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V6・井ノ原快彦は「最高で、いい人」 渡辺俊美が『461個のおべんとう』映画化の喜び明かす

V6・井ノ原快彦は「最高で、いい人」 渡辺俊美が『461個のおべんとう』映画化の喜び明かす

J-WAVEで放送中の番組『SEASONS』(ナビゲーター:マリエ)のワンコーナー「MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」。11月7日(土)のオンエアでは、今年で30周年を迎えるバンド、TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美がリモート出演。お弁当を通した息子との交流について語った。

東日本大震災があり、息子にちゃんと食わせなきゃと必死だった

渡辺の著書が原作の映画『461個のおべんとう』が現在公開中だ。

【あらすじ】

長年連れ添っていた妻と別れることを決意した鈴本一樹(井ノ原快彦)。離婚の際に自分を選んでくれた息子・虹輝(道枝駿佑)が15歳と多感な年頃を迎えていただけに、罪悪感を抱いていた。そんな時、重なるように虹輝が高校受験に失敗してしまう。

好きな音楽で生計を立てている一樹は、息子に対しても“学校だけがすべてではない。好きなように育ってくれたらそれでいい"と考えていた。しかし虹輝の出した答えは「高校へ行きたい」だった。

翌年の春、見事合格した虹輝に、一樹は高校でのお昼ごはんをどうしたいか訊く。「父さんのお弁当がいい」という返答に、笑みがこぼれる。この瞬間「3年間、毎日お弁当を作る!」「3年間、休まず学校へ行く」という“大切な約束"が生まれたのだった。
映画『461個のおべんとう』公式サイトより)

マリエ:2014年に出版された渡辺さんの著書『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』(マガジンハウス)が原作になっているんですよね。この出来事が起こったのは何年前でしょうか。
渡辺:2011、12、13年ですね。ちょうど震災があったころです。
マリエ:日本全体がガラッと変わった時期の3年間ですね。不安なニュースがたくさん流れたことが、親子の絆に大きく響いたんじゃないでしょうか。
渡辺:まさにそうですね。「お弁当」というワードが前にいくんですが、実際には東日本大震災、自分のふるさとである福島県が大変な状況になりました。ちょうど3月12日から息子とふたり暮らしになったんですね。
マリエ:学校が始まる前で、これから4月の入学式を迎えるというときですよね。
渡辺:そうなんです。なので、「息子を守りたい」という必死な想いだけでしたね。「この子をちゃんと育てたい」と言ったら変ですが「ちゃんと食わせなきゃ」みたいな思いで作ったのが、お弁当でした。

渡辺を演じた井ノ原快彦を絶賛「初めて会ったような気がしなかった」

渡辺は映画『461個のおべんとう』を息子と一緒に観たそうだ。

渡辺:息子はもう26歳になっています。息子役は道枝駿佑くんだからかわいいし、「身長も20センチ違う」みたいなことを言ってました(笑)。でも学校の友情的な部分、友だちがいて助かったとか、「励ましや仲間の部分をちゃんと捉えていた」と言っていましたね。
マリエ:劇中で渡辺さん自身も少しだけ出演されているところも、ファンの方にとってはうれしいんじゃないでしょうか。
渡辺:ビックリするというか、笑っちゃうんじゃないかなと思います(笑)。でもシリアスなシーンじゃないから笑っていただいても全然大丈夫です。
マリエ:井ノ原快彦さんが渡辺さんを演じていて、どこか似てるなって思う部分があるんですよね。
渡辺:本当にすごいんですよ。初対面のときもそうだったんですが、なんか初めて会ったような気がしなかったんですよね。共通する知人の話をしたりして、会うたびにどんどん俺に似てくるんですよね。
マリエ:おもしろい。
渡辺:終わったころには、今度は俺がイノッチ(井ノ原)に寄せてるんですよ(笑)。
マリエ:寄せちゃったんですね(笑)
渡辺:だから今の俺は俺じゃないんですよね。劇中の俺に寄せているというか。
マリエ:一心同体ですね。本当に面影があるので、そこもすごく感情移入をして観てしまうポイントでした。
渡辺:本当にイノッチでよかったと思います。最高で、いい人です。
マリエ:メンバーがみんな楽しそうで豪華ですよね。
渡辺:やついいちろうくんとKREVAとイノッチが集まってると、本当に小学校の同級生みたい。
マリエ:ミュージシャンの笑いの絶えない生活も垣間見えておもしろかったです。
渡辺:すばらしかった。ナイスキャスティングですよ。

渡辺にとってお弁当は「交換日記」

渡辺に「お弁当は、ふたりにとってどんなものでしたか?」とマリエが問いかけた。

渡辺:交換日記みたいなものでした。僕は長文を書いて出すんだけど、息子は「ごちそうさま」「元気だよ」と、全部食べてスッカラカンにして戻すみたいな日記でしたね。
マリエ:おもしろいなあ。その食べたもので息子さんは成長していってるんですよね。
渡辺:食べてくれなかったら僕も続かなかっただろうと思います。僕が最初に約束を守るという想いがあったんだけど、最終的に僕は息子に守られましたね。
マリエ:すごいなあ。無言で返ってくる交換日記のなかに愛が詰まっていたわけですね。
渡辺:お互いの本当の「ありがとう」があって、最終的に絆になるんだなと実感しました。
マリエ:「調理の時間は40分以内」「1食にかける値段は300円以内」「おかずは材料から作る」といった、お弁当作りの3カ条がありました。その決意がすばらしいなと思うんですよね。
渡辺:性格なんでしょうね。「決めたらやる」みたいなことは、ずっとそういうふうにやってきたような気がするんですよね。
マリエ:劇中で出てきたお弁当の完成度はかなり高いと思うのですが、ご自身のお弁当と比べていかがでしたか?
渡辺:自分で言うのもなんですが、僕のもおいしいんです。でも、(料理監修を行っている、フードスタイルの)飯島奈美さんが作る料理はめちゃくちゃうまいんですよ。NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』の料理も飯島さんなんです。僕の大好きな料理家の人が作ってくれたことも含めて、映画化は嬉しかったですね。

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『SEASONS』のワンコーナー「MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」では、「明日を美しくする」そのヒントやきっかけを探る。オンエアは毎週土曜13時30分頃から。

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