『きょうの猫村さん』実写化でも話題の俳優・松重 豊がナビゲートする特別番組『J-WAVE SELECTION SENSIBLE LIFE』が、4月12日(日)にオンエアされた。『J-WAVE SELECTION』は、J-WAVEがいま注目するさまざまなトピックをお届けする日曜夜の番組だ。
松重は、『きょうの猫村さん』のミニドラマで、主役の猫の家政婦・猫村ねこ役を演じている。この番組ではゲストに、原作者の漫画家・ほしよりこと、ドラマで料理監修を務めたフードスタイリストの飯島奈美が登場し、主題歌の作詞を担当したU-zhaanがコメントを寄せた。ミニドラマ『きょうの猫村さん』の物語の背景を聞きながら、“ていねいな暮らし”を見つめ直すきっかけを提案する1時間となった。
ここでは、『きょうの猫村さん』の実写化に対して原作者・ほしよりこが思ったことや、漫画を書くときに意識していることをお届けしよう。さらに、ミニドラマの主題歌で作詞を務めたU-zhaanのコメントや、小魚たっぷり「ネコムライス」の作り方も。
【関連記事】松重 豊の考える、ていねいな暮らしとは「クヨクヨ、ウダウダしない」
■松重による実写化を、原作者はどう思った?
・ミニドラマ『きょうの猫村さん』あらすじ
猫村ねこ(松重 豊)は、自分を拾ってくれた飼い主・ぼっちゃん(濱田 岳)との再会を果たすため、家政婦として働いてお金を貯めるべく村田家政婦紹介所の門をたたく。家政婦紹介所の長、村田の奥さん(石田ひかり)も家政婦志望の猫に戸惑うが、その家事能力の高さを認め、犬神家へ家政婦として奉公させることに。緊張しながら向かった犬神家は、とてもお金持ちのようだが、何やら問題を抱えているようで――。
(テレビ東京公式サイトより)
一人目のゲストとして登場した『きょうの猫村さん』の原作者の漫画家・ほしよりこに、松重が、作品が生まれた経緯や設定の裏話を訊いた。
松重:主人公はなぜ、猫の家政婦・猫村ねこになったんですか?
ほし:名前を考えていたというわけではないんですけど、ふっと出てきました。「猫村さん」って普通の人みたいにして、猫ってそのままの名前でいいんじゃないかなと。「猫村ねこ」ってかわいいかなと思って。
松重:私もこの原作を当然知っていたんですけど、まさか実写化して、自分にオファーが来るとは夢にも思ってみませんでした。「これ、本当にやっていいの?」って気持ちもあったんですけど、ほしさんは実写化についてどう思われていたんですか?
ほし:前から実写化とかアニメ化とか、そういった映像化をしないかという話をいただいたことがあったんですけれども、実写化は「まず、ないかな」と思っていました。アニメ化するにしても、原作の話がゆっくり進むのから、アニメに追い越されると描きにくいので(笑)、ちょっとそれも困るかなと思っていました。でも、プロデューサーの方に「松重さんが猫村さんに興味を持ってくれている。松重さんでどうだろう?」と提案されて、それがすごく面白いと思って。
松重:光栄です。
ほし:松重さんが猫村さんを知ってたことだけでも、ちょっと私は面白かったので(笑)。その方がこんなことをしたいって言ってるって、それはどう考えても面白くなると思うから頑張ってくださいって伝えた感じですね。
■豊かなキャラクターの根っこにある、サスペンスドラマへの憧れ
ミニドラマ『きょうの猫村さん』では、家政婦紹介所の長、村田の奥さんや、猫村さんが家政婦を担当する犬神家など、個性豊かなキャラクターが数多く登場する。
松重:こういった原作のキャラクターたちはモデルがいたんですか?
