捨てがちな食材のさまざまな部分をおいしく食べる工夫について、「もったいない料理人」として活動するみっきーさんが紹介した。
みっきーさんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『KURASEEDS』(ナビゲーター:山中タイキ)。番組パートナーは小学館のWebマガジン『kufura(クフラ)』の編集長・佐藤明美が務める。ここでは、6月7日(火)のオンエアをテキストで紹介する。
みっきー:料理をはじめたのは、高校を卒業してすぐ。老舗の懐石料理屋さんに入ったんですけど、そこのお店ではけっこうな量の食品ロスがありました。頑張って料理しているはずなのに毎日それを捨ててしまうのを目の当たりにして、そこから食品ロスという問題に興味を持ちました。個人的に調べていくうちに、そういうテーマで動いている人たちとつながることができて、そこから少しずつイベントをやったり個人でお弁当を作ったりして、今こういった活動をしています。
山中:飲食店もいろいろありますけど、食べられるところを全部使うところもあれば、いちばんいいところを使うお店もありますよね。
食品を扱う料理人が食品を捨てるのに抵抗がないことや、現状の日本の食育などにも不安を感じたみっきーさんは、その後料理店を辞め、食品ロスに関するイベントやケータリングの作成など活動に専念。コロナ禍でイベントがなかなか開催できないなか、おうちで楽しく料理をしながらできる食品ロスを伝えていこうと思い、現在はSNSでさまざまな情報を発信している。
みっきー:あそこの部分は普段捨てる方が多いと思うんですけど、実はうまみがすごくて、個人的によくやるのはピーマンの肉詰めです。ピーマンの肉詰めにはタマネギを炒めて入れることがよくあると思うんですけど、そこのタマネギにピーマンのワタと種を刻んで入れて使うと、ピーマンのうまみや苦み、甘みなどが追加されておいしくなります。また、ピーマンのワタは肉汁を吸う成分がけっこうあるので、一緒に入れるとジューシーさも増すのでぜひお試しください。
山中:いままで食べてこないとなると、抵抗があるじゃないですか。ピーマンの肉詰めはお肉のなかに紛れ込んでよりおいしくなるので、やってみたいですね。
佐藤:ピーマンのワタにはピラジンという血液の流れをサラサラにする働きを保つ栄養素が含まれていて、種には体内の余分な塩分を排出するカリウムが含まれているそうですよ。
続いてみっきーさんが紹介したのは、これからおいしい季節がやってくる夏野菜の1つ、ナスのヘタをおいしく食べるレシピだ。
みっきー:ナスのヘタって実は昔、口内炎の薬に使われていたぐらい栄養が豊富で、食べられるんですよね。ナスのヘタの根元の硬い部分だけ落とせば、あとは(身と)同じように食べられます。おすすめの食べ方は蒲焼きで、我が家ではナスの蒲焼きをけっこう作ります。作り方は簡単で、ナスをヘタつきで縦に切って、ちょっと片栗粉を断面にまぶしてカリっと焼いて、砂糖と醤油とみりんで味をつけるだけです。ご飯にのせてちょっと山椒をかけると、ウナギの蒲焼きっぽい風味になります。
山中:ナスのあたまの部分というか、帽子になっているところ、どこまで切っちゃっていますか? 帽子のてっぺんのとがっているところだけ切れば、あとは食べれるよということです。ナスのヘタの部分には炎症を抑える物質が含まれていて、ヘタを黒くするまで焼いて、口内炎や歯の炎症部分に塗るといいなんていう言い伝えもあるそうです。
少し硬いヘタはナスの柔らかさと相まって、クセになる歯ごたえになるが、年齢の低い子どもが食べる際には少し注意が必要だ。
みっきー:我が家で最近よくやっているのは、パスタのゆで汁をスープにするという料理です。パスタをゆでて、ちょっと固めのうちに麺をとって炒めたりソースと和えたりしているうちに、ゆで汁にコンソメをちょっと入れて、火が入りやすいえのきや水菜をいれてササっと沸かせばそれでスープにもなるし、ゆで汁を捨てる手間もありません。すごく楽だし、いつも捨てているゆで汁がスープになるのは、とてもいいと思うんですよね。しかも、パスタっていうのはちょっといい麺を使うと小麦の味がおいしく出ます。食品ロスというと小難しいイメージがありますが、気軽に食品ロス削減ができると思います。
山中:これまで、パスタを出汁だと思ったことがまったくなかったですね。
佐藤:確かに。パスタともう1品スープがあると、それだけで食卓完成しますね。
山中:みっきーさんは食品を無駄にしない工夫として、なるべく計画を練って買い物をすること、保存をしっかりすることなど、料理以外でも無理せず食品ロスを解決するために取り組んでいきましょうと、お話をされていました。
みっきーさんの「note」には、食品ロス削減のためのさまざまなアイデアが掲載されている。夏野菜のヘタやワタに関する記事はもちろん、柑橘類の皮からつくるおいしいスイーツなど、興味深い内容満載だ。できることから食品ロス削減を実践しつつ、食への楽しみを増やしていってみては。
あなたの今日が最高1日になるように、暮らしを豊かにしてくれるヒント=種をあなたと一緒に見つけて育てていく番組『KURASEEDS』の放送は、月曜から木曜の朝5時から。
みっきーさんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『KURASEEDS』(ナビゲーター:山中タイキ)。番組パートナーは小学館のWebマガジン『kufura(クフラ)』の編集長・佐藤明美が務める。ここでは、6月7日(火)のオンエアをテキストで紹介する。
大量の食品ロスを目の当たりにし…
