
シンガーソングライターの大塚 愛が、『プラネタリウム』の誕生秘話を語った。
大塚が登場したのは、8月28日(木)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内、音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナー「MUSIC+1」だ。
ノイハウス:2025年5月に『プラネタリウム』の累積再生数が1億回を突破したことがニュースになりました。
大塚:数字が(大きすぎて)よくわからないですけどね。
ノイハウス:ゼロ何個だっけ? みたいになりますよね(笑)。いまから20年前、ちょうど2005年のリリースです。20年前、どんなお気持ちでこの曲を書いたかなど、覚えていることや思い出はありますか?
大塚:作ったのは私が19歳ぐらいのときなので、リリースよりももっと前になります。当初は私、ひとりで打ち込んでいたときのバージョンはこのバラードバージョンではないんです。
サッシャ:違うんですか?
大塚:すごく早い歌だったんです。その当時、GOING STEADYやMONGOL800、THE BLUE HEARTSをすごく聴いていたので、バンドの感じで曲を作っていたんです。
ノイハウス:面白い!
サッシャ:テンポ的には『リンダ リンダ』とか『あなたに』みたいな感じ?
大塚:めっちゃ激しい感じでした。
サッシャ:それがなんでこうなったんですか?
大塚:日本の方に受け入れられやすいんじゃないかと思って。デビューが決まったときに「たぶん、本命の曲はこのほうがいいんじゃないかと思います。受け入れられやすいように、ちょっとバラードバージョンに変えます!」と言って、アレンジをやり直しました。
サッシャ:幻の早いビートバージョンはどこかにあるんですか?
大塚:私のMDにしかないので(笑)。
サッシャ:アマチュア時代に配ったりはしていない?
大塚:レコード会社の人にはたぶん聴かせたかな。でも早いうちにアレンジを変えちゃったので、ないかもしれないです。
ノイハウス:バラードバージョンで歌ってみると、歌い方はもちろんですが気持ちも変わりましたか?
大塚:そもそも曲に合っているなと(笑)。
サッシャ:ロックモードだったから曲の内容に合ってなかったんだ(笑)。
大塚:より日本の方に受け入れられますように、ということで尺八を入れたんです。それをどうやって入れるか、みたいな。メロディラインがすごく難しくて。夜な夜なアレンジャーと仕事の帰り道に「こうかな」「ああかな」と言いながら詰めていきました。
サッシャ:もともとの詞は変わっていない?
大塚:変わっていないですね。
サッシャ:どんな想いの詞なんですか?
大塚:そんなに思い入れがないんです(笑)。
サッシャ:学生時代だったら、学校を卒業してたぶん会えなくなっちゃったのかなとか、ちょっと寂しい曲なのかなとか。
大塚:上白石萌歌様のほうから、この曲について「都市伝説はどうなってます?」みたいな話を言われて。「誰も死んでないよ」とお答えしました(笑)。
サッシャ:そうともとれますよね。
大塚:そういう“うわさ”が回っているということで。私にはそんな話は聞こえてきていませんし、そんな事実はございません。でも、せっかく出た「みんなの作ったうわさ」だから、あまり壊すのもあれかなと。
サッシャ:夢をね。
大塚:伝説のままどうぞ、みたいな。
サッシャ:でも公式的には存命だと。
大塚:誰も死んでないです(笑)。
サッシャ:では、どうやって作ったんですか? いつ思いついたとか。
大塚:そのころは「ひたすら曲を作る」というモードでした。
サッシャ:曲作りフェーズだったんだ。
大塚:しかもヒット曲を作るという気合のもとやっていたので。
サッシャ:だって、むちゃくちゃいい歌詞じゃないですか。
大塚:ときどき小学校から「この歌詞について」みたいな、お手紙をいただいたりするんです。すごく考えてくれるんですけど、そんなに深い意味はなくてごめんなさいみたいな(笑)。
サッシャ:みんなで解釈を考えてくれているけど、そんなことは実はないと。
大塚:だからこの曲に関しては、私よりもみなさんがすごく深掘りしていただいていて。面白いから放っておこうかなと(笑)。
サッシャ:人の心に刺さるようにヒット曲を作ろうと思って、そういう文章を並べていったということなんだ。
大塚:この曲に関してはそうなんですよね。
ノイハウス:その結果、本当に長年愛される曲になっています。
サッシャ:みんな感動してますよ。
大塚:ドラマのおかげでございます。
大塚:出演者の方といろいろお会いして。当時、小栗 旬くんが出演者の方々とたくさん写真を撮っていて。私にも声をかけてくれて「写真を撮ってください」と。その写真、私はもらってなくて(笑)。
サッシャ:あれ(笑)。井上真央さんとは?
