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「私には似合わない」で、好きな服を諦める人も多いから…佐藤マクニッシュ怜子が自身のブランドで伝えたいこと

「私には似合わない」で、好きな服を諦める人も多いから…佐藤マクニッシュ怜子が自身のブランドで伝えたいこと

モデルでライフスタイルブランド「AMATERAS」代表の佐藤マクニッシュ怜子が、自身のブランドコンセプトや今後のビジョンについて語った。

佐藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「Allbirds MORNING INSIGHT」。ここでは、9月23日(木)のオンエア内容をテキストで紹介する。

海外での経験をインスピレーションに変える

1995年生まれの佐藤は10代の数年間をカナダで過ごし帰国。その後、国際基督教大学へ進学し、現在はモデル、ライフスタイルブランド「AMATERAS」の代表兼デザイナーとして活躍中だ。ブランドを立ち上げようと思ったきっかけを訊いた。

佐藤:海外で生活して感じたことが私のなかでたくさんあって、日本の何かを発信したいなとカナダに住んでいる頃からずっと思っていました。それで大学を卒業するときに、就活をするのか自分で何かをやるのかっていう自分のなかでは二択になって、そのときは経営などについては無知だったんですけど、思い切って飛び込んだという感じですね。
別所:ブランド名は「AMATERAS」。日本には天照大御神という神様がいますけど……。
佐藤:その天照大御神さまの名前がモデルになっているブランドです。「太陽の神様のように輝く女性たちへ向けたブランド」というのがコンセプトになっています。名前がすごく和なんですけど、日本の名前を使っているのは、日本のデザインや日本のよさを海外に発信するというのもコンセプトにしているからです。そういうところに、私の育ちからきた価値観が入っているのかなと思います。
ライフスタイルにおけるニーズの1つとして、サステナブルが重要な要素になってきている昨今。「AMATERAS」ではファッションとしてどんなサステナブルライフを提案しているのだろうか。

佐藤:そもそもファッションってすごく環境によくないインダストリー(産業、製造業)なんですけど、「AMATERAS」では生地を無駄にしないようにという取り組みを毎シーズンやっています。無駄になってしまう生地を新しいもの、小物に変えたり、あとはサステナブルな生地の研究をちょうど今しているところです。
別所:持続可能な世界観を作るには、アパレル業界、ファッション業界は取り組むべき課題がたくさんあるんですね、
佐藤:そうですね、やっぱり意味があるもののほうが続くのかなと私は思っています。ただ可愛い洋服は作れるかもしれないけど、もっと環境のため、人のためになる意味のあるものを作っていきたいと思っています。
別所:ユーザーからの反応はどうですか。
佐藤:今のところはいい反応しかないですね。個人的には、サステナブルというワードはまだ流行り言葉でしかないのかなと感じていたんですけど、実際に形で見せることによってそれを使ってくれてる方々が、「日常的に意識できるようになりました」といってくれるので、一歩踏み出すのをこちらから提供するだけで、そのあとの意識を続けてもらえるのかなと思いました。
別所:佐藤さんご自身はサステナブルな暮らしをどんな意識で受け止め、ライフスタイルに取り込んでいますか。
佐藤:サステナブルっていろんな形があると思うんですけど、ブランドとしては勉強しながら、研究しながら反映させていくことを大きくやっています。個人的には1つのものを大事に使う、長く使うっていうのもサステナブルなんじゃないかなと思うので、お買い物するお店や買うものがただ可愛いものではなく長く使えるものに変わりました。

自分がしたいファッションに挑戦してもらえるブランドにしたい

「AMATERAS」では姉妹ブランド「TENN(テン)」も展開中。どういったブランドなのか、佐藤は語る。
佐藤:アスレジャーファッションを提案するブランドです。アスレジャーファッションとは、アクティブウェアやフィットネスウェアを、ファッションでもトレーニングでも楽しめるというものなんですけど、あんまり日本ではまだメジャーにはなれていないので、それを提案するブランドです。「AMATERAS」の姉妹ブランドなので、同じように和のデザインだったり日本の生地を使ったり、日本のデザインを入れ込んだコンセプトになっています。
別所:和のテイストって、具体的にどういう風に取り入れているんですか?
佐藤:細かいデザインに和柄が入っていたり、生地が日本製だったり、日本のサステナブル生地を使っているものもありますし、見て日本のものとわかるものと、「Made in Japan」で日本のクオリティだとわかるもの、2種類で展開をしています。
別所:「着たいものを着ていい」というメッセージが込められているそうですが、「TENN」で提案している生き方、メッセージは何ですか。
佐藤:「ファッションを楽しむ」って、どこまで楽しめている人がいるんだろうっていうところに着目したときに、「ちょっとこれは抵抗あるかな」とか「私の体型には……」とか、誰も決めたわけではない「普通」にとらわれて、自分がしたいファッションをできない子がすごく多いのを、お客さんのフィードバックから感じていました。海外では自分の体型に関係なくアスレジャーファッションをしている人がたくさんいて、日本でももっともっといろんな人が「私は私」という生き方になれたらなとすごく感じたので、ファッションからそれを伝えられたらいいというのと、より多くの子がそれをファッションから始めてくれたら「普通」も変わるのかな、というメッセージがこもっています。

洋服選びが楽しい季節でもある秋。別所は最後に、この秋のトレンドやおすすめのスタイルを佐藤に質問した。

佐藤:個人的におすすめのスタイルは、まだおうち時間も続くと思うので、より楽なんだけどオシャレでいられるセットアップ系ですね。セットアップってダサかったり、ジャージになりがちだったりするんですけど、そこをおしゃれにできるような形のブランドがけっこうでていて、「AMATERAS」でも秋はたくさん出るので、ぜひ注目してみてください。
別所:トレンドカラーはありますか?
佐藤:グレー系やカーキ系が多いですね。

季節に合ったカラーを取り入れた「意味のあるおしゃれ」に、この秋挑戦してみては。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「Allbirds MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の6時30分頃から。お楽しみに!

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