THE YELLOW MONKEYの吉井和哉(Vo)と廣瀬洋一(Ba)が、東京ドームでのライブやニューアルバムへの想いを語り、さらに「THE YELLOW MONKEYとは?」という質問に答えた。
2人が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のワンコーナー「MUSIC+1」。音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナーだ。ここでは5月30日(木)オンエアの内容を紹介する。
【関連記事】THE YELLOW MONKEY 東京ドーム公演、「演出」は音楽をどう引き立てた? 映像作家・山田健人が明かす
サッシャ:またやりたくなっちゃいますね。
吉井:本当にやりたいですよ。
サッシャ:ねえ。ファンもまた観たいと思っていると思いますよ。
吉井:いつだろう(笑)。
サッシャ:たまにあるから、より特別感がありますよね。そんなライブも楽しみですがやっぱりミュージシャンと言えば音源も……ということで。
ノイハウス:10作目のアルバム『Sparkle X』が、5月29日にリリースされました。10作目となるとそういう想いも込めたりしました?
吉井:10ってけっこう大変だね。
サッシャ:10枚目までいける人はそんなにいませんからね。
吉井:ぶっちゃけ1回解散しているので。していなければ多分15枚目ぐらいだろうね。
サッシャ:年数的にはね。
吉井:まあコロナもありましたし、僕が個人的に病気になったりね。バンドも平均年齢もうすぐ60になろうとしているし。
サッシャ:信じられない。どこもその“かけら”がないです。
吉井:本当ですか?
サッシャ:本当すぎます。
吉井:(笑)。大変だったけど、意外とアルバム制作はすんなりでした。
廣瀬:決められた期間でしたけど、原石となる感じがすごくデモ音源から感じ取れたので、それを1曲ずつ形にしていったところがすごくよかったのだと思います。
サッシャ:「すごく肩の力が抜けているけど気合が入っている感じ」がアルバムを通してしました。
吉井:うれしい、ありがとうございます。
サッシャ:正しい表現かわかりませんが。
吉井:めちゃめちゃ的を射ていて、ありがとうございます。いろいろなチャレンジやバンドとしての新しい試みというのは正直やってないです。今回、僕が曲を作るなかでも声が出せなかったので、声が出なかったので制限がいろいろあって、口笛で作ったり。
サッシャ:そうなんですか。
吉井:ギターメロで歌メロを作ったりしていたので、バンドが本来得意としている原点的なアンサンブルというか、そういう音楽のルーツをすごく全面的に出してみんなで作りました。逆にそれが新しくなったような気がします。
若い世代にも「自分たちはこういうバンドだ」と提示しやすいアルバムになったと話す吉井は、「ちょっと古着みたいな(アルバムになった)」とコメント。サッシャがアルバム収録曲の『復活の日』を特に気に入ったと切り出すと、吉井は「僕らの音楽シーンの中でも、同世代の方が亡くなったり病気になったりしているので、『命っていつまでもあるものじゃないぞ』という部分も入れてある。本当に、今のダイレクトな気持ちを落とし込めた」と語った。
サッシャ:吉井さんの心のなかもちょっと覗けた気がしました。
吉井:覗けちゃった(笑)? 確かにね。
サッシャ:こうやって長く続けているみなさんが言うと説得力も全然違うから、先輩に教えてもらった感じです。
廣瀬:歌詞を見ているとすごく開き直っているところももちろんあるし、あとさらけ出していますね。すごくそれを感じます。
サッシャ:アルバムを通してそこは感じます。
吉井:やはり声帯の病気になったので、ボーカリスト的には痛かったんです。でもこれはひとつの自分のこれからの人生に与えられた贈り物として、病気と仲よくなって乗り越えて、またみんなの前に立ちたいというのがすごくありました。
サッシャ:ポジティブ!
吉井:切羽詰まっていたので。東京ドームもしかりで、やっぱり切羽詰まるとすごく“ロック感”が出るんだなと。
ノイハウス:にじみ出てくるんですね。
廣瀬:ちょっとぎこちないぐらいの馬鹿正直な、そういうところってついつい出ちゃいますよね。
廣瀬:このあいだのドーム、僕は全然寝られなくなっちゃって。
吉井:一睡もしてなかったんです。
サッシャ:「遠足の小学生じゃないんだから」とツッコミをした話ですね。
廣瀬:まさにそれです。ハマってしまって「寝られない!」となって、そのまま会場に行って3時間のライブをやって。最後にどのぐらい起きていたのかなと思ったら、40時間ぐらい起きていました(笑)。
サッシャ:ふらふらにならず?
