J-WAVEで放送中の『GOLD RUSH』（ナビゲーター：渡部 建）のワンコーナー「LAND ROVER ALL FOR RUGBY」。9月に日本で開幕するラグビーワールドカップを楽しむために、毎回テーマを変えながらラグビーの魅力を探っていきます。5月24日（金）のオンエアでは、元ラグビー日本代表・吉田義人さんがウイングのポジションを解説しました。
■ウイングとはトライを託されるポジション
吉田さんは19歳の若さで日本代表入りし、世界選抜メンバーに3回も選抜。出場したニュージーランド代表（通称＝オールブラックス）戦でのダイビングトライは世界ラグビー史上伝説となっています。
吉田さんは現役時代、「ウィング」というのポジションで活躍しました。「ウイング」とはどういったポジションなのでしょうか。
吉田：ウイングは名前の通り「翼」です。グラウンドの両端にポジションを取ります。最前列のフォワード陣が、敵とやり合って争奪してくれたボールをパスします。ラグビーの場合、後ろにしかパスができないため、後ろにパスしたボールを14人が経由して、いちばん外側にいるウイングに託します。ウイングはトライを取るポジションです。
渡部：トライする人ですよね。
吉田：そうですね。フィニッシャーとも呼ばれます。
現ラグビー日本代表選手では山田章仁選手や福岡堅樹選手などがウイングに当たります。
渡部：ウイングは花形ポジションですよね。
吉田：トライを取らないと得点にはなりません。トライを取ることがチームの希望なので、ウイングは得点に結びつけて勝利に導くポジションかもしれません。
渡部：このポジションに求められる能力はスピードですか。
吉田：はい。スピードは大前提として、あとは俊敏性ですね。これは非常に重要です。たとえば攻撃でボールを持った場合、相手と1対1になればディフェンダーは確実にボールを狙ってくるので、そこでいかにディフェンスの裏をついて突破していくかも重要です。また、判断力も大切です。ウイングはいちばん外側に位置するため、ゲームの戦況からどのようにトライに結びつけるのか、イマジネーションが必要ですよね。
■うれしい瞬間は相手を何人も抜き去りトライしたとき
吉田さんに、ウイングのポジションにとっていちばんうれしい瞬間を訊きました。
吉田：最前線でボールを争奪してくれるのは、フォワード陣ですよね。スクラム組んだりラインアウトで高いボールをクリーンキャッチしてくれたり……そのボールを司令塔と呼ばれるスタンドオフを経由し、いちばん外に位置するウイングまで運んでもらい、そこから相手を1人、2人、3人と抜いてトライする瞬間ですね。
渡部：トライを決めたときはどういう感覚ですか。
吉田：「責任を果たした」という感覚だけですね。サッカーみたいにゴールを決めて「やったぞ！」ってことはあまりしないですね。みんなでつないだボールをトライさせてもらったんだ、ということなので。僕はキャプテンをやっていたこともあるので、トライしたあとはフォワード陣に向かって「サンキュー」と伝えてから自分のポジションに戻っていました。
渡部：そのねぎらいが大切なんですね。
吉田：フォワード陣の奮闘があって、自分にボールを託してもらったんだという思いですね。まさに「One for all, all for one」ですね。
また、ボールを保持する時間が少ないウイングが、「どんな動きをするのか」に注目すると面白いと吉田さん。
吉田：ラグビーは15人でやるスポーツなので、味方にフォローしてもらったり、お互いに助け合ったりします。案外、孤独な状況もあるので、そういった場合にどう状況を打開していくかもウイングの醍醐味です。
■ウイングの注目選手は？
9月に日本で開幕する「ラグビーワールドカップ2019」。吉田さんが注目するウイングの選手を教えてくれました。
まずは、現在世界ランキング1位のニュージーランド代表のウイングであるリーコ・イオアネ選手です。
吉田：スピードスターでトライを取れるウイングです。素晴らしい嗅覚を持っていますし、身体能力も高いですね。
そして、同じくニュージーランドのジュリアン・サヴェア選手を紹介。
吉田：この選手は身長が190センチメートル以上で体重も110キログラムと大柄です。ブルドーザーのようにタックルが来ても吹っ飛ばします。もちろん俊敏性もスピードもありますし、そういった強さも兼ね備えた選手です。
最後に、南アフリカのアピウェ・ディアンティ選手も注目だと吉田さん。
吉田：この選手は南アフリカでも有望視されています。うしろにもステップを踏めて、うしろにまわりながら間合いを作れるなど、バネがあるんですよね。身体能力も高く、相手が的を絞りにくい選手です。
吉田さんが紹介したウイングのポジションや選手にも注目しながら9月のラグビーワールドカップを楽しみましょう！
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【番組情報】
