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奥田民生は「ふざけた神様」 生き様を含めた魅力を、スキマスイッチ×マカロニえんぴつ・はっとりが語り合う

奥田民生は「ふざけた神様」 生き様を含めた魅力を、スキマスイッチ×マカロニえんぴつ・はっとりが語り合う

スキマスイッチのボーカルの大橋卓弥とピアノの常田真太郎がJ-WAVEで6月19日(土)、影響を受けた音楽や楽曲制作、奥田民生のすごさや活動での悩みと葛藤を語った。

スキマスイッチが登場したのは、J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。6月のマンスリープレゼンターはマカロニえんぴつのはっとり(Vo/Ba)が担当。

3人のトークは、動画でも楽しめる。

玉置浩二の歌唱法に影響を受けた

開口一番、スキマスイッチの大ファンだと公言するはっとり。出会いは小学6年から中学1年の頃、スキマスイッチの『全力少年』がリリースされたタイミングだったという。

そんなはっとりは、まず大橋が影響を受けた音楽について訊く。

大橋:僕は学生時代に洋楽は全然聴いてなくて。よくミュージシャンって洋楽から入る人が多い気がするんですけど、本当に(日本の)ヒットチャートの上のほうに出てくるアーティストを聴いていて。僕らの学生時代だと、Mr.Children、スピッツ、B’zとか。流行りの曲をみんなと同じように聴いて育ったので、音楽自体はMr.Childrenがルーツになっている。あとひとつ言うなら、洋楽だけど、小さい頃から父親の影響でビートルズをよく聴いていました。

大橋はなかでも影響を受けたシンガーに玉置浩二をあげた。

大橋:玉置さんのCDをたまたまレコードショップで聴いたらハマっちゃって、そこから玉置さんの歌はすごいなって思うようになりました。当時は検索してすぐに動画が出てくる時代ではなかったので、ライブビデオを観漁ったりしていました。そもそも、自分の声質が好きじゃないんですよ。
はっとり:今でもですか?
大橋:今でも。

声質は生まれ持ったものであるため、変えることは難しい。しかし、玉置の“感情を込めて歌う”“歌に魂が宿る”という点に、「自分も練習したらできるようになるのかもしれない」と感じたそうだ。

大橋:そういうところは、玉置さんの歌を聴いて、かなり影響を受けていると思いますね。
はっとり:玉置さんは低くて響く声も出るし、高い声もかなり出ますよね。レンジが広いというか。
大橋:若いときって「俺、高い声を出せるぜ」感の曲って作っちゃいません?
はっとり:僕はいま、絶賛そうで、ライブで困っちゃうんですよね(笑)。
大橋:だから僕も曲を作るときに、トップの音をギリギリに設定して作っちゃうんですけど、玉置さんはそれをやらないんですって。「そんな高い声は出さない。でも高く聴こえるだろ? 昔からそういう風に歌ってるんだよ」って昔言われたことがあって。
はっとり:大橋さんは玉置さん由来の歌唱法というか、無理なく歌っているんだけど張り上げている感じも伝わるように意識して歌われているんですね。
大橋:そうですね。

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スキマスイッチはポップさが一貫している

スキマスイッチは大橋と常田それぞれがデモを持ち寄り、そこからいろいろなアプローチで曲を制作するという。

はっとり:ずっと常田さんが曲を作って、大橋さんが歌詞を書いているのかと思っていました。
常田:スキマスイッチは曲も歌詞も両方やります。(大橋の)デモは、基本的にはアコギ弾いて歌ったものをボイスレコーダーで録音して持って来きます。それはアコギ弾いて歌うことが多くて。僕はパソコンベースで作って、メロディーラインはシンセサイザーと自分の声を同時に重ねてわかりやすくなるようにして聴かせることが主で。でもそれはあくまで第一段階のデモで、そこからふたりでブラッシュアップしたものじゃないと、という感覚があるので。たとえば、全然手を加えなくて「これでいいじゃん」っていう曲が過去に何曲かあるんだけど、それもどちらかのフィルターが通っているので、スキマスイッチとして出していいねっていう印が付くというのかな。そんなイメージで作ってますね。

はっとりは大橋と常田、どちらが作った曲もスキマスイッチのポップさが一貫していると表現する。

はっとり:この曲は常田さんかな、この曲は大橋さんかなっていうのがないから、ふたりの気持ちいいポイントがすごく近いのかなって。
常田:(大橋)卓弥とは学年はひとつ違うけど同い年だし、学生時代に聴いてた音楽の方向性もほぼ一緒だから、「このメロディーはいいね」とか「この歌詞面白いね」っていう部分においては、これまで20数年やってるけど、あんまりズレてないね。ただ、人間性は全く違うから歌詞を書いていて「この部分はちょっと恥ずかしくて歌えないよ」とか「ここはもうちょっと男らしくいこうぜ」っていうのはあるけど、「これいいね」って思ったものしか出してないという自負がありますね。
はっとり:大橋さんがヒットチャートの上にいるアーティストが血肉になっているとおっしゃていたことから、音楽オタクじゃないからこそできるポップネスだと思いました。ある種ミーハーだからこそJ-POPの気持ちいいツボを押せるのかなって。

奥田民生はジョン・レノンみたい?

