他人に惑わされず、“自分の好きを貫く”ためには…秋元 梢×長谷川ミラが対談

モデル・秋元 梢が、パリコレを追い続けている理由や、髪をきれいに保つ秘訣について語った。

秋元が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『START LINE』（ナビゲーター：長谷川ミラ）のワンコーナー「AWESOME COLORS」。ここでは、1月13日（金）のオンエアをテキストで紹介する。

カットモデルからファッションの世界へ

秋元は長谷川ミラが所属する事務所の先輩にあたり、2022年のパリコレでは行動をともにしていたそうだ。大相撲第58代横綱千代の富士を父に持つ秋元だが、ファッションの世界に足を踏み入れたきっかけは何だったのだろう？

秋元：うちは3人きょうだいで姉と兄がいるんですね。姉がファッションの専門学校に行ったり、みんな服に興味を持つのが早かったんです。小学生のとき、お小遣いを持って1人で原宿まで電車で行ったりもしていました。

長谷川：おしゃれ！

秋元：安いものをどれだけおしゃれに着れるか、みたいなことをやっていたんです。そういう流れのほかに、周りにファッション界の人が多かったり、きょうだいが洋服屋で働いたりっていうのがあって。私の場合はファッションモデルっていうよりは、髪の毛から入ったって言うほうがいいのかな。高校生ぐらいのときにカットモデルを探しているサロンがいっぱいあって、ちょうど短い髪が流行っていた時代だったと思うんだけど、当時は胸下ぐらいまで髪の毛があって、ロングのモデルを探す争奪戦みたいな感じだったんです。それで、サロンの方からよく声をかけられて仕事をしていて、今の事務所の人に繋いでくれた代理店の人がいたんです。

長谷川：今もすごく長い髪ですよね。

秋元：今はおへそより下かな。髪の毛を染めたいと思ったこともあるし、今の髪型に飽きることもあるけど、子どもの頃から姉に「きれいな髪だから絶対切っちゃダメだよ。染めちゃダメだよ」って言われた記憶があるんですよ。

長谷川：へええ！　お姉さんはどんな感じですか？

秋元：金髪にしたりショートカットにしたり、けっこう好きにやってる（笑）。ただ、そんな深い意味はなく伸ばしていて、前髪ぱっつんにしたのも特に最初は理由なかったけど、そのままズルズルって感じです。

長谷川：でも前髪ぱっつん、黒髪ロングはすごくアイコニックですよね。

パリコレをチェックし続けている理由

秋元は10年以上前からパリコレに行く常連だ。パリコレに足繁く通うようになったのは理由があるという。

秋元：ミラノ、ニューヨーク、ロンドンも行ったことはあるけれど、パリのショーでやっているブランドが好きってのが一番でかいかな。最初にパリのショーを見たとき、顔見知りでもないんだけど、日本のファッション編集部の方たちがたくさんいらっしゃっていて、向こうは私のことをわかっているけど、お仕事を一緒にしたかどうかはわからなかったんです。それで挨拶をしたら、私のことをたぶん子どもだと思ったんでしょうね。10年ぐらい前だから23歳ぐらい？　そのときに声をかけてくれた方が一緒にホテルまで行きましょうと言ってくれて、車内で「実は興味があってパリコレのショーを見させてもらうんですけど、どうしたらいいんですか？」と訊いたんです。ライターとして記事を書くわけでもないし、スタイリストとして今度のコーディネートを考えるわけでもないから、ただ見に行くってことが成立するんですかね、と相談したんですよ。

そのときの返答は、秋元に大きな影響を与えたそうだ。

秋元：「もし気に入ってこれからも続けようと思うのだったら、いろんなものに手を出さずに一カ所だけ続けることが大事よ」って言われました。それで、「じゃあ私はパリかな」って思うようになって。そこからはずっとパリコレに行くようにしています。

「知～らない」の大事さ

長谷川は、秋元に“好き”を貫く強さの根源がどこにあるのかを訊いた。

秋元：好きだから似合うってのは絶対違うと思ってる。子どもの頃から洋服が好きでいろんな服を着てみたけど、今思うと絶対似合ってなかったなってことはあるでしょ（笑）？

長谷川：はい（笑）。

秋元：洋服をお仕事でたくさん着れるから、「これは好きだったけど似合っていないな」「この服は興味がなかったけど実は自分に似合う」みたいなトライアンドエラーをしていけたのかなって感じ。あとは、好きで貫きたかったら、文句を言われても「知～らない」と思ってます（笑）。

長谷川：「知～らない」が、人生においてむちゃくちゃ大事な気がするんですよね。

秋元：だって、みんな興味ないよ、そんなに。そんな風に言う人、たぶん私の人生にいらないし、本当に思ってくれている人はそんなことは言わない。

長谷川：そうなんですよね。SNSの時代だからこそ、著名人じゃなくてもいろんな声が見える環境に置かれることが増えたと思うんです。

秋元：そうね。

長谷川：貫くことは強さだけじゃなく、ブレない芯があるってことなのかなと思います。

秋元：このあいだね、映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観たんだけど、安西先生が言う「あきらめたらそこで試合終了ですよ」と一緒で、やめてないからそう思われてるだけなんだと思う。やめたら終わっちゃうけど、続けていたらカッコよく見える。私がこの髪型を貫いているって思われるのも、継続しているからなのかなって感じる。終着点はわからないけど。

長谷川：続けることの強さは間違いなくあると思います。

美髪を保つ日々の習慣

最後に秋元から、美しい髪を保つための秘訣を訊いた。日々のコツコツとした手入れが重要になるようだ。

秋元：自分にとっては何十年も当たり前なんですけど、たとえば髪の毛を洗ってトリートメントをしたらまずはコームでとかすとか。とかしたあとにシャワーで流すと、金髪だったり髪が傷んでいる人も、絡まないで水が流れる道筋ができると思います。乾かすときも一回タオルドライをして、私はこの髪型にコームでとかしてから乾かします。乾かさないで寝るのは絶対にあり得ないです。

長谷川：しかも、ずっと同じ美容院に通われているんですよね？

秋元：そう。25年ぐらい。

長谷川：美容院には梢さんの前髪専用のハサミがあるとお聞きしました。

秋元：切れ味がすごくいいハサミを使ってくれています。

長谷川：髪の毛のこだわりがたっぷりある梢さんが、シャンプーとトリートメントを作られたということで。

秋元：meeth（ミース）というスキンケアブランドがあるんですけど、（代表の）ソンミとは昔から仲がよくって。ヘアケアを作るって話になり、シャンプーとトリートメントを2月1日（水）に発売します。ミラちゃんには一足先にお渡ししました。

長谷川：いただきました！　meethは個人的にスキンケアで愛用しております。Instagramを見ていると、とにかく成分にこだわっているので、安心して使えるブランドだって思いはもともとありました。 秋元：ぜひ使ってみてください。商品の詳細は今後Instagramで発信していくと思うので、チェックしてください。

・meeth Instagram
https://www.instagram.com/meeth_official/

『START LINE』のワンコーナー「AWESOME COLORS」では、自分らしく輝くあの人のストーリーをお届け。放送は毎週金曜日の18時10分から。