ほし:私は子ども頃、テレビドラマ『土曜ワイド劇場』をよく観ていて、サスペンスの中にお金持ちの家とか旧家とかそういうのがよく出ていたんですよね。そういうのにすごく憧れがあって、自分も描いてみたいと思い、浅い記憶をたどって描いています。
松重:犬神家に出てくる長女で不良中学生の尾仁子の抱えている問題もなかなか昭和な匂いがしますよね。
ほし:ヤンキーにハマってた時期があるんですよね。雑誌を集めたりとかして、そこの投稿欄にある悩みとかを読むのが好きだったんですね。それで、ファッションのこだわりとか、低年齢で始まって低年齢で終わるところもすごくいいなと思って、そういうはかないカッコよさみたいなものにも惹かれていました。
松重:(笑)。おかしなものに引っかかって、そういうものが劇中の登場人物に反映されていますよね。その人たちの独特のゆがみ方が、役者としても「これやったら面白いだろうな」と思わせる。そんなキャラクターが『きょうの猫村さん』には散りばめられているんですよね。
『きょうの猫村さん』には、さまざまな人間関係や複雑な家族関係なども盛り込まれている。
ほし:一見、何不自由なく幸せそうに見える家庭でも、どんな人にもいろんな事情があったり、背景があったりすると思うので、そういうことを回り込んで見続けたいなと思って。特に憧れられるお金持ちのお家とか旧家とかには、むしろそういうことがいろいろとあってほしいなと思って、それを描いてみた感じですね。
■猫が一生懸命な姿を後ろからスケッチしてる感じ
眺めているだけで心が和む、猫村さんの姿。やわらかいタッチで描かれる漫画は、どんな思いが込められているのだろうか。
ほし:私は映画とかドラマでの家事や食事とかのシーンが大好きなんです。猫がそれをすることが描いていて愛おしいものがあるから、あまり気にかけるとか注意するとかって言うよりも、猫がそういうことを一生懸命やっていることを後ろからずっとスケッチしてるみたいな感じです。(それだけで)けなげに見えちゃうんですよね。
松重:ほしさん自身は家事が得意ですか?
ほし:嫌いではないんですけど上手ではないですね。
松重:家事でも、掃除、料理、洗濯などいろいろありますよね。どれが一番好きですか?
ほし:洗濯ですね。まず洗濯機が洗濯をやってくれるし、たたんだりするのもわりと好きなんですよね。
松重:たたむときの流儀などありますか?
ほし:流儀というほどではないですけど、洗濯物を干す前に一旦手で触ってなでたりしてから干すと、仕上がりがきれいになってるとか。ちっちゃな工夫がいろいろできるし、洗濯って気持ちいいので。でも、洗濯機がなかったらそんなことも言えないと思うんですけど。
猫村さんが家事を頑張ったあとに見られる、「でも、ちょっと休憩」とゴロンと寝転がる姿も印象的だ。
ほし:猫の猫村さんにずっと働かせるのは、描いていていても疲れるので(笑)、すぐゴロンとなるような、そういうちょっとした柔らかさとか、ベタッとする姿を描くことで、自分もリラックスして気持ちが楽ちんになるかなって思います。私自身も、よく昼寝とかをしたりします。ゴロンとするのはけっこう好きですね。
松重:それが、ほしのリラックス方法なんですね。
■U-zhaan「実写化はドッキリじゃないかと…」
番組では、主題歌『猫村さんのうた』の作詞を務めたU-zhaanからもメッセージが届いた。同曲は、作曲を坂本龍一、歌を松重が担当している。U-zhaanはもともと原作のファンで、松重による実写化のしらせや、作詞のオファーに驚いたそうだ。
U-zhaan:猫村さん役が松重 豊さんで、さらに主題歌の作曲が坂本龍一さんで、そしてその歌詞を書けというオファーが来たときは突拍子もない話すぎて、ドッキリ的なやつじゃないかなと一瞬思ったりしました。でも、坂本龍一さんが「ドッキリ大成功!」と書いたプラカードを満面の笑みで持ってくる姿も想像できないので、きっと本当なんだろうなと信じることにして、ひとまず原作を読み直し始めました。歌詞は日本からインドに到着して2日目くらいのときに、時差ボケでものすごく早く目が覚めた早朝に書きました。
U-zhaanは松重の歌の録音にも立ち会ったという。「決して簡単な歌ではない」そうだ。
U-zhaan:特にサビの2小節目からのいきなりの転調の部分とか、かなり難度が高いと思っていたんですけど、松重さんが最初に歌ったときからとてもきれいなピッチで、ちょっとスタジオがどよめきました。そんな感じでいい曲にできあがったんじゃないかなと思っています。
