J-WAVEで放送中の番組『SEASONS』(ナビゲーター:マリエ)のワンコーナー「MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」。1月30日(土)のオンエアでは、作家、作詞家、詩人の高橋久美子がリモート出演。旅エッセイを紹介し、旅の醍醐味や必需品について語った。
高橋:携帯を持っていかない、タクシーを使わない、スーツケースを持たないといったバックパッカー旅をしていて、観光では見えない国の“すっぴん”の姿を記録ノートに書き続けていたんですね。その記録ノートを広げながら今回の本を書いたので、私と一緒に旅をしているような気持ちで読んでもらえるかなと思います。
マリエ:『旅を栖とす』を読んでいると、「そうそう、こういうところがワクワクするんだよね!」って共感できることがたくさんありました。今まで、どれぐらいの街を訪れたのですか?
高橋:国とか日本の地域を合わせると、100カ所以上は行っていると思いますね。
高橋はチャットモンチーの元ドラマー。バンド活動時代も旅を満喫していたと語った。
高橋:47都道府県、いろんなところにライブツアーへ行っていました。3カ月出ずっぱりな時期もあったので、その頃は実質、旅に出ていたようなものでしたね。ライブで訪れた場所に改めて行くこともあるし、お城が好きなので、ライブのリハーサル前に天守閣に登ったりもしました。ライブで熊本に行ったとき、「熊本城ってカッコいいな!」って好きになったので、そのあとも何度も行っています。ツアーのときはガッツリと散策できないですからね。
高橋:日頃から人間観察をすることが大切だと思います。ポイントとしては、あまり携帯に頼らずに、自分の“勘”を頼りにする。海外は特にそうですね。目を光らせて「この人は危なそうだな」とか「この人なら大丈夫だ」と判断します。いやでもね、いっぱい騙されていますよ。
マリエ:本当ですか!?
高橋:倍ぐらいの値段で物を買わされるなんてことはザラにあります。
マリエ:(笑)。
高橋:「事故に遭ったわけじゃないし、騙されるぐらいはええやろ」ぐらいの気分で旅をしたほうがいいのかなあ。
マリエ:さすがプロ。本を読んでいると、「次の旅では人にしゃべりかけてみようかな」という勇気をもらえます。『旅を栖とす』を読んでいると、次の旅に出る準備ができる気がします。しばらくは難しいことですけどね。
高橋:「次はどこに行こうかな?」と思って準備をしていけるといいですよね。
高橋:書くのに行き詰まったら、湯河原の宿とかに連泊して書いたりするんですよ。旅をすることで“ベタベタな自分”から離れることができるんですよね。宿でできあがったものを家で読んで「よし!」と納得することもありますね。
マリエ:素敵だなあ。客観的に自分のアイディアを見れる部分があるんですかね。
高橋:違う環境に身を置いて、違う景色のなかで作品を見ると客観的になれるのかもしれないです。
続けて高橋は「旅の必需品」を明かした。
高橋:母が漬けた梅干しを持って行きます。
マリエ:おいしそう!
高橋:海外に行って胃袋が疲れてきたときに梅干しを食べたら「復活!」って気分になったりするんですよね。本でフィンランドのことを書いている章があるんですけど、フィンランドでも朝にお粥を食べる文化があるんですよ。お粥のなかにはスグリのジャムとお砂糖を入れて食べるんですよ。だから、お粥が甘いんです。だから私たちは持ってきた梅干しをぽちょんと入れ、「これこれ~!」と言いながら食べていました。
マリエ:わかるな~。旅先だと無性に食べたくなるんですよね。東京にいるときはお味噌汁を毎日飲まないのに、旅に出るってなるとお味噌汁を毎回持っていくんですよ。そういう感覚に似ているのかしら(笑)。
高橋:似ています! 私も味噌を持っていきますよ。
マリエ:どんな本か教えていただけますか?
高橋:筑摩書房から短編小説集を出す予定です。日常の1コマを切り取ったような、何気ないお話を20篇ぐらい入れた本になります。タイトルは仮決定なんですが、『ぐるり』です。いろんなものがぐるりと円になって繋がっていくというような小説になっています。
マリエ:小説は初めて書かれるのですか?
高橋:初なんですよ。ちょこちょこ書いてはいたのですが、こうやって1冊にまとめるのは初めてです。実は、ほぼ書きあがっているんですよ。これを形にしてみなさんにお届けするというのは、私にとって新たなチャレンジになりますね。
マリエ:次の新刊では高橋さんの想像の中を旅させていただきます。
『SEASONS』のワンコーナー「MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」では、「明日を美しくする」そのヒントやきっかけを探る。オンエアは毎週土曜13時30分頃から。
10年間世界を渡り歩いた旅の記録
高橋久美子は1月29日(金)、旅エッセイ『旅を栖とす』(KADOKAWA)を発売。バックパックを背負った高橋が、国内外を10年間渡り歩いた旅路を記したエッセイとなっている。高橋:携帯を持っていかない、タクシーを使わない、スーツケースを持たないといったバックパッカー旅をしていて、観光では見えない国の“すっぴん”の姿を記録ノートに書き続けていたんですね。その記録ノートを広げながら今回の本を書いたので、私と一緒に旅をしているような気持ちで読んでもらえるかなと思います。
マリエ:『旅を栖とす』を読んでいると、「そうそう、こういうところがワクワクするんだよね!」って共感できることがたくさんありました。今まで、どれぐらいの街を訪れたのですか?
