歌い手のAdo、音楽プロデューサーのみきとP、シンガーソングライターのみゆはんが、新曲『会いたくて』の制作秘話やボーカロイド音楽の魅力を語り合った。
この鼎談が放送されたのは、J-WAVEで放送中の番組『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』。オンエアは8月29日(日)。3人は同番組の8月スペシャルナビゲーターを担当した。
番組はオンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。
・SPINEAR
https://spinear.com/shows/innovation-world-era/
Adoが8月12日にリリースした配信シングル『会いたくて』では、みゆはんが作詞作曲を、みきとPが編曲を担当。8月20日から公開されている映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』の挿入歌になっている。
みゆはん:挿入歌のコンペ用に私が2週間で8曲書いたんです。
みきとP:ヤバ! 2週間で8曲って、2日で1曲くらい書いていたんですか?
みゆはん:すごいハイペースで書いていて死にそうになりました(笑)。それを全部レコーディングすることになりました。
Ado:1コーラスだけだったんですけど、ハモりとかもあって「なんだ、こりゃ!」と。普段はがなりもある激しい歌を歌っているのですが、普段歌っていないラブソングを8曲くらい歌いました(笑)。
みゆはん:その中で最終的にこの『会いたくて』が選ばれて、そこから本格的に制作を始めていきました。時間もギリギリだったので、そこからアレンジを考えたときにエモい曲なので「エモと言えばみきとPさんでしょ!」となりました。私の中で「エモ=みきとPさん」なんですよ(笑)。
みきとP:本当に突然、担当さんから電話がかかってきました。スケジュールもだいぶさし迫っている中で「今、これをやってのけるボカロPはみきとさんしかいないんですよ!」と言われて、「え~? マジっすか」となって。でも頑張りたいということで返事をしました。
みゆはん:答えを出していただいて、無理なお願いも快く聞いていただいて、本当にみきとさんに頼んでよかったです。
みきとP:歌もある程度入っている状態でもらったんですが、いい曲なのでどうアレンジしても曲のパワーは薄れないなと思いました。とは言え、最初の編曲デモで通らず、結局デモ12くらいまでいったんですよ。デモ12は最近なかったのでとても楽しかったですね(笑)。
Ado:それぞれ大変な思いをしていたんですね(笑)。
みきとP:歌も曲もデモの段階からすごくよくて、何回も聴き飽きない。聴くたびにいいところを見つけてすごくやりがいがありましたね。
この曲は、本人同士が両思いであることに気付かずに片思いをしているという「両片思い」がテーマだ。Adoの歌声についてみきとPは「毒や切れ味がちゃんと出ていてさすが」と感想を述べ、みゆはんも「ちゃんとラブソングを歌えているのによさが出ている」と評した。
Ado:海外のボカロPでは、K-POPの楽曲を初音ミクたちに歌わせている人もいました。そこにいくんだなと思ってビックリしました。しかもめちゃめちゃ上手で聴きやすかったですね。
みゆはん:今後に期待できますよね。
みきとP:もっとグローバルにやりましょう、日本のボカロPも(笑)。
みゆはん:つい先日もオリンピックのシンクロ競技で初音ミクの曲が使われていました。ここまできたのか、と思いました。日本の誇れる文化なのかなと。もっと世界中の人に愛されてほしいですね。
番組では中学生のときに学校に行けなくなった時期があったというAdoの突破ストーリーにも迫った。当時、ボカロPのKEIの『Hello, Worker』に出会ったという。
Ado:サビで「何がしたいかわからない 何ができるかわからない」という歌詞が、自分の心情を描いていて共感しました。「明日のことはわからない 昨日のことはかわらない なら今日ぐらいは僕にください」という歌詞が自分を前に進めてくれました。すごく勇気づけられて、励みになった自分にとって大事な楽曲の一つですね。
みゆはん:助けられたきっかけもボカロだったんですね。
Ado:そうですね。年がら年中ボカロばかり聴いているので、ボカロに支えられてばっかりです。
みゆはん:逆にボカロで音楽の道に進むきっかけにもなった?
Ado:活動のきっかけもボカロからですね。もともと小学校1年生のときからボカロを聴いていて、6年生くらいのときに難しい楽曲をカバーする歌い手さんに出会いました。顔も名前も知らないけどこんなに格好よく歌えるというところが、ミステリアスで惹かれました。そこから「もしかしたら自分にもできるかもしれない」と思って歌い始めましたね。
みゆはん:私も歌ってくれてありがとうと思っているし、ファンもみんな思ってる。今、みんなの代わりに伝えますね。歌ってくれてありがとう。
Ado:嬉しい(笑)。
『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』では、各界のイノベーターが週替りでナビゲート。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。第5週がある場合は毎回異なるナビゲーターが登場する。放送は毎週日曜日23時から。
この鼎談が放送されたのは、J-WAVEで放送中の番組『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』。オンエアは8月29日(日)。3人は同番組の8月スペシャルナビゲーターを担当した。
番組はオンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。
・SPINEAR
https://spinear.com/shows/innovation-world-era/
3人で制作した映画挿入歌は「何回聴いても聴き飽きない」
Adoは主にボカロ楽曲の「歌ってみた」動画を投稿している歌い手。昨年10月にリリースしたメジャー1作目の配信シングル『うっせぇわ』も話題となった。みきとPはボカロPや音楽プロデューサーとして楽曲提供を行っている。みゆはんは声優、モデル、デザイナー、YouTuberとしても活動しているシンガーソングライターだ。Adoが8月12日にリリースした配信シングル『会いたくて』では、みゆはんが作詞作曲を、みきとPが編曲を担当。8月20日から公開されている映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』の挿入歌になっている。
みゆはん:挿入歌のコンペ用に私が2週間で8曲書いたんです。
みきとP:ヤバ! 2週間で8曲って、2日で1曲くらい書いていたんですか?
