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THE YELLOW MONKEYと同じ時代を生きる幸福…“光”を感じる京セラドーム公演【J-WAVEリスナーがレポート】

THE YELLOW MONKEY

THE YELLOW MONKEYと同じ時代を生きる幸福…“光”を感じる京セラドーム公演【J-WAVEリスナーがレポート】

J-WAVEで実施した、「THE YELLOW MONKEY 京セラドーム大阪公演ライブレポーター募集」企画。当選したJ-WAVEリスナー宮原 辰巳さんによるライブレポートをお届けします。(J-WAVE NEWS編集部)

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THE YELLOW MONKEY、結成30周年を記念したドームツアー。2020年2月11日、その2公演目が京セラドーム大阪で行われた。

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セットリストはアニバーサリーのライブらしく、新旧の別なく選び抜かれたラインナップ。デビュー曲でありLOVIN(Vo.)が腕を振り上げる振り付けもお馴染みの「Romantist Taste」、昨年リリースされたアルバム『9999』の中でも人気が高い「Balloon Balloon」、シングルのB面で再集結後は一度しかライブで演奏されていなかった「MOONLIGHT DRIVE」など、名曲が惜しげもなく披露されていく。「球根」のイントロでは、EMMA(Gt.)の奏でるギターが炎を伴って巻き上がる風のように鳴り響き、バンドが内に秘める静かな情熱を体現しているかのようだった。

また「最前列のお客さん、すみません(笑)」と謝りつつ、アリーナ中央のセンターステージへ移動し曲を披露する場面も。「LOVE LOVE SHOW」ではLOVINと目くばせしたEMMA、HEESEY(Ba.)が、ドラムセットの周囲をぐるぐると歩きながら演奏し、それを見ようと左右に顔を向けるANNIE(Dr.)の笑顔がはじける。

そして、あかあかと照らされたドームの隅々まで響き渡る「JAM」。入魂、と呼べそうな力強い演奏と歌により、発表から20年以上たった今も、ステージを囲む数万人の観客のアンセムとしてその存在感を知らしめていた。

30周年記念として製作された曲「DANDAN」も高らかに演奏され、アニバーサリーのお祭り感が盛り上がっていく。さらに「天道虫」「SPARK」「太陽が燃えている」など、ライブは怒涛のように展開。「活動休止前の2000年頃に作った曲を」と紹介された「BRILLIANT WORLD」は、サビのフレーズをANNIEが口ずさみながら演奏していたことも含め、元の楽曲に新たな光が加わったようなパフォーマンスが印象的だった。

アンコールも、メンバーそれぞれの演奏がせめぎあう「Sweet&Sweet」、ライブの定番曲「悲しきASIAN BOY」など息をもつかせぬ展開。また、元々再集結当初リリース予定だったものの温存されていた「未来はみないで」も、ライブでは初めて披露。「手紙を書くような気持ちで」綴ったという、切なさをはらんだ歌詞とメロディが、穏やかに時を刻みながら歌うようなリズムと、優しく響くスライドギターの音色に彩られ、3月の陽射しのようなやわらかなあたたかさを持った楽曲に仕上がっていた。

THE YELLOW MONKEYは2001年と2017年にドームでのライブを行っているが、ツアーとしては今回が初。LOVINは「50代でこんな日が来て幸せ」と話していたが、それを実現できたのは、50代の今もメンバー全員が音楽に対して真摯に向き合っているからこそだろう。

実際、今回の公演は、2017年のドーム公演と比べても、バンドの演奏がより前面に押し出されている印象だ。しかしそれでも以前の公演に引けを取らないばかりか、演奏そのものの力がより観客の心を動かしているように感じられる。

ことに、センターステージでの演奏は、音に時差が生まれることもあり、高度な技術が必要となる。それでもメンバーは、楽しそうに向き合ったり笑顔を見せたりしながら、見事なグルーヴを聴かせている。プロならば当然と言われるかもしれないが、これだけ大きな会場でそれを実現できるのは、メンバーそれぞれのポテンシャルに加え、バンド全体の力がレベルアップしているから、また彼らにその自覚があるからこそだろう。再集結してからの4年間の結果が今回の公演であるということは、降ってわいた僥倖というより、彼らが表でも裏でも継続してきた努力の賜物なのだ。

このバンドを「最後の1人になるまで続けていきたい」と語ったLOVINは「でもまだこの4人で続けていきたい」と言葉を加えた。それだけ思い合えるメンバーと出会い、30年以上経った今も共に音楽を鳴らせるということが、どれだけ素晴らしいことか。

先のことは誰にもわからない。けれど私たちは今ここで、THE YELLOW MONKEYが奏でる音楽を受け取ることができている。奇跡のような確率で、彼らと同じ時代を生きているからこそ、そんな幸せがもたらされている。それだけは確かだ。だからこそ、ひとつひとつの楽曲やライブを大事に噛みしめたい。これまで以上に、そう思わせてくれるような一夜だった。

ツアーは残すところ4月の東京公演のみ。彼らと“今”を共有できる貴重な機会を、ぜひとも多くの人に体感してほしい。

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■J-WAVE後援 「THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary DOME TOUR」
◎4月4日(土)16:00/18:00
◎4月5日(日)15:00/17:00
会場:東京ドーム
TICKETに関する詳細は特設サイトへ。
https://theyellowmonkeysuper.jp/feature/30th

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