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六角精児が青春を過ごした高田馬場。いまはなき映画館やクラシック喫茶店を語る

六角精児が青春を過ごした高田馬場。いまはなき映画館やクラシック喫茶店を語る

J-WAVEで9月25日(金)まで放送していた『GOLD RUSH』(ナビゲーター:小宮山雄飛<ホフディラン>)のワンコーナー「TOKYO KANDO SEN WONDER CIRCLE STORIES」。ゲストが山手線沿線で思い入れのある場所とそのストーリーを語る。

9月18日(金)のオンエアでは、俳優の六角精児が登場。学生時代を過ごした思い出の街・高田馬場について語った。

山手線は、東京の繁華街のほぼ全てを含んでいる“東京の要"

六角は「山手線は一周しているので、乗って車窓を見れば東京がわかるというか、東京を具体的に表現している路線なんじゃないかと思います」と言う。鉄道好きで知られる六角らしく、山手線の駅名を挙げながら具体的なイメージを語った。 六角:例えば上野、秋葉原、御徒町とかあのあたりは、昔の下町っぽい雰囲気があり、日暮里、西日暮里、大塚、池袋のあたりは風情も違います。はたまた品川、浜松町みたいなオフィス街もありますし、何よりも東京の繁華街の大部分が含まれているので、東京の要をすごく表現している路線という気がします。

学生時代は、高田馬場によく足を運んでいたという。

六角:40年近く前でしょうか。通っていた大学が目白にあったんですけど、目白では降りずに、そのひとつ前の高田馬場でよく降りてました。高田馬場には早稲田大学があって、友人が在籍していたので、たまに早稲田大学に学食の安い定食を食べに行ってました。あの界隈は目白駅より自分好みの店が多いと言いますか。けっこういろいろあったもんですから、よく出入りしていましたね。

六角がよく通っていたという、今も高田馬場にある映画館「早稲田松竹」での思い出をこう振り返る。

六角:ちょっと遅れて映画を上映する代わりに3本立てとかで安く観られるんですよ。だから大学の時に映画を観たっていうと、まず早稲田松竹のことを思い出しますね。あと映画館で思い出すのが、もうなくなってしまったんですが、「ACTミニ・シアター」っていう畳式の映画館。そこはずいぶん変わった映画をやっていましたね。僕は『戦艦ポチョムキン』という映画を観た覚えがあります。その頃、友だちに影響されて映画をよく観ていたので、ACTミニ・シアターもよく行ってました。

クラシックを聴くためだけに行く喫茶店

さらに、いまはなきクラシック喫茶の思い出も語った。

六角:高田馬場に昔、クラシック喫茶がありまして、「名曲茶室あらえびす」って言うんですけど、もう今はないのかな(※昭和63年に閉店した)。そのクラシック喫茶がすごくいい感じで、何も話さずに黙って音楽だけを聴きに行く、クラシックを聴きに行くだけのお店だったんです。今流れている音楽が黒板にチョークで書かれていて、それをスリットが入ったスカートを履いたお姉さんがカツカツとやってきて曲名を書き換えていくっていうね。別にインテリジェンスではないんですけど、何かを学びにきているイメージがそこで体験できるような、そんなクラシック喫茶で時間を過ごしていた思い出があります。学生時代は授業を受けずにパチンコ屋さんで過ごしたり、映画館やジャズ喫茶、クラシック喫茶で過ごしたりしてました。そういう思い出がいっぱいある街、それが高田馬場でした。

六角はTBSドラマ『キワドい2人』に出演中。また、2021年5月からのミュージカル『レ・ミゼラブル』への出演が決まっている。

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