みゆはん:すごいハイペースで書いていて死にそうになりました(笑)。それを全部レコーディングすることになりました。
Ado:1コーラスだけだったんですけど、ハモりとかもあって「なんだ、こりゃ!」と。普段はがなりもある激しい歌を歌っているのですが、普段歌っていないラブソングを8曲くらい歌いました(笑)。
みゆはん:その中で最終的にこの『会いたくて』が選ばれて、そこから本格的に制作を始めていきました。時間もギリギリだったので、そこからアレンジを考えたときにエモい曲なので「エモと言えばみきとPさんでしょ!」となりました。私の中で「エモ=みきとPさん」なんですよ(笑)。
みきとP:本当に突然、担当さんから電話がかかってきました。スケジュールもだいぶさし迫っている中で「今、これをやってのけるボカロPはみきとさんしかいないんですよ!」と言われて、「え~? マジっすか」となって。でも頑張りたいということで返事をしました。
みゆはん:答えを出していただいて、無理なお願いも快く聞いていただいて、本当にみきとさんに頼んでよかったです。
みきとP:歌もある程度入っている状態でもらったんですが、いい曲なのでどうアレンジしても曲のパワーは薄れないなと思いました。とは言え、最初の編曲デモで通らず、結局デモ12くらいまでいったんですよ。デモ12は最近なかったのでとても楽しかったですね(笑)。
Ado:それぞれ大変な思いをしていたんですね(笑)。
みきとP:歌も曲もデモの段階からすごくよくて、何回も聴き飽きない。聴くたびにいいところを見つけてすごくやりがいがありましたね。
この曲は、本人同士が両思いであることに気付かずに片思いをしているという「両片思い」がテーマだ。Adoの歌声についてみきとPは「毒や切れ味がちゃんと出ていてさすが」と感想を述べ、みゆはんも「ちゃんとラブソングを歌えているのによさが出ている」と評した。
Ado「ボカロに支えられてばっかり」
ボカロの魅力について問われたAdoは「人間の声ではない初音ミクら“存在”が歌っているところ。声そのもの」と語る。近年では海外からもボカロ作品は注目されており、Adoも中国語バージョンや英語バージョンでも歌うことが増えているそうだ。Ado:海外のボカロPでは、K-POPの楽曲を初音ミクたちに歌わせている人もいました。そこにいくんだなと思ってビックリしました。しかもめちゃめちゃ上手で聴きやすかったですね。
みゆはん:今後に期待できますよね。
みきとP:もっとグローバルにやりましょう、日本のボカロPも(笑)。
みゆはん:つい先日もオリンピックのシンクロ競技で初音ミクの曲が使われていました。ここまできたのか、と思いました。日本の誇れる文化なのかなと。もっと世界中の人に愛されてほしいですね。
番組では中学生のときに学校に行けなくなった時期があったというAdoの突破ストーリーにも迫った。当時、ボカロPのKEIの『Hello, Worker』に出会ったという。
Ado:サビで「何がしたいかわからない 何ができるかわからない」という歌詞が、自分の心情を描いていて共感しました。「明日のことはわからない 昨日のことはかわらない なら今日ぐらいは僕にください」という歌詞が自分を前に進めてくれました。すごく勇気づけられて、励みになった自分にとって大事な楽曲の一つですね。
みゆはん:助けられたきっかけもボカロだったんですね。
Ado:そうですね。年がら年中ボカロばかり聴いているので、ボカロに支えられてばっかりです。
みゆはん:逆にボカロで音楽の道に進むきっかけにもなった?
Ado:活動のきっかけもボカロからですね。もともと小学校1年生のときからボカロを聴いていて、6年生くらいのときに難しい楽曲をカバーする歌い手さんに出会いました。顔も名前も知らないけどこんなに格好よく歌えるというところが、ミステリアスで惹かれました。そこから「もしかしたら自分にもできるかもしれない」と思って歌い始めましたね。
みゆはん:私も歌ってくれてありがとうと思っているし、ファンもみんな思ってる。今、みんなの代わりに伝えますね。歌ってくれてありがとう。
Ado:嬉しい(笑)。
『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』では、各界のイノベーターが週替りでナビゲート。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。第5週がある場合は毎回異なるナビゲーターが登場する。放送は毎週日曜日23時から。
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