廣瀬:はい。ちょっと変なテンションになっちゃって。それがゆえに東京ドームのライブはこれだけ余韻があるのかなという、ひとつの理由にもなっているんじゃないかなと。
サッシャ:廣瀬さんはライブを映像とかで観返しました?
廣瀬:観返しました。
サッシャ:自分どうでしたか?
廣瀬:ヤバいやつになっていました(笑)。「あのテンションなに?」みたいな。
サッシャ:吉井さん、そんな感じでした?
吉井:はい。もうなんか、メンバーがみんなキレキレで。僕は正直、ほかのメンバーを見ながら余裕をもって歌うとかはできなかった。もう自分のことで精いっぱいだったから。だけどちらっと、ほかの3人の中身の“核”みたいなところが表れていました。“スーパーサイヤ人”的な3人を見て「おお! つええ人になっているやん!」みたいな。
サッシャ:これまで応援してくれたファンはもちろんですが、若い世代にも今回のアルバムを聴いてほしい、THE YELLOW MONKEYを聴いてほしいという風におっしゃいました。そうであれば、たまたまいまラジオを聴いている若い世代に、THE YELLOW MONKEYをTHE YELLOW MONKEYから紹介してもらおうという。なんともちょっと失礼なコーナーです。廣瀬さんからいこうかな。
廣瀬:僕ですか?
サッシャ:こういうのは吉井さんにいきそうじゃないですか。ちょっと裏をかきました。
廣瀬:抽象的なことしか浮かびませんよ? えーと……日本の誇るべきロックンロールバンドですよ、唯一無二の。
サッシャ:おー! その心は?
廣瀬:どのくらい、今の世の中にロックンロールという、僕らが本当に骨抜きにされたような音楽がいまの世の中にあるのか。ちょっとあまり理解し難いところもありますが、やっぱり初めて知ってもらうときに胸を張って言える言葉は「僕らは本当に誇るべきロックンロールをやっている唯一無二のバンドだぞ」と、心して伝えたいなと。
サッシャ:演奏しているときに、常に心がけていることはなんですか?
廣瀬:笑顔にさせたいし踊らせたいみたいな気持ちでいつも、最大限の表現をしようかなと。
サッシャ:吉井さんはどうでしょう?
吉井:さっき「古着みたいなバンド」と言ったのは少しあるかな。もう1回いま、90年代の古着とか若い子たちに見直されたりしているし。あとちょっと思ったのは、夜店みたいなバンド。
サッシャ:夜店!?
吉井:お祭りの。なんか懐かしい気持ちになるじゃないですか。
サッシャ:リンゴあめとかお面とか?
吉井:「この売っている人、普段なんの仕事しているんだろうな」とか(笑)。
廣瀬:非日常な夢だね。
吉井:日本の大切なカルチャーでもあります。その先には神社、神様がいたりとか。
サッシャ:神聖なところでやっていますね。
吉井:そういう神秘的なところもあるし、なんかそういう感じでとらえてもらえると(うれしい)。
サッシャ:最高ですね。本当にTHE YELLOW MONKEYは日本が誇るロックバンドということで。日本のロックとはなにかを知ることができるので、まずはニューアルバムから聴いていただいて掘ってさかのぼってください。
コーナーの最後には今後の出演予定やホールツアーの話題に。吉井はTHE YELLOW MONKEYについて「ホールツアーがうまいバンド」とも付け加えていた。
THE YELLOW MONKEYの最新情報は、公式サイトまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
2人が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のワンコーナー「MUSIC+1」。音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナーだ。ここでは5月30日(木)オンエアの内容を紹介する。
再生は2024年6月6日28時ごろまで
10枚目のアルバムは「ちょっと古着みたいな」
THE YELLOW MONKEYは4月27日、東京ドームでライブ「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 "SHINE ON"」を開催。吉井は「コロナ禍以降、初の歓声を聴けるライブだった」と、念願だった“声出し可”のライブを開催できたと喜びを語った。【関連記事】THE YELLOW MONKEY 東京ドーム公演、「演出」は音楽をどう引き立てた? 映像作家・山田健人が明かす
サッシャ:またやりたくなっちゃいますね。
吉井:本当にやりたいですよ。
サッシャ:ねえ。ファンもまた観たいと思っていると思いますよ。
吉井:いつだろう(笑)。
サッシャ:たまにあるから、より特別感がありますよね。そんなライブも楽しみですがやっぱりミュージシャンと言えば音源も……ということで。
ノイハウス:10作目のアルバム『Sparkle X』が、5月29日にリリースされました。10作目となるとそういう想いも込めたりしました?