SNSでさまざまな食品ロス削減レシピを紹介しているみっきーさん。そもそも「もったいない料理人」として活動をはじめたのは、なぜなのだろうか。みっきー:料理をはじめたのは、高校を卒業してすぐ。老舗の懐石料理屋さんに入ったんですけど、そこのお店ではけっこうな量の食品ロスがありました。頑張って料理しているはずなのに毎日それを捨ててしまうのを目の当たりにして、そこから食品ロスという問題に興味を持ちました。個人的に調べていくうちに、そういうテーマで動いている人たちとつながることができて、そこから少しずつイベントをやったり個人でお弁当を作ったりして、今こういった活動をしています。
山中:飲食店もいろいろありますけど、食べられるところを全部使うところもあれば、いちばんいいところを使うお店もありますよね。
食品を扱う料理人が食品を捨てるのに抵抗がないことや、現状の日本の食育などにも不安を感じたみっきーさんは、その後料理店を辞め、食品ロスに関するイベントやケータリングの作成など活動に専念。コロナ禍でイベントがなかなか開催できないなか、おうちで楽しく料理をしながらできる食品ロスを伝えていこうと思い、現在はSNSでさまざまな情報を発信している。
少しの工夫でおいしく! 食品ロス削減アイデア
みっきーさんは、さまざまな食材を無駄にしない工夫を教えてくれた。はじめは、ピーマンのワタや種をおいしく食べる方法だ。みっきー:あそこの部分は普段捨てる方が多いと思うんですけど、実はうまみがすごくて、個人的によくやるのはピーマンの肉詰めです。ピーマンの肉詰めにはタマネギを炒めて入れることがよくあると思うんですけど、そこのタマネギにピーマンのワタと種を刻んで入れて使うと、ピーマンのうまみや苦み、甘みなどが追加されておいしくなります。また、ピーマンのワタは肉汁を吸う成分がけっこうあるので、一緒に入れるとジューシーさも増すのでぜひお試しください。
山中:いままで食べてこないとなると、抵抗があるじゃないですか。ピーマンの肉詰めはお肉のなかに紛れ込んでよりおいしくなるので、やってみたいですね。
佐藤:ピーマンのワタにはピラジンという血液の流れをサラサラにする働きを保つ栄養素が含まれていて、種には体内の余分な塩分を排出するカリウムが含まれているそうですよ。
続いてみっきーさんが紹介したのは、これからおいしい季節がやってくる夏野菜の1つ、ナスのヘタをおいしく食べるレシピだ。
みっきー:ナスのヘタって実は昔、口内炎の薬に使われていたぐらい栄養が豊富で、食べられるんですよね。ナスのヘタの根元の硬い部分だけ落とせば、あとは(身と)同じように食べられます。おすすめの食べ方は蒲焼きで、我が家ではナスの蒲焼きをけっこう作ります。作り方は簡単で、ナスをヘタつきで縦に切って、ちょっと片栗粉を断面にまぶしてカリっと焼いて、砂糖と醤油とみりんで味をつけるだけです。ご飯にのせてちょっと山椒をかけると、ウナギの蒲焼きっぽい風味になります。
山中:ナスのあたまの部分というか、帽子になっているところ、どこまで切っちゃっていますか? 帽子のてっぺんのとがっているところだけ切れば、あとは食べれるよということです。ナスのヘタの部分には炎症を抑える物質が含まれていて、ヘタを黒くするまで焼いて、口内炎や歯の炎症部分に塗るといいなんていう言い伝えもあるそうです。
少し硬いヘタはナスの柔らかさと相まって、クセになる歯ごたえになるが、年齢の低い子どもが食べる際には少し注意が必要だ。
意外なものがスープに!
最後にみっきーは、パスタのゆで汁を無駄にしない工夫について紹介した。みっきー:我が家で最近よくやっているのは、パスタのゆで汁をスープにするという料理です。パスタをゆでて、ちょっと固めのうちに麺をとって炒めたりソースと和えたりしているうちに、ゆで汁にコンソメをちょっと入れて、火が入りやすいえのきや水菜をいれてササっと沸かせばそれでスープにもなるし、ゆで汁を捨てる手間もありません。すごく楽だし、いつも捨てているゆで汁がスープになるのは、とてもいいと思うんですよね。しかも、パスタっていうのはちょっといい麺を使うと小麦の味がおいしく出ます。食品ロスというと小難しいイメージがありますが、気軽に食品ロス削減ができると思います。
山中:これまで、パスタを出汁だと思ったことがまったくなかったですね。
佐藤:確かに。パスタともう1品スープがあると、それだけで食卓完成しますね。
山中:みっきーさんは食品を無駄にしない工夫として、なるべく計画を練って買い物をすること、保存をしっかりすることなど、料理以外でも無理せず食品ロスを解決するために取り組んでいきましょうと、お話をされていました。
みっきーさんの「note」には、食品ロス削減のためのさまざまなアイデアが掲載されている。夏野菜のヘタやワタに関する記事はもちろん、柑橘類の皮からつくるおいしいスイーツなど、興味深い内容満載だ。できることから食品ロス削減を実践しつつ、食への楽しみを増やしていってみては。
あなたの今日が最高1日になるように、暮らしを豊かにしてくれるヒント=種をあなたと一緒に見つけて育てていく番組『KURASEEDS』の放送は、月曜から木曜の朝5時から。
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2022年6月14日28時59分まで
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番組情報
- KURASEEDS
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月・火・水・木曜5:00-6:00
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山中タイキ