番組名：『GOLD RUSH』
放送日時：毎週金曜 16時30分－20時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/
■ウイングとはトライを託されるポジション
吉田さんは19歳の若さで日本代表入りし、世界選抜メンバーに3回も選抜。出場したニュージーランド代表（通称＝オールブラックス）戦でのダイビングトライは世界ラグビー史上伝説となっています。
吉田さんは現役時代、「ウィング」というのポジションで活躍しました。「ウイング」とはどういったポジションなのでしょうか。
吉田：ウイングは名前の通り「翼」です。グラウンドの両端にポジションを取ります。最前列のフォワード陣が、敵とやり合って争奪してくれたボールをパスします。ラグビーの場合、後ろにしかパスができないため、後ろにパスしたボールを14人が経由して、いちばん外側にいるウイングに託します。ウイングはトライを取るポジションです。
渡部：トライする人ですよね。
吉田：そうですね。フィニッシャーとも呼ばれます。
現ラグビー日本代表選手では山田章仁選手や福岡堅樹選手などがウイングに当たります。
渡部：ウイングは花形ポジションですよね。
吉田：トライを取らないと得点にはなりません。トライを取ることがチームの希望なので、ウイングは得点に結びつけて勝利に導くポジションかもしれません。
渡部：このポジションに求められる能力はスピードですか。
吉田：はい。スピードは大前提として、あとは俊敏性ですね。これは非常に重要です。たとえば攻撃でボールを持った場合、相手と1対1になればディフェンダーは確実にボールを狙ってくるので、そこでいかにディフェンスの裏をついて突破していくかも重要です。また、判断力も大切です。ウイングはいちばん外側に位置するため、ゲームの戦況からどのようにトライに結びつけるのか、イマジネーションが必要ですよね。
■うれしい瞬間は相手を何人も抜き去りトライしたとき
吉田さんに、ウイングのポジションにとっていちばんうれしい瞬間を訊きました。
吉田：最前線でボールを争奪してくれるのは、フォワード陣ですよね。スクラム組んだりラインアウトで高いボールをクリーンキャッチしてくれたり……そのボールを司令塔と呼ばれるスタンドオフを経由し、いちばん外に位置するウイングまで運んでもらい、そこから相手を1人、2人、3人と抜いてトライする瞬間ですね。
渡部：トライを決めたときはどういう感覚ですか。
吉田：「責任を果たした」という感覚だけですね。サッカーみたいにゴールを決めて「やったぞ！」ってことはあまりしないですね。みんなでつないだボールをトライさせてもらったんだ、ということなので。僕はキャプテンをやっていたこともあるので、トライしたあとはフォワード陣に向かって「サンキュー」と伝えてから自分のポジションに戻っていました。
渡部：そのねぎらいが大切なんですね。
吉田：フォワード陣の奮闘があって、自分にボールを託してもらったんだという思いですね。まさに「One for all, all for one」ですね。
また、ボールを保持する時間が少ないウイングが、「どんな動きをするのか」に注目すると面白いと吉田さん。
吉田：ラグビーは15人でやるスポーツなので、味方にフォローしてもらったり、お互いに助け合ったりします。案外、孤独な状況もあるので、そういった場合にどう状況を打開していくかもウイングの醍醐味です。
■ウイングの注目選手は？
9月に日本で開幕する「ラグビーワールドカップ2019」。吉田さんが注目するウイングの選手を教えてくれました。
まずは、現在世界ランキング1位のニュージーランド代表のウイングであるリーコ・イオアネ選手です。
吉田：スピードスターでトライを取れるウイングです。素晴らしい嗅覚を持っていますし、身体能力も高いですね。
そして、同じくニュージーランドのジュリアン・サヴェア選手を紹介。
吉田：この選手は身長が190センチメートル以上で体重も110キログラムと大柄です。ブルドーザーのようにタックルが来ても吹っ飛ばします。もちろん俊敏性もスピードもありますし、そういった強さも兼ね備えた選手です。
最後に、南アフリカのアピウェ・ディアンティ選手も注目だと吉田さん。
吉田：この選手は南アフリカでも有望視されています。うしろにもステップを踏めて、うしろにまわりながら間合いを作れるなど、バネがあるんですよね。身体能力も高く、相手が的を絞りにくい選手です。
吉田さんが紹介したウイングのポジションや選手にも注目しながら9月のラグビーワールドカップを楽しみましょう！
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放送日時：毎週金曜 16時30分－20時
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