大塚:井上真央さんとしゃべりたかったけど、誰かがいつも周りにいて。「真央ちゃん!」なんて話しかけられなくて(笑)。
サッシャ:松本 潤さんは?
大塚:潤さんはちょっと目力が強すぎて。
サッシャ・ノイハウス:(笑)。
大塚:目があった途端、凍りました(笑)。
サッシャ:加賀まりこさんは?
大塚:偉大すぎて私たぶん話せてない(笑)。
サッシャ:これはどこの花火の音なんでしょうか。
大塚:花火の歌なのか、プラネタリウムの歌なのか、どっちなんだみたいな(笑)。その印象がみなさん強いみたいです。
サッシャ:歌詞にも花火とありますよね。
大塚:そこでブレイクして、なにかを入れようかとなったんです。でも、音源をいろいろと探しているなかで、いい花火の音がなくて。それで細かく組み合わせたんですよ。
ノイハウス:あれはひとつじゃないんですね。
大塚:上っていく音と、バーンと弾ける音は別で、パラパラという音も別から持ってきて3種類を貼り付けました。
ノイハウス:花火のサイズ感を合わせるのは難しそうです。
大塚:これは実際は花火の音じゃないんですけど、花火に聞こえるような音を探しました。実際の花火の音だとちょっと弱かったりとか、思った感じに聞こえなくて。
サッシャ:なんの音なんだろう?
大塚:爆発音です(笑)。当時もいろいろな爆発音をずっと聴いて「これかな?」「いや、これかな?」「これでいこう」と。
サッシャ:じゃあ、バラエティとかで使えるような「ドカーン」みたいなのも聴いて?
大塚:いろいろサンプルがあって、そこから3種類を組み合わせて花火は表現しています。
サッシャ:意外と激しいんだね。
大塚:じゃないと「バーン」といかなくて。
サッシャ:ちなみに『プラネタリウム』というタイトルは? 歌詞には出てこないですよね。
大塚:ね、本当に(笑)。
ノイハウス:どういうことなんでしょうか。
大塚:みなさん、そろそろ気づいていると思いますが一貫性がないなと。
サッシャ:いやいや、大塚さんがこうやって曲作りしているんだなと興味深く聞いています。
大塚:当時からシングル向きタイトルとかB面向きタイトルとか、いろいろと「これ使えるな」という言葉のリストがあるんです。曲と相性のいいものをチョイスして持ってくるとか。
サッシャ:じゃあ、プラネタリウムというのがリストのなかにあって、この曲との組み合わせになったと。
ノイハウス:プロセスがすごいですね。
大塚:アレンジに時間がかかるので、けっこう疲れてる……(笑)。
サッシャ:そりゃ曲作りは大変ですよね。だからいまは思い入れがある?
大塚:『プラネタリウム』に関してはもともと打ち込みで。アレンジャーと一緒に実際に作るんですけど、それを生音にしたほうがいいんじゃないかと思って生で全部1回録ったんです。しかも、けっこうな大御所ミュージシャンを呼んで。だけど、録ってみたら「なんか違う」と私のひと声で全部ひっくり返っちゃって。
サッシャ:大御所さんがいっぱい呼ばれたのに?
大塚:「なんか違う、こうじゃない」と思っちゃって言っちゃったんですよね。結果、尺八だけ生で録らせていただいて、それ以外は全部打ち込みなんです。ギターはたぶんアレンジャーが弾いたのかな?
サッシャ:ぶっちゃけ話がむちゃくちゃ出てきます、面白い。
大塚の最新情報は公式サイトまで。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
大塚が登場したのは、8月28日(木)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内、音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナー「MUSIC+1」だ。
『プラネタリウム』はもともとハイテンポな曲だった
この週の『STEP ONE』では、月曜から4日間を通して名曲の誕生秘話を探る企画「あの夏ソングはこうして生まれた」を実施。最終日となる8月28日(木)は大塚 愛の『プラネタリウム』を特集した。大塚 愛 / プラネタリウム
大塚:数字が(大きすぎて)よくわからないですけどね。
ノイハウス:ゼロ何個だっけ? みたいになりますよね(笑)。いまから20年前、ちょうど2005年のリリースです。20年前、どんなお気持ちでこの曲を書いたかなど、覚えていることや思い出はありますか?