吉井:10ってけっこう大変だね。
サッシャ:10枚目までいける人はそんなにいませんからね。
吉井:ぶっちゃけ1回解散しているので。していなければ多分15枚目ぐらいだろうね。
サッシャ:年数的にはね。
吉井:まあコロナもありましたし、僕が個人的に病気になったりね。バンドも平均年齢もうすぐ60になろうとしているし。
サッシャ:信じられない。どこもその“かけら”がないです。
吉井:本当ですか?
サッシャ:本当すぎます。
吉井:(笑)。大変だったけど、意外とアルバム制作はすんなりでした。
廣瀬:決められた期間でしたけど、原石となる感じがすごくデモ音源から感じ取れたので、それを1曲ずつ形にしていったところがすごくよかったのだと思います。
サッシャ:「すごく肩の力が抜けているけど気合が入っている感じ」がアルバムを通してしました。
吉井:うれしい、ありがとうございます。
サッシャ:正しい表現かわかりませんが。
吉井:めちゃめちゃ的を射ていて、ありがとうございます。いろいろなチャレンジやバンドとしての新しい試みというのは正直やってないです。今回、僕が曲を作るなかでも声が出せなかったので、声が出なかったので制限がいろいろあって、口笛で作ったり。
サッシャ:そうなんですか。
吉井:ギターメロで歌メロを作ったりしていたので、バンドが本来得意としている原点的なアンサンブルというか、そういう音楽のルーツをすごく全面的に出してみんなで作りました。逆にそれが新しくなったような気がします。
若い世代にも「自分たちはこういうバンドだ」と提示しやすいアルバムになったと話す吉井は、「ちょっと古着みたいな(アルバムになった)」とコメント。サッシャがアルバム収録曲の『復活の日』を特に気に入ったと切り出すと、吉井は「僕らの音楽シーンの中でも、同世代の方が亡くなったり病気になったりしているので、『命っていつまでもあるものじゃないぞ』という部分も入れてある。本当に、今のダイレクトな気持ちを落とし込めた」と語った。
サッシャ:吉井さんの心のなかもちょっと覗けた気がしました。
吉井:覗けちゃった(笑)? 確かにね。
サッシャ:こうやって長く続けているみなさんが言うと説得力も全然違うから、先輩に教えてもらった感じです。
廣瀬:歌詞を見ているとすごく開き直っているところももちろんあるし、あとさらけ出していますね。すごくそれを感じます。
サッシャ:アルバムを通してそこは感じます。
吉井:やはり声帯の病気になったので、ボーカリスト的には痛かったんです。でもこれはひとつの自分のこれからの人生に与えられた贈り物として、病気と仲よくなって乗り越えて、またみんなの前に立ちたいというのがすごくありました。
サッシャ:ポジティブ!
吉井:切羽詰まっていたので。東京ドームもしかりで、やっぱり切羽詰まるとすごく“ロック感”が出るんだなと。
ノイハウス:にじみ出てくるんですね。
廣瀬:ちょっとぎこちないぐらいの馬鹿正直な、そういうところってついつい出ちゃいますよね。
東京ドームライブは、40時間寝られずに
廣瀬は「切羽詰まった」というキーワードから、東京ドームライブでのエピソードを語った。ライブの前日に、全く眠れなかったという。廣瀬:このあいだのドーム、僕は全然寝られなくなっちゃって。
吉井:一睡もしてなかったんです。
サッシャ:「遠足の小学生じゃないんだから」とツッコミをした話ですね。
廣瀬:まさにそれです。ハマってしまって「寝られない!」となって、そのまま会場に行って3時間のライブをやって。最後にどのぐらい起きていたのかなと思ったら、40時間ぐらい起きていました(笑)。
サッシャ:ふらふらにならず?
