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石崎ひゅーい、ナイナイ矢部からの「感動したメッセージ」を明かす

石崎ひゅーい、ナイナイ矢部からの「感動したメッセージ」を明かす

石崎ひゅーいが、最新アルバムの制作秘話を語った。また、楽曲提供したナインティナイン・矢部浩之とのやりとりを明かした。

石崎が登場したのは、劇団ゴジゲンの主宰で映画監督の松居大悟がナビゲートする、J-WAVEで放送中の『JUMP OVER』。松居がラジオ、映画、演劇、音楽などの枠を超えた企画を発信し続けている番組だ。ここでは12月15日(水)放送回の内容をテキストお届け。

石崎は12月22日(水)に5年ぶりとなるフルアルバム『ダイヤモンド』をリリースする。

この1年は、音楽とめっちゃくちゃ密になった

『JUMP OVER』に約1年ぶりに登場した石崎。和気あいあいと松居と近況を語り合いながら、途中石崎が11月生まれの松居に誕生日プレゼントを贈る場面もあった。

番組では12月15日(水)リリースの石崎のニューアルバム『ダイヤモンド』から『ジュノ』を初解禁、オンエアした。

松居:『ジュノ』ってタイトルでピンときたんだけど、2019年にやった舞台『みみばしる』の前、2018年の冬くらいに、ひゅーいと台本を元に(舞台の)曲を作ったりしている中で、この曲もあったよね。
石崎:たぶんこの曲をいちばん最初に聴いたのは松居くんなんだよね。
松居:そうだよね! 弾き語りバージョンで。
石崎:そうそう。この曲って夢でできたの。夢から起きたときに覚えている夢をわあって書くみたいな感じで。それでいい感じだったから『みみばしる』と合うかなと思って松居くんにそのまま投げたの。ずっと世の中には出してなかったんだけど、今回出したの。
松居:めっちゃいいけど、『みみばしる』の曲はほぼ決まってたからね。
石崎:そうそう。作品とはちょっと(違っていたかもしれないね)。

『ダイヤモンド』は『ジュノ』のようにコロナ禍前の曲もあれば、その後に作った曲も収録されているそうで、以前、石崎はこの番組で「曲はひとりで話すより人と会って作りたい」という言葉を残しているが、この1年を振り返ってどんな心境の変化があったのだろうか。

【関連記事】石崎ひゅーい、楽曲は「人と会うこと」で生まれる。松居大悟が訊く制作の話

石崎:この1年は大変だったなって。でもその分、逆に音楽とめっちゃ密になって、音楽のことをめっちゃ考えるようになったなって。前までは考えないところまで。伝え方とか細かいところまで、ライブの仕方もそうだし、言葉ひとつ選ぶにしてもすごく考えるようになったからね。
松居:前とかは無意識でやってたってこと?
石崎:どちらかというと放出するって感じだったけど、伝えるための手段というかどうしたら伝えられるかってことをもっと考えるようになったかも。
松居:へえ。
石崎:だから変だよね。試行錯誤だけど今のほうが正解なのかなって思って突き進んでいる感じかなって。
松居:ちょっと大人になってるじゃん(笑)。
石崎:松居くんにこの間のライブを観に来てほしかった。大人になったなって思ってくれてたかもしれないね。

ナイナイの歴史を当たり前のように知ってる

石崎はお笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之が12月22日(水)にリリースするデビューシングル『スタンドバイミー』の楽曲提供を行っている。
石崎も松居も「ナイナイ世代」と言うほど幼い頃からナインティナインの番組に慣れ親しんでいるそうで、松居は今回の楽曲提供に興味津々の様子。

松居:どんな経緯で話が来たの?
石崎:矢部さんが、僕が菅田(将暉)くんに楽曲提供した『虹』っていう曲があって、それがどうやらものすごく好きだったみたいで、ああいう優しさみたいなものを歌いたいっていうようなオファーがあって、そこで一回ナイナイさんに会って制作が始まってみたいな。
松居:最初に会ったときはどういう打ち合わせだったの。
石崎:曲の話というか、「いつからナイナイのことを知ってた?」とかそんな感じだった。
松居:それどう答えたの?
石崎:いつからとか分からないというか。とにかくナイナイのふたりの歴史を俺は当たり前のようにめちゃくちゃ知ってるから、いくらでも書けますって言って(笑)。
松居:あはは(笑)。
石崎:そういう気持ちで、どこをチョイスすればいいのかって。

