味噌汁にマッシュポテトを入れるとおいしい！ スープ作家・有賀 薫が「合う食材」を紹介

スープ作家・有賀 薫さんが、お味噌汁に合うおすすめの食材を紹介した。

有賀さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『KURASEEDS』（ナビゲーター：山中タイキ）。番組パートナーは小学館のWebマガジン『kufura（クフラ）』の編集長・佐藤明美が務める。ここでは、8月31日（火）のオンエアをテキストで紹介。

味噌汁はさまざまな具に合う！ その理由

味噌汁の具といえば、豆腐やわかめ、たまねぎ、薄揚げなどが定番だ。しかし実は、意外な食材とも相性がいい。日々さまざまな味噌汁を試しているスープ作家・有賀 薫さんによると、味噌汁が持つ“懐の深さ”は、味噌に理由があるようだ。

有賀：「これ、大丈夫かな？」と思うものも意外と大丈夫だったりするのは、味噌の特徴だと思います。味噌に入っている大豆たんぱく質には、臭いを吸収する性質があって。肉とか魚のちょっとした臭みなんかも消してくれるし、食べにくい野菜の臭いをマスキングして包み隠してくれたりします。

おすすめの味噌汁の具材は？

有賀さんは、味噌汁との組み合わせに適した具材を紹介した。

有賀：人気なのはコーンバターですね。味噌ラーメンの感覚で、コーンの缶詰とわかめとバターを入れて作るお味噌汁です。洋風ですと、トマトやアボカドをベーコンと一緒に入れるのもおいしいです。あとは、お惣菜ですね。餃子を丸ごと入れたり、前日の残り物の野菜天なんかを入れたりしてもお味噌汁には合います。

有賀さんのレシピで特に好評だったのは、マッシュポテトを使ったお味噌汁だという。

有賀：スーパーなどに行くと、フレーク状のもので水を溶かしてマッシュポテトになるような素があるんですね。それに出汁と味噌を加えて作ったお味噌汁のレシピが人気でした。

大根おろしや長芋おろしなどもお味噌汁には合うそうだ。

有賀：すりおろしたものをお味噌汁の中に入れると、喉ごしのいいお味噌汁ができます。風邪なんかを引いたときに飲むと、とってもいいですよ。

山中：喉ごしで言うと、とろろ昆布も合うそうです。塩が利いているので味噌の量は控えめにして、ネギを散らすのがオススメとのことです。あとは、チーズも合うみたいですよ。たくあんも、洗って塩分を抜いて千切りにすれば具材として使えます。他の漬物だと、キムチもお味噌汁にピッタリだそうです。
佐藤：これは鉄板でおいしいですね。お味噌汁って、入れる具材に関してはいろんなものが合うんですね。

味噌ごとに合う食材を紹介

味噌は大豆、塩、麹で作られている。米味噌、豆味噌、麦味噌の違いは使用する麹の違いであり、赤、白、黄などの色は、熟成期間や配合の差によって付くという。有賀さんから、味噌ごとに合う食材を訊いた。

有賀：白味噌は熟成期間が短く、すごく優しい甘さと麹の旨味があるお味噌になっています。逆に赤味噌は熟成が進んで糖分が少なくなるので少し辛口です。腐っちゃうので、赤味噌は塩分も強めです。

有賀さんは白味噌に合う食材として「キャベツ、カブ、人参といった、やさしい味のもの」、赤味噌に合う食材として「なす、ネギ、ほうれん草といった、単品の個性の強いもの」だと語った。

子どもの頃から慣れ親しんだ味で味噌汁を作ろう

味噌選びの際は、自分が子どもの頃から親しんでいた味がおすすめだという。

有賀：お味噌ってたくさんありすぎて、買うときに迷いますよね。お味噌屋さんで買う場合は、「一番人気の味噌は何ですか？」と聞くのがいい方法だと思います。人気がある味噌というのは、味に突出しているものよりバランスのいいものが多いんですね。あとは、実家で食べていた味噌が何なのかっていうのはすごく大きいです。例えば九州ですと麦味噌が主流ですし、東海地方だと豆味噌です。子どもの頃から慣れ親しんできた味に近いものに「おいしい」と感じるのが、味噌汁の特徴だと思います。

有賀さんは豚汁レシピに特化した料理本『有賀薫の豚汁レボリューション』（家の光協会）を4月に発売した。50種類の豚汁レシピを掲載している。

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