ほしは、『猫村さんのうた』の作曲を担当した坂本龍一とは、以前から交流があった。
ほし:坂本さんがお休みをされて、復帰されるときにTシャツの絵を描かせてもらいました。あと、ニューヨークのレストランでばったりお会いしたこともありました。
松重:それで、今回主題歌の作曲を坂本さんにお願いして、それが通るって奇跡に近いですよね。
ほし:そうですよね。なんかウソみたいに思いますよね。
松重:僕は高校時代から坂本さんの大ファンだったので、今回ご一緒できた縁は、ほしさんが繋いでくれたと思っています。
■小魚たっぷり「ネコムライス」の作り方
続いて、ミニドラマ『きょうの猫村さん』で料理監修を務めたフードスタイリストの飯島奈美が登場した。
飯島は映画では『かもめ食堂』『南極料理人』『海街diary』など、ドラマでは『ごちそうさん』『カルテット』、そして松重の出演する『深夜食堂』など、数多くの作品に登場する料理を手がけている。
松重:ミニドラマ『きょうの猫村さん』では飯島さんが作る犬神家の料理や、猫村さんが作る小魚たっぷりの「ネコムライス」が登場しますよね。
飯島:以前、私の著書『シネマ食堂』(朝日新聞出版)で「ネコムライス」を作ったときに、小魚の定義を調べたら本来はアジとかイワシとかで。(本来の「ネコムライス」は)それを砕いたものをご飯に入れるのですが、魚の骨まで砕くってけっこう大変じゃないですか。だからジャコにさせてもらって、ピーマンとかタマネギとかニンジンを細かく刻んでたっぷり入れる。あとはバターやオリーブオイルとかいろいろ実験したんですけど、結局バターにしましたね。
松重:聞いているだけで唾液がでますね。
ほしの漫画『きょうの猫村さん』の文庫本(マガジンハウス)7巻が5月7日(木)に発売。また、現在発売中の雑誌『カーサ ブルータス』(マガジンハウス)では、猫村さんの器とごはんが登場する。
『きょうの猫村さん』は毎週水曜 深夜0時52分から、テレビ東京にて放送中。動画配信サービス「Paravi」でも観ることができる。詳しくは公式ページまで。
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【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年4月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE SELECTION』
放送日時:毎週日曜 22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jwaveplus/
松重は、『きょうの猫村さん』のミニドラマで、主役の猫の家政婦・猫村ねこ役を演じている。この番組ではゲストに、原作者の漫画家・ほしよりこと、ドラマで料理監修を務めたフードスタイリストの飯島奈美が登場し、主題歌の作詞を担当したU-zhaanがコメントを寄せた。ミニドラマ『きょうの猫村さん』の物語の背景を聞きながら、“ていねいな暮らし”を見つめ直すきっかけを提案する1時間となった。
ここでは、『きょうの猫村さん』の実写化に対して原作者・ほしよりこが思ったことや、漫画を書くときに意識していることをお届けしよう。さらに、ミニドラマの主題歌で作詞を務めたU-zhaanのコメントや、小魚たっぷり「ネコムライス」の作り方も。
【関連記事】松重 豊の考える、ていねいな暮らしとは「クヨクヨ、ウダウダしない」
■松重による実写化を、原作者はどう思った?
・ミニドラマ『きょうの猫村さん』あらすじ
猫村ねこ(松重 豊)は、自分を拾ってくれた飼い主・ぼっちゃん(濱田 岳)との再会を果たすため、家政婦として働いてお金を貯めるべく村田家政婦紹介所の門をたたく。家政婦紹介所の長、村田の奥さん(石田ひかり)も家政婦志望の猫に戸惑うが、その家事能力の高さを認め、犬神家へ家政婦として奉公させることに。緊張しながら向かった犬神家は、とてもお金持ちのようだが、何やら問題を抱えているようで――。
(テレビ東京公式サイトより)
一人目のゲストとして登場した『きょうの猫村さん』の原作者の漫画家・ほしよりこに、松重が、作品が生まれた経緯や設定の裏話を訊いた。
松重:主人公はなぜ、猫の家政婦・猫村ねこになったんですか?