大塚:作ったのは私が19歳ぐらいのときなので、リリースよりももっと前になります。当初は私、ひとりで打ち込んでいたときのバージョンはこのバラードバージョンではないんです。
サッシャ:違うんですか?
大塚:すごく早い歌だったんです。その当時、GOING STEADYやMONGOL800、THE BLUE HEARTSをすごく聴いていたので、バンドの感じで曲を作っていたんです。
ノイハウス:面白い!
サッシャ:テンポ的には『リンダ リンダ』とか『あなたに』みたいな感じ?
大塚:めっちゃ激しい感じでした。
サッシャ:それがなんでこうなったんですか?
大塚:日本の方に受け入れられやすいんじゃないかと思って。デビューが決まったときに「たぶん、本命の曲はこのほうがいいんじゃないかと思います。受け入れられやすいように、ちょっとバラードバージョンに変えます!」と言って、アレンジをやり直しました。
サッシャ:幻の早いビートバージョンはどこかにあるんですか?
大塚:私のMDにしかないので(笑)。
サッシャ:アマチュア時代に配ったりはしていない?
大塚:レコード会社の人にはたぶん聴かせたかな。でも早いうちにアレンジを変えちゃったので、ないかもしれないです。
ノイハウス:バラードバージョンで歌ってみると、歌い方はもちろんですが気持ちも変わりましたか?
大塚:そもそも曲に合っているなと(笑)。
サッシャ:ロックモードだったから曲の内容に合ってなかったんだ(笑)。
大塚:より日本の方に受け入れられますように、ということで尺八を入れたんです。それをどうやって入れるか、みたいな。メロディラインがすごく難しくて。夜な夜なアレンジャーと仕事の帰り道に「こうかな」「ああかな」と言いながら詰めていきました。
ひとり歩きした歌詞の解釈
大塚は『プラネタリウム』の歌詞について、ファンのあいだで解釈がひとり歩きしていることを明かした。サッシャ:もともとの詞は変わっていない?
大塚:変わっていないですね。
サッシャ:どんな想いの詞なんですか?
大塚:そんなに思い入れがないんです(笑)。
サッシャ:学生時代だったら、学校を卒業してたぶん会えなくなっちゃったのかなとか、ちょっと寂しい曲なのかなとか。
大塚:上白石萌歌様のほうから、この曲について「都市伝説はどうなってます?」みたいな話を言われて。「誰も死んでないよ」とお答えしました(笑)。
サッシャ:そうともとれますよね。
大塚:そういう“うわさ”が回っているということで。私にはそんな話は聞こえてきていませんし、そんな事実はございません。でも、せっかく出た「みんなの作ったうわさ」だから、あまり壊すのもあれかなと。
サッシャ:夢をね。
大塚:伝説のままどうぞ、みたいな。
サッシャ:でも公式的には存命だと。
大塚:誰も死んでないです(笑)。
サッシャ:では、どうやって作ったんですか? いつ思いついたとか。
大塚:そのころは「ひたすら曲を作る」というモードでした。
サッシャ:曲作りフェーズだったんだ。
大塚:しかもヒット曲を作るという気合のもとやっていたので。
サッシャ:だって、むちゃくちゃいい歌詞じゃないですか。
大塚:ときどき小学校から「この歌詞について」みたいな、お手紙をいただいたりするんです。すごく考えてくれるんですけど、そんなに深い意味はなくてごめんなさいみたいな(笑)。
サッシャ:みんなで解釈を考えてくれているけど、そんなことは実はないと。
大塚:だからこの曲に関しては、私よりもみなさんがすごく深掘りしていただいていて。面白いから放っておこうかなと(笑)。
サッシャ:人の心に刺さるようにヒット曲を作ろうと思って、そういう文章を並べていったということなんだ。
大塚:この曲に関してはそうなんですよね。
ノイハウス:その結果、本当に長年愛される曲になっています。
サッシャ:みんな感動してますよ。
大塚:ドラマのおかげでございます。
『花より男子』打ち上げの思い出
『プラネタリウム』は、ドラマ『花より男子』のイメージソングだった。大塚は、ドラマの打ち上げに参加した際の思い出を語った。大塚:出演者の方といろいろお会いして。当時、小栗 旬くんが出演者の方々とたくさん写真を撮っていて。私にも声をかけてくれて「写真を撮ってください」と。その写真、私はもらってなくて(笑)。
サッシャ:あれ(笑)。井上真央さんとは?
