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土岐麻子は「歌が上手くない人」としてCymbalsのボーカルになった?

土岐麻子は「歌が上手くない人」としてCymbalsのボーカルになった?

J-WAVEで放送中の番組『SEASONS』(ナビゲーター:マリエ)のワンコーナー「ESTÉE LAUDER MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」。6月8日(土)のオンエアでは、シンガーの土岐麻子さんが登場。Cymbalsに参加したきっかけや、自身の音楽について話しました。


■ボーカルを始めたきっかけ

土岐さんはジャズやブラックミュージックなどの音楽がよく流れる家庭で育ち、幼少期から音楽好きだったそう。中学生の頃にバンドブームがあり、そこでバンドを始めたのが音楽の道に入ったきっかけでした。。

マリエ:そのときのパートはボーカルだったんですか?
土岐:いや……ベースかギターどっちかでした。
マリエ:えー! そうなんですね(笑)。

土岐さんは、1999年にCymbalsのボーカルとしてメジャーデビューしました。ボーカルを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

土岐:そのバンドに誘われたときに「歌が上手くない人を探してる」って言われたんです。
マリエ:(笑)。何それ! どういう真意だったんでしょうか?
土岐:「ちょっとたどたどしいボーカルを探してるから」「音楽のセンスが合うと思うから」と言われて、「そういう誘われ方新鮮だな」と思って(笑)。それまで自分が好きで弾いてたギターとかベースとかの感覚で自分の歌を作っていくような感じ。楽器の一部みたいな感じです。


■時代の空気感を音楽に閉じ込めたい

マリエは、Cymbalsのイメージも踏まえて、土岐さんについて「シティポップという印象が強い」と話します。土岐さんは東京出身で、幼少期は窓を開けるとぽつぽつとビルができ始める西新宿の景色が広がっていたと振り返ります。

土岐:大人になって冷静に考えてみたらそこまで1キロくらいですごい近い距離なんだけど、子供にとってはその1キロってすごく遠くて!
マリエ:長い旅ですよね(笑)。
土岐:都会にすごく憧れてたんです。当時は70年代・80年代だったので、都心から1キロ離れると普通に商店街とかがある下町だったじゃないですか。
マリエ:ありましたね……。そういう変わりゆくものに対して「淋しいな」と思って切なくなるタイプですか? ワクワクするタイプですか?
土岐:子供の頃は、西新宿にそうやってビルがたくさん建っていくのを見てワクワクしていたんですけど、35歳を過ぎたくらいから、だんだんとせわしなく感じたりとか、自分の故郷の顔がなくなっていくように感じて淋しくなるようになりました。変わっていく喜びと淋しさはセットっていうか。

マリエは、土岐さんの音楽に対して「時代を行ったり来たりさせて、自分の記憶も呼び起こしてくれるような歌がすごく多い」と感じているそうです。

土岐:本当に嬉しいです。そういう音楽ができたらいいなといつも思っています。例えば、松任谷由実さんの音楽が大好きで聴いてますけど、ユーミンさんの音楽を聴いていると私が子供の頃の東京の景色を思い出したりとか、はたまた行ったことがない憧れの都会の風景を想像していて。いつ聴いても、音楽を聴くたびに蘇るのが、写真のアルバムのようで。音楽も作品集のことを「アルバム」と言いますけど、心に刻み付ける風景みたいなことが音楽はできるはずだと思っているので、私も今生きている場所の風景だったりとか、その時代の空気感というものを閉じ込めていきたいなと思っています。

土岐さんは、6月5日に配信限定シングル『picture frame』をリリースしました。土岐さんの友人の結婚パーティーのために作られた曲だそうです。ぜひチェックしてみてください!

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【番組情報】
番組名:『SEASONS』
放送日時:毎週土曜 12時-15時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/seasons/

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