廣瀬:はい。ちょっと変なテンションになっちゃって。それがゆえに東京ドームのライブはこれだけ余韻があるのかなという、ひとつの理由にもなっているんじゃないかなと。
サッシャ:廣瀬さんはライブを映像とかで観返しました?
廣瀬:観返しました。
サッシャ:自分どうでしたか?
廣瀬:ヤバいやつになっていました(笑)。「あのテンションなに?」みたいな。
サッシャ:吉井さん、そんな感じでした?
吉井:はい。もうなんか、メンバーがみんなキレキレで。僕は正直、ほかのメンバーを見ながら余裕をもって歌うとかはできなかった。もう自分のことで精いっぱいだったから。だけどちらっと、ほかの3人の中身の“核”みたいなところが表れていました。“スーパーサイヤ人”的な3人を見て「おお! つええ人になっているやん!」みたいな。
THE YELLOW MONKEYとは?
この日の「+1」のテーマは「THE YELLOW MONKEYは〇〇なバンド」。メンバーの2人に改めて「THE YELLOW MONKEYとは?」と問いかけることに。サッシャ:これまで応援してくれたファンはもちろんですが、若い世代にも今回のアルバムを聴いてほしい、THE YELLOW MONKEYを聴いてほしいという風におっしゃいました。そうであれば、たまたまいまラジオを聴いている若い世代に、THE YELLOW MONKEYをTHE YELLOW MONKEYから紹介してもらおうという。なんともちょっと失礼なコーナーです。廣瀬さんからいこうかな。
廣瀬:僕ですか?
サッシャ:こういうのは吉井さんにいきそうじゃないですか。ちょっと裏をかきました。
廣瀬:抽象的なことしか浮かびませんよ? えーと……日本の誇るべきロックンロールバンドですよ、唯一無二の。
サッシャ:おー! その心は?
廣瀬:どのくらい、今の世の中にロックンロールという、僕らが本当に骨抜きにされたような音楽がいまの世の中にあるのか。ちょっとあまり理解し難いところもありますが、やっぱり初めて知ってもらうときに胸を張って言える言葉は「僕らは本当に誇るべきロックンロールをやっている唯一無二のバンドだぞ」と、心して伝えたいなと。
サッシャ:演奏しているときに、常に心がけていることはなんですか?
廣瀬:笑顔にさせたいし踊らせたいみたいな気持ちでいつも、最大限の表現をしようかなと。
サッシャ:吉井さんはどうでしょう?
吉井:さっき「古着みたいなバンド」と言ったのは少しあるかな。もう1回いま、90年代の古着とか若い子たちに見直されたりしているし。あとちょっと思ったのは、夜店みたいなバンド。
サッシャ:夜店!?
吉井:お祭りの。なんか懐かしい気持ちになるじゃないですか。
サッシャ:リンゴあめとかお面とか?
吉井:「この売っている人、普段なんの仕事しているんだろうな」とか(笑)。
廣瀬:非日常な夢だね。
吉井:日本の大切なカルチャーでもあります。その先には神社、神様がいたりとか。
サッシャ:神聖なところでやっていますね。
吉井:そういう神秘的なところもあるし、なんかそういう感じでとらえてもらえると(うれしい)。
サッシャ:最高ですね。本当にTHE YELLOW MONKEYは日本が誇るロックバンドということで。日本のロックとはなにかを知ることができるので、まずはニューアルバムから聴いていただいて掘ってさかのぼってください。
コーナーの最後には今後の出演予定やホールツアーの話題に。吉井はTHE YELLOW MONKEYについて「ホールツアーがうまいバンド」とも付け加えていた。
THE YELLOW MONKEYの最新情報は、公式サイトまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
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2024年6月6日28時59分まで
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番組情報
- STEP ONE
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月・火・水・木曜9:00-13:00
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サッシャ、ノイハウス萌菜