近年、「代替肉」が注目を集めている。動物の肉ではなく、豆など別の素材を使って作る肉のこと。地球環境にも健康にもやさしい食べ物だが、まだ少しハードルが高い印象もある。「専門店でしか食べられないのでは?」などの疑問も抱く人もいるだろう。
しかし実は、スーパーや、チェーンの焼肉店でも展開されている。代替肉を世界に展開する、ネクストミーツ株式会社の代表取締役社長・佐々木英之さんが、代替肉の魅力やその先にある環境への思いを語った。
佐々木さんがリモートで登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』(ナビゲーター:堀田 茜)。オンエアは8月27日(金)。
佐々木さんたちは約3年半かけて代替肉を開発。何百回もの試食を重ねて量産できるようになったという。「食感」「おいしさ」にこだわりながら、現在も開発を続けている。
堀田:代替肉はどんな原材料を使われているんですか?
佐々木:今は大豆が多いんですけども、それ以外でもエンドウ豆のタンパクとか豆類もそうですし、研究レベルではお米や小麦、海藻からとれるタンパクが幅広くあるので、そういったタンパク質にも注目しています。
堀田:ネクストミーツさんのホームページを拝見したんですけど、カルビやハラミ、牛丼、チキンなどいろんな種類があるんですね。味や食感はどう変えているんですか?
佐々木:原材料の配合や、成型の仕方、最終的に食感を出すために二手間くらいかけるのですが、そういうところで同じスライス肉でも食感を変えて、変化をつけています。
堀田:おすすめの食べ方はありますか?
佐々木:もちろん焼肉として食べてもいいんですけど、焼肉は毎日食べるものではないので、肉を刻んで炒めものにしたり、中華系の料理は相性がいいので、そういうものに使いやすいし、おいしく食べられます。
堀田:サラダとかに刻んで入れてもおいしそうですよね。罪悪感がなくて本当にありがたいなって思います。いろんな味もあるから飽きないですよね。
佐々木:そうですね。味付けをさらに加えても問題ないように設計しているので、お好みの味付けにしてもらってもおいしく食べられます。
佐々木:僕らの「地球を終わらせない」というスローガンからしても、環境問題って日本だけよくなればいいという問題でもないので、最初から市場として世界を見ていました。そのなかでアメリカの経済をフル活用すると、日本よりもスピードの速い展開ができ、そのための資金も集められます。たとえば日本で3年かかる資金調達がアメリカでは1年でできるとか、そういったメリットがあるので、アメリカの市場を使って資金を集めながら世界に展開しています。
堀田:日本の技術の高さは世界でも喜ばれそうですよね。
佐々木:日本の食の技術は非常によいものがあると思っているので、和食という文化の切り口から世界にどんどん広げていけたらいいなと思っています。
現在、ネクストミーツの商品は5カ国で販売されており、さらに5カ国で準備を進めている。ヨーロッパはこれから、香港や台湾、シンガポールなどアジア圏ではすでに販売しているそうだ。
最後に佐々木さんがこれからのビジョンを語った。
佐々木:今、代替肉はいろいろなメディアで取り上げていただいているのですが、一過性のブームではダメだと思っています。ちゃんとライフスタイルのなかに定着させていくためには、持続的に商品を展開していきながら、多くの人が環境面などを考えるきっかけになればと思っているので、どれだけこれを続けていけるかがすごく大事だと考えています。これは日本だけではなく世界で同時多発的にやっていく必要があるので、今はとにかく世界にどんどん出ていくことがいちばんの目標です。
堀田:ヘルシーで環境にも優しいネクストミーツのお肉を味わってみたくなりましたし、お肉ひとつで環境が変わるからこそ、毎日のごはんにも気を付けていきたいなと思いました。
『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』は、わたしたちの未来を守るために、いまできることを一緒に考える。放送は毎週金曜日の22時から。
しかし実は、スーパーや、チェーンの焼肉店でも展開されている。代替肉を世界に展開する、ネクストミーツ株式会社の代表取締役社長・佐々木英之さんが、代替肉の魅力やその先にある環境への思いを語った。
佐々木さんがリモートで登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』(ナビゲーター:堀田 茜)。オンエアは8月27日(金)。
ナビゲーター:堀田 茜
カルビ、ハラミ、牛丼…「食感」にも変化をつける
佐々木さんは20代から海外に目を向け、中国・深センにて12年間事業を展開。現地にて、共同創業者である白井 良さんと出会い、環境技術に関する取り組みを開始。2017年から代替肉に注目し、2020年6月にネクストミーツ株式会社を設立した。「地球を終わらせない」ネクストミーツ(日本初、代替肉ブランドによるテレビCM)
堀田:代替肉はどんな原材料を使われているんですか?