ほし:名前を考えていたというわけではないんですけど、ふっと出てきました。「猫村さん」って普通の人みたいにして、猫ってそのままの名前でいいんじゃないかなと。「猫村ねこ」ってかわいいかなと思って。
松重:私もこの原作を当然知っていたんですけど、まさか実写化して、自分にオファーが来るとは夢にも思ってみませんでした。「これ、本当にやっていいの?」って気持ちもあったんですけど、ほしさんは実写化についてどう思われていたんですか?
ほし:前から実写化とかアニメ化とか、そういった映像化をしないかという話をいただいたことがあったんですけれども、実写化は「まず、ないかな」と思っていました。アニメ化するにしても、原作の話がゆっくり進むのから、アニメに追い越されると描きにくいので(笑)、ちょっとそれも困るかなと思っていました。でも、プロデューサーの方に「松重さんが猫村さんに興味を持ってくれている。松重さんでどうだろう?」と提案されて、それがすごく面白いと思って。
松重:光栄です。
ほし:松重さんが猫村さんを知ってたことだけでも、ちょっと私は面白かったので(笑)。その方がこんなことをしたいって言ってるって、それはどう考えても面白くなると思うから頑張ってくださいって伝えた感じですね。
■豊かなキャラクターの根っこにある、サスペンスドラマへの憧れ
ミニドラマ『きょうの猫村さん』では、家政婦紹介所の長、村田の奥さんや、猫村さんが家政婦を担当する犬神家など、個性豊かなキャラクターが数多く登場する。
松重:こういった原作のキャラクターたちはモデルがいたんですか?
ほし:私は子ども頃、テレビドラマ『土曜ワイド劇場』をよく観ていて、サスペンスの中にお金持ちの家とか旧家とかそういうのがよく出ていたんですよね。そういうのにすごく憧れがあって、自分も描いてみたいと思い、浅い記憶をたどって描いています。
松重:犬神家に出てくる長女で不良中学生の尾仁子の抱えている問題もなかなか昭和な匂いがしますよね。
ほし:ヤンキーにハマってた時期があるんですよね。雑誌を集めたりとかして、そこの投稿欄にある悩みとかを読むのが好きだったんですね。それで、ファッションのこだわりとか、低年齢で始まって低年齢で終わるところもすごくいいなと思って、そういうはかないカッコよさみたいなものにも惹かれていました。
松重:(笑)。おかしなものに引っかかって、そういうものが劇中の登場人物に反映されていますよね。その人たちの独特のゆがみ方が、役者としても「これやったら面白いだろうな」と思わせる。そんなキャラクターが『きょうの猫村さん』には散りばめられているんですよね。
『きょうの猫村さん』には、さまざまな人間関係や複雑な家族関係なども盛り込まれている。
ほし:一見、何不自由なく幸せそうに見える家庭でも、どんな人にもいろんな事情があったり、背景があったりすると思うので、そういうことを回り込んで見続けたいなと思って。特に憧れられるお金持ちのお家とか旧家とかには、むしろそういうことがいろいろとあってほしいなと思って、それを描いてみた感じですね。
■猫が一生懸命な姿を後ろからスケッチしてる感じ
眺めているだけで心が和む、猫村さんの姿。やわらかいタッチで描かれる漫画は、どんな思いが込められているのだろうか。
ほし:私は映画とかドラマでの家事や食事とかのシーンが大好きなんです。猫がそれをすることが描いていて愛おしいものがあるから、あまり気にかけるとか注意するとかって言うよりも、猫がそういうことを一生懸命やっていることを後ろからずっとスケッチしてるみたいな感じです。(それだけで)けなげに見えちゃうんですよね。
松重:ほしさん自身は家事が得意ですか?
ほし:嫌いではないんですけど上手ではないですね。
松重:家事でも、掃除、料理、洗濯などいろいろありますよね。どれが一番好きですか?
ほし:洗濯ですね。まず洗濯機が洗濯をやってくれるし、たたんだりするのもわりと好きなんですよね。
松重:たたむときの流儀などありますか?