大塚:井上真央さんとしゃべりたかったけど、誰かがいつも周りにいて。「真央ちゃん!」なんて話しかけられなくて(笑)。
サッシャ:松本 潤さんは?
大塚:潤さんはちょっと目力が強すぎて。
サッシャ・ノイハウス:(笑)。
大塚:目があった途端、凍りました(笑)。
サッシャ:加賀まりこさんは?
大塚:偉大すぎて私たぶん話せてない(笑)。
「曲中の花火の音」は実は花火の音ではなく…
大塚は「曲中の花火の音」や曲のタイトルに関しても、驚きの告白をした。サッシャ:これはどこの花火の音なんでしょうか。
大塚:花火の歌なのか、プラネタリウムの歌なのか、どっちなんだみたいな(笑)。その印象がみなさん強いみたいです。
サッシャ:歌詞にも花火とありますよね。
大塚:そこでブレイクして、なにかを入れようかとなったんです。でも、音源をいろいろと探しているなかで、いい花火の音がなくて。それで細かく組み合わせたんですよ。
ノイハウス:あれはひとつじゃないんですね。
大塚:上っていく音と、バーンと弾ける音は別で、パラパラという音も別から持ってきて3種類を貼り付けました。
ノイハウス:花火のサイズ感を合わせるのは難しそうです。
大塚:これは実際は花火の音じゃないんですけど、花火に聞こえるような音を探しました。実際の花火の音だとちょっと弱かったりとか、思った感じに聞こえなくて。
サッシャ:なんの音なんだろう?
大塚:爆発音です(笑)。当時もいろいろな爆発音をずっと聴いて「これかな?」「いや、これかな?」「これでいこう」と。
サッシャ:じゃあ、バラエティとかで使えるような「ドカーン」みたいなのも聴いて?
大塚:いろいろサンプルがあって、そこから3種類を組み合わせて花火は表現しています。
サッシャ:意外と激しいんだね。
大塚:じゃないと「バーン」といかなくて。
サッシャ:ちなみに『プラネタリウム』というタイトルは? 歌詞には出てこないですよね。
大塚:ね、本当に(笑)。
ノイハウス:どういうことなんでしょうか。
大塚:みなさん、そろそろ気づいていると思いますが一貫性がないなと。
サッシャ:いやいや、大塚さんがこうやって曲作りしているんだなと興味深く聞いています。
大塚:当時からシングル向きタイトルとかB面向きタイトルとか、いろいろと「これ使えるな」という言葉のリストがあるんです。曲と相性のいいものをチョイスして持ってくるとか。
サッシャ:じゃあ、プラネタリウムというのがリストのなかにあって、この曲との組み合わせになったと。
ノイハウス:プロセスがすごいですね。
大塚:アレンジに時間がかかるので、けっこう疲れてる……(笑)。
サッシャ:そりゃ曲作りは大変ですよね。だからいまは思い入れがある?
大塚:『プラネタリウム』に関してはもともと打ち込みで。アレンジャーと一緒に実際に作るんですけど、それを生音にしたほうがいいんじゃないかと思って生で全部1回録ったんです。しかも、けっこうな大御所ミュージシャンを呼んで。だけど、録ってみたら「なんか違う」と私のひと声で全部ひっくり返っちゃって。
サッシャ:大御所さんがいっぱい呼ばれたのに?
大塚:「なんか違う、こうじゃない」と思っちゃって言っちゃったんですよね。結果、尺八だけ生で録らせていただいて、それ以外は全部打ち込みなんです。ギターはたぶんアレンジャーが弾いたのかな?
サッシャ:ぶっちゃけ話がむちゃくちゃ出てきます、面白い。
大塚の最新情報は公式サイトまで。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
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