その後、石崎は矢部とLINEを交換し、曲のやり取りを行ったという。

石崎:『スタンドバイミー』は矢部さんから岡村(隆史)さんへのメッセージみたいな曲だから「こんな歌詞で大丈夫ですかね。ちょっと恥ずかしくないですか?」って話をしたら「恥ずかしいけど最高な曲だから一生懸命歌わせてもらうね」って返事が来て。
松居:ひゅーいの作った曲をリスペクトしてくれてたんだね。
石崎:嫌そうな感じは全然なくて、矢部さんは本当に一生懸命にどこの現場でも歌っていて、それが分かるからみんな感動して泣いちゃう。
松居:ナインティナインの矢部さんに会って話して歌を作って歌ってもらってって、すごいなあ。『スタンドバイミー』の歌詞は最初からイメージしてた感じですっと書いたの。
石崎:そうだね。ちょっとくらいしか直してないかな。
松居:しかも『スタンドバイミー』とひゅーいのアルバム『ダイヤモンド』の発売日が12月22日(水)で一緒だよね。
石崎:そうそう。俺は相乗効果と思ってるけど、ナイナイのおふたりは僕がジャマしてるんじゃないかって言ってましたけど(笑)。

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不幸なほど、幸せなものが作れる

話題は石崎のニューアルバム『ダイヤモンド』について。

5年ぶりのフルアルバムとなった今作を一足先に聴いた松居は「すごく優しいというか、メロディーを聴かせるアルバムだった」と感想を伝えた。

松居:ライブで盛り上がるというよりもしっかりメロディーとか音楽を聴くような雰囲気を感じたかな。
石崎:たしかに。歌にすごくフォーカスを当ててる。
松居:包まれる感じで。このアルバムはタイアップとかコラボしてるもの多いじゃないですか。でもひゅーい色はちゃんとあって。前作リリースからこの4、5年はどういうふうにやってきたの?
石崎:音楽に対する意識みたいなものが、特に直近の2、3年は変わってきてるなっていうのがあって。要するにさっきも言ってたけど何かを放出することで片付けてたものを一旦心の中にしまって、もっと歌を届けるっていうことはどういうことだろうって模索し始めたって感じ。だから歌に寄ってるって印象なんだと思う。

続けて「歌が生まれるのはどういうとき?」と松居は質問する。

石崎:最近思うのは、例えば自分が不幸だったとしたらその反対の歌が生まれるなと思って。不幸であれば不幸であるほど幸せなものが作れるのかなって最近は思っていて。だから中途半端はいちばんいけないよね。
松居:『ダイヤモンド』は優しい曲が多いじゃん。ってことは優しくないマインドだったの?
石崎:やっぱり(コロナ禍で)人と会えなかったり窮屈な生活みたいなものから出たかったんだろうね。そういう欲望みたいなものが歌に現れるのかなと思って。
松居:こういうふうに包まれたいって思ってたからかな。
石崎:願望っていうのかな。

石崎は『ダイヤモンド』というアルバムタイトルについてこう言及した。

石崎:このタイトルは2019年くらい、『ゴールデンエイジ』ってアルバムを出したときにタイトル案として上がっていて。いい言葉だなと思ったの。ちょっと生活感があって、少し田舎さがあって。
松居:『ダイヤモンド』ってカタカナで書く感じとかね。
石崎:だけど輝いているっていうのが、ちょっと石崎ひゅーいっぽいかなと思ってて、ただ2019年の頃はまだそのタイトルは早いかなと思ってたのよ。でもこの2年間で音楽とより密になって音楽制作をしていたときに「どんなときも音楽と共に歩んでいくんだな」って思ったの。要するに音楽との結婚みたいなことをすごく考えたときに『ダイヤモンド』ってタイトルがすごくしっくりきたというか。
松居:へえ。ある種覚悟みたいなこと?
石崎:うん。そう。
松居:だから18歳くらいのやつが『ダイヤモンド』って付けたらヤバいじゃん。だけど何周もまわってみてあえてそう言うのはすごくいいと思った。
石崎:そうそう。そういうイメージ。

最後にこれからの活動を訊かれた石崎は「シンプルな言葉で歌を届けるっていうことをもう少し突き詰めたい」と話し、「本当に余計なものがいらないような、でも直で言葉が届くようなものをサウンド的にも作りたい」と思いを語った。

石崎は12月22日(水)に東京・キリスト品川教会グローリア・チャペルで「石崎ひゅーい 2021 クリスマススペシャルライブ 『ダイヤモンド』」を開催。同日、YouTube LIVEで無料生配信も実施する。

石崎ひゅーいの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

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