それが初仕事であり初メジャーの仕事だったのでそれは大きかったですね。右も左も分からない人を自分の作品に呼ぶってなかなかできないと思うんですよね。経験がある程度ある人を呼びたいと思うので。そこはいまだに感謝してますね。

藤原さくら「将来の夢はmabanuaさんになること」

番組では藤原さくらがmabanuaについてのコメントを紹介した。

藤原:いちばん最初にmabanuaさんとお会いしたのは私の初フルアルバム『good morning』に収録されている『I wanna go out』って曲でご一緒したんですけど、そのアレンジがあまりにカッコよくて。



藤原:その後も一緒に『green』と『red』っていうEPを完全プロデュースでお願いしたりだとか、Ovallのメンバーと一緒にツアーを回らせてもらったりとずっとお世話になっております。今やいろんなアーティストのプロデュースだったり楽曲の制作に参加されていたり、自分のバンドの活動もあって本当にお忙しい毎日だと思うんですけど、以前ばったりライブでお会いしたときに「さくらちゃんのラジオのゲスト、俺だけソロで呼ばれない」って話しかけてくれたりして、それだけノリにノってる男なのになんていい人なんだろうと、あらためて思いました。

藤原は、mabanuaのプロデュースで驚いたエピソードを明かす。

藤原:私がmabanuaさんとご一緒した『green』と『red』のときって、結構自分の弾き語りのデモを丸投げに近い形で送ってご一緒させていただいたんですけど、楽器なんでもできすぎ。全部自分で弾いちゃって、家で完成体まで近づけられる人なので「自分の曲がこんな風に素敵な楽曲に生まれ変わるんだ」っていうのがmabanuaマジックだと思います。

藤原が特に思い入れのあるmabanuaプロデュースのとして、『red』に収録の『Lovely Night』を紹介。「この曲もデモからさらに変貌を遂げた1曲なんですけど、この曲があがってきたときに、本当にmabanuaさんに頼んでよかったと思った曲」と話した。



藤原:私の将来の夢はmabanuaさんになることなので、まずはmabanuaさんの素敵な自宅スタジオに遊びに行かせてください。

mabanuaの「グルーヴ」どう生む?

雨のパレードは今年で結成10周年。そんな記念すべき年を迎えた2023年の第1弾シングルとして『paradigm』をリリース。プロデューサーにmabanuaを迎えている。
あっこゴリラ:これはどういった経緯でプロデュースをお願いすることになったんですか。

福永:10周年を記念して好きなmabanuaさんとお仕事させていただけたらなと思い。チームで近しい人も最近いて、このきっかけをいただきました。最初はデモを送って「これがいいのか」とかゼロから作ったほうがいいのかやりとりしながら、最終的には僕らが作っていたデモをmabanuaさんに色づけしてもらうのがいいんじゃないかって。

ここで特別にそのときのデモ音源をオンエアすることに。

あっこゴリラ:こんなことなかなかないですよね。

福永:俺らもデモをラジオで流すとか初めてなので。

あっこゴリラ:mabanuaさんが最初にデモを聴いたときはどんな印象でした?

mabanua:もう完成されているっていう感じがしたので、必要なものをより濃くしていって、必要でないものをそぎ落としていくっていう作業ですよね。

あっこゴリラ:デモのクオリティが高すぎて衝撃を受けちゃったんですけど。印象的なイントロは最初からあったんですね。

福永:そうですね。でも(プロデュース後は)サビとかマジでノリがよくなってて、どうやって? っていう感情なんですよね。

あっこゴリラ:プロデュースするときのテーマとかあったんですか?

mabanua:自分の色ってグルーヴとかだったりするので、デモの裏に隠れてるノリとかがあるんですよ。アーティストってこうしたいんだけど、家で1人で作ってるとそれが実現できないっていうのがあって、ラフでもいいからデモ音源とか聴くとなにか伝わってくるものがあるんですよね。それを裏から引っ張り出してくる作業っていう感じですね。

福永:サビは具体的にどうやってグルーヴがよくなったんですか。

mabanua:音の強弱と長さのコントラストが大事で、長い音に対して短い音っていうのが交互にくると人って伸ばされたり縮められたり耳が興奮する感じになるというか。そういう作業をいっぱいやると、何か分からないけど全体がよくなったねって感じになる(笑)。

福永:音の長さを削るのはベースだったんですか。

mabanua:それは全てにおいて。ドラムもそうだし(福永)浩平くんのボーカルも例えば余韻をちょっとだけカットしてみたりとか、そういうのを実はレコーディングの後でやったりしていて。

福永:なるほど。

mabanua:だからオン・オフして初めて分かるみたいな違い。

あっこゴリラ:mabanuaさんが作り出す音楽って「mabanuaワークスのサウンドだ」ってある種キャッチーなところもあるんですけど、この曲は雨のパレードっぽいじゃないですか。でも今デモ音源と聴き比べるとなるほどって。グルーヴを引っ張ってくるって。

最後に今後の活動について訊かれたmabanuaは「目標とかあんまり決めないタイプ」と話し、「それが実現できなかったらヘコんじゃうので、その都度来たものに対して自分の作品かっていうくらい精一杯プロデュースとかアレンジとかをやって、楽しんで気付いたら死んでるくらいの感じがいい」と語った。

mabanuaは2月15日に新曲『So Real feat. Nicholas Ryan Gant & Suede Jury』をリリースした。



mabanuaの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

雨のパレードの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

J-WAVE『SONAR MUSIC』は、月~木の22:00-24:00にオンエア。

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