佐々木:今は大豆が多いんですけども、それ以外でもエンドウ豆のタンパクとか豆類もそうですし、研究レベルではお米や小麦、海藻からとれるタンパクが幅広くあるので、そういったタンパク質にも注目しています。
堀田:ネクストミーツさんのホームページを拝見したんですけど、カルビやハラミ、牛丼、チキンなどいろんな種類があるんですね。味や食感はどう変えているんですか?
佐々木:原材料の配合や、成型の仕方、最終的に食感を出すために二手間くらいかけるのですが、そういうところで同じスライス肉でも食感を変えて、変化をつけています。
代替肉はどこで買える? 食べられる?
ネクストミーツの「NEXTカルビ」や「NEXTハラミ」は、焼肉のファーストフード店「焼肉ライク」で食べられるほか、パッケージ商品は全国のイトーヨーカドーなどのスーパーでも購入できる。堀田:おすすめの食べ方はありますか?
佐々木:もちろん焼肉として食べてもいいんですけど、焼肉は毎日食べるものではないので、肉を刻んで炒めものにしたり、中華系の料理は相性がいいので、そういうものに使いやすいし、おいしく食べられます。
堀田:サラダとかに刻んで入れてもおいしそうですよね。罪悪感がなくて本当にありがたいなって思います。いろんな味もあるから飽きないですよね。
佐々木:そうですね。味付けをさらに加えても問題ないように設計しているので、お好みの味付けにしてもらってもおいしく食べられます。
代替肉をブームで終わらせない
ネクストミーツはすでにアメリカで上場するなど、積極的に海外展開を行っている。海外に目を向ける理由について佐々木さんは、こうコメントする。佐々木:僕らの「地球を終わらせない」というスローガンからしても、環境問題って日本だけよくなればいいという問題でもないので、最初から市場として世界を見ていました。そのなかでアメリカの経済をフル活用すると、日本よりもスピードの速い展開ができ、そのための資金も集められます。たとえば日本で3年かかる資金調達がアメリカでは1年でできるとか、そういったメリットがあるので、アメリカの市場を使って資金を集めながら世界に展開しています。
堀田:日本の技術の高さは世界でも喜ばれそうですよね。
佐々木:日本の食の技術は非常によいものがあると思っているので、和食という文化の切り口から世界にどんどん広げていけたらいいなと思っています。
現在、ネクストミーツの商品は5カ国で販売されており、さらに5カ国で準備を進めている。ヨーロッパはこれから、香港や台湾、シンガポールなどアジア圏ではすでに販売しているそうだ。
最後に佐々木さんがこれからのビジョンを語った。
佐々木:今、代替肉はいろいろなメディアで取り上げていただいているのですが、一過性のブームではダメだと思っています。ちゃんとライフスタイルのなかに定着させていくためには、持続的に商品を展開していきながら、多くの人が環境面などを考えるきっかけになればと思っているので、どれだけこれを続けていけるかがすごく大事だと考えています。これは日本だけではなく世界で同時多発的にやっていく必要があるので、今はとにかく世界にどんどん出ていくことがいちばんの目標です。
堀田:ヘルシーで環境にも優しいネクストミーツのお肉を味わってみたくなりましたし、お肉ひとつで環境が変わるからこそ、毎日のごはんにも気を付けていきたいなと思いました。
『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』は、わたしたちの未来を守るために、いまできることを一緒に考える。放送は毎週金曜日の22時から。
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2021年9月3日28時59分まで
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番組情報
- ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-
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毎週金曜22:00-22:30
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堀田 茜