ほし:流儀というほどではないですけど、洗濯物を干す前に一旦手で触ってなでたりしてから干すと、仕上がりがきれいになってるとか。ちっちゃな工夫がいろいろできるし、洗濯って気持ちいいので。でも、洗濯機がなかったらそんなことも言えないと思うんですけど。
猫村さんが家事を頑張ったあとに見られる、「でも、ちょっと休憩」とゴロンと寝転がる姿も印象的だ。
ほし:猫の猫村さんにずっと働かせるのは、描いていていても疲れるので(笑)、すぐゴロンとなるような、そういうちょっとした柔らかさとか、ベタッとする姿を描くことで、自分もリラックスして気持ちが楽ちんになるかなって思います。私自身も、よく昼寝とかをしたりします。ゴロンとするのはけっこう好きですね。
松重:それが、ほしのリラックス方法なんですね。
■U-zhaan「実写化はドッキリじゃないかと…」
番組では、主題歌『猫村さんのうた』の作詞を務めたU-zhaanからもメッセージが届いた。同曲は、作曲を坂本龍一、歌を松重が担当している。U-zhaanはもともと原作のファンで、松重による実写化のしらせや、作詞のオファーに驚いたそうだ。
U-zhaan:猫村さん役が松重 豊さんで、さらに主題歌の作曲が坂本龍一さんで、そしてその歌詞を書けというオファーが来たときは突拍子もない話すぎて、ドッキリ的なやつじゃないかなと一瞬思ったりしました。でも、坂本龍一さんが「ドッキリ大成功!」と書いたプラカードを満面の笑みで持ってくる姿も想像できないので、きっと本当なんだろうなと信じることにして、ひとまず原作を読み直し始めました。歌詞は日本からインドに到着して2日目くらいのときに、時差ボケでものすごく早く目が覚めた早朝に書きました。
U-zhaanは松重の歌の録音にも立ち会ったという。「決して簡単な歌ではない」そうだ。
U-zhaan:特にサビの2小節目からのいきなりの転調の部分とか、かなり難度が高いと思っていたんですけど、松重さんが最初に歌ったときからとてもきれいなピッチで、ちょっとスタジオがどよめきました。そんな感じでいい曲にできあがったんじゃないかなと思っています。
ほしは、『猫村さんのうた』の作曲を担当した坂本龍一とは、以前から交流があった。
ほし:坂本さんがお休みをされて、復帰されるときにTシャツの絵を描かせてもらいました。あと、ニューヨークのレストランでばったりお会いしたこともありました。
松重:それで、今回主題歌の作曲を坂本さんにお願いして、それが通るって奇跡に近いですよね。
ほし:そうですよね。なんかウソみたいに思いますよね。
松重:僕は高校時代から坂本さんの大ファンだったので、今回ご一緒できた縁は、ほしさんが繋いでくれたと思っています。
■小魚たっぷり「ネコムライス」の作り方
続いて、ミニドラマ『きょうの猫村さん』で料理監修を務めたフードスタイリストの飯島奈美が登場した。
飯島は映画では『かもめ食堂』『南極料理人』『海街diary』など、ドラマでは『ごちそうさん』『カルテット』、そして松重の出演する『深夜食堂』など、数多くの作品に登場する料理を手がけている。
松重:ミニドラマ『きょうの猫村さん』では飯島さんが作る犬神家の料理や、猫村さんが作る小魚たっぷりの「ネコムライス」が登場しますよね。
飯島:以前、私の著書『シネマ食堂』(朝日新聞出版)で「ネコムライス」を作ったときに、小魚の定義を調べたら本来はアジとかイワシとかで。(本来の「ネコムライス」は)それを砕いたものをご飯に入れるのですが、魚の骨まで砕くってけっこう大変じゃないですか。だからジャコにさせてもらって、ピーマンとかタマネギとかニンジンを細かく刻んでたっぷり入れる。あとはバターやオリーブオイルとかいろいろ実験したんですけど、結局バターにしましたね。
松重:聞いているだけで唾液がでますね。
ほしの漫画『きょうの猫村さん』の文庫本(マガジンハウス)7巻が5月7日(木)に発売。また、現在発売中の雑誌『カーサ ブルータス』(マガジンハウス)では、猫村さんの器とごはんが登場する。
『きょうの猫村さん』は毎週水曜 深夜0時52分から、テレビ東京にて放送中。動画配信サービス「Paravi」でも観ることができる。詳しくは公式ページまで。
【関連記事】松重 豊の考える、ていねいな暮らしとは「クヨクヨ、ウダウダしない」
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年4月19日28時59分まで)
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【番組情報】
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放送日時:毎週日曜 22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jwaveplus/
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