高橋:国とか日本の地域を合わせると、100カ所以上は行っていると思いますね。
高橋はチャットモンチーの元ドラマー。バンド活動時代も旅を満喫していたと語った。
高橋:47都道府県、いろんなところにライブツアーへ行っていました。3カ月出ずっぱりな時期もあったので、その頃は実質、旅に出ていたようなものでしたね。ライブで訪れた場所に改めて行くこともあるし、お城が好きなので、ライブのリハーサル前に天守閣に登ったりもしました。ライブで熊本に行ったとき、「熊本城ってカッコいいな!」って好きになったので、そのあとも何度も行っています。ツアーのときはガッツリと散策できないですからね。
旅をする上で大切な心構え
エッセイには、旅先で出会った人々の記録がある。マリエは「危険ではない、人と交流するコツはありますか?」と質問する。高橋:日頃から人間観察をすることが大切だと思います。ポイントとしては、あまり携帯に頼らずに、自分の“勘”を頼りにする。海外は特にそうですね。目を光らせて「この人は危なそうだな」とか「この人なら大丈夫だ」と判断します。いやでもね、いっぱい騙されていますよ。
マリエ:本当ですか!?
高橋:倍ぐらいの値段で物を買わされるなんてことはザラにあります。
マリエ:(笑)。
高橋:「事故に遭ったわけじゃないし、騙されるぐらいはええやろ」ぐらいの気分で旅をしたほうがいいのかなあ。
マリエ:さすがプロ。本を読んでいると、「次の旅では人にしゃべりかけてみようかな」という勇気をもらえます。『旅を栖とす』を読んでいると、次の旅に出る準備ができる気がします。しばらくは難しいことですけどね。
高橋:「次はどこに行こうかな?」と思って準備をしていけるといいですよね。
旅先の宿で執筆をすることも
高橋は、創作活動において旅が必要不可欠な存在だという。高橋:書くのに行き詰まったら、湯河原の宿とかに連泊して書いたりするんですよ。旅をすることで“ベタベタな自分”から離れることができるんですよね。宿でできあがったものを家で読んで「よし!」と納得することもありますね。
マリエ:素敵だなあ。客観的に自分のアイディアを見れる部分があるんですかね。
高橋:違う環境に身を置いて、違う景色のなかで作品を見ると客観的になれるのかもしれないです。
続けて高橋は「旅の必需品」を明かした。
高橋:母が漬けた梅干しを持って行きます。
マリエ:おいしそう!
高橋:海外に行って胃袋が疲れてきたときに梅干しを食べたら「復活!」って気分になったりするんですよね。本でフィンランドのことを書いている章があるんですけど、フィンランドでも朝にお粥を食べる文化があるんですよ。お粥のなかにはスグリのジャムとお砂糖を入れて食べるんですよ。だから、お粥が甘いんです。だから私たちは持ってきた梅干しをぽちょんと入れ、「これこれ~!」と言いながら食べていました。
マリエ:わかるな~。旅先だと無性に食べたくなるんですよね。東京にいるときはお味噌汁を毎日飲まないのに、旅に出るってなるとお味噌汁を毎回持っていくんですよ。そういう感覚に似ているのかしら(笑)。
高橋:似ています! 私も味噌を持っていきますよ。
高橋、初の小説にチャレンジ!
高橋は4月頃、初の小説を刊行予定だ。マリエ:どんな本か教えていただけますか?
高橋:筑摩書房から短編小説集を出す予定です。日常の1コマを切り取ったような、何気ないお話を20篇ぐらい入れた本になります。タイトルは仮決定なんですが、『ぐるり』です。いろんなものがぐるりと円になって繋がっていくというような小説になっています。
マリエ:小説は初めて書かれるのですか?
高橋:初なんですよ。ちょこちょこ書いてはいたのですが、こうやって1冊にまとめるのは初めてです。実は、ほぼ書きあがっているんですよ。これを形にしてみなさんにお届けするというのは、私にとって新たなチャレンジになりますね。
マリエ:次の新刊では高橋さんの想像の中を旅させていただきます。
『SEASONS』のワンコーナー「MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」では、「明日を美しくする」そのヒントやきっかけを探る。オンエアは毎週土曜13時30分頃から。
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