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醍醐虎汰朗、映画『#ハンド全力』オーディションで…内に秘めた野望があらわに

醍醐虎汰朗

醍醐虎汰朗、映画『#ハンド全力』オーディションで…内に秘めた野望があらわに

タイムフリー

劇団ゴジゲンの主宰である松居大悟がナビゲートする、J-WAVEで放送中の『JUMP OVER』。ラジオ、映画、演劇、音楽などの枠を越えた企画を発信し続けている。

7月30日(木)のオンエアでは、ゲストに俳優の醍醐虎汰朗が登場。醍醐は松居が監督する最新作映画『#ハンド全力』でメインキャストの岡本役を演じている。

醍醐虎汰朗、芸能界入りのきっかけは

映画『#ハンド全力』は、7月31日(金)から全国公開されている。

『#ハンド全力』予告編

「今日は大悟さんと醍醐くんでいこう」という松居の呼びかけで始まった、“ダブルダイゴ”のトーク。二人は映画の撮影の後も、新型コロナウイルスの影響でリモートでのやり取りが続いていた。そのため、この日は今年初めて直接顔を合わせたという。

醍醐は2000年東京生まれ。2017年に舞台『弱虫ペダル』の一般公募オーディションで主演・小野田坂道役で勝ち取る。その後もさまざまなドラマに出演し、2019年には新海誠監督の『天気の子』で主人公・森嶋帆高の声を担当。

松居:(プロフィールに)「次世代を担うことを約束された大注目俳優」と書かれていますね(笑)。これはどう? 感じてる?
醍醐:いや、何も感じてないですよ! 文字にするとすごいですけど、落ちてきたオーディションの数が……。
松居:ああ、やっぱりそうだよね。
醍醐:10本受けて1、2本受かったら(いいほう)。
松居:それでも確率高いんじゃない?
醍醐:高いんですかね? でも全然ですよ。

一度聞くと忘れられない醍醐のフルネームは、漢字も含めてすべて本名だ。醍醐が芸能人を志したのは、中学時代にサッカー部を引退後、やることがなくなった頃だったという。

醍醐:その頃、本当にやることがなくてボーっとしている時間が多くて、「将来何になるんだろうな」と考えていました。サッカー推薦で高校に行くのか、勉強で行くのか。
松居:そのレベルのうまさだったの?
醍醐:サッカー推薦はいちおう決まっていました。でも、サッカー選手になれるほどうまくはないし。そのときに、みんなで「何になりたいか」という夢の話をしていたんですよ。
松居:おお、めっちゃいいじゃん。
醍醐:「俺は教師かな」「おまえが教師!?」とか、そういう会話。
松居:音楽が流れそうだな(笑)。
醍醐:あははは(笑)。そのときに、友だちに「芸能界は?」ってポロっと言われたのでその場で応募しました。「俳優 オーディション」で検索して一番上に出てきた今の事務所を押して、オーディションを受けて、そのまま合格しました。
松居:へ~! だって、演技審査もあるわけでしょ?
醍醐:ありました。でも、すごく緊張していましたよ。紙を持って喋ったんですけど、手も足も震えてヨロヨロしていました。なんで受かったんだろう。

もしも役者をやっていなかったら?

リスナーから寄せられた「俳優をやっていなかったら何をしたかったですか?」という質問に対し、醍醐は悩みながらも「役者以外考えられない」と答えた。

醍醐:今がすごく楽しいので、逆によかったなと思います。他にやっていないのでわからないですけど。
松居:高校から事務所に入った?
醍醐:そうですね。高1のときに。
松居:じゃあ、バイトとかもしたことがないんだ。
醍醐:いや、高校1年生のときにファミレスと接骨院でバイトしたことがあります。家の近くに接骨院があって、受付に座っているだけなんですよ。ただ座って携帯をいじって、おじいちゃんおばあちゃんが来たら「院長、お客さんが来ましたー」って呼んでカードをもらって「奥へどうぞ」というだけの係(笑)。最低賃金で働いていました。
松居:まあ、近所だしね。それでも俳優じゃなかったとしたら?
醍醐:え~、なんだろうな。社長になってみたいです。何百億円とか動かしてみたいですね。
松居:あはははは(笑)。
醍醐:たぶん、役者がいいんだと思いますよ(笑)。

松居大悟

松居大悟

松居は『#ハンド全力』のオーディション当時の醍醐について「他の人と違う空気をまとっていた」と振り返る。

松居:役者をやりたくて(この仕事を)始めたわけじゃないからかもしれないけど、「(作品に)出たいっす!」とかじゃなかった。本を渡してお芝居をやってもらって、終わった後に感想を訊いたら「僕、本をもらってすぐにやるよりも、頭入れてからやったほうがもうちょっとうまくできると思うんで」って(笑)。
醍醐:あはははは(笑)。
松居:生意気さがね、なんか残ったんですよね。
醍醐:恥ずかしい!
松居:おもしろかったんだけど、「なぜ、もっとハードルを上げるんだろう」と思った(笑)。
醍醐:たぶん、内に秘めた野望があったんだと思います。きっとその場で見せたパフォーマンスよりも、「使ってくれたらもっといいもの見せられますよ」って嘘でもいいから言って、(合格する)確率を上げようとしたんじゃないですかね、当時の自分は(笑)。

映画館で、部活の青春を肌で感じてほしい

『#ハンド全力』の見所について訊かれると、醍醐は「部活のメンバー内の青春の感じを肌で感じてほしい」と語った。

醍醐:自分もどんどん学生から遠ざかってちょっとずつ大人になり始めているんですけど、やっぱりあのときの感覚ってすごく繊細だし、いろんなものを感じ取れる。若いから言葉一つでも相手のことを考えずに言ってしまったり些細なことで感情が浮き沈みしたり。映画を観てそういう感覚を感じると、自分もちょっと若い気持ちになれると思います。
松居:しかも熊本だからすごくピュアな感じもあるよね。
醍醐:みんな方言で喋っていますもんね。だから全体の空気感を感じてほしいですね。
松居:それは映画館に行かないと感じられないね。

松居は、ネタバレにならないように気をつけつつ、本当の悔しさと悔しいフリをする具体的なシーンをピックアップした。

松居:何が嘘で何が本当か。そういう、若者たちのまだ整理されていない感情と相まっていいシーンだなと思っています。スローモーションで音楽に乗せているところなので、そこをぜひチェックしてほしいですね。

醍醐は次回、8月6日(木)のオンエアでも引き続きゲストとして登場する。来週もお楽しみに。

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2020年8月6日28時59分まで

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