番組後半では、スキマスイッチもはっとりも尊敬する奥田民生の魅力について語り合う場面があり、大橋は奥田を「ジョン・レノンみたいな存在」とたとえる。

大橋:ビートルズってそれぞれのキャラクターがたってて、その中でもジョンって神様っぽい立ち位置にいるというか。だけどふざけてる。“ふざけた神様”というか。民生さんも、人からにじみ出ているカッコよさってあるでしょ。
はっとり:ありますね。生き様ということですよね。
大橋:ずっとふざけてるじゃないですか。でもそのふざけたことをあれだけ真面目にやると生き様自体がエンターテインメントというか。そういうふうに見えて。ジョン・レノンもそうなんだよね。「ビートルズの名前の由来は?」と訊かれて、一度も同じ返答をしたことがないっていう。

2016年、スキマスイッチは奥田民生を迎え、『全力少年』をリアレンジした『全力少年 produced by 奥田民生』をリリースした。

大橋はその楽曲制作時に、奥田民生が一生懸命にカレーうどんを食べるとき用のTシャツのデザインを考えている姿を見て、「この人はずっとこういう人なんだな」と感じたそうで、「あらためて奥田民生さんってすごいな」と思ったという。

大橋:ギャグで人を笑わせようとしているんじゃなくて、自分が楽しもうとしているって感じかな。その雰囲気はファンにもちゃんと伝わってる思うから、民生さんのファンって民生さんのジョークをすごく理解している人が多い気がするんですよね。それを見ていて、音楽家としても、人間としてもカッコいいなって思う。
常田:プロデュースしてもらっているときは、僕が思い描いていたプロデュース像ってあったけたけど、民生さんのそれはどれでもなかったという。他の人のプロデュースって一緒に作っている感じだけど、民生さんのプロデュースは後ろを歩かせてもらっている感じというかな。民生さんがやってきたことの後ろに、民生さんのファンがついてきている感じ。だから、卓弥も言ってたけど、ウケ狙いじゃなくて、俺はこうやりたいんだってやっただけで。他のプロデューサーは「こうやったらスキマスイッチはいいんじゃないか」とか「こうやると、いつものスキマスイッチとは違って面白いだろう」とかみなさんやられるけど、民生さんは自分がわからないところはわからないと言って投げちゃうし。「やっといて」って言われて(笑)。
はっとり:こうやりたいからって、それに向かうんですね。
常田:時間配分とかも全然考えてないけど、それは「今、俺はこれをやりたいからこの時間帯はこれをやる」っていうだけで。でも、それが構築されていて、はちゃめちゃにならないってところがすごいなと思います。それで最後はちゃんと作品になるから。

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命を削って制作「ギリギリセーフを17年ずっと続けている感じ」

はっとりが「キャリアを通じて、悩みや葛藤を抱えた時期はあるか?」と質問。大橋は「いまだに悩みしかない」と答える。

大橋:僕はアルバム作り終わった時点で全部吐き出したと思っているんです。たとえば自分の才能がツボに入っていたとして、使えば使うほどなくなってしまうものだとしたら、「もうこれで空になったんだろうな」って毎回アルバム作り終わったときに思うんですよ。そこからまたインプットをして、ちょっとたまってきたと思ってまたアルバムを作って。でも、今回もアルバムを作るくらいまでの曲数はできないかもしれないなって思って。でも今回もなんとかできあがった。ギリギリセーフだなっていう。そのギリギリセーフを17年ずっと続けている感じですね。

「それは歌も一緒だ」と大橋は続ける。

大橋:僕はボイストレーニングとか受けたこともないし、朝起きて声を出してみないと調子はわからないでしょ。もしかしたら出なくなるかもしれないし。たとえば真太くん(常田)だったら声が出なくても、最悪足が折れてても指が動けば音は出るじゃないですか。僕らの場合って声が出なくなるかもしれない。だから「今日も声が出た。セーフ」っていう。曲もできて「セーフ」っていう。これを17年間繰り返しているから、いまだにいつ声が枯れるかわからないって思い続けていますけどね。ただ、スキマスイッチは相方がいるから、なんとかしてくれるかって。ひとりだったら無理だったかもなって。
はっとり:でもスキマスイッチで歌うのは大橋さんしかいないですからね。
大橋:でも最悪、真太くんが歌えばいいじゃないですか(笑)。
常田:今までの曲でも歌うパートもあるし(笑)。
はっとり:そういう可能性もあるのか。
大橋:でもそれくらい、ちょっとカッコよく聞こえるかもしれないけど、命を削っている感じはありますよね。

番組では他にも、スキマスイッチのふたりが、はっとりが好きな曲『藍』の制作過程を語る場面などがあった。

スキマスイッチの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

『WOW MUSIC』はJ-WAVEで土曜24時-25時。また、『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。

・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ
https://www.youtube.com/c/musicfun_jp

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